港区は麻布十番。
東京メトロ南北線、都営大江戸線の麻布十番駅から徒歩5分程度のところに、ダイエー麻布十番店はあります。
ダイエーについてダイエーは、中内功が1957年に神戸で創業した企業です。「よい品をどんどん安く」「For the Customers(お客様のために)」を掲げ、価格破壊に挑戦し、メーカーが価格決定権を握っていた小売の世界を大きく変えました。60~70年代に急成長し、1972年には三越を上回り、小売業で売上日本一を達成しました。1980年には売上高1兆円を突破。
小売業界のトップに君臨したダイエーでしたが、経営多角化の失敗とバブル崩壊によって業績は急速に悪化。2004年には産業再生機構入りし、丸紅とイオンの下で再建に取り組みますが、業績は回復しませんでした。そして2014年9月にはイオンの完全子会社となることが決定し、2018年を目途にダイエーの屋号は消える予定です。
店舗外観

フロアガイド(クリックで拡大できます)。
お客さんに外国人が多いということもあり、英語、中国語、韓国語が併記されています。

まずは2階から見ていきたいと思います。
2階精肉売場。

中央の平台では「さつま姫牛」のステーキ肉を大量に陳列。

焼肉盛り合わせも種類が豊富。

骨付きラム肉、イベリコ豚も扱っています。

生ハム売場。
「フエカセーロ」という白カビ付きのドライサラミはダイエー赤羽店(イオンフードスタイルストア)でも見かけました。
プライスカードに商品説明が記載されているのは良い取り組みですね。

「晩酌肴処」
日本各地の珍味を約70品目取り揃えています。こちらも赤羽店で見かけました。

「Cheese Life」
この規模のスーパーとしては過剰とも思える程充実した品揃えです。
こちらも商品説明が記載されていて選びやすくなっています。

お豆腐売場。
桶に入れる陳列は新しいですね。ゆばも充実しています。
個人的には上から2段目にある「ナチュラルとうふチョコレート味」が非常に気になりますね。

グロサリー売場は改装されていませんでした。

売場にある案内板にも英語、中国語、韓国語が併記されています。
ココアって中国語で「可可粉」なんですね。

リカー売場。
スポット照明で高級感の出た売場です。

ワインだけでなく、焼酎や清酒なども充実。

それでは1階へ参りましょう。
1階青果売場。

13時過ぎから品出しが始まり、このような状態になってしまいました。
通路に台車を置きすぎで、まともに商品を選べません。
混雑時間帯ではないにしても、出す商品をとりあえず売場に全て置いてから作業する手法はやめた方が良いでしょう。

鮮魚売場。
天井からの電源ケーブルにツタをはわせるというのはよく考えましたね。
焼さんまが大量に並べられており、紅葉も飾ってあって季節感が出ています。

お刺身の品揃え。(色合いが違うのはピンク色の照明の影響です)
1人前のお刺身が充実。

お惣菜売場。
狭い売場でいかに商品を置くか考えた結果、中央の陳列台が高くなっています。(通常は平台であることが多い)

