茨城県はつくば市。
つくばエクスプレスのつくば駅から徒歩2分程度のところに、西武筑波店はあります。
こちらの店舗は2017年2月28日をもって営業を終了致しました。
閉店当日に行ってまいりましたので、その模様をお伝えいたします。
店舗外観

イオンと共にクレオの核店舗として入居しています。

閉店カウントダウン。

32年間のあゆみ。

まさに桜満開となったお客様からのメッセージ

フロアガイド

まず1階の食料品のフロア。
セブン&アイHDの高級スーパー「ザ・ガーデン自由が丘」が入居。

デパ地下らしく惣菜店なども多数入居。

2階の正面入口。インフォメーションはこちらに設置されています。

入口すぐの宝飾品売場。

お客さんで混雑。

化粧品売場。

3階婦人服売場。
タイムセールでエスカレータ前は人垣ができています。

特設コーナー以外はそれほど混雑していませんでした。


都市部の百貨店並の上質感ある売場。

4階紳士服売場の特設コーナー。


紳士服売場もスーツなどでお客さんが少なめ。


4階子供服売場。

天井もこだわっています。

5階生活雑貨。


家具売り場。

5階特設コーナー。
タオルやひな人形を販売。

書籍はリブロが入居。
閉店により、つくば駅周辺で唯一の書店が無くなることになります。

6階催事場。
婦人ファッションさよならセールを開催。

宝飾品コーナー。

商品の無くなったザ・ガーデン自由が丘

閉店し、扉が閉じられます。

シャッターが閉まる瞬間は動画でお伝えいたします。
さよなら、ありがとう。
西武筑波店 店舗概要 開業: 1985年3月8日
閉店: 2017年2月28日
店舗面積: 16688㎡
住所: つくば市吾妻一丁目6番地1
HP:
https://www.sogo-seibu.jp/close/tsukuba.html西武筑波店は、つくば科学万博が開催された1985年に開業しました。1991年度には過去最高となる248億円の売り上げを記録しましたが、そこを境に業績は悪化していきます。直近の2015年度の売上高は128億円と、ピーク時から半減するほどに落ち込んでいました。原因はつくばエクスプレスの開業にあります。従来地元の百貨店で買い物していた人々は、電車で都心の百貨店で買い物するようになります。また、住民が増える中でイオンモールをはじめとする郊外型SCが出店し、顧客が流出しました。一見すると近くに駅が出来るというのは商業施設にとってプラスに働きそうですが、需要が増えて競合も増えると、競争力の無い百貨店は生き残っていけないのでしょう。
4期連続で赤字との情報ですが、賃料が経営を圧迫しているのだと考えられます。地方百貨店として128億円という売上は決して悪くありませんし、昨年には同社のそごう柏店が閉店したばかりで、競合は減っているはずです。同居しているイオンはイオンスタイル業態では無く、昔ながらのジャスコという雰囲気で、高級品なども見られません。うまく棲み分けられていたと思うのですが、閉店は残念です。経営不振の百貨店の多くはテナントの導入に向かいますが、こちらの店舗は直営での売場展開が特徴でした。
売場は洗練されており、都市部の百貨店と遜色ないように思えます。約1万7000平米というのは百貨店としては小さめで、フルラインの品揃えとは言えません。地下食料品フロアも広くは無く、グロサリーを扱うザ・ガーデン自由が丘も最低限という規模でした。お惣菜専門店は揃っていますが、和洋菓子やお土産のお店はもう少し欲しいと感じました。
営業最終日だけあって多くのお客さんで賑わっていましたが、平日のためすれ違えない程の混雑という売場は稀でした。特に3階と4階については、特設コーナー以外でお客さんの姿が少なかったです。閉店セレモニーはお客様の安全のため行わないと告知されており、その通りにただ単にシャッターを閉めて営業を終了しました。