カズン八広店
- 2021/12/30
- 21:35
墨田区八広。
京成線の京成曳舟駅から徒歩5分程度のところに、カズン八広店はあります。
店舗外観。
変わった色の建物ですね。

2階には100円ショップのセリアが入居しています。

カズンは2012年に首都圏を中心に展開するスーパー「オリンピック」の傘下に入りました。
当時10店舗を運営していましたが、転換や閉店により2021年現在は八広、関原、草加の3店舗が残るのみとなっています。

青果売場。

品揃えは基本的にオリンピックに準じたものになっており、入口すぐに個包装されたキャベツが並ぶのはオリンピックのこだわりです。

高級品やこだわりの品は扱っておらず、定番品が中心。
棚の帯に「Olympic」と書かれていますね。

続く鮮魚売場。

お刺身は一般的なオリンピックよりも充実しており、1パック2000円を超える舟盛りも販売。
本マグロも入った5点盛りが798円など価格も魅力的です。

精肉売場。

精肉は店内で加工するもののアイテムはほぼオリンピックと同じで、POPにはオリンピックの公式キャラクター「トコトン」も描かれています。

価格はお手頃で、やや大容量なパックも取り扱います。

味付け肉など簡便調理の商品も充実。
骨付きハムや馬刺し、テリーヌなど珍しい品も販売します。

惣菜売場。

コロナ前は裸でばら売りされていたと思われる売場に、ビニールに入れられた揚げ物が並んでいます。

寿司コーナー。

チーズ売場では3980円という高級品も扱い、陳列も工夫されています。

酒売場はこだわりの品が多く並んでおり、東京の地酒も取り揃えます。

ウイスキーは8000円の高価格帯アイテムも展開。
その他日本酒では「獺祭純米大吟醸 磨き二割三分」や「久保田萬寿」など最上級ランクも販売します。

加工食品売場。

加工食品でも大手ナショナルブランドやCGC商品と並んでこだわり商品が見られました。

中華料理やエスニック料理の調味料も充実。

カズン八広店 店舗概要
開業: 2006年05月11日
売場面積: 1630㎡(うちテナント429㎡)
営業時間: 09: 00 ~ 21: 00
住所: 東京都墨田区八広1-7-8
駐車場: 無し
HP: http://www.super-csn.co.jp/s_yahiro.html
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 簡素
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ5台(2台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC
カズンは1996年に東京都足立区にて創業。2012年4月時点でスーパーマーケット10店舗を展開し、2011年2月期の売上高は110億円でしたが最終損益は9528万円の赤字。2期連続の債務超過に陥っていました。国分寺市に本社を置き、首都圏に食品スーパー、ホームセンターを展開する株式会社オリンピックは、2012年4月にカズンを子会社化すると発表。創業者から2億1660万円で取得し、2013年には事業がオリンピックの子会社である株式会社アバンセに譲渡されました。
