5/31閉店 宇都宮パルコ
- 2019/05/29
- 00:46
栃木県宇都宮市。
JR宇都宮駅からバスで「馬場町」停留所下車すぐのところに、宇都宮パルコはあります。
こちらの店舗は2019年5月31日をもって営業を終了いたします。
閉店3日前に訪れましたのでご紹介いたします。
店舗外観。
右に見切れているのはMEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店です。

宇都宮二荒山神社の下之宮が敷地内にあります。

正面入口。

フロアガイド。
地上10階、地下1階の11フロアで展開。食料品は販売していません。

従業員、お客さんから寄せられたありがとうのメッセージ。

地下1階から順に見ていきましょう。
地下に入居するABCマート。

ファッション、雑貨の「ジョンノビ」
検索しても出てこないのですが、チェーン店では無いのでしょうか。

宝飾品も扱っています。
ダイエーから拝借したような「売りつくし」のPOP。

1階婦人服売場。
1階は天井が高く開放的ですね。

服飾雑貨コーナー。
百貨店のような上質感ある空間。

2階雑貨コーナー。

子供服、子供用品を扱うテナント。

3階には呉服店も入ります。

婦人ファッションも全品半額。

4階は既にテナントが撤退し空きスペースとなっていますが、催事が行われています。
金魚の水族館。

地元高校生の美術作品展。

イオン、イトーヨーカドーなどスーパーではボードにペタペタと貼られていくお客さんからのメッセージもおしゃれに展示。

階段には歴代のパルコのポスターも展示されています。

こちらのパンダはレゴブロックで作られています。

レゴブロックで丁寧に再現されています。

世界遺産がレゴブロックで作られています。

5階にはしまむらが運営する生活雑貨と衣料品の店「シャンブル」が出店。
全品25%オフセールを開催していました。

売場は既に縮小されていました。

6階に入居するWEGO(ウィゴー)。
2点以上お買い上げで半額セールを実施。

ヴィレッジヴァンガード。
50%オフでもあまり商品が売れていない様子。

空きスペースにはゲームコーナーを設置。

7階に入居するときわスポーツ。

手芸用品のユザワヤ。

中高年の女性を中心に来客が多く、レジには列が出来ていました。

8階は紀伊国屋書店。

雑貨と文具は80%オフでほとんど売り切れていました。

9階には好日山荘。

10階は料理教室、音楽教室、エステサロンなどのフロアとなっています。

宇都宮パルコ 店舗概要
開業: 1997年3月20日
売場面積: 14996㎡
営業時間: 11:00 - 20:00
住所: 栃木県宇都宮市馬場通り3-1-1
駐車場: 提携あり
HP: https://utsunomiya.parco.jp/
1997年3月20日にオープンした宇都宮パルコは2019年5月31日、22年の歴史に幕を閉じます。2003年度のピークには97億円の売上がありましたが、インターネット通販の台頭や郊外型SCとの競合により2017年度には約30億円と低迷していました。立地は宇都宮駅から徒歩20分ほどと距離がありますが、以前より宇都宮市街の中心として栄えた地区です。地上10階、地下1階の11フロアで営業してますが売場面積は約15000平米とあまり広くありません。エスカレーターの幅も1人分で、都心部のファッションビルにありがちな設計。
閉店セールは正直盛り上がっているとは言い難い状況でした。平日という事もありますがお客さんの数は疎らで、唯一ユザワヤのレジに列が出来ていた程度です。テナントによっては50%以上の大幅値引きを行う所もあり、お買い得な商品も数多くあると思うのですが、学生の多い土日は賑わうのでしょうか。4階など既に撤退したフロアでイベントを開催していたのは良い取り組みだと思います。レゴブロックで作った世界遺産は「凄い」の一言しか出てきません。
ここで、宇都宮市中心部における商業施設の出店競争について触れておきます。宇都宮パルコの向かいには、かつて上野百貨店という地場百貨店がありました。上野百貨店は1929年に北関東最初の百貨店として創業し、戦後には二荒山神社参道東側に店舗を再建します。1957年には地場資本の山崎百貨店も創業。高度経済成長期には大手チェーンの出店が加速し、東武宇都宮百貨店(1959年)、緑屋(1960年)、福田屋百貨店(1962年)、丸井(1967年)、十字屋(1968年)、西武百貨店(1971年)が開業しました。
宇都宮市中心部は明らかなオーバーストアとなっており、競争の煽りを受け1974年には山崎百貨店が廃業、1987年には十字屋、丸井が撤退を余儀なくされます。1977年に東武宇都宮百貨店へ地域一番店を明け渡して以降、業績が右肩下がりだった上野百貨店は大田原店の出店などがあったものの2000年12月に倒産しました。一方で宇都宮駅前では1990年、再開発ビルにイトーヨーカ堂傘下のロビンソン百貨店が開業。1994年には福田屋百貨店が中心部の店舗を閉鎖し郊外へ移転、モータリゼーションの流れに乗り成功を収めました。2002年には宇都宮西武が閉店、跡地には2003年に長崎屋ラパーク宇都宮店が開業します。同じく2003年にはロビンソン百貨店が閉店し、跡地には三井不動産系のララスクエア宇都宮が2005年開業。
結果として、宇都宮市内で百貨店共通商品券が使用できるのは東武宇都宮百貨店だけになってしまいました。一方で、百貨店という枠組みにとらわれず郊外進出を果たした福田屋百貨店は上野百貨店、山崎百貨店が無くなった中でも地元資本で生き残っています。
JR宇都宮駅からバスで「馬場町」停留所下車すぐのところに、宇都宮パルコはあります。
こちらの店舗は2019年5月31日をもって営業を終了いたします。
閉店3日前に訪れましたのでご紹介いたします。
店舗外観。
右に見切れているのはMEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店です。

