いわて生協ベルフ北上
- 2022/06/18
- 21:08
岩手県北上市。
JR東北本線の北上駅から徒歩15分程度、ツインモールプラザ(さくら野百貨店)1階にいわて生協ベルフ北上はあります。
店舗入口。
従来さくら野百貨店の1階食料品売場は直営で運営されていましたが、2018年4月にリニューアルを行い、いわて生協が出店しました。

導入部にベーカリーを配置。

菓子パン、惣菜パンの他にホテルブレッドやあん食パンなど食事パンも焼き上げます。

揚げ物コーナー。ばら売りしていた当時の什器を利用して陳列。

寿司コーナー。

「ロングケーキ寿司(まぐろたたき)」(498円)という面白い商品も見られました。

鉄板焼きコーナー。
首都圏に展開するヤオコーの売場に非常によく似ていますね。

お好み焼き、焼きそばの他にたこ焼き、海鮮チヂミなども並んでいました。

しそ巻き味噌は東北全域、しそあんず(しそ巻きあんず)は主に青森、秋田で食べられています。

惣菜売場と並んで青果売場を配置。
キウイフルーツを単品訴求し、モニターによる販促も実施します。

バナナやパイナップルをボリューム展開。

葉物野菜の少量パックも取り扱いしており、少人数・高齢者世帯の需要に対応。

岩手県産のトマトなど地元商品を積極的に導入。

ドライフルーツも充実。

鮮魚売場。

殻付きほやを販売。5月から8月が旬で、三陸地方のスーパーではごく普通に並んでいます。

お刺身は中身の異なる3点から4点盛りを580円均一で提供。

瓶詰めの生うに3480円や木箱入りの湯通しうに1780円など高級品も扱っています。

珍味も充実しています。

旬の海鮮食材を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」(単品で1300~1780円)も販売します。ふるさとのお土産としても提案します。

フライパンで簡単に調理できる鮮魚冷凍パックも揃えます。

精肉売場。部位の説明POPや関連陳列も含めて完成度の高い売場づくりが出来ています。

導入部ではいわて牛(黒毛和牛)サーロインステーキ100g1480円を訴求。焼き肉盛り合わせなどファミリー層向けのアイテムも強化します。

豚肉では「アイコープ豚」という自社ブランドを展開。

売場の後半に和日配、洋日配をまとめて配置。

納豆コーナー。コープ商品が目立ちます。

豆腐コーナー。岩手県に本社を置く平安(ひらやす)商店と、青森県に本社を置く太子食品工業の商品を中心に品揃え。首都圏ではあまり見られない、袋に入れられた円柱状の豆腐も3本入り98円で販売しています。切って料理に使うには不便そうですが、そのまま食べるのでしょうか。

