目黒区は自由が丘。
東急東横線・大井町線の自由が丘駅から徒歩5分程度のところに、ピーコックストア自由が丘店はあります。
ピーコックストアについて「ピーコックストア」は、イオン完全子会社のイオンマーケット株式会社が展開するスーパーです。
2015年6月時点で、関東、関西地方に73店舗を展開。
以前は、大丸・松坂屋を展開するJ・フロントリテイリングの傘下でしたが、2013年4月に300億円でイオンへ売却されました。イオンの子会社となって以来、名古屋地区の8店舗のうち6店舗をマックスバリュへ譲渡し、残りの2店舗は閉鎖されました。同じ時期にイオン子会社となった「テスコジャパン」がわずか1年で全店舗を譲渡、閉鎖されたのに対し、ピーコックストアは関東、関西地区の店舗についてはほとんど閉鎖されていません。
決算書を見る限り赤字の店舗はかなりの数に上ると思われますが、都心の1等地に店舗を構えることから、なんとかして業績を回復させる方針のようです。最近では店舗の改装も進んでおり、今回の自由が丘店も少し前に改装されたようです。
店舗外観

フロアガイド。2、3階にはユニクロが入居。

フロア詳細。

地下1階から見ていきましょう。
青果売場。スポット照明も多く、明るい売場となっています。

ドライフルーツ詰め放題のコーナー。

ミニトマトバイキング。
自分で重さを測ってバーコードを発行するシステムのようですが、私がいた時には利用者は見かけませんでした。

サラダ野菜が充実。
ベビーリーフやルッコラ、タイム、ローズマリーなど珍しいものも扱っています。

精肉売場。対面販売は日本橋日山が担当しています。

鮮魚売場付近。

鮮魚は対面販売を実施。まるまる一匹の魚(いさきなど)も販売しています。

お刺身の品揃え。

グロサリーの通路。このあたりにもスポット照明を導入するのは珍しいですね。

オリーブオイルなど。

「自由が丘セレクション」
トリュフペーストやラスクなど販売。

カレー売場。本棚を模した陳列。

コーヒーや紅茶は輸入品も多く、豊富な品揃え。

「飲むフルーツ酢」
2年ほど前に日テレ「ぐるナイ・ゴチになります!」のおみやに紹介された商品です。

続いては1階へ参ります。
ワイン売場。非常に充実した品揃えです。

冷凍食品売場。輸入食材など、高級品の取り扱いもあります。

輸入菓子売場。

スイーツ売場。右の方にあるママンラトーナの商品はマルエツなど他社でもよく扱っている商品ですね。

店内にベーカリーはありませんでが、タカキベーカリーの商品を販売。

焼き鳥・揚げ物コーナー。

「カップデリ」
1例として「なすと肉団子の黒酢あん」「白身フライの南蛮あんかけ」「国産若鶏のチリソース」など全8種を販売。

4階日用品売場。

ピーコックストア自由が丘店 店舗概要開業: 不明
店舗面積: 約1800㎡
営業時間: 地下1階・1階 09:00 ~ 23:00
2~4階 10:00 ~ 21:00
住所: 東京都目黒区自由が丘2-15-4
HP:
http://www.aeonmarket.co.jp/peacock_shop_info/east_jiyugaoka/jiyugaoka.html価格調査(2015年6月13日)
<この価格は一部を除き本体価格(税抜き)です>キャベツ 198円
レタス 158円
きゅうり1本 48円
トマト(L玉、1つ) 128円
なす3本 178円
スイカ1/6 398円
国産牛切り落とし100g 399円(税込)
国産豚バラ肉100g 246円(税込)
国産鶏もも肉100g 170円(税込)
まぐろ100g なし
日清フラワー小麦粉1kg 228円
日清キャノーラ油1L 298円
キューピーマヨネーズ450g 238円
マルちゃん正麺 378円
コカ・コーラ1.5L 138円
ほろよい 113円
スーパードライ350ml6本 1068円
卵10個 218円
小アイス 98~108円
箱アイス 208~278円
冷凍食品 約4割引き
雪印コーヒー1L 148円
明治おいしい牛乳1L 238円
ブランド米5kg 1380円
おかめ納豆極小粒3パック 88円
明治ブルガリアヨーグルト450g 168円
