杉並区高円寺。
JR中央・総武線の高円寺駅から徒歩2分程度のところに、新鮮大売ユータカラヤ高円寺店はあります。
新鮮大売ユータカラヤは、神奈川県川崎市に本社を置く株式会社ロピアが運営するスーパーマーケットです。
店舗外観。
店の外にまで山のように大量の青果が陳列されています。

実は青果部門はロピアではなく、練馬区を中心に展開し、テレビ出演も多いアキダイが担当。
ロピア、ユータカラヤ全店に導入している訳ではなく、他にはロピア松戸店のみです。

ロピアは精肉店出身で、精肉の品質・品揃え・価格で競合を圧倒しており、高い集客力を持ちます。
高円寺店も売場は小さいながら、価格訴求品から上質な品まで幅広い品揃えを展開。

ロピアのオリジナルブランド牛「みなもと牛」のすき焼き用肉、焼き肉用肉など販売。

ロピアの手法として大容量パックの販売によるコスト削減と客単価アップがあり、売場でも「メガ盛り」パックが見られました。一方、郊外店にはあまり見られない標準的なサイズ、小容量なども取り扱います。

派手なPOPが大量にあり、賑やかな印象を与えています。

味付け肉やホルモンなども充実。

続く鮮魚売場。

手間が掛かるためかお刺身の品揃えは少なめ。

惣菜売場は狭く、品揃えも絞り込まれています。
ロピアではよく見られるメガ盛り惣菜も扱っていません。

加工食品売場。
オーケーストアと同じく、メーカー希望小売価格から何割引きかがプライスカードに記載されています。
加工食品や日配品もかなり低価格で販売。

冷凍食品もほぼ半額で販売されていました。
新鮮大売ユータカラヤ高円寺店 店舗概要開業: 2009年03月15日
売場面積: 約600㎡
営業時間: 10:00~21:00
住所: 東京都杉並区高円寺北3-21-17
駐車場: 無し
HP:
http://lopia.jp/shop/kouenji店内・売場の様子時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 主婦中心
買い物内容: 生鮮中心にやや多め
売場の雰囲気: -
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ5台(3台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 無し
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 無し
新鮮大売ユータカラヤは株式会社ロピアが展開するスーパーマーケットです。1971年神奈川県藤沢市にて「肉の宝屋」として創業し、1996年には株式会社ユータカラヤへ社名変更。翌年から「新鮮大売ユータカラヤ」の出店を開始しました。2009年には「ロピア」屋号での出店が開始され、2011年に社名がユータカラヤからロピアへ変更。店舗の屋号もロピアへの転換が相次ぎ、「新鮮大売ユータカラヤ」業態は2021年11月現在で3店舗のみとなっています。
ロピアとは、「ロープライスのユートピア」という意味で、「ユートピアとは楽しく感動していつも行きたいところ」だとホームページには記載されています。肉屋から創業した強みを生かした精肉部門と、圧倒的な低価格戦略により急成長を果たしました。社名が変更された2011年2月期決算では売上高350億円だったものが、2021年2月期には2068億円と10年間で約6倍に拡大。「2031年度グループ売上高1兆円」という壮大な目標も掲げ、2020年には破竹の勢いで関西にも進出し、快進撃を続けています。かつて神奈川県の地場スーパーの中でも相鉄ローゼン、富士シティオの後塵を拝していたとは思えない変貌を遂げました。
約600平米の売場に所狭しと商品が並び、お客さん同士がすれ違いにくい通路幅となっています。青果は練馬区に本店を構えるアキダイが担当。ロピア自身が特別青果が弱いということは無いのですが、松戸店もアキダイが担当するなど、提携を進めています。青果は価格は安いものの、カット野菜や小分け商品、有機野菜など手間のかかるものやこだわり商品の取り扱いは無し。青果売場に続いて飲料、酒が並ぶという不可解な配置。和日配、洋日配と続いてロピアの得意とする精肉、そして鮮魚、惣菜と続いていきます。
精肉は部位の取り扱いが種類豊富で、価格も魅力的。上質な霜降り肉も扱っており、満足できる品揃えだと思います。大型ショッピングセンターなどに入居するロピアでは大容量パックを訴求していますが、こちらの店舗では標準的なサイズの取り扱いも多く、周辺に単身者・少人数世帯が多いことに配慮している様子。鮮魚では殻付き生牡蠣など珍しい商品も並びますが、刺身の品揃えは少なく、丸々1尾の鮮魚も多くありません。惣菜は本当におまけ程度で、ロピアおなじみのデカ盛り商品も無く、価格もそれなりでした。客数・客単価ともに高く、高円寺駅周辺のスーパーではオーケーと並び繁盛していました。