イオンスタイル河辺
- 2022/05/11
- 23:54
東京都青梅市。
JR青梅線の河辺駅からすぐのところに、イオンスタイル河辺はあります。
店舗外観。
2019年4月30日に閉店した「河辺とうきゅう」跡地に同年8月9日オープンしました。

フロアガイド。
1階にも駐車場を設けているため、2階に食料品フロアを配置。ダイエーいちかわコルトンプラザ店やイオンフードスタイル新松戸店を連想させます。

1階と2階の間にはとうきゅう時代からオートスロープが設置されています。1階は駐車場の他、リンガーハットなどが出店するフードコートがあります。

2階の入口すぐには青果売場と惣菜売場を配置。

低めの平台に苺やぶどうが並びます。
あえて立体感を無くした陳列ですが、何か意図があるのでしょうか。

果物に続く野菜コーナーでは手前の平台に産地直送の地場野菜を展開。

少量パックもきちんと取り扱います。
ハーブ類も充実しているほか、植物工場で生産したアイテムも販売。

「トマトマルシェ」
充実したトマトの品揃え。

惣菜売場には河辺とうきゅう時代から継続出店するサンジェルマン、やきとり日本一、魚惣菜うおひでが営業。
自社系列の対面量り売り惣菜「リワードキッチン」も入居しています。

リワードキッチンの品揃え。
デパ地下で扱っているような手の込んだサラダ、惣菜も並んでいます。

惣菜売場では店内で焼き上げたピザを訴求。

店内製造は定番品が中心であるものの、カツ丼、天丼、おにぎりは十分な陳列量。

アウトパックで供給する弁当は健康志向な商品が目立ちました。

グラタン&ナポリタン、オムライス&ナポリタンなど洋食セットメニューを提案。

壁面に沿って鮮魚、精肉と続いています。

お刺身は4点盛り498円から6点盛り1980円まで幅広く品揃えします。

平台ショーケースではマグロ、サーモンを大量陳列で訴求。

寿司コーナー。
1人前598円から1180円まで、多様なニーズに対応できる価格帯をラインナップ。

精肉売場では一部店内加工を実施。
オーストラリア産牛肉ヒレステーキ(シャトーブリアン)や鹿児島県産黒毛和牛ももステーキ(イチボ)といったプロセスセンター加工では対応していない高級志向な商品も販売します。

焼き肉盛り合わせの容器にステーキを盛り付けるのは斬新ですね。

多くの商品はイオンフードサプライが供給しますが、味付け肉などはダイエー系列のアルティフーズが供給。

地場商品の取り扱いにも積極的で、ハム・ソーセージでは福生市に工場のある「大多摩ハム」の商品も導入。

洋日配コーナーではワインに合うチーズの品揃えが充実。

デザートコーナー。
ヤマザキ、ドンレミー、モンテールなど量販店向けチェーンが中心ですが、アイテム数は多め。

イオンとしては酒売場が狭く、ワインの品揃えもそれなり。

銘店コーナーでは地域菓子の他に東京土産なども扱います。

カップ麺売場。最上段は在庫スペースとして活用しています。

飲料のケース販売にも力を入れていますが、通路に直接商品が置かれ、もはや品出し途中のような雑然とした売場です。
発注量の調整か、バックヤードに在庫を置いておくスペースを確保することで正常な売場を目指しましょう。

トップバリュグリーンアイを中心としてオーガニック食材を強化。

イオンが直営衣料品売場を分社化して誕生した「インナーカジュアル(iC)」。
その名の通り肌着とカジュアルウェアが中心の品揃えとなっています。

売場は従来のスーパー特有の間延びした印象を払拭するシンプルテイストで、ユニクロを参考にしつつ経費削減できる陳列手法は維持しています。

一部スポーツウェアも販売。

直営の美容・日用消耗品、医薬品関係(HBC=ヘルス・アンド・ビューティケア)を分社化した「グラムビューティーク」。
雰囲気としては競合イトーヨーカドーの「セブン美のガーデン」に似ていますね。あちらは逆に吸収合併していますが。