ワインに合うチーズも豊富に揃えます。10gに小分けされた様々なナチュラルチーズを58円で販売するなど、珍しい種類も含めておつまみ需要に対応します。

岩手県西和賀町の特産品「西わらび水煮」もコーナー展開。

岩手県盛岡市に本社を置く福田パンを「ふるさと岩手の味」として訴求します。

ヤマザキ、フジパンの商品を98円均一でボリューム陳列。

冷凍食品コーナー。

プライベートブランドであるコープ商品の割合が高いです。

加工食品売場。

盛岡冷麺を大量陳列。地方への発送も提案しています。

国分の「缶つま」シリーズをコーナー展開。

さくら野百貨店直営にもお土産コーナーがありますが、いわて生協でも「岩手の手土産品」コーナーを設置。

2ゴンドラ分のスペースで南部せんべいを販売。

カップ麵はジャンブル(投げ込み)陳列を採用。

ドレッシングでもコープ商品が中心ですが、東北地区の生協が共同で開発するPB「古今東北」商品も販売。

オリーブオイルではこだわりの品も扱います。

ワイン売場。岩手県内産のワインも品揃えします。

岩手県の日本酒もコーナー化。

スパークリングワインも冷やして提供します。

首都圏ではあまり見かけないビールだと思いましたが、こちらの「花鳥風月」は2021年10月から発売された東北6県限定のビールになります。

成城石井コーナーも大々的に導入。ちなみに岩手県内に成城石井は出店しておらず(最寄りはエスパル仙台店)、どれほど地域住民に認知されているかは未知数です。

いわて生協ベルフ北上 店舗概要
開業: 2018年04月27日
売場面積: 1873㎡
営業時間: 10:00~20:00
住所: 岩手県北上市本通り2丁目2-1 ツインモールプラザ(さくら野百貨店)1階
駐車場: 1600台
HP: https://www.iwate.coop/shop/shoplist/store.php?shop=218
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: いわて生活協同組合ミートセンター、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ2台(1台稼働中)、セミセルフレジ6台(2台稼働中、精算機10台)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい(さくら野百貨店)
休憩スペース: あり(さくら野百貨店)
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: コープ商品
いわて生活協同組合は、岩手県内において店舗事業(スーパーマーケット15店舗)、宅配事業、葬祭事業、共済事業などを展開し、供給高446億2515万円を上げています。組合員は27万人。
今回訪れたベルフ北上はさくら野百貨店北上店の1階に2018年4月にオープン。現在同組合の中では最も新しい店舗となります。従来はさくら野百貨店が直営で食料品売場を運営していましたが、郊外のスーパーマーケット、ディスカウントストアとの競争が激化し、採算が悪化。価格競争の中で百貨店らしい商品構成も乏しくなり、集客力も低下していました。後継のスーパーを県内外の事業者に打診したところ、店舗が無いにも関わらず(正確には2008年まで村崎野にあったが閉店している)市内に1万2000人の組合員を有するいわて生協との合意に至りました。
初年度の年商(供給高)目標は13億4000万円。一方で昨年度の年商はおよそ12億9000万円となっており、初年度目標と同じ水準を維持出来ています。百貨店に入居する店舗としては厳しい数字に思えますが、さくら野百貨店北上店の売上高は2020年度で16億5000万円。直営のみでテナント売上高は入っていないと見られますが、百貨店としては大変厳しい数字で、さくら野自体に集客力があるとは言えないでしょう。
売場はフードコートやさくら野が運営する銘品・催事場と並行して細長い形状となっており、導入部に青果、惣菜、ベーカリーをまとめて配置。壁面に沿って鮮魚精肉と続いています。意匠は埼玉地盤のヤオコーに似せていると感じました。
青果は導入部でキウイフルーツをボリューム展開。化粧箱入りの高級品も品揃えします。贈答用の果物もコーナー展開しており、百貨店直営時代からの客層取り込みを図ります。いちごやパイナップル、バナナも立体感のあるレベルの高い陳列を実施。野菜も陳列篭や木箱を使用し、上質感を演出します。ドライフルーツやナッツも充実。珍しい野菜などは扱いませんが、トマトコーナーでは岩手県産「赤もぎトマト」を販売するなど、地元産地直送の商品を積極的に導入。POPでは商品紹介やメニュー提案も積極的に行われています。カット野菜や葉物野菜などの少量パックもきめ細かに品揃えします。
惣菜売場はかなりヤオコーを模倣した空間・商品政策(MD)を展開。ヤオコーは岩手県はおろか東北にも出店していないためお客さんは気付かないでしょうが、オープンキッチン方式の「鉄板焼」売場などは滅多に他社で見られるものではなく、参考にしていると思われます。鉄板焼コーナーには、お好み焼き、焼きそばの他にたこ焼き、海鮮チヂミなども並んでいました。揚げ物は定番品が中心ですが、お弁当は「海老とチキンの特製パエリア」(498円)など手の込んだ商品も販売。握り寿司は1人前598円から998円とやや高価格帯を中心に品揃えしており、「ロングケーキ寿司(まぐろたたき)」(498円)という面白い商品も見られました。
鮮魚では「殻付きほや」を販売。さばき方のチラシも配布していました。瓶詰めの生うに3480円や木箱入りの湯通しうに1780円など高級品も扱っています。お刺身は中身の異なる3点から4点盛りを580円均一で提供。選ぶ楽しさがあって良いですね。旬の海鮮食材を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」(1300~1780円)も販売します。
精肉は店内加工とプロセスセンター加工を併用します。導入部ではいわて牛(黒毛和牛)サーロインステーキ100g1480円を訴求。焼き肉3種盛り(650g)1580円の他、牛豚細切れの特盛パックなどファミリー層向けのアイテムも強化しています。味付け肉は生姜焼き、ガーリックペッパー焼、味噌漬けなど種類豊富にラインナップ。豚肉では「アイコープ豚」という自社ブランドを展開しています。
加工食品ではコープ商品を中心に訴求しますが、東北地区の生協が共同で開発する「古今東北」商品も販売します。震災復興と東北地方の経済活性化を目的として2015年に販売がスタートし、地元で愛されてきた伝統的な食文化を再発見できるような食材や加工品を商品化しています。
缶つまをコーナー展開し、成城石井コーナーも導入するなど高級志向な品揃えも見られます。一方で成城石井は岩手県には進出しておらず(最寄りはエスパル仙台店)、どれほど認知されているかは未知数です。名物である「もりおか冷麵」は2食入りの他10食入りの段ボールも大量陳列し、地方への発送も承っています。酒売場では地元岩手の日本酒やワインを販売しており、価格帯も幅広く揃えています。
平日17時頃の夕方ピークに訪れましたが、客数はやや少なく感じられました。主婦や高齢者の他、子供連れの姿も見られましたが、単価としてはカゴ半分程度の買物となっています。店内放送では各部門からのおすすめ品紹介や、いわて生協の組合員勧誘が流れていました。レジでも組合員ではない方へは丁寧に勧誘も行っており、接客も好印象でした。
JR東北本線の北上駅から徒歩15分程度、ツインモールプラザ(さくら野百貨店)1階にいわて生協ベルフ北上はあります。
店舗入口。
従来さくら野百貨店の1階食料品売場は直営で運営されていましたが、2018年4月にリニューアルを行い、いわて生協が出店しました。