しばらくはカズンの屋号は維持されていましたが、2017年から2019年にかけてオリンピックへの転換が進み、2021年12月現在は3店舗(関原、草加、八広)が残るのみとなっています。6店が転換され、3店が営業を継続しており、実はオリンピック傘下に入ってから閉鎖されたのは足立区南花畑にあった本店のみです。債務超過に陥っていたカズンは、オリンピックの経営手法で再建されたと言えるでしょう。
ちなみにカズンという社名の由来ですが、
customer(お客様)
satisfaction(満足)
natural(自然)
の頭文字でCSN(カズン)との事です。
基本理念は2つあり、
「地域のエンゲル係数を下げる」
「食を通じて地域の食文化の向上に役立つ」
となっています。エンゲル係数というのは 家計の消費支出にしめる食料費の比率のことで、この値が高いほど生活水準が低いとされます(食費以外に使えるお金が減るため)。カズンの理念は、お客様に価値ある商品を安く提供することで、地域の生活水準を上げるという素晴らしいものですね。
今回訪れた八広店は京成曳舟駅から徒歩5分程度、スカイツリーにも近い墨田区八広に立地しています。駐車場はないものの駐輪場は広めに確保。1階がカズンの売場で、2階には100円ショップのセリアが入居しますが、2階売場は1階に比べかなり狭くなっています。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ一般的な配置。青果は導入部に個包装されたキャベツが陳列され、品揃えも定番品へ絞り込まれたオリンピック色の強い売場となっています。価格はそれなりに安いですが、珍しい品は無く、陳列も面白みのある売場ではありません。鮮魚は特に刺身が充実しており、1パック2000円を超える舟盛りも販売。本マグロも入った5点盛りが798円など価格も魅力的に感じました。丸々1尾の鮮魚は多くないものの、切身や干物、塩干など一通りは揃えています。
精肉は上質な商品が多く、霜降りの入った国産牛のステーキ肉、焼き肉用、すき焼き用肉の他、骨付きラム肉、馬刺し、骨付きのハムなど珍しい商品も取り扱い。競合他社ではアンガスビーフで販売される事の多い安価なステーキ肉ですが、オリンピックでは巨大ではないものの、国産牛ステーキ肉を1枚500円程度で提供します。
惣菜は価格志向な品揃え。あまり凝った商品は置いていませんが、平日限定の日替わりまんぷく弁当は面白いと思います。揚げ物や焼き鳥はバラ売りしていた当時の什器のまま個包装して販売されていました。通常のオリンピックではぶり大根や焼き魚など魚惣菜が充実しているのですが、こちらではあまり見られませんでした。
加工食品では大手NBやCGC商品と並んで上質な品、こだわりの品が多く見られました。都心部の立地で周辺の平均所得も高いため、高価格帯の商品を多く導入しているようです。お酒も充実しており、日本酒では久保田や獺祭の中でも最上級のランクを揃えています。客数はそこまで多くはありませんでしたが、近隣にオーケー、イトーヨーカドーなど競合ひしめく中で健闘している印象でした。
京成線の京成曳舟駅から徒歩5分程度のところに、カズン八広店はあります。
店舗外観。
変わった色の建物ですね。

2階には100円ショップのセリアが入居しています。

カズンは2012年に首都圏を中心に展開するスーパー「オリンピック」の傘下に入りました。
当時10店舗を運営していましたが、転換や閉店により2021年現在は八広、関原、草加の3店舗が残るのみとなっています。

