渋谷区は恵比寿。
JR恵比寿駅から、動く歩道「スカイウォーク」を歩いて徒歩5分程度のところに、恵比寿三越はあります。
動く歩道を歩かないと、10分ぐらいかかります。
<三越について>三越は、創業340年の歴史を持つ老舗百貨店です。1904年に「デパートメントストア宣言」を行ったことから、三越が日本の百貨店の始まりとされます。
1930年頃には新宿、銀座、高松、札幌、仙台と次々に店舗を出店。戦後も拡大路線を続け、1972年にダイエーに抜かれるまで、小売業界売上1位を誇っていました。
しかし、長年のワンマン経営によって徐々に経営が悪化。特に、バブル崩壊後、ゴルフ場開発の撤退処理で巨額の損失を出しました。
1998年からは大幅なリストラを実施するなど、再建に取り組みましたが、経営を立て直すことは出来ませんでした。
2005年5月5日には、不採算店舗の大阪店・枚方店・倉敷店・横浜店を閉鎖。
最終的には単独での経営再建を断念し、2008年4月1日に伊勢丹と経営統合しました。
「三越伊勢丹ホールディングス」の株式の統合比率は、伊勢丹1に対して三越0.34。
売上高は三越の方が上なのですが、収益や株価などでは伊勢丹が大きく上回っており、両社の価値には大きな差が生まれました。
今回の経営統合は実質的に伊勢丹による三越の救済で、主導権は完全に伊勢丹が握っていました。
2006年にはダイヤモンドシティ(現イオンモール)武蔵村山に初の郊外型店舗として出店。翌年にもダイヤモンドシティ名取に出店しますが、両店とも売上目標を大きく下回り(武蔵村山店は目標70億円に対し31億円、名取店は目標60億円に対し37億円)、僅か2年余りでの撤退を余儀なくされました。
2009年には伊勢丹主導で、不採算の池袋店、武蔵村山店、鹿児島店、名取店を閉鎖しました。
日本橋本店は年商1632億円(2012年度)を稼ぎ出す超優良店ですが、その他の店舗の営業成績はあまり良くありません。国内主要12店舗の内、地域1番店を獲得できているのは、日本橋本店、銀座店、高松店のみです(競合が無い星が丘店を除いています)。
福岡、広島地区では地域最下位の売上であり、全国展開している割には、東京以外での人気はあまり高くありません。
過去には20店舗以上を展開していましたが、日本橋本店の利益を他店で食い潰すという構図が続いていました。
<三越の歴史>・1673年 三井高利が江戸本町一丁目に呉服店「越後屋」を開業。
・1893年 越後屋から「合名会社三井呉服店」へ。
・1904年 株式会社三越呉服店設立。この際、「デパートメントストア宣言」を行う。
・1914年 日本橋本店ルネッサンス式新館完成。ライオン像や日本初のエスカレーターを設置。
・1923年 関東大震災により日本橋本店と丸の内別館を焼失。
・1928年 三越呉服店の屋号を「株式会社三越」と改める。
・1929年 新宿店 開業
・1930年 銀座店 開業
・1931年 高松店 開業
・1932年 札幌店 開業
・1933年 仙台店 開業
・1935年 日本橋本店の増築改修工事が完了し、中央ホールが完成。
・1946年 松山店 開業
・1957年 池袋店 開業
・1973年 広島店、横浜店 開業
・1980年 倉敷店 開業
・1994年 恵比寿店 開業
・1997年 福岡三越 開業
・2000年 多摩センター店 開業
・2001年 吉祥寺店 開業(2006年閉店)
・2005年 新宿店を三越アルコットへ業態転換。大阪店、枚方店、倉敷店、横浜店 閉店。
・2006年 武蔵村山店 開業
・2007年 名取店 開業
・2008年 「株式会社三越伊勢丹ホールディングス」発足。
・2009年 池袋店、鹿児島店、武蔵村山店、名取店 閉店。
・2010年 銀座店 増床リニューアルオープン
ここ恵比寿店は、サッポロビール工場跡地に開業した、恵比寿ガーデンプレイスにある店舗です。
店舗外観

恵比寿ガーデンプレイス。
敷地内にはサッポロビールの本社もあります。

恵比寿三越 側面。


「第一種大規模小売店舗」表示プレート

店内地下1階の様子

店内2階の様子

店内エレベーター

店内エスカレーター

2階にある「八重洲ブックセンター」

<恵比寿三越 店舗概要>
開業:1994年10月8日
店舗面積:17659㎡
営業時間:11:00~20:00
住所:東京都渋谷区恵比寿4-20-7
HP:
http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=24フロアガイド。
三越全店共通のものです


2階 八重洲ブックセンター、サンマルクカフェ、他
1階 婦人服、雑貨
地下1階 婦人服、紳士服、子供服、化粧品
地下2階 食料品といった感じです。
ちなみに、地下のフレッシュマーケットは、三越伊勢丹ホールディングス傘下のクイーンズ伊勢丹が運営しています。