導入部にベーカリーを配置。

菓子パン、惣菜パンの他にホテルブレッドやあん食パンなど食事パンも焼き上げます。

揚げ物コーナー。ばら売りしていた当時の什器を利用して陳列。

寿司コーナー。

「ロングケーキ寿司(まぐろたたき)」(498円)という面白い商品も見られました。

鉄板焼きコーナー。
首都圏に展開するヤオコーの売場に非常によく似ていますね。

お好み焼き、焼きそばの他にたこ焼き、海鮮チヂミなども並んでいました。

しそ巻き味噌は東北全域、しそあんず(しそ巻きあんず)は主に青森、秋田で食べられています。

惣菜売場と並んで青果売場を配置。
キウイフルーツを単品訴求し、モニターによる販促も実施します。

バナナやパイナップルをボリューム展開。

葉物野菜の少量パックも取り扱いしており、少人数・高齢者世帯の需要に対応。

岩手県産のトマトなど地元商品を積極的に導入。

ドライフルーツも充実。

鮮魚売場。

殻付きほやを販売。5月から8月が旬で、三陸地方のスーパーではごく普通に並んでいます。

お刺身は中身の異なる3点から4点盛りを580円均一で提供。

瓶詰めの生うに3480円や木箱入りの湯通しうに1780円など高級品も扱っています。

珍味も充実しています。

旬の海鮮食材を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」(単品で1300~1780円)も販売します。ふるさとのお土産としても提案します。

