12/31閉店 山口井筒屋宇部店
- 2018/12/17
- 16:33
山口県宇部市。
宇部市の中心市街地に、山口井筒屋宇部店が立地しています。
こちらの店舗は2018年12月末で閉店が決まっています。
店舗外観

正面入口。

店舗側面。
井筒屋のロゴもかすれてしまっています。

大店表示板

百貨店としては珍しい屋上駐車場も備えています。

閉店までのカウントダウンを実施。
歴代の制服も展示されています。

フロアガイド。
地下1階、地上4階の5フロアで営業しています。

お客様からの思い出のメッセージ

子供の頃から利用していたというお客様の声を多く見かけました。

宇部の50年を振り返るという企画も行われていました。

1977年に建て替えオープンした際の新聞記事。

お年寄りのお客さんが多いためか、各階段には椅子が多く設置されています。

まずは地下1階の生鮮食品売場から見ていきましょう。
エスカレーター降りてすぐの青果売場。

上質な野菜、珍しい野菜も扱っています。

鮮魚売場。

調理風景も見える対面販売を行っています。

精肉売場。量り売りの対面販売も行っています。

地下加工食品売場。
売り切れている棚も出始めています。

1階には和洋菓子や服飾雑貨、化粧品などが混在するフロアとなっています。

正面入口すぐの催事コーナー。

和菓子売場。

洋菓子売場。通路はやや狭めとなっています。

首都圏を中心に有名百貨店などに出店しているベーカリー「ポンパドウル」も入居。

九州地方の百貨店に多く店舗を構えるキョーワズ珈琲も入居。

酒コーナー。

服飾雑貨のコーナー。

2階婦人服売場。
決して洗練された美しい売場という訳ではありませんが、
地方百貨店としては、明るくきれいな売場という印象を受けます。

スポット照明も多く導入されており、上質感ある売場ですね。

3階婦人服売場。

お客さんの姿は疎らでした。

売りつくしの特設コーナーなどは紅白幕で飾られています。

婦人・紳士靴コーナー。

4階の日曜雑貨売場。

売りつくし会場。

子供服も売りつくし。

家具や寝具、絨毯も品揃えは少ないものの扱っています。

お歳暮ギフトセンター。

4階には昔ながらのデパート食堂もあります。

山口井筒屋宇部店 店舗概要
開業: 1969年
店舗面積: 8053㎡
営業時間: 10:00 - 18:30
住所: 山口県宇部市常盤町1-6-30
駐車場: 100台(無料)
HP: http://www.izutsuya.co.jp/storelist/ube/
2018年12月末日で閉店する宇部井筒屋を訪れました。老舗百貨店の井筒屋は、12月末で宇部店、2月末で小倉駅前の「コレット」、5月末で黒崎店の閉店を発表しています。長引く営業不振に加え、賃料や修繕費の負担が重く、立て直しが難しいと判断。収益の改善が見込めない店舗の構造改革を進めることで、主力の小倉本店へ経営資源を集中する方針です。
宇部店は1969年、地場百貨店のちまきや百貨店から営業を引き継ぎオープンしました。現在の建物は1977年に完成し、1993年には増床と駐車場棟の建設を行いました。売上高は1994年に過去最高の72億円を記録。しかし、その後は大型店の郊外出店による競争激化や、人口減少などにより低迷が続き、昨年度は売上高28億円にまで落ち込んでいます。2年前からは1000万円前後の経常赤字を計上していました。収益改善の見通しが立たない上、耐震工事などに4億円以上の費用がかかり、営業継続を断念するに至りました。
約8000平米の地方百貨店としては、バランスの取れたフロア構成となっています。地下1階には生鮮食品や惣菜専門店、加工食品売場と集中レジを備えた食品フロアとなっており、1階は和洋菓子や服飾雑貨、化粧品を揃えます。また、有名百貨店に多く出店しているベーカリー「ポンパドウル」も入居しています。2階、3階は婦人服売場。紳士服はほとんど扱っていませんが、元々狭い売場では仕方ないことでしょう。4階には催事場を備えており、この時期はお歳暮ギフトセンターが設置されています。日用雑貨なども充実しており、寝具、家具も僅かですが扱っています。昔ながらのデパート食堂(ファミリーレストラン)もあり、昭和の香りを色濃く残しています。都心の洗練された百貨店とは違いますが、一通り改装は施されており、上質感あるきれいな売場に仕上がっています。
平日の昼間に訪れましたが、お年寄りが圧倒的にメインの客層となっています。店舗前のバス停にもお年寄りの姿が目立ち、車を運転しない高齢者層が市営バスで来店していると推測されます。地下1階や1階、そして催事場のある4階にお客さんが多く、最後の賑わいを見せていました。一方で衣料品コーナーは大幅割引を実施しているにも関わらず集客出来ていないようです。4階にはお客さんからのメッセージコーナーが設置されており、中心市街地の顔として、約半世紀に渡って営業してきた百貨店の閉店を惜しむ声が多く寄せられていました。
跡地は当初解体されると報道されていましたが、10月に入って宇部商工会議所が土地・建物を取得する方針であると報道されました。商工会議所は、地元資本によるにぎわい創出・再生を目指しているそうです。ただ、中心市街地の商店街は軒並みシャッター街と化しており、閑古鳥が鳴いています。郊外のフジグラン・ゆめタウンなどが商業の主役、そして賑わいの中心となっているのが現実ではないでしょうか。なお、井筒屋は2019年3月下旬にゆめタウン宇部1階にサテライトショップを開設すると発表しています。
宇部市の中心市街地に、山口井筒屋宇部店が立地しています。
こちらの店舗は2018年12月末で閉店が決まっています。
店舗外観

