2014年9月17日、京王ストア平山店は35年の歴史に幕を閉じました。
閉店当日に行ってまいりましたので、お伝えいたします。
店舗外観

第二種大規模小売店舗表示板。自社物件のようです。

「本日閉店」

閉店のあいさつ

閉店の1時間前ぐらいに行ったのですが、ほとんど商品はありませんでした。お客さんも疎らで、店内を歩き回って売場を眺めて、そのまま出ていく方がほとんどでした。
私が今まで見て来たダイエーや東急ストアの閉店時などと違い、閉店セールのために新たに仕入れをするのでなく、店内の商品を純粋に売りつくす方針のようです。
青果売場。

グロサリー売場。加工食品は全品20%オフで販売されていたようです。

少しだけ商品が残っています。また、割引きの無いお酒もそこそこ残っていました。

日配売場

鮮魚、精肉売場

そして、18時になると店員さんが整列し、残ったお客さんをお見送り。店員さんと言葉を交わすお客さんも多かったです。
その後、「35年間ありがとうございました」と言って扉を閉めました。
店の外には子連れやお年寄など20名近くが集まっており、閉店後も記念撮影などを行っていました。
本当に地域の人たちに愛されていた店舗だと思いました。
閉店後の様子

夜の京王ストア

さて、閉店の理由ですが、老朽化している訳でもないので業績不振で間違いないでしょう。最近近くに新しくスーパーが出来たということではないので、長年厳しい状況だったのではないかと思われます。主な競合他社は、約500m離れた所にマックスバリュエクスプレス平山団地店(旧つるかめ)があり、同じ街道沿いの約800m離れた所にはスーパーアルプス南平店があります。
まず、上記2店に比べて京王ストアは価格が高いです。そして、こだわりの品は多少あるものの品揃えは決して豊富でなく、駅から少し歩くため会社帰りのお客さんも方面が違ったら気軽には寄れません。駐車場も15台しかなく、休日の人出もあまり見込めません。
一方で、スーパーアルプスは店舗面積が広く、駐車場も60台あり、営業時間が長いこともあって多くのお客さんを集めそうです。マックスバリュは団地の方などが利用しているようですが、小型店舗だからこそやっていけるのでしょう。
京王ストア撤退後、この建物がどうなるのか現時点では分かりませんが、スーパーが居抜きで入る可能性は低いと思います。店舗のすぐ近くには京王電鉄が開発した住宅地が広がっており、商圏内に人がいないわけではありませんが、駅から遠く、駐車場も少ない店舗ではあまり儲からないでしょう。
京王ストア平山店 店舗概要開業: 1979年
店舗面積: 約500㎡
営業時間: 10時00分~21時00分
住所: 東京都日野市平山6-1-9
駐車場: 15台
アクセス: 京王線 平山城址公園駅より徒歩3分 、北野街道沿い