宇都宮二荒山神社の下之宮が敷地内にあります。

正面入口。

フロアガイド。
地上10階、地下1階の11フロアで展開。食料品は販売していません。

従業員、お客さんから寄せられたありがとうのメッセージ。

地下1階から順に見ていきましょう。
地下に入居するABCマート。

ファッション、雑貨の「ジョンノビ」
検索しても出てこないのですが、チェーン店では無いのでしょうか。

宝飾品も扱っています。
ダイエーから拝借したような「売りつくし」のPOP。

1階婦人服売場。
1階は天井が高く開放的ですね。

服飾雑貨コーナー。
百貨店のような上質感ある空間。

2階雑貨コーナー。

子供服、子供用品を扱うテナント。

3階には呉服店も入ります。

婦人ファッションも全品半額。

4階は既にテナントが撤退し空きスペースとなっていますが、催事が行われています。
金魚の水族館。

地元高校生の美術作品展。

イオン、イトーヨーカドーなどスーパーではボードにペタペタと貼られていくお客さんからのメッセージもおしゃれに展示。

階段には歴代のパルコのポスターも展示されています。

こちらのパンダはレゴブロックで作られています。

レゴブロックで丁寧に再現されています。

世界遺産がレゴブロックで作られています。

5階にはしまむらが運営する生活雑貨と衣料品の店「シャンブル」が出店。
全品25%オフセールを開催していました。

売場は既に縮小されていました。

6階に入居するWEGO(ウィゴー)。
2点以上お買い上げで半額セールを実施。

ヴィレッジヴァンガード。
50%オフでもあまり商品が売れていない様子。

空きスペースにはゲームコーナーを設置。

7階に入居するときわスポーツ。

手芸用品のユザワヤ。

中高年の女性を中心に来客が多く、レジには列が出来ていました。

8階は紀伊国屋書店。

雑貨と文具は80%オフでほとんど売り切れていました。

9階には好日山荘。

10階は料理教室、音楽教室、エステサロンなどのフロアとなっています。

宇都宮パルコ 店舗概要
開業: 1997年3月20日
売場面積: 14996㎡
営業時間: 11:00 - 20:00
住所: 栃木県宇都宮市馬場通り3-1-1
駐車場: 提携あり
HP: https://utsunomiya.parco.jp/
1997年3月20日にオープンした宇都宮パルコは2019年5月31日、22年の歴史に幕を閉じます。2003年度のピークには97億円の売上がありましたが、インターネット通販の台頭や郊外型SCとの競合により2017年度には約30億円と低迷していました。立地は宇都宮駅から徒歩20分ほどと距離がありますが、以前より宇都宮市街の中心として栄えた地区です。地上10階、地下1階の11フロアで営業してますが売場面積は約15000平米とあまり広くありません。エスカレーターの幅も1人分で、都心部のファッションビルにありがちな設計。
閉店セールは正直盛り上がっているとは言い難い状況でした。平日という事もありますがお客さんの数は疎らで、唯一ユザワヤのレジに列が出来ていた程度です。テナントによっては50%以上の大幅値引きを行う所もあり、お買い得な商品も数多くあると思うのですが、学生の多い土日は賑わうのでしょうか。4階など既に撤退したフロアでイベントを開催していたのは良い取り組みだと思います。レゴブロックで作った世界遺産は「凄い」の一言しか出てきません。
ここで、宇都宮市中心部における商業施設の出店競争について触れておきます。宇都宮パルコの向かいには、かつて上野百貨店という地場百貨店がありました。上野百貨店は1929年に北関東最初の百貨店として創業し、戦後には二荒山神社参道東側に店舗を再建します。1957年には地場資本の山崎百貨店も創業。高度経済成長期には大手チェーンの出店が加速し、東武宇都宮百貨店(1959年)、緑屋(1960年)、福田屋百貨店(1962年)、丸井(1967年)、十字屋(1968年)、西武百貨店(1971年)が開業しました。
宇都宮市中心部は明らかなオーバーストアとなっており、競争の煽りを受け1974年には山崎百貨店が廃業、1987年には十字屋、丸井が撤退を余儀なくされます。1977年に東武宇都宮百貨店へ地域一番店を明け渡して以降、業績が右肩下がりだった上野百貨店は大田原店の出店などがあったものの2000年12月に倒産しました。一方で宇都宮駅前では1990年、再開発ビルにイトーヨーカ堂傘下のロビンソン百貨店が開業。1994年には福田屋百貨店が中心部の店舗を閉鎖し郊外へ移転、モータリゼーションの流れに乗り成功を収めました。2002年には宇都宮西武が閉店、跡地には2003年に長崎屋ラパーク宇都宮店が開業します。同じく2003年にはロビンソン百貨店が閉店し、跡地には三井不動産系のララスクエア宇都宮が2005年開業。
結果として、宇都宮市内で百貨店共通商品券が使用できるのは東武宇都宮百貨店だけになってしまいました。一方で、百貨店という枠組みにとらわれず郊外進出を果たした福田屋百貨店は上野百貨店、山崎百貨店が無くなった中でも地元資本で生き残っています。