青果売場。

品揃えは基本的にオリンピックに準じたものになっており、入口すぐに個包装されたキャベツが並ぶのはオリンピックのこだわりです。

高級品やこだわりの品は扱っておらず、定番品が中心。
棚の帯に「Olympic」と書かれていますね。

続く鮮魚売場。

お刺身は一般的なオリンピックよりも充実しており、1パック2000円を超える舟盛りも販売。
本マグロも入った5点盛りが798円など価格も魅力的です。

精肉売場。

精肉は店内で加工するもののアイテムはほぼオリンピックと同じで、POPにはオリンピックの公式キャラクター「トコトン」も描かれています。

価格はお手頃で、やや大容量なパックも取り扱います。

味付け肉など簡便調理の商品も充実。
骨付きハムや馬刺し、テリーヌなど珍しい品も販売します。

惣菜売場。

コロナ前は裸でばら売りされていたと思われる売場に、ビニールに入れられた揚げ物が並んでいます。

寿司コーナー。

チーズ売場では3980円という高級品も扱い、陳列も工夫されています。

酒売場はこだわりの品が多く並んでおり、東京の地酒も取り揃えます。

ウイスキーは8000円の高価格帯アイテムも展開。
その他日本酒では「獺祭純米大吟醸 磨き二割三分」や「久保田萬寿」など最上級ランクも販売します。

加工食品売場。

加工食品でも大手ナショナルブランドやCGC商品と並んでこだわり商品が見られました。

中華料理やエスニック料理の調味料も充実。

カズン八広店 店舗概要
開業: 2006年05月11日
売場面積: 1630㎡(うちテナント429㎡)
営業時間: 09: 00 ~ 21: 00
住所: 東京都墨田区八広1-7-8
駐車場: 無し
HP: http://www.super-csn.co.jp/s_yahiro.html
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 簡素
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ5台(2台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC
カズンは1996年に東京都足立区にて創業。2012年4月時点でスーパーマーケット10店舗を展開し、2011年2月期の売上高は110億円でしたが最終損益は9528万円の赤字。2期連続の債務超過に陥っていました。国分寺市に本社を置き、首都圏に食品スーパー、ホームセンターを展開する株式会社オリンピックは、2012年4月にカズンを子会社化すると発表。創業者から2億1660万円で取得し、2013年には事業がオリンピックの子会社である株式会社アバンセに譲渡されました。
しばらくはカズンの屋号は維持されていましたが、2017年から2019年にかけてオリンピックへの転換が進み、2021年12月現在は3店舗(関原、草加、八広)が残るのみとなっています。6店が転換され、3店が営業を継続しており、実はオリンピック傘下に入ってから閉鎖されたのは足立区南花畑にあった本店のみです。債務超過に陥っていたカズンは、オリンピックの経営手法で再建されたと言えるでしょう。
ちなみにカズンという社名の由来ですが、
customer(お客様)
satisfaction(満足)
natural(自然)
の頭文字でCSN(カズン)との事です。
基本理念は2つあり、
「地域のエンゲル係数を下げる」
「食を通じて地域の食文化の向上に役立つ」
となっています。エンゲル係数というのは 家計の消費支出にしめる食料費の比率のことで、この値が高いほど生活水準が低いとされます(食費以外に使えるお金が減るため)。カズンの理念は、お客様に価値ある商品を安く提供することで、地域の生活水準を上げるという素晴らしいものですね。
今回訪れた八広店は京成曳舟駅から徒歩5分程度、スカイツリーにも近い墨田区八広に立地しています。駐車場はないものの駐輪場は広めに確保。1階がカズンの売場で、2階には100円ショップのセリアが入居しますが、2階売場は1階に比べかなり狭くなっています。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ一般的な配置。青果は導入部に個包装されたキャベツが陳列され、品揃えも定番品へ絞り込まれたオリンピック色の強い売場となっています。価格はそれなりに安いですが、珍しい品は無く、陳列も面白みのある売場ではありません。鮮魚は特に刺身が充実しており、1パック2000円を超える舟盛りも販売。本マグロも入った5点盛りが798円など価格も魅力的に感じました。丸々1尾の鮮魚は多くないものの、切身や干物、塩干など一通りは揃えています。
精肉は上質な商品が多く、霜降りの入った国産牛のステーキ肉、焼き肉用、すき焼き用肉の他、骨付きラム肉、馬刺し、骨付きのハムなど珍しい商品も取り扱い。競合他社ではアンガスビーフで販売される事の多い安価なステーキ肉ですが、オリンピックでは巨大ではないものの、国産牛ステーキ肉を1枚500円程度で提供します。
惣菜は価格志向な品揃え。あまり凝った商品は置いていませんが、平日限定の日替わりまんぷく弁当は面白いと思います。揚げ物や焼き鳥はバラ売りしていた当時の什器のまま個包装して販売されていました。通常のオリンピックではぶり大根や焼き魚など魚惣菜が充実しているのですが、こちらではあまり見られませんでした。
加工食品では大手NBやCGC商品と並んで上質な品、こだわりの品が多く見られました。都心部の立地で周辺の平均所得も高いため、高価格帯の商品を多く導入しているようです。お酒も充実しており、日本酒では久保田や獺祭の中でも最上級のランクを揃えています。客数はそこまで多くはありませんでしたが、近隣にオーケー、イトーヨーカドーなど競合ひしめく中で健闘している印象でした。