かつて河辺とうきゅう時代、3階にはパシオス、マックハウス、ハニーズなどファッションブランドが入居していましたが、イオンの居抜き出店に伴い閉店しています。無印良品はイオン転換後に出店したテナントです。

靴専門店のアスビーはとうきゅう時代から営業していますが、運営はイオン傘下のジーフットが行っています。

4階に入居する100円ショップ「ダイソー」

同じく4階に入居する書店「文教堂」

イオンスタイル河辺店 店舗概要
開業: 2019年8月9日
売場面積: 直営3500㎡、専門店5200㎡
営業時間:
1階専門店 10:00〜20:00
2階イオン食品 9:00〜22:00
3階イオン非食品 9:00〜22:00
4階専門店 10:00〜21:00
住所: 東京都青梅市河辺町10-7-1
駐車場: 442台
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E6%B2%B3%E8%BE%BA/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: きれい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内・イオンフードサプライ
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: セミセルフレジ6台(4台稼働中)(精算機9台)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2019年4月30日をもって営業を終了した河辺とうきゅう。河辺駅前の再開発ビルの核テナントとして2007年4月20日に開業しましたが、2013年には直営売場を縮小しテナントを導入するなど採算は厳しかったようです。閉店からわずか3カ月後の2019年8月9日には、今回訪れたイオンスタイル河辺が居抜き出店。地元からの要請もあり、通常半年程度かかる居抜き出店を急ピッチで進めました。約40人の従業員も引き継ぎ、専門店も100円ショップ「ダイソー」、書籍「文教堂」、手芸「クラフトトーカイ」などが継続出店しています。イオン直営売場は2階食料品と3階の衣料品、日用消耗品合わせて3500平米となっており、河辺とうきゅう時代から引き続きテナント比率が高い店舗となりました。
2階入口には、イートインスペース「ここdeデリ」を配置。隣接して直営の惣菜売場の他、対面量り売り惣菜「リワードキッチン」、河辺とうきゅう時代から継続出店するサンジェルマン、やきとり日本一、魚惣菜うおひでが入居しており、購入した商品を店内で食べる需要を取り込みます。
青果売場では入口付近に低めの青果台を導入。いちごやぶどうなど季節の果物を配置し、ワンランク上のアイテムも取り扱います。地場野菜や有機野菜も販売するほか、少量パックやカット野菜など単身者・少人数世帯向けのきめ細かな品揃えを実現。惣菜売場では店内で焼き上げたピザを訴求するものの、惣菜専門店もあるためかそれほど凝ったアイテムは並んでいません。弁当も定番品が中心で、アウトパック比率も高くなっています。
続く鮮魚売場は平台ショーケースでマグロやサーモンを訴求。お刺身も4点盛り498円から6点盛り1980円など幅広く品揃えします。隣接する寿司コーナーでも1人前598円から1180円まで、多様なニーズに対応できる価格帯をラインナップ。精肉でも基本的にはプロセスセンター加工で供給しますが、「オーストラリア産牛肉ヒレステーキ(シャトーブリアン)100g680円」や「鹿児島県産黒毛和牛ももステーキ(イチボ)100g980円」といった他店には無い高級品は店内加工で提供。オープン当時の業界紙店舗レポートでは、今回も並んでいたシャトーブリアンの他、鮮魚では丸物を充実させるなど競合する西友には無い高級志向な品揃えが紹介されていましたが、少なくとも精肉の方は継続して品揃え出来ているようです。
漬物やハムにおいては地場商品の取り扱いを行い、銘品コーナーでは地域菓子なども販売されています。加工食品ではトップバリュを中心に据えた価格訴求型の売場で、こだわりの品はあまり見られませんでした。酒売場は小さいものの、青梅市の地酒などをコーナー展開します。
平日の夕方ということもあり食料品フロアは多くのお客さんで賑わっていましたが、客単価は少なめで、レジも稼働4台で混雑はしていませんでした。駐車場は混雑していたのですが、隣の建物の公共施設や温泉の利用客もいるようで、全員が買物客ではないのでしょう。3階の直営衣料品・日用消耗品のフロアは閑散としていましたが、3階と4階に入居するテナントも集客しているとは言い難い状況で、休日になれば人の流れが変わってくるのでしょうか。競合する西友は食料品フロアも客数が少なく、イオンが優位に立っています。
JR青梅線の河辺駅からすぐのところに、イオンスタイル河辺はあります。
店舗外観。
2019年4月30日に閉店した「河辺とうきゅう」跡地に同年8月9日オープンしました。

