ローソン、小型スーパーから撤退
- 2015/01/30
- 01:46
以下時事通信社の記事より引用
ローソンは29日、「ローソンマート」の名称で展開している小型スーパー事業から撤退するとともに、100円の商品が中心で生鮮食品を扱う「ローソンストア100」のうち競争力の低い約260店の閉鎖を検討していることを明らかにした。両業態の約300店のうち、100店を通常のローソンや健康志向の商品をそろえる「ナチュラルローソン」などに切り替える。(2015/01/29-12:58)
以上引用
ローソンが展開する都市型小型スーパー「ローソンマート」の撤退のニュースです。ローソンマートという店名自体ほとんど浸透していませんでしたが、たった1年での撤退とは驚きです。
まず、ローソンは国内第2位のコンビニエンスストアで、2014年2月末で11,606店舗を展開しています。「ローソンストア100」「ローソンマート」を展開しているのはローソン傘下の株式会社ローソンマートとなっており、ローソンストア100は現在約1100店、ローソンマートは39店を展開しています。2008年に「ショップ99」を展開していた株式会社九九プラスを子会社化し、店名をローソンストア100へ改称。店舗数を拡大し続けてきました。(ちなみに、元々株式会社九九プラスは長崎屋の再建などを行ったプリント基板メーカー「キョウデン」傘下でした。)
ローソンマートは2014年2月20日に1号店の西横浜店が開業。 当初は3年間で既存店の転換も含め500店舗を出店する計画でしたが、わずか1年での撤退(全39店舗の閉店)となりました。出店ペースも当初の計画とは程遠く、よほど赤字店舗が多かったようです。しかし、まいばすけっとは2005年から展開して昨年度やっと単独黒字になったばかりで、ミニピアゴ(旧99イチバ)も長年赤字が続いています。小型小売店の収益確保は本当に難しいものであり、1年間やってみて赤字だからやめると言うのはもったいない気もします。
当ブログでも昨年の7月に新宿にあるローソンマートを見学したことがありますので、こちらをご覧ください。
当ブログ記事:http://daieisaison.blog.fc2.com/blog-entry-274.html
記事でも少し感想を書いていますが、やはり業態として中途半端な店舗だと思います。
店内は完全にコンビニという感じですが、売場面積が広くなっており、通常のコンビニに比べグロサリー、日用品が充実しています。しかし、なぜ肝心の精肉・鮮魚や惣菜をもっと強化していなかったのか不思議です。出店する地域は大型スーパー空白区が中心となるはずなので、少なくとも「まいばすけっと」よりは生鮮、総菜を充実させるべきです。また、価格についてもコンビニに比べれば安いものの、スーパーと比べれば高め。プライベートブランドの導入も少なめです。「まいばすけっと」や「ミニピアゴ」との競争というより、通常のコンビニとの差別化が難しかったのではないでしょうか。
ちなみに、時事通信の記事にあるように、両店合わせて約300店舗のうち約100店舗は通常のローソンやナチュラルローソンに転換されるそうです。
ローソンは29日、「ローソンマート」の名称で展開している小型スーパー事業から撤退するとともに、100円の商品が中心で生鮮食品を扱う「ローソンストア100」のうち競争力の低い約260店の閉鎖を検討していることを明らかにした。両業態の約300店のうち、100店を通常のローソンや健康志向の商品をそろえる「ナチュラルローソン」などに切り替える。(2015/01/29-12:58)
以上引用
ローソンが展開する都市型小型スーパー「ローソンマート」の撤退のニュースです。ローソンマートという店名自体ほとんど浸透していませんでしたが、たった1年での撤退とは驚きです。
まず、ローソンは国内第2位のコンビニエンスストアで、2014年2月末で11,606店舗を展開しています。「ローソンストア100」「ローソンマート」を展開しているのはローソン傘下の株式会社ローソンマートとなっており、ローソンストア100は現在約1100店、ローソンマートは39店を展開しています。2008年に「ショップ99」を展開していた株式会社九九プラスを子会社化し、店名をローソンストア100へ改称。店舗数を拡大し続けてきました。(ちなみに、元々株式会社九九プラスは長崎屋の再建などを行ったプリント基板メーカー「キョウデン」傘下でした。)
ローソンマートは2014年2月20日に1号店の西横浜店が開業。 当初は3年間で既存店の転換も含め500店舗を出店する計画でしたが、わずか1年での撤退(全39店舗の閉店)となりました。出店ペースも当初の計画とは程遠く、よほど赤字店舗が多かったようです。しかし、まいばすけっとは2005年から展開して昨年度やっと単独黒字になったばかりで、ミニピアゴ(旧99イチバ)も長年赤字が続いています。小型小売店の収益確保は本当に難しいものであり、1年間やってみて赤字だからやめると言うのはもったいない気もします。
当ブログでも昨年の7月に新宿にあるローソンマートを見学したことがありますので、こちらをご覧ください。
当ブログ記事:http://daieisaison.blog.fc2.com/blog-entry-274.html
記事でも少し感想を書いていますが、やはり業態として中途半端な店舗だと思います。
店内は完全にコンビニという感じですが、売場面積が広くなっており、通常のコンビニに比べグロサリー、日用品が充実しています。しかし、なぜ肝心の精肉・鮮魚や惣菜をもっと強化していなかったのか不思議です。出店する地域は大型スーパー空白区が中心となるはずなので、少なくとも「まいばすけっと」よりは生鮮、総菜を充実させるべきです。また、価格についてもコンビニに比べれば安いものの、スーパーと比べれば高め。プライベートブランドの導入も少なめです。「まいばすけっと」や「ミニピアゴ」との競争というより、通常のコンビニとの差別化が難しかったのではないでしょうか。
ちなみに、時事通信の記事にあるように、両店合わせて約300店舗のうち約100店舗は通常のローソンやナチュラルローソンに転換されるそうです。