各種サラダの品揃え。

お寿司の品揃え。
かなり豊富なラインナップです。

揚げ物の品揃え。
ケースに入れられており、衛生的で好印象。

「田園風バケットピザ」や「ピザピッコラ ビスマルク」も取り揃えています。

お弁当の品揃え。
右下にある「~~BOX」などは最近よく色々なスーパーで見かけますね。

競合のピーコックストアとちょうど同じ時期に、同じ「イタリアフェア」を開催していました。

洋日配売場でもこだわりの品が並んでいました。
このようなPOPもあり、上手な販売促進が行われています。
ちょっと奥の商品が取りにくいとは思いますが・・・。

こちらのベーグルやディップソースもダイエー赤羽店でも見かけた品です。
ダイエー麻布十番店 店舗概要開業: 不明(2015年8月8日リニューアルオープン)
店舗面積: 676㎡
営業時間: 24時間営業
住所: 東京都港区麻布十番2-5
駐車場: なし
HP:
http://shop.daiei.co.jp/shop/ShopPageTop.do?shopid=0766価格調査(2015年9月5日)
<この価格は一部を除き本体価格(税抜き)です>キャベツ 248円
レタス 248円
きゅうり1本 88円
トマト(L玉、1つ) 158円
なす5本 298円
スイカ1/8 398円
国産牛切り落とし100g 321円(税込)
国産豚バラ肉100g 228円(税込)
国産鶏もも肉100g 105円(税込)
まぐろ100g 238円(税込)
日清フラワー小麦粉1kg 228円
日清キャノーラ油1L 328円
キューピーマヨネーズ450g 228円(ダイエーPB)
マルちゃん正麺 398円
コカ・コーラ1.5L 148円
ほろよい 105円
スーパードライ350ml6本 1018円
卵10個 198円
小アイス 98円
箱アイス 228~258円
冷凍食品 約3~4割引き
雪印コーヒー1L 128円
明治おいしい牛乳1L 228円
ブランド米5kg 1080円
おかめ納豆極小粒3パック 98円
明治ブルガリアヨーグルト450g 158円
ヤマサ昆布つゆ500ml 248円
ミツカン味ぽん360ml 198円
はごろもシーチキン 70g×4缶 380円
カルビーポテチ60g 78円
カルビーじゃがりこ 108円
シャウエッセン 2袋 498円
ハウスバーモントカレー230g 238円
パスコ超熟6枚 158円
< 店内・売場の様子 >
時間帯: 13~18時頃
お客さん: やや少ない→やや多い
通路: やや狭い
雰囲気: きれい、高級感(一部)
客層: 単身者、外国人多い
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
店内BGM: 洋楽(ゆっくりとした)
精肉加工者: 自社店内、アルティフーズ(一部)
鮮魚加工者: 自社店内(サクなど)、アルティフーズ(刺身など)
食品レジ: 6台(4台稼働中)
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: トップバリュ
8月8日にリニューアルオープンしたばかりの店舗です。旧グルメシティ麻布店(元セイフー)が、ダイエー麻布十番店へ改称しました。従来ダイエーグループの店舗は、総合スーパー業態の大型店が「ダイエー」、食品スーパー業態の小型店が「グルメシティ」という棲み分けを行ってきました。今回の麻布十番店は1000平米にも満たない小型店であり、改装したからといって店舗名は変わらないのが普通なのですが、2018年にはダイエー・グルメシティの屋号が無くなることから屋号をあまり気にしていないようです。
改装前と比べると、2階の鮮魚売場と1階の和日配売場が入れ替わっている他は、大きな売場の移動はありません。スペースとしては鮮魚が縮小され、お酒や精肉が拡大された印象。これだけ小さな店舗にも関わらず、精肉のほとんどと鮮魚の約半分は自社店内で加工されています。
入口を入ると青果売場がありますが、順路としては2階から買い物した方が良さそうです。2階の精肉売場ではダイエーのプライベートブランド「さつま姫牛」が平台に陳列されており、映像を用いた販売促進も行われています。精肉は品揃え豊富で、ファミリー向けの焼肉盛り合わせも販売するほか、イベリコ豚やラム肉(骨付き)も扱っており、魅力的な売場となっています。
2階にあるお酒売場は最近のダイエー(イオン)らしく充実しており、ワインだけでなく焼酎や清酒、輸入ビールもこだわりの品揃えが展開されています。また、お酒コーナーのすぐ近くにはチーズや珍味類が取り揃えられており、おつまみもまとめて購入できるのは良い売場配置だと思います。
加工食品や日用雑貨売場は改装されておらず、照明なども変わっていません。グロサリー売場やお酒売場で少し気になったのは、ゴンドラ上の在庫の量が多いことです。天井まで積み上げるオーケーストアまでではありませんが、多少圧迫感のある通路となっています。
1階青果売場は通路の片側のみで展開されており、あまり売場自体が広くありませんが、大根1/4、キャベツ1/4など少量サイズは販売しています。基本的には最低限の品揃えですが、カットフルーツは充実していました。鮮魚売場では特設の台に焼さんまが大量に並べられており、紅葉も飾ってあって季節感が演出できています。サクは店内加工なのですが、なぜかお刺身はアルティフーズ(プロセスセンター)加工でした。品揃え自体は売場が小さいこともあってそこそこといった感じ。
お惣菜売場の通路中央には揚げ物・焼き鳥・天ぷらバイキングが設置されています。写真のようにケースに入れられていて衛生的です。その他にも、各種サラダや生春巻き、ローストビーフや、バケットピザ、パエリアなど凝った料理も豊富に取り揃えています。お寿司も幅広い価格帯で展開されており、とてもおいしそうです。
13時過ぎにセンター便が到着したようで、業務放送がかかりました。その後店員さんの動きが慌ただしくなり、青果売場を中心に写真のよう品出しが行われるようになりました。自分が作業しない分まですべての台車を売場に出し作業されていましたが、そのような品出しはやめた方が良いでしょう。実際に、お客さんが通ろうとしているのに台車が邪魔で通れない光景を目にしました。店員さんもしばらく気付かず、声をかけてやっと道を開ける状態でした。小さい店舗でバックヤードが狭いということもあると思いますが、品出しの際には極力お客様に迷惑を掛けないように努力しましょう。
昼間にはお客さんが少なめでしたが、夕方以降は賑わっていました。ただ、1年半前に訪れた際よりもお客さんが減っている印象。このお店はお客様用のエレベーターが無いため買い物カートが設置されておらず、1人1人の購入量は少なめでした。お客さんは単身者が多く、外国人の方も非常によく見かけました。