2015年9月11日。
品川区は北品川に、ライフ品川御殿山店がグランドオープンしました。(プレオープンは9日)
グランドオープン当日に行ってまいりましたので、ご紹介いたします。
店舗外観

店内フロアガイド(クリックで拡大できます)

入口を入ってすぐのお惣菜売場。
売場の中央にオープンキッチンが設置されています。

焼き鳥や揚げ物。

「グリルデリカ」
店内で焼き上げたチキンステーキ、ハンバーグのグリルメニューを取り揃えています。

お弁当売場ではカロリーを大きく表示しています。

おはぎやずんだ餅も販売。
棚の下にはワインが並べられていますが、関連陳列になっていません。

ベーカリー「小麦の郷」
調理場が見えるようになっているのは新しいですね。

ドーナツの品揃え。

店内で焼き上げたナポリピッツァも充実。
オーケーストアほどではありませんが、1枚570円はそこそこ安いですね。

青果売場。
木目調の床で落ち着いた雰囲気。

入口近くのカットフルーツ売場。奥の調理場でカットしているようです。

ドリアンも販売していました。

ミニトマトバイキングを実施。
ライフはかなり早くから導入しましたが、今ではどのスーパーでも行っていますね。

ハーブ(香味野菜)も充実。

「アジアンフード」
ライフでは初めて見ました。韓国や中国などアジアの野菜を集めたコーナーです。
それぞれに商品説明が添えられているのは良いですね。

ニュースリリースでも触れられていた、「らくらくcooking」のコーナー。
チンジャオロースやゴーヤチャンプルー用のカット野菜とそのたれを並べて販売。

鮮魚・精肉売場。
白いタイルが敷き詰められており、きれいで明るい売場。

アマダイ、いさき、かますといった魚がまるまる一匹並べられています。
生筋子はそんなに売れるのでしょうか・・・。

お刺身の品揃え。

「魚屋さんの手作りおかず」
さんまの塩焼き、しまほっけ塩焼き、カラスガレイの煮つけなど充実した品揃え。

精肉売場。
オープンセールの際はステーキ肉がかなりの割合を占めます。

「肉屋さんの手作りおかず」
豚ロースかつなどが並んでいますが、品揃えからして、通常のお惣菜売場に置かず、あえてこちらで売ることに疑問を感じます。

「こだわりの鶏肉」
名古屋コーチンの取り扱いもあります。

ファミリーパックのコーナー。
若鶏もも肉切身や豚肉こま切れ肉を1kgという大容量パックで販売。

ローストビーフなどのおつまみ。
種類も豊富で、陳列もきれいですね。

日配売場では、このようなPOP付きのこだわりの品揃えが見られました。

リカー、チーズ売場。

ワインの品揃えが従来のライフと比べて大幅に削減されており、上の特設コーナーの他はこちらのゴンドラ(片側)だけです。

森伊蔵は最近ではどこの大手スーパーでも売られており、希少性が薄れている気がします。

チーズ売場。

「チーズハウス」
パルミジャーノレッジャーノやフルムダンベール、ゴルゴンゾーラピカンテなど高級チーズ各種を取り揃え。

冷凍ケーキ。
従来のライフでは、アイスコーナーは必ず扉が付いていましたが、個人的にはこのようなただの冷凍平台の方が見やすくて良いですね。

チアシードやアサイースムージーなど、最近話題の健康食品も扱っています。

油売場。
アマニ油、えごま油なども販売。
ワンランク上の商品「ライフセレクション」もこの売場では多く見受けられます。

ご当地のお菓子売場。
このコーナーはライフでよく見かけますね。北海道から沖縄までのご当地・限定お菓子が揃います。

レトルトカレー売場。
本棚を模したつくり。表面だけでなく奥にも陳列されており、品出しの際の「先入れ先出し」作業が大変そうです。
ライフ品川御殿山店 店舗概要開業: 2015年9月11日
店舗面積: 830㎡(公式資料)
営業時間: 9:30~22:00
住所: 東京都品川区北品川 5-4-1
HP:
http://www.lifecorp.jp/CGI/store/shop.cgi?mode=detail&area_cd=03&shop_cd=618開店ニュースリリース:
http://www.lifecorp.jp/CGI/company/info/news/000243.pdf < 店内・売場の様子 >
時間帯: 13~15時頃
お客さん: やや多い
通路: 普通
雰囲気: 明るい、きれい
客層: サラリーマン、主婦多い
買い物内容: 生鮮品、惣菜中心にやや少なめ
店内BGM: 有線放送(歌詞がないタイプ)
精肉加工者: プロセスセンター(埼玉県久喜市)
鮮魚加工者: 自社店内、プロセスセンター(埼玉県久喜市)
レジ: 8台(8台稼働中)
トイレ: とてもキレイ
休憩スペース: 無し(今後設置予定)
インストアベーカリー: あり(小麦の郷)
プライベートブランド: くらしモア
6月10日に新御徒町店がオープンして以来、都内では約3か月ぶりの新店舗です。大崎駅近くの複合施設「パークシティ大崎」の商業施設ゾーンの核店舗として開業しました。1フロアで830平米とやや小型の店舗。
入口を入ると、まず店舗中央部のオープンキッチンが目を引きます。お惣菜はここで調理されており、オープンキッチンを囲むようにしてお惣菜売場が展開されています。売場では焼き鳥、天ぷら、揚げ物バイキングコーナーが設置されているほか、「ウィンナーポテトのチーズ焼き」やチキンステーキを販売するグリルデリカのコーナーもあります。松茸ご飯弁当なども並ぶお弁当コーナーでは、1つ1つに大きくカロリーが表示されており、比較購入しやすくなっています。