フライパンで簡単に調理できる鮮魚冷凍パックも揃えます。

精肉売場。部位の説明POPや関連陳列も含めて完成度の高い売場づくりが出来ています。

導入部ではいわて牛(黒毛和牛)サーロインステーキ100g1480円を訴求。焼き肉盛り合わせなどファミリー層向けのアイテムも強化します。

豚肉では「アイコープ豚」という自社ブランドを展開。

売場の後半に和日配、洋日配をまとめて配置。

納豆コーナー。コープ商品が目立ちます。

豆腐コーナー。岩手県に本社を置く平安(ひらやす)商店と、青森県に本社を置く太子食品工業の商品を中心に品揃え。首都圏ではあまり見られない、袋に入れられた円柱状の豆腐も3本入り98円で販売しています。切って料理に使うには不便そうですが、そのまま食べるのでしょうか。

ワインに合うチーズも豊富に揃えます。10gに小分けされた様々なナチュラルチーズを58円で販売するなど、珍しい種類も含めておつまみ需要に対応します。

岩手県西和賀町の特産品「西わらび水煮」もコーナー展開。

岩手県盛岡市に本社を置く福田パンを「ふるさと岩手の味」として訴求します。

ヤマザキ、フジパンの商品を98円均一でボリューム陳列。

冷凍食品コーナー。

プライベートブランドであるコープ商品の割合が高いです。

加工食品売場。

盛岡冷麺を大量陳列。地方への発送も提案しています。

国分の「缶つま」シリーズをコーナー展開。

さくら野百貨店直営にもお土産コーナーがありますが、いわて生協でも「岩手の手土産品」コーナーを設置。

2ゴンドラ分のスペースで南部せんべいを販売。

カップ麵はジャンブル(投げ込み)陳列を採用。

ドレッシングでもコープ商品が中心ですが、東北地区の生協が共同で開発するPB「古今東北」商品も販売。

オリーブオイルではこだわりの品も扱います。

ワイン売場。岩手県内産のワインも品揃えします。

岩手県の日本酒もコーナー化。

スパークリングワインも冷やして提供します。

首都圏ではあまり見かけないビールだと思いましたが、こちらの「花鳥風月」は2021年10月から発売された東北6県限定のビールになります。

成城石井コーナーも大々的に導入。ちなみに岩手県内に成城石井は出店しておらず(最寄りはエスパル仙台店)、どれほど地域住民に認知されているかは未知数です。

いわて生協ベルフ北上 店舗概要
開業: 2018年04月27日
売場面積: 1873㎡
営業時間: 10:00~20:00
住所: 岩手県北上市本通り2丁目2-1 ツインモールプラザ(さくら野百貨店)1階
駐車場: 1600台
HP: https://www.iwate.coop/shop/shoplist/store.php?shop=218
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: いわて生活協同組合ミートセンター、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ2台(1台稼働中)、セミセルフレジ6台(2台稼働中、精算機10台)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい(さくら野百貨店)
休憩スペース: あり(さくら野百貨店)
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: コープ商品
いわて生活協同組合は、岩手県内において店舗事業(スーパーマーケット15店舗)、宅配事業、葬祭事業、共済事業などを展開し、供給高446億2515万円を上げています。組合員は27万人。
今回訪れたベルフ北上はさくら野百貨店北上店の1階に2018年4月にオープン。現在同組合の中では最も新しい店舗となります。従来はさくら野百貨店が直営で食料品売場を運営していましたが、郊外のスーパーマーケット、ディスカウントストアとの競争が激化し、採算が悪化。価格競争の中で百貨店らしい商品構成も乏しくなり、集客力も低下していました。後継のスーパーを県内外の事業者に打診したところ、店舗が無いにも関わらず(正確には2008年まで村崎野にあったが閉店している)市内に1万2000人の組合員を有するいわて生協との合意に至りました。
