2016年12月18日、5月に閉店したダイエー碑文谷店跡地に、イオンスタイル碑文谷店がオープンしました。
1階から4階までを先行オープンさせ、5階から7階は来年春にオープンし、全面開業となる予定です。
オープン当日に訪れたので、ご紹介いたします。
なお、改装前のダイエー碑文谷店の様子はこちらをご覧ください→
http://daieisaison.jp/blog-entry-393.html店舗外観。
ダイエー時代と比べ大分変わっていますね。まるで新築のような建物。

店舗裏手。こちらは色を塗り替えただけ。

正面入口。

フロアガイド。1階から4階まで先にオープン。

1階は生鮮食料品とお惣菜の売場。
果物コーナー。陳列がきれいで種類も豊富。
ザクロや、1個498円する「白いちご」も販売されていました。

青果売場。香味野菜などは充実していると感じますが、そこまで高級路線ではありません。

ミニトマトバイキング。

イオンとしては珍しく精肉売場で対面販売を実施。
塊のステーキ肉など多数展開。

霜降りステーキ肉

タスマニアビーフのコーナーも設置。

トップバリュのローストビーフ。

七面鳥もまるまる一匹で販売。

鮮魚売場。多くの人で賑わっています。

鮮魚では流行りの対面方式での裸売り。
たらばがに、伊勢海老、金目鯛など豊富。

お刺身も単身者向けから家族向けまで豊富に取り揃えます。
舟盛りやふぐ刺しも扱います。

碑文谷のだいどころ、というメニュー提案コーナー。

惣菜売場。

イオンで人気の、1貫ずつ選べる寿司コーナー。

焼き鳥も居酒屋のようなレベル。

デパ地下のようなお惣菜量り売りコーナー。

ローストビーフやサラダも充実。

焼き魚もダイエー並みの品揃え。

生春巻きやサラダラップも販売。

チーズも高級品が充実。

生ハムコーナー。

レジ前。イオンスタイル独特の、湾曲した食品レジ。
最新鋭の店舗にも関わらず、セルフレジやお会計セルフレジが一切導入されていませんでした。

2階には従来と反対側のところにスターバックスコーヒーが入居。

イオンリカー。今までに見たどのイオン・ダイエーよりも充実しています。

円型のワインコーナー。

別角度から。高価格のワインが非常に豊富。

ワインが楽しめるバルも設置されています。

加工食品コーナー。
各種調味料も高級品が揃えられています。

カレーも高級スーパーで見られる書店のような陳列手法を導入。

キッチン用品コーナー。

3階は婦人服、服飾雑貨、化粧品のフロア。
百貨店のような売場づくり。

化粧品コーナー。

服飾雑貨。

4階は日用品、住まいの品のフロア。
インテリアコーナー。

ユザワヤのような手芸用品も展開。

寝具コーナー。

餅つき用のウスも販売。

エアコン、冷蔵庫、洗濯機など、総合スーパーでは不採算部門である白物家電も置いていました。
イオンスタイル碑文谷店 店舗概要開業: 2016年12月18日
店舗面積: 約9000㎡(4階まで)
営業時間:
1、2階 8:00~23:00
3、4階 8:00~22:00
住所: 東京都目黒区碑文谷4-1-1
駐車場: 555台
HP:
http://shop.aeon.jp/store/15/7947260/shop_info/hours/5月のダイエー閉店から半年以上の大改装を経て、やっとオープンしたイオンスタイル碑文谷へやってきました。通常のスーパーのリニューアルというのは、同一会社であればせいぜい10日間ぐらいで済むのですが、イオンは外観の改修やエスカレータの更新など大掛かりに行い、ダイエー時代の面影はほぼ残っていません。
1階は生鮮食料品のフロア。ダイエー時代とは惣菜、鮮魚の場所が変更されています。青果売場は入口をはいってすぐに季節の果物を陳列。壁1面を埋め尽くすような陳列は色鮮やか。オーガニック野菜も扱っています。精肉売場では対面販売を導入し量り売りを実施。上質な霜降りステーキ肉やすき焼き用肉、焼肉盛り合わせなどファミリー向けの大容量パックが多く見られました。ダイエー時代に好評だったことからさつま姫牛も販売。鮮魚では対面で氷の上に鮮魚を裸のまま並べた今時の陳列。呼び込みも元気良く行われていました。惣菜売場ではデパ地下のような量り売りコーナーを設置するほか、ピザ売場、セルフ方式のカレー売場、チョップドサラダの専門店サラダビッツなど導入し、魅力的な売場となっています。しかし板橋前野町や多摩平の森の惣菜コーナーに比べると品揃えの幅があまり無いと感じました。
2階は加工食品、リカー、スターバックスコーヒーのフロア。スタバはダイエー時代から入居しています。イオンリカーはワインを中心に大変充実しており、陳列も他店とは異なりデパート並みの工夫が見られます。加工食品でも調味料やコーヒー、紅茶、カレー、菓子など輸入品も含めて高級品を多数展開しています。3階は化粧品、婦人服などのフロア。こちらはお客さんが少なめで、いくら百貨店並みの売場づくりをしても所詮スーパーなのでしょうか。4階は寝具やインテリア、家電といった従来の総合スーパーらしいアイテムを並べる一方、上質な雑貨が充実。一方で日用消耗品などは端に追いやられており、通路も狭くて回遊性が悪いです。
飲食スペースは2階のスターバックスコーヒーと碑文谷バルのみとなっており、来年オープンの7階にはレストランが入るようですが、フードコートのような飲食スペースは設けないようです。ちなみにダイエー時代には7階にドムドムバーガーなどが入居するフードコートがありましたし、イオンスタイル板橋前野町や多摩平の森では1階に大きなフードコートが設置されていました。
イオンは「イオンスタイル」のオープンの度に高級路線を強めており、ついに百貨店のような売場を実現しました。西友やマルエツ、オーケーがいままでと大して変わらない、日常使いのスーパーを出店する一方、イオンは投資額と人件費の増加にも構わず高級化へひた走っています。高級品を扱うという事は客単価の上昇につながり、そこでしか手に入らない品物があれば客数・商圏も広げることが出来ます。しかし対面販売などを増やせば人件費の増加に直結し、専門知識を持った従業員を配置したり、特別な演出がされた売場をきれいに保つことなどの維持費はバカになりません。それを補えるだけの売上を稼がなくてはならず、従来の売上では利益が出せない経営体質となっています。
日本最大手のイオンが総力を結集した最新鋭の店舗という事もあり、大変多くのお客さんと視察で賑わっていました。お客さんの声としては「ダイエーとは全然違う」「高級品ばかり」「デパートみたい」という声が多く、概ね素晴らしいという意見のようです。目黒区碑文谷という高級住宅街でこのようなMDが実現できていれば、ダイエー以上に売上を確保することができるでしょうし、多くのお客さんを集めそうです。
一番打撃を受けそうな近隣のオオゼキにも行ってみましたが、駐車場は満車で、イオンスタイル程ではありませんが十分賑わっていました。1人1人の購入量ではオオゼキが上回っており、そこまで打撃は受けていないようです。ダイエー時代と比べてもやたら高級路線に走るイオンとは差別化を図れているようです。