9/30閉店 丸正北新宿店
- 2020/09/22
- 21:24
東京都新宿区。
JR大久保駅から徒歩3分程度のところに、丸正北新宿店はあります。
こちらの店舗は9月30日をもって営業を終了致します。
閉店8日前に訪れましたので、ご紹介いたします。
店舗外観。
2001年12月に完成した高層マンション、セントラルレジデンス新宿シティタワー の1階に入居しています。

構造の関係なのか、やや狭い幅の入口。

自動ドアの手前から野菜を陳列。

閉店のお知らせ。
高層マンションに移転してから18年間営業していますが、元々別の地で営業していたようです。

入口すぐの青果売場。

元々の売場に加えて一定間隔で突き出しの台を設置。

スポット照明も導入されており、上質感ある売場となっています。

珍しい野菜・果物や香草類も充実しており、よく高級スーパーで見られるチコリも扱っていました。

店舗突き当りに位置する鮮魚、精肉売場。

鮮魚売場ではいさき、クロダイを丸々1尾で販売。ウニや海ぶどうなど高単価な商品も見られました。

鮮魚コーナーで海鮮丼、寿司を展開。

精肉売場では国産牛サーロインステーキ用や黒毛和牛焼肉用など上質な品を取り揃えています。

棚の空きが目立つ加工肉コーナー。

惣菜売場。手書きPOPがたくさん設置されています。

アイランド型のパン売場。安いと感じる商品もありました。

加工食品売場。
調味料の値引きは行われておらず、仕入れを止めて在庫を減らしている様子。

酒類は一部3割引きなどになっており、棚が空き始めています。

集約され、商品が無くなった売場もありました。

丸正北新宿店 店舗概要
開業: 不明
店舗面積: 約600㎡
営業時間: 10時00分~20時30分 (日曜・祭日 10時00分~20時00分)
住所: 東京都新宿区西新宿7-7-19
駐車場: 無し
HP:https://www.marusho-chain.jp/storeguidance/018/
2020年9月30日で営業を終了する丸正北新宿店は、丸正チェーン商事に加盟する「株式会社丸正小室」が運営しています。丸正チェーンは今年2月2日に丸正飯塚が運営する3店舗が閉店するなど、急速に規模縮小が続いていました。4月には、株式会社丸正シミズが運営していた丸正西ヶ原店が、リニューアル時に屋号を「シーズンマート」へ改称(運営はそのまま継続)。現在ボランタリーチェーン本部である丸正チェーン商事のホームページに載っている店舗は7店で、北新宿店の閉店後は6店舗が残るのみとなります。
丸正は1919年に青果店として新宿四谷で創業。戦後、いち早く鮮魚精肉も扱う総合食料品店化へと舵を切り、のれん分けも含めた多店舗展開を積極的に打ち出した結果、1977年には丸正チェーン100店舗を達成するなど繁栄を謳歌していました。四谷総本店には「首都圏出店目標300店」という看板が掲げられていますが、今となっては虚しく感じられます。現在小売業の主役はレギュラーチェーン、フランチャイズチェーン、そしてネット通販へと移り変わり、丸正以外のボランタリーチェーン各社も規模縮小を余儀なくされています。
北新宿店の売場面積は約600平米。都心の超一等地で周辺にコンビニ、まいばすけっとしか無い中で貴重な食品スーパーであったと考えられます。青果売場では珍しい野菜、果物なども豊富に取り揃え、周辺の高所得者層の需要に応えています。中小スーパーではないがしろにされがちなカット野菜や少量パックもきちんと販売。売場が足りていないのか、少し邪魔な突き出し陳列を実施したり、足元に近い場所にも商品を並べるなど見られました。続く鮮魚売場でも上質な品を多数扱っており、普通のスーパーでは中々見られない「海ぶどう」なども販売。寿司や海鮮丼が充実している一方でお刺身の扱いがほぼ無かったのは気になりますが、売れないのでしょうか。精肉売場でも高級品が目立ちました。
惣菜売場は生鮮3品と比べやや貧弱で、揚げ物・弁当なども定番品のみに絞り込まれています。高齢者が多いためか煮物など和風惣菜は充実。周辺に飲食店が多いことも影響しているのでしょう。加工食品売場では基本的に値引きは行われていませんでした。発注を止めているのか商品が徐々に無くなっている様子。品揃えとしては大手NBの定番商品が多く、価格は決して安くないものの、立地を考えれば十分お買い得な設定だと思います。菓子売場は値下げをしたのか商品がほぼ無かったので分かりませんが、もう少しこだわりの品・珍しい品を増やしても売れるのではないかと感じました。
閉店セールを開催している訳では無く、装飾なども見られませんでしたが、訪れたのが夕方とあって多くのお客さんで賑わっていました。近隣のお年寄り、主婦層に加えて外国人のお客さんも見られました。コロナ禍でスーパーマーケット業界は売上が伸長しており、経営破綻や業績の悪化に伴う閉店は減少傾向にあります。ただ、コンビニ業界では郊外店が繁盛しているのに対し、都心店・駅前店では大幅な売上減少が起こっています。都心という立地が、丸正にとって不利に働いたのでしょうか。
JR大久保駅から徒歩3分程度のところに、丸正北新宿店はあります。
こちらの店舗は9月30日をもって営業を終了致します。
閉店8日前に訪れましたので、ご紹介いたします。
店舗外観。
2001年12月に完成した高層マンション、セントラルレジデンス新宿シティタワー の1階に入居しています。

