千葉県流山市。
東武アーバンパークラインの江戸川台駅から徒歩5分程度のところに、主婦の店いずみ江戸川台店はあります。
店舗外観。
非常に昭和の香りが残るスーパーですね。

青果売場。
試食販売が積極的に行われていました。

ハロウィンの時期に訪れたため、巨大なカボチャが飾られていました。

ぶどうは種類豊富に展開しています。

白菜は1/4だけでなく、1/2や丸々1玉でも販売しています。

有機野菜もコーナー化して訴求します。

和日配コーナー、精肉売場と続きます。

あがつま農協ブランド「沢田の味」の漬物を販売。

精肉売場

牛肉コーナー。
上質な国産牛から、安価なアンガス牛まで幅広く揃えます。
昼間から半額シールが貼られた商品が目立ちました。

800gを超えるお買い得なメガ盛りパックも販売。

CGC商品の割合が多いですね。

鮮魚売場。

鍋つゆなど関連陳列もきちんと出来ていますね。

お刺身コーナー。
一般的なスーパーに比べてボリュームがあると思ったら、1ネタあたり5枚も盛り付けていました。

鮮魚売場に寿司コーナーを配置し、鮮度をアピールします。

小田原産の干物などこだわりの逸品も扱います。

惣菜売場。

揚げ物バイキングコーナー。
トレーや陳列をもう少し工夫した方が良いでしょう。

一部はアウトパックですが、ほとんどは店内で調理したお弁当、お惣菜が並んでいます。

酒売場。
品揃えは最低限といった様子。

加工食品売場でもCGC商品が多く、大手ナショナルブランドと比較するプロモーションが多数見られました。
主婦の店いずみ江戸川台店 店舗概要開業: 不明
店舗面積: 825㎡
営業時間: 9:00〜21:00
住所: 千葉県流山市美原1-1220
駐車場: 無料駐車場あり
HP:
http://www.supertops.com/store/store31.html店内・売場の様子時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 特筆すべき点なし
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 5台(3台稼働中)
セルフレジ: 無し
トイレ: 無し
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC
価格調査(2018年10月15日) <この価格は全て本体価格(税抜き)です>
キャベツ 198円
レタス 88円
きゅうり1本 68円
トマト(L玉、1つ) 178円
なす5本 138円
りんご1個 138円
国産牛切り落とし100g 349円
国産豚バラ肉100g 198円
国産鶏もも肉100g 78円
味の素冷凍ギョーザ 198円
日清フラワー小麦粉 1kg 198円
日清キャノーラ油1L 198円(CGC)
キューピーマヨネーズ450g 298円
マルちゃん正麺 338円
コカ・コーラ1.5L 178円
ほろよい 118円
スーパードライ350ml 6本 1180円
卵10個 188円
井村屋あずきバーボックス 258円
明治エッセルスーパーカップ 118円
雪印コーヒー1L 118円
明治おいしい牛乳900mL 228円
単一銘柄米5kg 1680円
おかめ納豆極小粒3パック 79円(CGC)
明治ブルガリアヨーグルト450g 148円
ネスカフェゴールドブレンド 80g 598円
ミツカン味ぽん360ml 258円
はごろもシーチキン 3缶 298円(CGC)
カルビーポテチ60g 78円
カルビーじゃがりこ 138円
シャウエッセン 2袋 498円
ハウスバーモントカレー230g 218円
パスコ超熟6枚 188円
店舗見学の感想主婦の店とは、昭和30年代に広がったスーパーのボランタリーチェーンです。昭和31年に九州・小倉に開業した「丸和フードセンター」は、日本初のセルフサービス方式の本格スーパーマーケットと言われています。丸和の吉田社長は、昭和32年にボランタリーチェーン「主婦の店全国チェーン」を組織し、全国へセルフサービスの店舗を広げていきました。
当初はダイエー、バロー、オークワ、ベルクなども主婦の店を名乗っていましたが、各社はレギュラーチェーンによる多店舗展開へと舵を切ります。そして、ダイエーは創業からわずか15年目の昭和47年に小売業売上高日本一を達成。共同仕入れ活動や共同商品開発などを行っていなかったため、大手チェーンへの傘下入りや共同仕入れ機構へ加盟する企業が出始めました。また、出店調整も行っていなかったため加盟企業同士の競合も発生。主婦の店全国チェーン は昭和50年代から急速に衰退し、平成10年には解散に至りました。しかし、現在も「主婦の店」の屋号を掲げる店舗は存在しており、この主婦の店いずみもそのうちの1店です。
「主婦の店いずみ」を展開するスーパーいずみは、2006年に世田谷区を中心に展開する株式会社トップの傘下に入ります。トップは2001年に日本最大のコーペラティブチェーンCGCに経営権が譲渡されており、CGCが直営で運営しているスーパーとなっています。加工食品売場を見ても、CGCのプライベートブランド商品の割合が非常に多くなっています。また、大手ナショナルブランドとCGCブランド商品を隣に並べ、価格を訴求するプロモーションも展開。
入口すぐの青果売場では旬の果物の柿、リンゴ、みかんなど大量陳列。ハロウィンが近いということもあり、巨大なカボチャも飾られていました。旬のぶどうコーナーでは巨峰の他、甲斐路、シャインマスカット、シナノスマイル、クイーンニーナなど様々な品種を取り扱います。大手スーパーでは白菜は1/4ばかり販売されていますが、こちらでは1玉、1/2カットも併せて陳列されています。有機野菜のほか、カット野菜もコーナー化して展開。
精肉売場ではトップグループオリジナルの南部黒牛のステーキ肉や焼肉用肉を販売。国産和牛では霜降りの入ったすき焼き用肉など上質な商品も扱います。付近にはファミリー層が多く住むことから、800gのジャンボパックで豚小間切れ肉や鶏もも肉切り身を販売するなど、メガ盛りコーナーを強化。鶏もも肉でも他のスーパーではあまり見られない3枚入りの大容量サイズまで扱っていました。
鮮魚売場では導入部にお寿司を配置。「魚屋のお寿司」と題しており、価格帯は580円から980円ですが4種類揃えるなど充実していました。丸々1尾の魚はほぼ扱っていませんが、鍋用の鮭、たら、カニ、つみれなどは充実しており、鍋つゆの関連陳列も行っていました。お刺身は一般的なスーパーが1ネタにつき3枚程度が多い中、こちらでは5枚入っており、ボリュームある盛り合わせとなっています。
惣菜売場はやや小さく、揚げ物バイキングも実施するものの種類は少なめ。サンマやカキフライ、大学いもといった季節商品は展開しますが、お弁当もあまり力を入れていません。
加工食品売場は前述の通りCGC商品が多い一方で、「こだわりの逸品」というPOPが付けられた高級品も展開。
売場面積は800平米ほどと大きくありませんが、店舗の両脇に無料駐車場を約50台確保しており、車での来店が中心のようです。江戸川台駅周辺はスーパー激戦区で、ビッグ・エー、ジェーソン、カドヤ、京北スーパー、少し歩いたところにヨークマートが立地しています。店舗は老朽化が著しい様子ですが、生鮮品の品揃えは豊富で、主婦層には支持されているようです。価格は中小チェーンにも関わらずかなり安く、国産鶏もも肉100g78円やキャノーラ油1L198円という価格で提供。CGCが直接経営しているためか、売場の従業員が多く、商品の品出し・手直しも丁寧に実施されていました。