フロアガイド。
1階にも駐車場を設けているため、2階に食料品フロアを配置。ダイエーいちかわコルトンプラザ店やイオンフードスタイル新松戸店を連想させます。

1階と2階の間にはとうきゅう時代からオートスロープが設置されています。1階は駐車場の他、リンガーハットなどが出店するフードコートがあります。

2階の入口すぐには青果売場と惣菜売場を配置。

低めの平台に苺やぶどうが並びます。
あえて立体感を無くした陳列ですが、何か意図があるのでしょうか。

果物に続く野菜コーナーでは手前の平台に産地直送の地場野菜を展開。

少量パックもきちんと取り扱います。
ハーブ類も充実しているほか、植物工場で生産したアイテムも販売。

「トマトマルシェ」
充実したトマトの品揃え。

惣菜売場には河辺とうきゅう時代から継続出店するサンジェルマン、やきとり日本一、魚惣菜うおひでが営業。
自社系列の対面量り売り惣菜「リワードキッチン」も入居しています。

リワードキッチンの品揃え。
デパ地下で扱っているような手の込んだサラダ、惣菜も並んでいます。

惣菜売場では店内で焼き上げたピザを訴求。

店内製造は定番品が中心であるものの、カツ丼、天丼、おにぎりは十分な陳列量。

アウトパックで供給する弁当は健康志向な商品が目立ちました。

グラタン&ナポリタン、オムライス&ナポリタンなど洋食セットメニューを提案。

壁面に沿って鮮魚、精肉と続いています。

お刺身は4点盛り498円から6点盛り1980円まで幅広く品揃えします。

平台ショーケースではマグロ、サーモンを大量陳列で訴求。

寿司コーナー。
1人前598円から1180円まで、多様なニーズに対応できる価格帯をラインナップ。

精肉売場では一部店内加工を実施。
オーストラリア産牛肉ヒレステーキ(シャトーブリアン)や鹿児島県産黒毛和牛ももステーキ(イチボ)といったプロセスセンター加工では対応していない高級志向な商品も販売します。

焼き肉盛り合わせの容器にステーキを盛り付けるのは斬新ですね。

多くの商品はイオンフードサプライが供給しますが、味付け肉などはダイエー系列のアルティフーズが供給。

地場商品の取り扱いにも積極的で、ハム・ソーセージでは福生市に工場のある「大多摩ハム」の商品も導入。

洋日配コーナーではワインに合うチーズの品揃えが充実。

デザートコーナー。
ヤマザキ、ドンレミー、モンテールなど量販店向けチェーンが中心ですが、アイテム数は多め。

イオンとしては酒売場が狭く、ワインの品揃えもそれなり。

銘店コーナーでは地域菓子の他に東京土産なども扱います。

カップ麺売場。最上段は在庫スペースとして活用しています。

飲料のケース販売にも力を入れていますが、通路に直接商品が置かれ、もはや品出し途中のような雑然とした売場です。
発注量の調整か、バックヤードに在庫を置いておくスペースを確保することで正常な売場を目指しましょう。

トップバリュグリーンアイを中心としてオーガニック食材を強化。

イオンが直営衣料品売場を分社化して誕生した「インナーカジュアル(iC)」。
その名の通り肌着とカジュアルウェアが中心の品揃えとなっています。

売場は従来のスーパー特有の間延びした印象を払拭するシンプルテイストで、ユニクロを参考にしつつ経費削減できる陳列手法は維持しています。

一部スポーツウェアも販売。

直営の美容・日用消耗品、医薬品関係(HBC=ヘルス・アンド・ビューティケア)を分社化した「グラムビューティーク」。
雰囲気としては競合イトーヨーカドーの「セブン美のガーデン」に似ていますね。あちらは逆に吸収合併していますが。

かつて河辺とうきゅう時代、3階にはパシオス、マックハウス、ハニーズなどファッションブランドが入居していましたが、イオンの居抜き出店に伴い閉店しています。無印良品はイオン転換後に出店したテナントです。