構造の関係なのか、やや狭い幅の入口。

自動ドアの手前から野菜を陳列。

閉店のお知らせ。
高層マンションに移転してから18年間営業していますが、元々別の地で営業していたようです。

入口すぐの青果売場。

元々の売場に加えて一定間隔で突き出しの台を設置。

スポット照明も導入されており、上質感ある売場となっています。

珍しい野菜・果物や香草類も充実しており、よく高級スーパーで見られるチコリも扱っていました。

店舗突き当りに位置する鮮魚、精肉売場。

鮮魚売場ではいさき、クロダイを丸々1尾で販売。ウニや海ぶどうなど高単価な商品も見られました。

鮮魚コーナーで海鮮丼、寿司を展開。

精肉売場では国産牛サーロインステーキ用や黒毛和牛焼肉用など上質な品を取り揃えています。

棚の空きが目立つ加工肉コーナー。

惣菜売場。手書きPOPがたくさん設置されています。

アイランド型のパン売場。安いと感じる商品もありました。

加工食品売場。
調味料の値引きは行われておらず、仕入れを止めて在庫を減らしている様子。

酒類は一部3割引きなどになっており、棚が空き始めています。

集約され、商品が無くなった売場もありました。

丸正北新宿店 店舗概要
開業: 不明
店舗面積: 約600㎡
営業時間: 10時00分~20時30分 (日曜・祭日 10時00分~20時00分)
住所: 東京都新宿区西新宿7-7-19
駐車場: 無し
HP:https://www.marusho-chain.jp/storeguidance/018/
2020年9月30日で営業を終了する丸正北新宿店は、丸正チェーン商事に加盟する「株式会社丸正小室」が運営しています。丸正チェーンは今年2月2日に丸正飯塚が運営する3店舗が閉店するなど、急速に規模縮小が続いていました。4月には、株式会社丸正シミズが運営していた丸正西ヶ原店が、リニューアル時に屋号を「シーズンマート」へ改称(運営はそのまま継続)。現在ボランタリーチェーン本部である丸正チェーン商事のホームページに載っている店舗は7店で、北新宿店の閉店後は6店舗が残るのみとなります。
丸正は1919年に青果店として新宿四谷で創業。戦後、いち早く鮮魚精肉も扱う総合食料品店化へと舵を切り、のれん分けも含めた多店舗展開を積極的に打ち出した結果、1977年には丸正チェーン100店舗を達成するなど繁栄を謳歌していました。四谷総本店には「首都圏出店目標300店」という看板が掲げられていますが、今となっては虚しく感じられます。現在小売業の主役はレギュラーチェーン、フランチャイズチェーン、そしてネット通販へと移り変わり、丸正以外のボランタリーチェーン各社も規模縮小を余儀なくされています。
北新宿店の売場面積は約600平米。都心の超一等地で周辺にコンビニ、まいばすけっとしか無い中で貴重な食品スーパーであったと考えられます。青果売場では珍しい野菜、果物なども豊富に取り揃え、周辺の高所得者層の需要に応えています。中小スーパーではないがしろにされがちなカット野菜や少量パックもきちんと販売。売場が足りていないのか、少し邪魔な突き出し陳列を実施したり、足元に近い場所にも商品を並べるなど見られました。続く鮮魚売場でも上質な品を多数扱っており、普通のスーパーでは中々見られない「海ぶどう」なども販売。寿司や海鮮丼が充実している一方でお刺身の扱いがほぼ無かったのは気になりますが、売れないのでしょうか。精肉売場でも高級品が目立ちました。
惣菜売場は生鮮3品と比べやや貧弱で、揚げ物・弁当なども定番品のみに絞り込まれています。高齢者が多いためか煮物など和風惣菜は充実。周辺に飲食店が多いことも影響しているのでしょう。加工食品売場では基本的に値引きは行われていませんでした。発注を止めているのか商品が徐々に無くなっている様子。品揃えとしては大手NBの定番商品が多く、価格は決して安くないものの、立地を考えれば十分お買い得な設定だと思います。菓子売場は値下げをしたのか商品がほぼ無かったので分かりませんが、もう少しこだわりの品・珍しい品を増やしても売れるのではないかと感じました。
閉店セールを開催している訳では無く、装飾なども見られませんでしたが、訪れたのが夕方とあって多くのお客さんで賑わっていました。近隣のお年寄り、主婦層に加えて外国人のお客さんも見られました。コロナ禍でスーパーマーケット業界は売上が伸長しており、経営破綻や業績の悪化に伴う閉店は減少傾向にあります。ただ、コンビニ業界では郊外店が繁盛しているのに対し、都心店・駅前店では大幅な売上減少が起こっています。都心という立地が、丸正にとって不利に働いたのでしょうか。