東京都東久留米市。
西武バスの滝山団地中央停留所すぐのところに、ザ・プライス滝山店はあります。
こちらの店舗は2018年2月25日をもって営業を終了しました。
閉店当日に訪れましたので、ご紹介いたします。
店舗外観

大規模小売店舗表示板。珍しく個人名。

閉店のご案内。
引継ぎ店が西川口店というのは遠いですね。店舗数が少ないチェーンには多いですが、
イズミヤ板橋店の引継ぎ店が検見川浜店という事もありました。

メッセージボード。
従業員の写真が貼られるなど、今まで訪れたイトーヨーカドー各店の中でもかなり良い出来栄え。

地下1階食品売場から見ていきます。
青果売場。かつてあったと思われる青果台などが撤去されています。

多くのお客さんで賑わっていました。

閉店2時間前で青果売場はほぼ売り切れ。

和日配コーナーではお豆腐を値引き販売。

惣菜売場。

精肉売場。
国産鶏もも肉が100g89円など格安。

洋日配コーナーも商品が少なめ。

パン売場。

加工食品売場。

閉店直前の精肉コーナー。

レジ付近は広い空間。

レジ前の什器が無いため見通しが良いですね。
増設も含めて10台以上が並びます。

1階は住まいの品、日用消耗品のフロア。

売場が縮小され、ダイエーの閉店時などにも見かける「鉄道忘れ物掘り出し市」の催事が行われています。

文具品やゲームなども販売していました。

イトーヨーカドーの閉店セールお馴染みの紅白幕で囲まれています。

2階は衣料品のフロア。

紳士服コーナー。

商品はほとんど売り切れています。

什器がかき集められています。

肌着はそれなりに残っています。

タイムセールには多くのお客さんが集まっていました。

2階キャン・ドゥ。
他のキャン・ドゥでは値引きを行うことが多いのですが、この店舗では定価販売を続けていました。
ちなみに、この近辺のスーパーには2階に100円均一ショップが入居する率が多く、
スーパーヤマザキの2階にセリア、スーパーあまいけの2階にはワッツが入居しており、100均激戦区となっていました。

閉店後には店頭で閉店セレモニーが開催されました。

店長の挨拶は動画でご紹介いたします。
ザ・プライス滝山店 店舗概要開業: 1980年(イトーヨーカドーとして)
ザ・プライスへ転換: 2009年7月17日
閉店: 2018年2月25日
店舗面積: 4900㎡
営業時間: 9:00-21:00
住所: 東京都東久留米市滝山4-13-10
駐車場: 133台
HP:
http://blog.itoyokado.co.jp/shop/093/index.html閉店セールは非常に盛況で、イトーヨーカドーらしい紅白幕を使った派手な飾りつけもあって活気ある雰囲気でした。衣料品はほとんど商品が無くなっており、日用品売場も縮小されていました。食品売場ではいままでのイトーヨーカドーの閉店セールと比べて商品が少なめで、青果コーナーは早くから商品が無くなっていました。しかしタイムセールと称して格安商品が投入され、お客さんが群がる光景が見られました。閉店セレモニーには200人以上のお客さんが集まり、店長の感謝の言葉に拍手を送りました。
レジは大幅に増設されており、10台以上が稼働していました。食品売場は大勢のお客さんで賑わっていましたが、値引きを分散させた事もあり、レジに列が出来ることはありませんでした。ダイエーの最終営業日1時間前には1つのレジに20人近くが並ぶことが恒例となっていますが、本来なら並ばない方がいいですよね。
2015年9月、セブン&アイ・ホールディングスはイトーヨーカ堂について、 2020年2月期までに、全体の約2割に当たる40店を閉鎖する方針を発表しました。その後創業の地であるザ・プライス千住店や巨大店舗であった奈良店を初めとして多数の店舗を閉鎖しています。元々「ザ・プライス」というのは通常のイトーヨーカドー業態で不採算であったためにディスカウント業態へ転換された店舗のため、蕨店や東松山店のように先行して閉鎖された店舗も存在しています。
ザ・プライス滝山店はマンモス団地である滝山団地に隣接して立地しており商圏人口は十分にあると考えられます。至近距離に山崎製パン傘下のスーパーヤマザキと全日食チェーンのスーパーあまいけの2店舗があるものの、小規模なスーパーで品揃えは話になりません。しかし中途半端な売場面積で衣料品、住まいの品が十分でなかった事や、主なテナントが100円均一のキャン・ドゥのみで飲食店すら入居していなかった事などが要因だと考えられます。