ヤマサ昆布つゆ1L 341円
ミツカン味ぽん360ml 198円
はごろもシーチキン 70g×4缶 438円
カルビーポテチ60g 88円
カルビーじゃがりこ 122円
シャウエッセン 2袋 478円
ハウスバーモントカレー230g 238円
パスコ超熟6枚 151円
< 店内・売場の様子 >
時間帯: 15時頃
お客さん: やや少ない
通路: 普通
雰囲気: 明るい、きれい
客層: 家族連れ、主婦多い
買い物内容: 生鮮中心にやや多め
店内BGM: クラシック音楽?
精肉加工者: 自社店内(一部:日本橋日山)
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ:
1階 6台(4台稼働中)
地下1階 2台(1台稼働中)
トイレ: 汚い
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し(ベーカリーカフェ入居)
プライベートブランド: トップバリュ
地下1階、地上4階建てと、ピーコックストアとしては最大級の店舗です。2009年からユニクロが入居していますが、それ以前は直営で衣料品などを展開していたものと思われます。現在は地下1階、1階、4階がピーコックストア直営の売場。2、3階はユニクロなのですが、このように売場が分断されているケースは非常に珍しいと思います。見たところ4階日用品売場の利用者は少なく、ダイソーなどに貸してしまっても良いでしょう。また、建物が古いためかエスカレーターの動線が悪いです。(上下方向が並列で、毎回反対側まで歩かなくては昇り降りできない)
正確な日付は確認できませんでしたが、少し前に改装したようです。青果売場が地下1階へ移動したことが書かれていますが、以前は青果が1階で鮮魚精肉は地下1階だったようです。生鮮3品が分かれているのは不便に感じるので、売場を移した判断は正しかったと思います。
青果売場は明るくてきれいな売場で、籠を多用した陳列も上質感が出ていて良い思います。売場にはドライフルーツ詰め放題やミニトマトバイキングのコーナーが設置されており、どうやら改装の際に担当者はライフを見学に行ったようです。高級品はたまに見かける程度ですが、小分けパックは充実。ただ、ドライフルーツバイキングの値段はライフの倍以上するように感じました。
精肉、鮮魚売場では対面販売を実施しており、どちらとも店内で加工しています。(精肉売場は日本橋日山が担当)。鮮魚ではまるまる一匹の魚も販売されており、全体的に品揃えが豊富です。お刺身は単身者向けの少量品が中心。精肉売場でも対面販売をしていますが、それほど高級なお肉は販売しておらず、ただ単に量り売りの意味合いが強いようです。利用者もほとんどいませんでした。
グロサリー売場では写真のようにこだわりの品が多々見られました。カレー売場では本棚のような陳列を採用していたり、高級品を照明で引き立てる手法が使われていました。その他、イオンのトップバリュグリーンアイを始めとする健康食品の売場も広くとられており、充実の品揃えです。
1階にはいくつかのお惣菜専門店(グリーングルメ・神戸コロッケ、麗彩楼、古市庵・さかなの鮨)が入居しており、おいしそうなお惣菜が並んでいます。その代わりに直営の売場は小さめ。しかし、揚げ物・焼き鳥バイキングのほかに写真のように「カップデリ」と呼ばれる小分け惣菜のコーナーも設置されています。また、これらの商品はケースに入れられていて衛生的です。
1階のワイン売場は大きく、ワイン、輸入ビール、日本酒、焼酎など非常に幅広い品揃えで、実際に買われていくお客さんも多かったです。また、おつまみとなるチーズやローストビーフなども豊富な品揃え。
都心部のピーコックストアとしては珍しく、駐車場を81台完備しています。休日だけあってお客さんはそこそこいましたが、競合の東急ストアと違って昼間のお客さんは少なく、夕方以降に混雑していました。全体的に見て、品揃えについてはかなり高いレベルだと思います。高級住宅地も近い自由が丘では、安さばかりが強調されて信頼のないイオンのトップバリュを減らし、大丸時代のような高級品を置くという判断は正しいと考えられます。