6/30閉店 丸栄
- 2018/06/30
- 23:16
愛知県名古屋市。
地下鉄栄駅から徒歩2分のところに、丸栄はあります。
こちらの店舗は2018年6月30日をもって営業を終了しました。
閉店当日に訪れましたので、ご紹介いたします。
2013年夏に訪れた際の記事はこちら→http://daieisaison.jp/blog-entry-106.html
店舗外観

別角度から

閉店さよならセール。
姫路ヤマトヤシキは前身から数えて111年間のご愛顧に感謝としていましたが、
丸栄は会社設立の75年間の歴史をアピール。
ちなみに前身の呉服店「十一屋」の創業から数えると403年の歴史があります。

まずは百貨店の顔と言える1階から見ていきましょう。
1階化粧品コーナー

服飾雑貨。

婦人靴コーナー

地下1階は対面販売のお惣菜や銘品コーナーのフロア
銘品コーナー

惣菜コーナー

自然食品や酒売場はほとんど売り切れていました。

地下2階は生鮮3品と成城石井のフロア。
午前中訪れた際には、売場は大変混雑していました。

鮮魚ではマグロの解体ショーも行っていました。

集中レジの行列。

成城石井も商品がまばらでした。

閉店間際、商品が無くなった売場。

こちらは鮮魚コーナー。

2階は婦人服売場。
若年層向けのテナントを多く導入し、百貨店とは思えない売場となっています。

客層も若い女性が目立ちました。

3階は住まいの品やビューティー関連のフロア。

4階婦人服売場。

5階婦人服売場。

あまり高級感ある売場とは言えませんね。

6階には東急ハンズの特設コーナーを設置。

結構多くのお客さんで賑わっていました。

6階紳士服コーナー。

紳士服飾雑貨。

7階の半分は催事場。
絵画の売り尽くしセールが開催されていました。

百貨店としてはかなり異例な100円均一ショップを導入。
しかしセリアは高知大丸にも出店していますね。

7階には丸栄の歴史を紹介したり、お客さんから寄せられた感謝のメッセージを飾る特設コーナーが設置されています。

過去の販促物や制服、新聞の切り抜きなど展示されています。

丸栄の模型。

丸栄の外観を模したスマイルアートが飾られていました。

8階の売り尽くし会場。


骨董品や宝飾品も扱っています。

閉店セレモニーは良い場所から撮影出来なかったため、動画の掲載は控えさせていただきます。
車道にはみ出すほど多くのお客さんが集まり、別れを惜しんでいました。

丸栄 店舗概要
開業: 1953年10月1日
閉店: 2018年6月30日
店舗面積: 33003㎡
住所: 名古屋市中区栄三丁目3番1号
HP: http://www.maruei.ne.jp/
丸栄は1615年、小出庄兵衛氏が名古屋で創業した「十一屋」が発祥です。同業の「三星」と1943年に合併し、丸栄が誕生しました。松坂屋、名鉄百貨店、三越と並んで4Mと言われる名古屋の老舗百貨店の一角です。昨年度の売上高は168億円。かつて、1992年度には825億円の売上がありましたが、その後25年続けて売上が減少しています。地方の百貨店として見れば決して悪い数字ではありませんが、売上規模と商品仕入れ力が比例する百貨店業界で、丸栄は名古屋地区で最下位の売上と大変厳しい状況でした。
JR名古屋高島屋 1286億円
松坂屋名古屋店 1206億円
名古屋栄三越 737億円
名鉄本店 454億円
丸栄 168億円
高島屋が駅前に進出する前年の1999年、丸栄は当時東京・渋谷で大流行していたギャル系ファッションに注目し、ブランドを誘致します。婦人服部門の売上は急上昇しますが、ブームは続かず、「ギャル路線」は一定の成功を収めたものの、百貨店の中核的な顧客である中高年層の客離れを加速し、他部門の売り上げ低下を招きました。
売場を見学させていただきましたが、どうしても周りの百貨店に対して見劣りしてしまうのは否めないと思います。有名ブランドの誘致や、食品売場の品揃え、売場の上質感も課題です。2階のヤングファッションのフロアは面白い試みですし、実際に集客している様子ですが、それが原因で従来の顧客が離れたという指摘も正しいでしょう。大手テナントを入れるとしても、以前入居していた丸善は良いとして、ラオックスや100円均一のセリアが集客力あるテナントだと判断したのでしょうか。
閉店セールは催事場で賑わいが見られましたが、婦人服など一部フロアは閉店当日でもお客さんが疎らでした。食料品売場では午前中、レジに長蛇の列が出来るなど盛況でした。丸栄の建物は今年9月に取り壊しをはじめ、跡地には2020年に暫定的な商業施設をオープンさせ、2027年には周辺との一体での開発を進めると報道されています。
地下鉄栄駅から徒歩2分のところに、丸栄はあります。
こちらの店舗は2018年6月30日をもって営業を終了しました。
閉店当日に訪れましたので、ご紹介いたします。
2013年夏に訪れた際の記事はこちら→http://daieisaison.jp/blog-entry-106.html
店舗外観

