東京都多摩市。
京王、小田急、多摩モノレール線の多摩センター駅から徒歩3分程度のところに、多摩センター三越はあります。
こちらの店舗は2017年3月20日をもって営業を終了いたします。
閉店4日前の3月16日に行ってまいりましたので、その模様をお伝えいたします。
重要なお知らせ無印良品、ライトオンをはじめとする1階、2階の大半の店舗、並びに3階から6階のテナントは3月21日以降も営業を継続いたします。
http://www.cocolia-tamacenter.com/images/170228_a.pdf店舗外観

ココリア多摩という商業施設の低層階を三越が担当

スタバのマークと並んで三越名物のライオン像も鎮座しています。

フロアガイド

お客様からのメッセージが書きこまれた、ライオンをモチーフにしたダルマ。

1階の入口すぐ。

大好きな街、多摩センターとお客様へ。17年分のありがとう。

1階は衣料品や雑貨のお店が入居。

雑貨や寝具も扱っています。

百貨店らしい高級感ある雰囲気。

1階から2階にかけての吹き抜け。

2階タオル美術館(営業継続)

無印良品(営業継続)

右手のイッカは閉店します。

コムサイズミ(営業継続)

ライトオン(営業継続)

バラエティー雑貨のオリンピア(閉店します)

2階に設けられた直営売場では婦人服を展開

ここからは地下1階へ参ります。
地下1階は全店閉店となり、秋以降の改装オープンとなります。
和洋菓子のコーナー。

お惣菜の量り売りなどを行う専門店も入居。

デパートらしからぬ店舗も入居していますね。

青果売場はクイーンズ伊勢丹が担当

鮮魚は吉川水産。

精肉は二幸が対面販売を実施

加工食品は北野エースが担当

特設コーナーではお楽しみ袋など閉店セール品が並んでいました。

地階のリビング用品バーゲン会場
多摩センター三越 店舗概要開業: 2000年11月15日
閉店: 2017年3月20日
店舗面積: 14321㎡
住所: 多摩市落合1-46-1
HP:
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/tama/index.html所感大西社長の退任で話題となっている三越伊勢丹ですが、3月20日で千葉店と多摩センター店を閉鎖します。今回は閉店まで4日と迫った多摩センター三越を訪れました。
1989年10月20日、多摩そごうが開業しました。オープン時のキャッチフレーズは「はじめまして、新・山の手社交界」。3万4200平米と郊外の店舗としては大型で、ダブルエスカレータを備え、シャンデリアのある吹き抜けがあるなど豪華絢爛なつくり。奈良そごうや加古川そごうと同じ年のオープンですが、奈良そごう跡地のイトーヨーカドーは先日閉店が発表されてしまいました。多摩そごうの売上は予測を下回り、そごうグループ各社が民事再生法の適用を申請した2000年の9月18日、営業を終了しました。
跡地には同年11月、多摩センター三越と大塚家具が入居。ちなみに、吉祥寺にあった近鉄百貨店跡地にも同様に三越と大塚家具が共同で出店しています(現在はヨドバシカメラ)。2010年12月には、大塚家具が立川高島屋への移転という形で撤退。2011年4月に、3階から5階を専門店街として、ココリア多摩センターとしてリニューアルオープンを果たしました。テナントはユニクロ、ニトリ、丸善書店、ダイソーなど大手を揃えており、同じくそごう跡地のアルカキット錦糸町にも似ていますね。
三越は売場面積1万4000平米と小ぶりで、直営売場もあまり展開されていません。通常の百貨店も消化仕入れを採用しているため本当の意味での直営売場は少ないのですが、多摩センターのように1つ1つのテナントが明確に分かれている場合は、ショッピングセンターに近い形です。閉店セールと言っても催事スペースが狭いため、ごく狭い場所でしか売りつくしは行われておらず、盛り上がりに欠けていました。地下1階はデパ地下らしくお惣菜専門店、和洋菓子の銘店、生鮮食料品が展開されていました。1階や2階には雑貨や化粧品、衣料品などの専門店が並んでおり、2階には無印良品とライトオンなど大型テナントも入居しています。ちなみに、三越のフロアにも関わらず、1階と2階の店舗はほぼ全て営業継続と発表されています。
2007年には売上70億円程度に達していましたが、その後は減少傾向だったようです。三越伊勢丹は、「上層階の業態転換により顧客数は増えたものの、『三越のれん』としての強みを生かしきれない状態が続いており、今後も業績の低迷が続くことが想定される」としています。跡地の利用については発表されていませんが、地下1階に食品スーパーを誘致出来ればそれで終了しそうな気もします。