その左手にはインストアベーカリー「小麦の郷」が配置されており、ドーナツや菓子パンなどがお手頃価格で提供されています。商品は扉付きのケースに入れられていて衛生的です。付近には専用釜を用いたピザコーナーや、店内加工のサンドイッチコーナーもあります。
入口右手には青果売場が続いています。果物売場ではぶどうや梨といった季節の果物が大量に並ぶ一方、ドラゴンフルーツやパパイヤ、ドリアンといった珍しい果物も扱っています。ドリアンを販売しているスーパーは非常に珍しいですね。しかし、付近にはドリアンの臭いが漂ってしまっており、もう少しきちんとした袋に入れて臭いが漏れないようにした方がよいでしょう。
その他、「らくらくcookingコーナー」ではカット済みの野菜とおかずの素となるソースが関連販売されており、メニュー提案が行われています。この手法はマルエツや東急ストアなどで先行して導入されており、良い提案型の売場だと思います。しかし、ライフの場合ではチンジャオロースやゴーヤチャンプルーのたれのみが売られており、その他に複数の具材を別の売場で探さなければなりません。個人的には、カット野菜だけあれば調理出来る、日本ハムの「中華名菜」を関連陳列すると良いと思います。
青果売場ではその他にミニトマトバイキングを実施しており、有機野菜も販売しています。ハーブ類なども充実。また、「アジアンフード」というコーナーでは、食用ヘチマやエホバク、まこも竹といった非常に珍しい食材も扱っています。
鮮魚売場はシースルー式となっており、対面販売を実施しています。アマダイやあゆ、いさきやかますといったまるまる一匹の魚を販売。お刺身コーナーはファミリー向けの6点盛り、4点盛りが中心。中にはあわびや大トロの入った6点盛り1500円のお造りも並んでいました。基本的には店内調理でしたが、お刺身は半分程度が埼玉県久喜市のプロセスセンター加工でした。
精肉売場では開店特売の牛肉全品半額セールが行われており、人だかりが出来ていました。ステーキ肉を中心に高級品を多く取り揃えていましたが、オープンセール用の品揃えなので、普段は分かりません。一方、鶏肉売り場では名古屋コーチンが箱に入れられて販売されていました。また、精肉売場の終わりには「ファミリーパック」というコーナーがあり、若鶏もも切身や豚肉こま切れ肉が1kgという大容量パックで販売されていました。ライフは自社のニュースリリースで、1km商圏人口の8割が1人または2人の少人数世帯であると分析しているのに、なぜこのような品揃えを行うのか理解できません。
和日配売場では「バイヤー達が旨い!と満場一致した商品です」というPOPと共に、様々なこだわりの品が取り揃えられています。一方でデザートコーナーはあまり豊富ではないと感じました。付近はオフィス街ということもあり、OLなどを中心にかなり需要があると思うので、もう少し充実させてみてはどうでしょうか。アイスクリームと冷凍食品はリーチイン冷凍ショーケースでオープンキッチンの裏側に配置。
お酒売場はライフとしてはかなり小さいです。特にワインは特設コーナーのほかにはゴンドラ片側分のみ。従来のライフでは「成城石井セレクトワイン」というコーナーがあったのですが、この店舗では導入されていません。森伊蔵や魔王といった高級焼酎は扱っていますが、全体的な品揃えは微妙です。お酒売場の中には、「フルムダンベール」や「パルミジャーノ・レッジャーノ」など高級チーズを取り揃えた「チーズハウス」が配置されています。通常のチーズ売場も十分な品揃えですが、それに合わせるワインの品揃えが対応できていないと感じます。
店舗規模が小さいということもあってグロサリー売場は狭く、高級品・こだわりの品の取り扱い数も少なめ。凝った売場作りが出来ているのは本棚を模したレトルトカレー売場ぐらいです。調味料などではライフセレクションと称した珍しい品揃えもありますが、新御徒町店や錦糸町店と比べると見劣りしてしまいました。
レジは8台設置されていましたが、天井からの吊看板には4までしか数字がありませんでした。フロアガイドでは現在のサッカー台のスペースに休憩スペースが入るようなので、しばらくするとレジは4台に減りそうです。グランドオープン当日だけあってそこそこ賑わっていましたが、これまでと比べるとお客さんは少なく感じられました。今回はプレオープン日が2日間設定されており、お客さんが分散したようです。レジは基本的に2人体制でしたが、全く行列は出来ていませんでした。
客層としては近隣がオフィス街ということもあり、お昼休み中のスーツ姿のサラリーマンやOLの方が目立ちました。夕方になるにつれて子連れの主婦層などが増えてきました。冷やかしで来ている人も多く、何も買わないで店を出る人も多かったです。ライフの社員の姿も見かけましたが、今回はそこまで多くは感じませんでした。しかし、売場で名刺交換をしたり談笑したりするのは、一般のお客さんから見れば邪魔だと思いますよ。
見学をして、全体的にはおおむね魅力的な店舗づくりが出来ていると思います。お惣菜や生鮮食品を中心とした豊富な品揃えで、POPも多く積極的な販売促進も展開されています。しかし、なぜこの場所に出店したかが疑問です。品川御殿山店は、300m圏内にライフ大崎ニューシティー店とライフ東五反田店の2店舗が存在し、それに挟まれるような立地となっています。確かに付近は高層マンションが立ち並び、人口が増えていくことが予測されますが、あまりにも自社競合が激しいと考えられます。これで採算が取れるのでしょうか。