別角度から

閉店さよならセール。
姫路ヤマトヤシキは前身から数えて111年間のご愛顧に感謝としていましたが、
丸栄は会社設立の75年間の歴史をアピール。
ちなみに前身の呉服店「十一屋」の創業から数えると403年の歴史があります。

まずは百貨店の顔と言える1階から見ていきましょう。
1階化粧品コーナー

服飾雑貨。

婦人靴コーナー

地下1階は対面販売のお惣菜や銘品コーナーのフロア
銘品コーナー

惣菜コーナー

自然食品や酒売場はほとんど売り切れていました。

地下2階は生鮮3品と成城石井のフロア。
午前中訪れた際には、売場は大変混雑していました。

鮮魚ではマグロの解体ショーも行っていました。

集中レジの行列。

成城石井も商品がまばらでした。

閉店間際、商品が無くなった売場。

こちらは鮮魚コーナー。

2階は婦人服売場。
若年層向けのテナントを多く導入し、百貨店とは思えない売場となっています。

客層も若い女性が目立ちました。

3階は住まいの品やビューティー関連のフロア。

4階婦人服売場。

5階婦人服売場。

あまり高級感ある売場とは言えませんね。

6階には東急ハンズの特設コーナーを設置。

結構多くのお客さんで賑わっていました。

6階紳士服コーナー。

紳士服飾雑貨。

7階の半分は催事場。
絵画の売り尽くしセールが開催されていました。

百貨店としてはかなり異例な100円均一ショップを導入。
しかしセリアは高知大丸にも出店していますね。

7階には丸栄の歴史を紹介したり、お客さんから寄せられた感謝のメッセージを飾る特設コーナーが設置されています。

過去の販促物や制服、新聞の切り抜きなど展示されています。

丸栄の模型。

丸栄の外観を模したスマイルアートが飾られていました。

8階の売り尽くし会場。


骨董品や宝飾品も扱っています。

閉店セレモニーは良い場所から撮影出来なかったため、動画の掲載は控えさせていただきます。
車道にはみ出すほど多くのお客さんが集まり、別れを惜しんでいました。

丸栄 店舗概要
開業: 1953年10月1日
閉店: 2018年6月30日
店舗面積: 33003㎡
住所: 名古屋市中区栄三丁目3番1号
HP: http://www.maruei.ne.jp/
丸栄は1615年、小出庄兵衛氏が名古屋で創業した「十一屋」が発祥です。同業の「三星」と1943年に合併し、丸栄が誕生しました。松坂屋、名鉄百貨店、三越と並んで4Mと言われる名古屋の老舗百貨店の一角です。昨年度の売上高は168億円。かつて、1992年度には825億円の売上がありましたが、その後25年続けて売上が減少しています。地方の百貨店として見れば決して悪い数字ではありませんが、売上規模と商品仕入れ力が比例する百貨店業界で、丸栄は名古屋地区で最下位の売上と大変厳しい状況でした。
JR名古屋高島屋 1286億円
松坂屋名古屋店 1206億円
名古屋栄三越 737億円
名鉄本店 454億円
丸栄 168億円
高島屋が駅前に進出する前年の1999年、丸栄は当時東京・渋谷で大流行していたギャル系ファッションに注目し、ブランドを誘致します。婦人服部門の売上は急上昇しますが、ブームは続かず、「ギャル路線」は一定の成功を収めたものの、百貨店の中核的な顧客である中高年層の客離れを加速し、他部門の売り上げ低下を招きました。
売場を見学させていただきましたが、どうしても周りの百貨店に対して見劣りしてしまうのは否めないと思います。有名ブランドの誘致や、食品売場の品揃え、売場の上質感も課題です。2階のヤングファッションのフロアは面白い試みですし、実際に集客している様子ですが、それが原因で従来の顧客が離れたという指摘も正しいでしょう。大手テナントを入れるとしても、以前入居していた丸善は良いとして、ラオックスや100円均一のセリアが集客力あるテナントだと判断したのでしょうか。
閉店セールは催事場で賑わいが見られましたが、婦人服など一部フロアは閉店当日でもお客さんが疎らでした。食料品売場では午前中、レジに長蛇の列が出来るなど盛況でした。丸栄の建物は今年9月に取り壊しをはじめ、跡地には2020年に暫定的な商業施設をオープンさせ、2027年には周辺との一体での開発を進めると報道されています。