神奈川県横浜市。
京急線の八千代台駅から徒歩8分程度のところに、イトーヨーカドー上大岡店はあります。
こちらの店舗は2017年3月20日をもって営業を終了いたします。
閉店10日前の3月10日に行ってまいりましたので、その模様をお伝えいたします。
店舗外観

1階にはデニーズの1号店も入居

閉店まであと10日

閉店の挨拶

フロアの案内

カートのまま屋上へも行けるスロープが設置されています。
最近のホームセンターなどでよく見かけますね。ちなみにエレベータも1台設置されています。

お客様からのメッセージコーナー。
心なしかありがとうの「う」が小文字に見えませんか?

食品レジ周辺でもメッセージによる桜の木が飾られています。

1階、食料品売場の入口。

「閉店セール」「売りつくし」のPOPが並びます。

青果台がやや低めで、陳列にボリュームがあります。

青果売場で展開されていた「桜ゼリー」
実際に食べてみましたが、花びらまで食べられて美味しかったです。

続く鮮魚売場。お刺身や丸々1尾の魚も豊富でした。

精肉売場。
対面販売のコーナーはありませんが、店内で加工調理したものを提供。

加工食品売場のエンド。
まだ10日前という事もあり商品は豊富。

メイン通路。紅白幕とともに、春らしい桜をテーマに飾り付けています。

食料品イベントコーナー

冷凍食品コーナー

惣菜売場。

揚げ物、焼き鳥は充実していますが、あまり凝った料理は揃えていません。

横浜市では給食で出されることで有名なかもめパンも揃えます。

食品レジにはセルフレジも設置されています。

1階に入居するマクドナルドのとサーティワン。

イトーヨーカドーが展開するポッポもあります。

1階はそのほか住まいの品、化粧品と生活雑貨のフロア。
このように派手でインパクトある飾り付けが行われています。

日用雑貨コーナーではこれでもかと天井からの垂れ幕が。

入口すぐの催事コーナーでは洗剤や柔軟剤など大量陳列。

自転車も販売しています。

在庫処分として、大きなスコップが150円でたたき売りされていました。結構買う人が多かったですね。

吹き抜け。3つのエスカレータは昇り2つ、降り1つで運用されていました。

2階の催事場。こちらでも売りつくしの垂れ幕が目立ちます。

2階紳士服売場。

婦人服売場。

まだ大幅な値引きは行っていませんでした。

子供服も豊富に扱っています。

文具品やおもちゃなども充実。

肌着コーナー。

絨毯の特設コーナーもありました。

洋服の青山やダイソーが抜けた代わりなのか、服飾雑貨などのコーナーが大きいですね。
イトーヨーカドー上大岡店 店舗概要開業: 1974年4月
閉店: 2017年3月20日
店舗面積: 16146㎡
住所: 横浜市港南区上大岡西3-9-1
駐車場: 350台
HP:
http://blog.itoyokado.co.jp/shop/043/店内・売場の様子時間帯: 15時頃
客数: やや少ない
客層: 家族連れ、子連れ中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 洋楽
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 8台(6台稼働中)
セルフレジ: 4台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり(イートインコーナーなど)
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: セブンプレミアム
所感3月20日に閉店が決定したイトーヨーカドー上大岡店を訪れました。43年前に開業した古い店舗ですが、2フロアで約1万6000平米と横に広い売場を有し、最近の郊外型ホームセンターのような構造。カートのままでも屋上まで行けるように、スロープが設置されていたりもします。
1階に食料品と住まいの品、2階で衣料品を扱っています。現在はイトーヨーカドー横浜別所店へ移転していますが、以前はダイソーと洋服の青山も入居していました。食料品売場はあまり改装されておらず、他店ではよく見かける精肉の対面販売などは実施していません。衣料品や住まいの品は充実しており、子供服やおもちゃ、寝具などの総合スーパーらしい品揃えも展開されています。
売りつくしセールはイトーヨーカドーらしく紅白幕で飾り付けされており、天井からの垂れ幕もインパクトがありますね。お客さんからの閉店を惜しむメッセージは本当にたくさん送られており、桜の木を見立てて展示されていました。一方で店独自のPOPや従業員からの感謝メッセージ、集合写真などは見られず残念。10日前に訪れたため、まだまだ衣食住ともに商品は豊富で、値引きも大幅ではありませんでした。
閉店セールということもあるのでしょうが、平日にしてはお客さんで賑わっていました。屋上の駐車場も車が多く並んでいましたし、お昼時にはフードコートはほぼ満席な状態でした。夕方の食料品のお客さんは、競合であるオーケーやフジと比べるとやや劣勢なようですが、閑散という程ではありません。売上高を調べると、そこまで悪い数字では無いようです。しかし近隣の横浜別所店は上位30店に入ることもあるような基幹店で、自社競合と老朽化が閉店の要因なのでしょう。
跡地の利用は現段階では発表されていません。周辺はスーパー激戦区という訳ではありませんし、上質志向な品揃えを行えば強敵であるオーケーとは大きな差別化となります。跡地に規模を縮小して再出店しても、十分採算はとれると思います。