正面入口。

店舗側面。
井筒屋のロゴもかすれてしまっています。

大店表示板

百貨店としては珍しい屋上駐車場も備えています。

閉店までのカウントダウンを実施。
歴代の制服も展示されています。

フロアガイド。
地下1階、地上4階の5フロアで営業しています。

お客様からの思い出のメッセージ

子供の頃から利用していたというお客様の声を多く見かけました。

宇部の50年を振り返るという企画も行われていました。

1977年に建て替えオープンした際の新聞記事。

お年寄りのお客さんが多いためか、各階段には椅子が多く設置されています。

まずは地下1階の生鮮食品売場から見ていきましょう。
エスカレーター降りてすぐの青果売場。

上質な野菜、珍しい野菜も扱っています。

鮮魚売場。

調理風景も見える対面販売を行っています。

精肉売場。量り売りの対面販売も行っています。

地下加工食品売場。
売り切れている棚も出始めています。

1階には和洋菓子や服飾雑貨、化粧品などが混在するフロアとなっています。

正面入口すぐの催事コーナー。

和菓子売場。

洋菓子売場。通路はやや狭めとなっています。

首都圏を中心に有名百貨店などに出店しているベーカリー「ポンパドウル」も入居。

九州地方の百貨店に多く店舗を構えるキョーワズ珈琲も入居。

酒コーナー。

服飾雑貨のコーナー。

2階婦人服売場。
決して洗練された美しい売場という訳ではありませんが、
地方百貨店としては、明るくきれいな売場という印象を受けます。

スポット照明も多く導入されており、上質感ある売場ですね。

3階婦人服売場。

お客さんの姿は疎らでした。

売りつくしの特設コーナーなどは紅白幕で飾られています。

婦人・紳士靴コーナー。

4階の日曜雑貨売場。

売りつくし会場。

子供服も売りつくし。

家具や寝具、絨毯も品揃えは少ないものの扱っています。

お歳暮ギフトセンター。

4階には昔ながらのデパート食堂もあります。

山口井筒屋宇部店 店舗概要
開業: 1969年
店舗面積: 8053㎡
営業時間: 10:00 - 18:30
住所: 山口県宇部市常盤町1-6-30
駐車場: 100台(無料)
HP: http://www.izutsuya.co.jp/storelist/ube/
2018年12月末日で閉店する宇部井筒屋を訪れました。老舗百貨店の井筒屋は、12月末で宇部店、2月末で小倉駅前の「コレット」、5月末で黒崎店の閉店を発表しています。長引く営業不振に加え、賃料や修繕費の負担が重く、立て直しが難しいと判断。収益の改善が見込めない店舗の構造改革を進めることで、主力の小倉本店へ経営資源を集中する方針です。
宇部店は1969年、地場百貨店のちまきや百貨店から営業を引き継ぎオープンしました。現在の建物は1977年に完成し、1993年には増床と駐車場棟の建設を行いました。売上高は1994年に過去最高の72億円を記録。しかし、その後は大型店の郊外出店による競争激化や、人口減少などにより低迷が続き、昨年度は売上高28億円にまで落ち込んでいます。2年前からは1000万円前後の経常赤字を計上していました。収益改善の見通しが立たない上、耐震工事などに4億円以上の費用がかかり、営業継続を断念するに至りました。
約8000平米の地方百貨店としては、バランスの取れたフロア構成となっています。地下1階には生鮮食品や惣菜専門店、加工食品売場と集中レジを備えた食品フロアとなっており、1階は和洋菓子や服飾雑貨、化粧品を揃えます。また、有名百貨店に多く出店しているベーカリー「ポンパドウル」も入居しています。2階、3階は婦人服売場。紳士服はほとんど扱っていませんが、元々狭い売場では仕方ないことでしょう。4階には催事場を備えており、この時期はお歳暮ギフトセンターが設置されています。日用雑貨なども充実しており、寝具、家具も僅かですが扱っています。昔ながらのデパート食堂(ファミリーレストラン)もあり、昭和の香りを色濃く残しています。都心の洗練された百貨店とは違いますが、一通り改装は施されており、上質感あるきれいな売場に仕上がっています。
平日の昼間に訪れましたが、お年寄りが圧倒的にメインの客層となっています。店舗前のバス停にもお年寄りの姿が目立ち、車を運転しない高齢者層が市営バスで来店していると推測されます。地下1階や1階、そして催事場のある4階にお客さんが多く、最後の賑わいを見せていました。一方で衣料品コーナーは大幅割引を実施しているにも関わらず集客出来ていないようです。4階にはお客さんからのメッセージコーナーが設置されており、中心市街地の顔として、約半世紀に渡って営業してきた百貨店の閉店を惜しむ声が多く寄せられていました。
跡地は当初解体されると報道されていましたが、10月に入って宇部商工会議所が土地・建物を取得する方針であると報道されました。商工会議所は、地元資本によるにぎわい創出・再生を目指しているそうです。ただ、中心市街地の商店街は軒並みシャッター街と化しており、閑古鳥が鳴いています。郊外のフジグラン・ゆめタウンなどが商業の主役、そして賑わいの中心となっているのが現実ではないでしょうか。なお、井筒屋は2019年3月下旬にゆめタウン宇部1階にサテライトショップを開設すると発表しています。