千葉県は松戸市。松戸駅の東口にある商業施設「プラーレ」の核テナントとして、イトーヨーカドー松戸店が入居しています。
1980年の開業で、当時は松戸ショッピング広場という施設名でしたが1998年に現在のプラーレへ改称しました。
建物の半分にイトーヨーカドーの売場があり、もう半分が専門店という出店方式で、荻窪タウンセブンの西友のようなフロア構成。
店舗外観

フロアガイド。
少し傾いておりますがご了承を。

まずは1階の食料品売り場から見ていきます。1階はプラーレ専門店は入居しておらず、1フロアまるまるがイトーヨーカドーです。
まずは青果売場。最近のヨーカドーは床や天井を木目調にしたりして高級感を出してきていますが、古い店舗はシンプルな売場ですね。西友やマルエツに似た雰囲気。

千葉県の地場野菜も販売しています。都内のスーパーではあってもかなり小さい地場野菜コーナーですが、千葉ともなるとここまでの広さになります。

青果に続いて鮮魚売場を展開。ガラス張りで調理場が見えるようになっています。

まぐろを中心としてお刺身は充実の品揃え。ファミリー向けの6点盛りなどが多いです。

わたりがにも販売していました。

干物専門店が入居しており、漬け魚も含めて豊富に取り揃えています。

精肉売場でも対面販売を実施しており、ショーケースには熟成黒毛和牛や山形牛などの高級和牛が並び、塊のステーキ肉も売られています。

一方で庶民向けのオーストラリア産ステーキ肉なども扱っています。

ラムチョップも販売。

精肉売場を過ぎると洋日配コーナーがあり、この日は北海道フェアが行われていました。

グロサリー売場の様子。

ワインの品揃えもそこそこ。元々イトーヨーカドーは最新店舗でもない限りお酒は弱い分野なのでこの程度でも十分と見るべきでしょう。

これらの売場とエスカレーターを挟んだ反対側に惣菜売場とパン売場があります。

天津飯や天丼などどんぶりが充実

天ぷらは高級感ある陳列手法ですね。

それでは2階より上のフロアを見ていきます。
2階は7美のガーデンと雑貨のフロア。

大破格市という特売を開催中でした。

3階は住まいの品のフロア。
通常の総合スーパーにおいては食品の上に衣料品、その上の階が住まいの品となるのですが、松戸店は違いますね。おそらく以前2、3階にセブンホームセンターが入居しており、閉店後改装する際に衣料品を移動させずに住まいの品売場を復活させたからでしょう。

寝具なども販売していますが、総合スーパーの典型的な赤字部門だけあってお客さんの姿はありませんでした。

4階は肌着のフロア。

なぜか4階にサービスカウンターがあり、隣接してギフトコーナーが設置されています。
さすが大手だけあってきちんと現品が並んでいますね。中堅以下は壁に写真が貼ってあるだけなんてことも多いのですが。

5階紳士服売り場。マネキン陳列も積極的に展開。

浴衣も豊富ですね。

6階は子供服の売場です。駅の反対側のダイエーは子供服売場を廃止していますが、こちらは結構大きい規模ですね。
イトーヨーカドー松戸店 店舗概要開業: 1980年10月
店舗面積: 約12000㎡
営業時間:
1階 10時開店~23時閉店
2階 10時開店~22時閉店
3階 ~6階 10時開店~21時閉店
住所: 松戸市松戸1149
駐車場: 提携660台
HP:
http://blog.itoyokado.co.jp/shop/098/価格調査(2016年6月22日)
<この価格は一部を除き本体価格(税抜き)です>キャベツ 198円
レタス 198円
きゅうり1本 58円
トマト(L玉、1つ) 98円
なす5本 228円
スイカ1/6 398円
国産牛小間切れ100g 317円(税込)
国産豚バラ肉100g 237円(税込)
国産鶏もも肉100g 105円(税込)
日清フラワー小麦粉1kg 198円
味の素キャノーラ油1L 298円
キューピーマヨネーズ450g 258円
マルちゃん正麺 398円
コカ・コーラ1.5L 158円
ほろよい 100円
スーパードライ350ml6本 1025円
卵10個 221円
小アイス 98円
箱アイス 248~258円
冷凍食品 約4~5割引き
雪印コーヒー1L 148円
明治おいしい牛乳1L 208円
ブランド米5kg 1580円
おかめ納豆極小粒3パック 91円
明治ブルガリアヨーグルト450g 158円
ヤマサ昆布つゆ1L 228円
ミツカン味ぽん360ml 188円
はごろもシーチキン 70g×5缶 468円
コイケヤポテチ60g 88円
カルビーじゃがりこ 118円
シャウエッセン 2袋 475円
ハウスバーモントカレー230g 178円
パスコ超熟6枚 156円
< 店内・売場の様子 >
時間帯: 16時頃
お客さん: やや多い
通路幅: 普通
雰囲気: 明るい、きれい
客層: 主婦多い
買い物内容: 生鮮、日配、グロサリー中心にやや多め
店内BGM: 洋楽、クラシックなど
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 10台(9台稼働中)
セルフレジ: 4台
トイレ: ややきれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: セブンプレミアム
所感食品フロアは、入口から青果、鮮魚、精肉、洋日配、冷凍食品、惣菜・パンと続いています。中央にエスカレーターがあるため、良い動線とは言えませんが、レジを2か所に分散させてうまく回遊性を確保していると感じます。一通りの改装は施されており、シンプルな明るい売場といった雰囲気。上層階もスポット照明が増設されていたりディスプレイに凝っていたりして、古い総合スーパーとは一線を画しています。ただ、一度セブンホームセンターへ転換したのち再度住まいの品へ売場を戻すということは、売上は決して好調ではないようですね。
青果売場は地場野菜を取り扱うほかは、フルーツなどもあまり高級品・こだわりの品は見られませんでした。ただ、ピーマンやナスのバラ売りを行うなど小分け商品は充実。鮮魚と精肉は対面販売で高級品も取り揃えていますし、魅せる陳列が実行されています。グロサリーの品揃えは普通。惣菜も焼き鳥や天ぷらのバイキングは設置されていますが、凝った品物はそこまで多くなく、庶民的なファミリー層向けという感じがします。全体的に、鮮魚と精肉が際立って見えました。
平日の昼間、ハッピーデーでないにも関わらず食品フロアは大変賑わっており、午後になるとレジには3、4人の列が出来るようになりました。一方で上層階にも専門店街がある効果なのかそこそこお客さんがおり、住居用の袋を持った方も多かったです。競合のダイエーと比べてもお客さんは多く、やはり各種テナントが入る商業施設の核テナントということが大きいのだと思われます。