リブレ京成小金原店
- 2022/06/23
- 19:09
千葉県松戸市。
新京成線の常盤平駅から徒歩28分程度のところに、リブレ京成小金原店はあります。
店舗外観

小金原団地内の「小金原中央商店街」で営業しています。

2階建てですが、現在2階に売場はありません。

建物裏手。商店街と共有で駐車場も確保しています。

目の前に立地するこちらのマツモトキヨシとダイソーが入居する建物は、2008年5月まで東急ストアが入居しており、電鉄系スーパー2社が向かい合って営業していました。

青果売場。
導入部ではキウイフルーツを大量陳列。

トマトも箱売りなど種類豊富に展開。

売場面積が狭いため、高さのある什器も導入。

手書き風POPも貼られており、工夫も見られます。

続いて鮮魚、精肉と続ています。

お刺身は4点盛り680円をはじめとして、本マグロ入り3点盛り700円など単品も含めて充実した品揃えです。

カルパッチョ用刺身スライスも販売。関連陳列やパックに添付するなり、ソースを用意すると良いと思います。

あゆ、いさき、にしん、かます、といった丸々一尾の鮮魚も十分な数量を販売。

精肉売場。牛肉では黒毛和牛のステーキ肉、切り落とし肉も販売しますが、高齢者が多いことに配慮してか脂身が少ない部位を選んでいます。

豚肉では国産豚肉の他「秋田高原豚」を販売。小分けパックも揃えています。

鶏肉は「佐賀有明鶏」を売り込み。モニターでのレシピ提案や関連陳列にも取り組みます。

惣菜売場。

揚げ物や天ぷらは最低限の品揃えにとどまっています。

弁当も店内調理が中心ですが品数は少なめ。

和洋日配をまとめて配置。

和日配では私鉄系スーパーの共同開発プライベートブランド「Vマークバリュープラス」を積極的に導入。

スイーツの品揃えはイマイチ。

開業から52年が経過しており、天井や床の黒ずみなど店内には老朽化も目立ちます。

PBのお茶は各種68円で販売。

加工食品売場。
エンドでは特売品をボリューム陳列。

私鉄系スーパーではよく見られるカテゴリーごとの値引き販促を実施。

レジ前の通路幅は窮屈に感じます。

2階へ続くエスカレーターは塞がれていました。

2階は封鎖されている訳では無く、お手洗いを利用するために上がることが出来ます。

老朽化が著しく、雨漏りしている様子。そんなにバケツ用意する必要があるのでしょうか。

従来は衣料品フロアとして営業していたようです。

お手洗いを借りることが出来ます。

工事現場のような雰囲気。

リブレ京成小金原店 店舗概要
開業: 1969年10月25日
売場面積: 約800㎡
営業時間: 9時45分~20時
住所: 千葉県松戸市小金原6-2-13
駐車場: 50台
HP(店舗一覧ページ): https://www.keiseistore.co.jp/stores/
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 良い
店内BGM: クラシック音楽
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ3台(3台稼働中)、セミセルフレジ1台(稼働無し)精算機2台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: Vマークバリュープラス
日本住宅公団の小金原団地の完成と共に「京成ストア」としてオープンした店舗です。向かいの建物には「東光ストア」(後の東急ストア)が出店しており、長らく東急と京成の電鉄系スーパーが向かい合う形で営業していました。しかし東急ストアは2008年5月に閉店となり、跡地にはマツモトキヨシとダイソーが出店しています。
