閉店直前 ピーコックストア青山店
- 2019/02/27
- 11:08
港区南青山。
東京メトロ銀座線外苑前駅から徒歩3分程度のところに、ピーコックストア青山店はあります。
こちらの店舗は2019年2月28日をもって閉店が発表されています。
閉店7日前に訪れましたのでご紹介いたします。
店舗外観

営業終了のお知らせ。

閉店のご案内。

フロアガイド。地下1階、地上3階の4フロアで営業しています。

お客さんが自由に書き込めるメッセージボードが設置されていました。

開業当初の写真なども展示されていました。

往年の売場写真。

まずは1階から見ていきましょう。1階は青果、洋日配、惣菜と酒のフロア。
季節の果物がきれいに陳列されています。

青果売場。売場は広くないものの上質な野菜も販売。

アイスクリームや飲料を値引き販売。

惣菜売場。

揚げ物、天ぷらなどのおかずバイキング。
陳列ケースに入れられており衛生的ですね。

中華料理コーナーは専門店が入居しており、凝った料理が提供されています。

お寿司は1人前1490円など高価格帯の商品も販売。

ワインは10%引き。

地下鮮魚売場。

にしん、キンメダイ、真あじなど丸々一尾の鮮魚も豊富に揃えます。

お刺身4点盛り1580円、2点盛り645円など高価格帯が中心。

精肉売場。

一般的な商品はアドミックで加工したアウトパックで対応。
上質な黒毛和牛すき焼き用肉などは店内加工で販売しています。

地下加工食品売場。

特に値引きは行われていません。

昔ながらのピーコックストアらしい輸入菓子コーナーも充実しています。

2階衣料品売場。
スポット照明もあり上質感ある売場ですが、商品は低価格品が中心。

肌着コーナー。
20%引きを実施。

靴売場。30%引きを実施。

化粧品も充実。

3階日用品売場。
家庭用品は10%引き。

だいぶ商品が無くなってきています。

「売りつくし」の飾りつけは控えめですね。

ピーコックストア青山店 店舗概要
開業: 1964年10月
店舗面積: 不明
営業時間:
地下1階・1階 9:00~23:00
2階・3階 10:00~21:00
住所: 東京都港区南青山3-1-34-101
HP: https://www.aeonmarket.co.jp/peacock_shop_detail.php?name=aoyama
2013年4月、イオンがJ・フロントリテイリングからピーコックストアを買収して約6年が過ぎようとしています。当時の店舗数は82店舗、営業収益は1126億円を計上していましたが、今では見る影もありません。2014年3月には中部地方から撤退し、店舗はマックスバリュ中部へ譲渡。2016年3月には近畿地方の店舗も同じくイオン系列の光洋へ譲渡され、現在は首都圏に39店舗を展開するに留まっています。
当時、300億円という買収金額はかなり割高ではないかと見られていました。しかしイオンとしては出店余地の少ない都市部での店舗網を強化する狙いがあり、都心の一等地に店を構えるピーコックストアは魅力的だったのでしょう。イオンは自社プライベートブランドの「トップバリュ」や電子マネー「WAON」を導入し、収益の改善を目指しました。改装後には売上が上昇した店舗もあったようですが、イオン買収後の新規出店は豊四季台の1店のみで、譲渡が無い首都圏でも閉鎖が相次いでいます。
実際に売場を見ると、生鮮品は従来通り上質志向の品揃えが展開されていますが、加工食品などではトップバリュの比率が高く、以前のようなこだわりの品が見られなくなりました。一方でナショナルブランドは競合よりやや高めに設定されており、明らかにトップバリュへ誘導する思惑が感じられました。接客のレベルも低下している様子で、何もかも中途半端なお店という風に映りました。イオンが持っている商品MDであれば、大丸ピーコック時代よりも洗練された「高級スーパー」として運営する事も可能だったはずです。それが成り立たない地域では、マックスバリュと遜色ない価格・品質で勝負するといった個店主義的な経営を目指すべきでしょう。ただトップバリュを入れればお客さんが増えて売上が上がるだろうという安直な考えで、ピーコックストアは再建する機会を失ったように思えてなりません。
さて、前置きが長くなりましたが、今回閉店するピーコックストア青山店は大丸ピーコックの関東進出1号店として1964年に開業しました。都心の超一等地に建つ建物に4フロアの売場を展開しており、さながら小型百貨店のような店舗でした。一方で動線は悪く、2階へは昇りエスカレーターのみ、3階へはエレベーターか階段しか無いという不便さがありました。
平日に訪れましたが、地下と1階の食料品フロアは近所に住む主婦などで賑わっていました。上層階では売りつくしセールが開催されており、日用品などを大量に購入するお客さんがいる一方、客数は少なくフロアは閑散としていました。売りつくしの装飾は控えめでしたが、階段の踊り場には開業当初の写真や広告を紹介するパネルが設置されており、お客さんからのメッセージを書き込めるようになっていました。大きな紙に自由に書き込んでいくため落書きなどもありましたが、長年の営業への感謝や思い出が多く寄せられていました。建物は老朽化の為、解体される見通しとなっています。建て替え後にどのような建物が建つのか、低層階に商業施設が入居する可能性があるのかについては不透明で、現時点では何も決まっていません。
東京メトロ銀座線外苑前駅から徒歩3分程度のところに、ピーコックストア青山店はあります。
こちらの店舗は2019年2月28日をもって閉店が発表されています。
閉店7日前に訪れましたのでご紹介いたします。
店舗外観