靴専門店のアスビーはとうきゅう時代から営業していますが、運営はイオン傘下のジーフットが行っています。

4階に入居する100円ショップ「ダイソー」

同じく4階に入居する書店「文教堂」

イオンスタイル河辺店 店舗概要
開業: 2019年8月9日
売場面積: 直営3500㎡、専門店5200㎡
営業時間:
1階専門店 10:00〜20:00
2階イオン食品 9:00〜22:00
3階イオン非食品 9:00〜22:00
4階専門店 10:00〜21:00
住所: 東京都青梅市河辺町10-7-1
駐車場: 442台
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E6%B2%B3%E8%BE%BA/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: きれい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内・イオンフードサプライ
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: セミセルフレジ6台(4台稼働中)(精算機9台)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2019年4月30日をもって営業を終了した河辺とうきゅう。河辺駅前の再開発ビルの核テナントとして2007年4月20日に開業しましたが、2013年には直営売場を縮小しテナントを導入するなど採算は厳しかったようです。閉店からわずか3カ月後の2019年8月9日には、今回訪れたイオンスタイル河辺が居抜き出店。地元からの要請もあり、通常半年程度かかる居抜き出店を急ピッチで進めました。約40人の従業員も引き継ぎ、専門店も100円ショップ「ダイソー」、書籍「文教堂」、手芸「クラフトトーカイ」などが継続出店しています。イオン直営売場は2階食料品と3階の衣料品、日用消耗品合わせて3500平米となっており、河辺とうきゅう時代から引き続きテナント比率が高い店舗となりました。
2階入口には、イートインスペース「ここdeデリ」を配置。隣接して直営の惣菜売場の他、対面量り売り惣菜「リワードキッチン」、河辺とうきゅう時代から継続出店するサンジェルマン、やきとり日本一、魚惣菜うおひでが入居しており、購入した商品を店内で食べる需要を取り込みます。
青果売場では入口付近に低めの青果台を導入。いちごやぶどうなど季節の果物を配置し、ワンランク上のアイテムも取り扱います。地場野菜や有機野菜も販売するほか、少量パックやカット野菜など単身者・少人数世帯向けのきめ細かな品揃えを実現。惣菜売場では店内で焼き上げたピザを訴求するものの、惣菜専門店もあるためかそれほど凝ったアイテムは並んでいません。弁当も定番品が中心で、アウトパック比率も高くなっています。
続く鮮魚売場は平台ショーケースでマグロやサーモンを訴求。お刺身も4点盛り498円から6点盛り1980円など幅広く品揃えします。隣接する寿司コーナーでも1人前598円から1180円まで、多様なニーズに対応できる価格帯をラインナップ。精肉でも基本的にはプロセスセンター加工で供給しますが、「オーストラリア産牛肉ヒレステーキ(シャトーブリアン)100g680円」や「鹿児島県産黒毛和牛ももステーキ(イチボ)100g980円」といった他店には無い高級品は店内加工で提供。オープン当時の業界紙店舗レポートでは、今回も並んでいたシャトーブリアンの他、鮮魚では丸物を充実させるなど競合する西友には無い高級志向な品揃えが紹介されていましたが、少なくとも精肉の方は継続して品揃え出来ているようです。
漬物やハムにおいては地場商品の取り扱いを行い、銘品コーナーでは地域菓子なども販売されています。加工食品ではトップバリュを中心に据えた価格訴求型の売場で、こだわりの品はあまり見られませんでした。酒売場は小さいものの、青梅市の地酒などをコーナー展開します。
平日の夕方ということもあり食料品フロアは多くのお客さんで賑わっていましたが、客単価は少なめで、レジも稼働4台で混雑はしていませんでした。駐車場は混雑していたのですが、隣の建物の公共施設や温泉の利用客もいるようで、全員が買物客ではないのでしょう。3階の直営衣料品・日用消耗品のフロアは閑散としていましたが、3階と4階に入居するテナントも集客しているとは言い難い状況で、休日になれば人の流れが変わってくるのでしょうか。競合する西友は食料品フロアも客数が少なく、イオンが優位に立っています。