今も昔も東急ストアの方が圧倒的に規模が大きく、競争力もあるのですが、2008年当時の東急ストアは自社沿線から離れた地区を中心として店舗網の整理を進めていました。北海道や九州といった遠隔地にある店舗の閉鎖・売却に加え、埼玉県や千葉県からも撤退を進め、現在はそれぞれ北越谷店、ららぽーと柏の葉店を残すのみとなっています。一方残された京成ストア運営の「リブレ京成」も近年縮小傾向にあり、現在は東京・千葉に20店舗が展開されています。
小金原中央商店街の一角にある2階建ての建物に入居しています。以前は2階で衣料品を販売していたようですが、現在は封鎖されています。トイレを利用するために2階へ上がることが出来ますが、天井から雨漏りしており、建物の老朽化が著しい様子。入居を希望するテナントが現れないのか、老朽化のため売場のメンテナンスが難しいのかは不明ですが、2階は有効活用されていません。1階の売場面積は800平米ほどで、生鮮3品で十分な品揃えを確保する代わりに加工食品が絞り込まれています。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と続きます。青果は売場スペースが狭いもののキウイフルーツやトマトなど売り込みたい商品はボリュームを付けて陳列されています。地場野菜や有機野菜はコーナー化していないものの、カット野菜や小分けパックは品揃えします。
寿司はかつて厨房が見えるオープンキッチン方式だったようですが、現在はガラス張りと化しています。あゆ、いさき、にしん、かます、といった丸々一尾の鮮魚も十分な数量を販売。お刺身は4点盛り680円をはじめとして、本マグロ入り3点盛り700円など単品も含めて充実した品揃えです。かつおやサーモン、イカにスライス玉ねぎを乗せただけでカルパッチョ用として販売するのは少し難しいと思いますので、ソースなど添付すると良いと思います。寿司は1人前980円など高価格帯を中心に販売。
精肉は店内加工で提供。牛肉では黒毛和牛のステーキ肉、切り落とし肉も販売しますが、高齢者が多いことに配慮してか脂身が少ない部位を選んでいます。焼き肉盛り合わせや大容量パックなどファミリー層向けのアイテムも取り扱い。「秋田高原豚」「佐賀有明鶏」など銘柄肉の売り込みも図ります。
惣菜は売上が非常に苦戦している様子。自宅で料理をする高齢者やファミリー層が多く、時短や簡便性といったニーズが少ないのでしょう。揚げ物や天ぷらも最低限で、弁当も店内調理が中心ですが品数は少なめ。寿司を鮮魚売場で販売しているため、さらに売場が間延びした印象となっています。広告の品である「おろしチキン竜田(350円)」が2個しか並んでいないなど、消極的な品揃えで、選ぶ楽しさが無いと感じました。
加工食品は通路が狭く、あまり落ち着いて買い物出来ない環境。品揃えも定番品に絞り込まれており、高級品やこだわりの品は扱いません。一方で大手ナショナルブランド商品の特売価格は頑張っていると感じました。私鉄系スーパーの共同開発プライベートブランド「Vマークバリュープラス」は和洋日配も含めて積極的に導入しますが、価格訴求はイマイチ。
平日午後のアイドルタイムに訪れましたが、客数はそれなりに多く、高齢者を中心に賑わっていました。レジは通常レジ3台に加えセミセルフレジを1台のみ導入するという中途半端な施策。訪れた際にはセミセルフレジは稼働しておらず、高齢者が多いため通常レジを中心に稼働させているようです。商店街共有の有料駐車場があるものの、車での来店は少なめで、客単価は低い水準にとどまっています。
昨年度の年商はおよそ7億6000万円(日本スーパー名鑑より)。至近距離に競合は無いものの、少し離れればマルエツ小金原店や広域型SC「テラスモール松戸」内のサミットストアが立地しています。店舗規模が小さく駐車場も少ないため、団地の住民が徒歩や自転車で来店するケースが多く、客単価が低いと推測されます。ただし自社物件であるため、利益は出ているのではないでしょうか。建物の老朽化が著しく、近い将来行われるであろう団地の建て替えを機に、新たな店舗でお客様を迎えたいところです。
新京成線の常盤平駅から徒歩28分程度のところに、リブレ京成小金原店はあります。
店舗外観