営業終了のお知らせ。

閉店のご案内。

フロアガイド。地下1階、地上3階の4フロアで営業しています。

お客さんが自由に書き込めるメッセージボードが設置されていました。

開業当初の写真なども展示されていました。

往年の売場写真。

まずは1階から見ていきましょう。1階は青果、洋日配、惣菜と酒のフロア。
季節の果物がきれいに陳列されています。

青果売場。売場は広くないものの上質な野菜も販売。

アイスクリームや飲料を値引き販売。

惣菜売場。

揚げ物、天ぷらなどのおかずバイキング。
陳列ケースに入れられており衛生的ですね。

中華料理コーナーは専門店が入居しており、凝った料理が提供されています。

お寿司は1人前1490円など高価格帯の商品も販売。

ワインは10%引き。

地下鮮魚売場。

にしん、キンメダイ、真あじなど丸々一尾の鮮魚も豊富に揃えます。

お刺身4点盛り1580円、2点盛り645円など高価格帯が中心。

精肉売場。

一般的な商品はアドミックで加工したアウトパックで対応。
上質な黒毛和牛すき焼き用肉などは店内加工で販売しています。

地下加工食品売場。

特に値引きは行われていません。

昔ながらのピーコックストアらしい輸入菓子コーナーも充実しています。

2階衣料品売場。
スポット照明もあり上質感ある売場ですが、商品は低価格品が中心。

肌着コーナー。
20%引きを実施。

靴売場。30%引きを実施。

化粧品も充実。

3階日用品売場。
家庭用品は10%引き。

だいぶ商品が無くなってきています。

「売りつくし」の飾りつけは控えめですね。

ピーコックストア青山店 店舗概要
開業: 1964年10月
店舗面積: 不明
営業時間:
地下1階・1階 9:00~23:00
2階・3階 10:00~21:00
住所: 東京都港区南青山3-1-34-101
HP: https://www.aeonmarket.co.jp/peacock_shop_detail.php?name=aoyama
2013年4月、イオンがJ・フロントリテイリングからピーコックストアを買収して約6年が過ぎようとしています。当時の店舗数は82店舗、営業収益は1126億円を計上していましたが、今では見る影もありません。2014年3月には中部地方から撤退し、店舗はマックスバリュ中部へ譲渡。2016年3月には近畿地方の店舗も同じくイオン系列の光洋へ譲渡され、現在は首都圏に39店舗を展開するに留まっています。
当時、300億円という買収金額はかなり割高ではないかと見られていました。しかしイオンとしては出店余地の少ない都市部での店舗網を強化する狙いがあり、都心の一等地に店を構えるピーコックストアは魅力的だったのでしょう。イオンは自社プライベートブランドの「トップバリュ」や電子マネー「WAON」を導入し、収益の改善を目指しました。改装後には売上が上昇した店舗もあったようですが、イオン買収後の新規出店は豊四季台の1店のみで、譲渡が無い首都圏でも閉鎖が相次いでいます。
実際に売場を見ると、生鮮品は従来通り上質志向の品揃えが展開されていますが、加工食品などではトップバリュの比率が高く、以前のようなこだわりの品が見られなくなりました。一方でナショナルブランドは競合よりやや高めに設定されており、明らかにトップバリュへ誘導する思惑が感じられました。接客のレベルも低下している様子で、何もかも中途半端なお店という風に映りました。イオンが持っている商品MDであれば、大丸ピーコック時代よりも洗練された「高級スーパー」として運営する事も可能だったはずです。それが成り立たない地域では、マックスバリュと遜色ない価格・品質で勝負するといった個店主義的な経営を目指すべきでしょう。ただトップバリュを入れればお客さんが増えて売上が上がるだろうという安直な考えで、ピーコックストアは再建する機会を失ったように思えてなりません。
さて、前置きが長くなりましたが、今回閉店するピーコックストア青山店は大丸ピーコックの関東進出1号店として1964年に開業しました。都心の超一等地に建つ建物に4フロアの売場を展開しており、さながら小型百貨店のような店舗でした。一方で動線は悪く、2階へは昇りエスカレーターのみ、3階へはエレベーターか階段しか無いという不便さがありました。
平日に訪れましたが、地下と1階の食料品フロアは近所に住む主婦などで賑わっていました。上層階では売りつくしセールが開催されており、日用品などを大量に購入するお客さんがいる一方、客数は少なくフロアは閑散としていました。売りつくしの装飾は控えめでしたが、階段の踊り場には開業当初の写真や広告を紹介するパネルが設置されており、お客さんからのメッセージを書き込めるようになっていました。大きな紙に自由に書き込んでいくため落書きなどもありましたが、長年の営業への感謝や思い出が多く寄せられていました。建物は老朽化の為、解体される見通しとなっています。建て替え後にどのような建物が建つのか、低層階に商業施設が入居する可能性があるのかについては不透明で、現時点では何も決まっていません。