初年度の年商(供給高)目標は13億4000万円。一方で昨年度の年商はおよそ12億9000万円となっており、初年度目標と同じ水準を維持出来ています。百貨店に入居する店舗としては厳しい数字に思えますが、さくら野百貨店北上店の売上高は2020年度で16億5000万円。直営のみでテナント売上高は入っていないと見られますが、百貨店としては大変厳しい数字で、さくら野自体に集客力があるとは言えないでしょう。
売場はフードコートやさくら野が運営する銘品・催事場と並行して細長い形状となっており、導入部に青果、惣菜、ベーカリーをまとめて配置。壁面に沿って鮮魚精肉と続いています。意匠は埼玉地盤のヤオコーに似せていると感じました。
青果は導入部でキウイフルーツをボリューム展開。化粧箱入りの高級品も品揃えします。贈答用の果物もコーナー展開しており、百貨店直営時代からの客層取り込みを図ります。いちごやパイナップル、バナナも立体感のあるレベルの高い陳列を実施。野菜も陳列篭や木箱を使用し、上質感を演出します。ドライフルーツやナッツも充実。珍しい野菜などは扱いませんが、トマトコーナーでは岩手県産「赤もぎトマト」を販売するなど、地元産地直送の商品を積極的に導入。POPでは商品紹介やメニュー提案も積極的に行われています。カット野菜や葉物野菜などの少量パックもきめ細かに品揃えします。
惣菜売場はかなりヤオコーを模倣した空間・商品政策(MD)を展開。ヤオコーは岩手県はおろか東北にも出店していないためお客さんは気付かないでしょうが、オープンキッチン方式の「鉄板焼」売場などは滅多に他社で見られるものではなく、参考にしていると思われます。鉄板焼コーナーには、お好み焼き、焼きそばの他にたこ焼き、海鮮チヂミなども並んでいました。揚げ物は定番品が中心ですが、お弁当は「海老とチキンの特製パエリア」(498円)など手の込んだ商品も販売。握り寿司は1人前598円から998円とやや高価格帯を中心に品揃えしており、「ロングケーキ寿司(まぐろたたき)」(498円)という面白い商品も見られました。
鮮魚では「殻付きほや」を販売。さばき方のチラシも配布していました。瓶詰めの生うに3480円や木箱入りの湯通しうに1780円など高級品も扱っています。お刺身は中身の異なる3点から4点盛りを580円均一で提供。選ぶ楽しさがあって良いですね。旬の海鮮食材を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」(1300~1780円)も販売します。
精肉は店内加工とプロセスセンター加工を併用します。導入部ではいわて牛(黒毛和牛)サーロインステーキ100g1480円を訴求。焼き肉3種盛り(650g)1580円の他、牛豚細切れの特盛パックなどファミリー層向けのアイテムも強化しています。味付け肉は生姜焼き、ガーリックペッパー焼、味噌漬けなど種類豊富にラインナップ。豚肉では「アイコープ豚」という自社ブランドを展開しています。
加工食品ではコープ商品を中心に訴求しますが、東北地区の生協が共同で開発する「古今東北」商品も販売します。震災復興と東北地方の経済活性化を目的として2015年に販売がスタートし、地元で愛されてきた伝統的な食文化を再発見できるような食材や加工品を商品化しています。
缶つまをコーナー展開し、成城石井コーナーも導入するなど高級志向な品揃えも見られます。一方で成城石井は岩手県には進出しておらず(最寄りはエスパル仙台店)、どれほど認知されているかは未知数です。名物である「もりおか冷麵」は2食入りの他10食入りの段ボールも大量陳列し、地方への発送も承っています。酒売場では地元岩手の日本酒やワインを販売しており、価格帯も幅広く揃えています。
平日17時頃の夕方ピークに訪れましたが、客数はやや少なく感じられました。主婦や高齢者の他、子供連れの姿も見られましたが、単価としてはカゴ半分程度の買物となっています。店内放送では各部門からのおすすめ品紹介や、いわて生協の組合員勧誘が流れていました。レジでも組合員ではない方へは丁寧に勧誘も行っており、接客も好印象でした。