千葉県柏市。
JR常磐線の柏駅から徒歩20分程度のところに、ピーコックストア豊四季台店はあります。
店舗外観。
2017年12月にオープンした、ピーコックストアとしては比較的新しい店舗です。

青果売場。
季節の果物は陳列もきれいに揃えられており、POPでの訴求も行います。

少量パックの取り扱いも充実。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜をコーナー化。

柏市の地場野菜も販売しています。

根菜類などはバラ売りも実施。

続く鮮魚売場。

花ダイ(チダイ)やにしんなど丸々一尾の鮮魚も販売。

上質な本マグロのお造り、サクなどを強化。本マグロ入り刺身4点盛り1580円など高価格帯の盛り合わせも扱っています。

単品のお造りも豊富に揃えます。

精肉売場導入部ではローストビーフ、ローストポークを訴求。

精肉はアドミックなどプロセスセンター加工を実施するものの、100g980円の黒毛和牛サーロインステーキなど高級品も品揃え。

続いて豚肉、鶏肉を続きます。

「国産やまと豚」を訴求。

ファミリー層向けのジャンボパックも品揃えします。

惣菜売場。厨房が見えるオープンキッチン方式を採用。

それほど凝っていない定番に近いアイテムが中心ですが、商品説明のPOPでこだわりをアピール。
サイズも大中小と用意し、様々なニーズに対応。

寿司は1人前550円から1180円までと幅広くラインナップ。

「とんかつまい泉」のヒレかつサンドなどをコーナー展開。

パン売場。

直営のインストアベーカリー「アトリエデリッシュ」。
冷凍生地では無く、粉から生地を仕込み、成形して焼き上げるまでの全工程を店内で行う「スクラッチベーカリー」を採用。
税込み100円均一コーナーで価格訴求も行いつつ、食パンやフランスパンなど食事パンも提供します。

洋日配コーナー。

牛乳などは若干品薄なのが気になりました。
こういった商品はお客さんが奥から取ることも多く、廃棄ロスが出やすい分類ですが、発注を抑えすぎると棚がスカスカになり、機会ロスが生じます。

アイスクリームは基本的に腐らない商品なので、もっと在庫を持つようにしましょう。

缶チューハイ売場ですが、棚割りに違和感があります。
お酒を飲まない人間が担当なのか、ブランドやパッケージが似ている商品はとりあえず近くに陳列されているものの、アルコール度数や価格帯が考慮されておらず、選びにくい売場となっています。度数9%と9%の間に突然3%の商品を置かないようにしましょう。

加工食品売場。

ドライフルーツが充実。

調味料では高級品・こだわりの品を積極的に導入。商品説明のPOPの他、「減塩」や「オーガニック」などこだわりポイントを訴求します。

輸入菓子コーナーも充実。

国分の缶つまシリーズも取り扱います。

スターバックスコーナーのコーナー豆も販売。

紅茶ではトワイニングの缶入りリーフティも販売するなど、上質な品を揃えています。
ピーコックストア豊四季台店 店舗概要開業: 2017年12月1日
売場面積: 1430㎡
営業時間: 8:00 〜 23:00
住所: 千葉県柏市豊四季台4-1-20
駐車場: 119台
HP:
https://aeonmarket.co.jp/peacock_shop_detail.php?name=toyoshikidai店内・売場の様子時間帯: 13時頃
客数: やや多い
客層: 高齢者、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: きれい
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アドミック、イオンフードサプライ
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ4台(2台稼働中)、セミセルフレジ2台(1台稼働中)(精算機4台)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり(直営)
プライベートブランド: トップバリュ
2013年4月にJ.フロントリテイリング傘下の「ピーコックストア」がイオンに売却され、「イオンマーケット」が発足しました。2014年4月には名古屋地区の店舗をマックスバリュ中部へ譲渡、2016年3月には関西地区の店舗を光洋に譲渡し、店舗網を大幅に縮小して首都圏へ注力してきました。
今回訪れたのは、J.フロントリテイリング時代の2012年4月に中野マルイ店をオープンして以来、5年8か月ぶりの新規出店となった豊四季台店です。都市再生機構が推進する豊四季台団地の建替えを機に、1964年4月開業の旧松坂屋ストア→ピーコックストア豊四季店を移転・増床し、2017年12月1日にオープン。店舗面積は1100平米から1430平米に拡大しました。
売場は青果、鮮魚、精肉、惣菜と続く一般的なレイアウトです。青果はそこまで高級な野菜や果物を扱うわけではありませんが、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜コーナーを導入。地元柏市内で生産された野菜も販売しています。鮮魚では花ダイ(チダイ)やにしんなど丸々一尾の鮮魚も販売するほか、平貝や白みる貝など見た目にインパクトある商品も並んでいました。お刺身も非常に充実しており、本マグロ入り4点盛り1580円など高価格帯の盛り合わせも扱っています。
精肉売場はアドミックなどプロセスセンター加工を実施するものの、100g980円の黒毛和牛サーロインステーキなど高級品も品揃えします。所得に余裕のある高齢者層も多く住むため、価格の幅を広げていると考えられます。一方で若いファミリー層も多いため、ジャンボパックも提供。一方で単身者や少人数世帯向けの少量パックや簡便調理アイテムは少ない印象です。
惣菜は揚げ物・弁当などは一般的な品揃えですが、老舗ブランド「井筒まい泉」のとんかつサンドをコーナー展開。寿司は1人前550円から1180円までと様々な需要に対応。直営のベーカリーも併設されており、税込み100円均一コーナーで価格訴求も行いつつ、食パンやフランスパンなど食事パンも焼き上げます。
加工食品では東京都心部のピーコックストアと遜色ない、高級・こだわり商品を揃えています。スターバックスコーナーのコーナー豆を取り扱い、紅茶ではトワイニングの缶入りリーフティも販売。国分の缶つまシリーズも揃えているほか、輸入菓子コーナーも充実しています。調味料などのこだわり商品ではPOPに丁寧な商品説明が記載されており、良い取り組みだと思います。トップバリュも扱いますが比率は高くなく、価格より品質重視の商品構成に感じられます。
一方で和洋日配や加工食品で欠品が多く生じていたのは残念です。日配品は廃棄を気にして発注を抑えているようで、空いている棚や在庫が残り僅かになっているアイテムが多数目につきました。食品ロスは減らさなくてはなりませんし、経営上も廃棄率は低い方が評価されます。一方でお客さんが買い求める商品を適切に提供できなければ、機会ロスが生じ、長期的には顧客離れを起こします。
訪れたのは土曜日ということもあり、高齢者や家族連れで賑わっていました。駐車場はそこまで埋まっておらず、徒歩や自転車での来店が多いようです。一方で最も近い競合であるマミーマートは、客数は同程度なものの客単価が非常に高く、差を付けられています。レジでの会計時の接客は親切で良かったのですが、レジ待ちの列が長くなっても誰も応援に入らない・応援を呼ばない(レジは6台中3台稼働が続く)のが気になりました。お客さんをお待たせしない仕組み作りが出来ると良いですね。