小金原団地内の「小金原中央商店街」で営業しています。

2階建てですが、現在2階に売場はありません。

建物裏手。商店街と共有で駐車場も確保しています。

目の前に立地するこちらのマツモトキヨシとダイソーが入居する建物は、2008年5月まで東急ストアが入居しており、電鉄系スーパー2社が向かい合って営業していました。

青果売場。
導入部ではキウイフルーツを大量陳列。

トマトも箱売りなど種類豊富に展開。

売場面積が狭いため、高さのある什器も導入。

手書き風POPも貼られており、工夫も見られます。

続いて鮮魚、精肉と続ています。

お刺身は4点盛り680円をはじめとして、本マグロ入り3点盛り700円など単品も含めて充実した品揃えです。

カルパッチョ用刺身スライスも販売。関連陳列やパックに添付するなり、ソースを用意すると良いと思います。

あゆ、いさき、にしん、かます、といった丸々一尾の鮮魚も十分な数量を販売。

精肉売場。牛肉では黒毛和牛のステーキ肉、切り落とし肉も販売しますが、高齢者が多いことに配慮してか脂身が少ない部位を選んでいます。

豚肉では国産豚肉の他「秋田高原豚」を販売。小分けパックも揃えています。

鶏肉は「佐賀有明鶏」を売り込み。モニターでのレシピ提案や関連陳列にも取り組みます。

惣菜売場。

揚げ物や天ぷらは最低限の品揃えにとどまっています。

弁当も店内調理が中心ですが品数は少なめ。

和洋日配をまとめて配置。

和日配では私鉄系スーパーの共同開発プライベートブランド「Vマークバリュープラス」を積極的に導入。

スイーツの品揃えはイマイチ。

開業から52年が経過しており、天井や床の黒ずみなど店内には老朽化も目立ちます。

PBのお茶は各種68円で販売。

加工食品売場。
エンドでは特売品をボリューム陳列。

私鉄系スーパーではよく見られるカテゴリーごとの値引き販促を実施。

レジ前の通路幅は窮屈に感じます。

2階へ続くエスカレーターは塞がれていました。

2階は封鎖されている訳では無く、お手洗いを利用するために上がることが出来ます。

老朽化が著しく、雨漏りしている様子。そんなにバケツ用意する必要があるのでしょうか。

従来は衣料品フロアとして営業していたようです。

お手洗いを借りることが出来ます。

工事現場のような雰囲気。

リブレ京成小金原店 店舗概要
開業: 1969年10月25日
売場面積: 約800㎡
営業時間: 9時45分~20時
住所: 千葉県松戸市小金原6-2-13
駐車場: 50台
HP(店舗一覧ページ): https://www.keiseistore.co.jp/stores/
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 良い
店内BGM: クラシック音楽
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ3台(3台稼働中)、セミセルフレジ1台(稼働無し)精算機2台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: Vマークバリュープラス
日本住宅公団の小金原団地の完成と共に「京成ストア」としてオープンした店舗です。向かいの建物には「東光ストア」(後の東急ストア)が出店しており、長らく東急と京成の電鉄系スーパーが向かい合う形で営業していました。しかし東急ストアは2008年5月に閉店となり、跡地にはマツモトキヨシとダイソーが出店しています。
今も昔も東急ストアの方が圧倒的に規模が大きく、競争力もあるのですが、2008年当時の東急ストアは自社沿線から離れた地区を中心として店舗網の整理を進めていました。北海道や九州といった遠隔地にある店舗の閉鎖・売却に加え、埼玉県や千葉県からも撤退を進め、現在はそれぞれ北越谷店、ららぽーと柏の葉店を残すのみとなっています。一方残された京成ストア運営の「リブレ京成」も近年縮小傾向にあり、現在は東京・千葉に20店舗が展開されています。
小金原中央商店街の一角にある2階建ての建物に入居しています。以前は2階で衣料品を販売していたようですが、現在は封鎖されています。トイレを利用するために2階へ上がることが出来ますが、天井から雨漏りしており、建物の老朽化が著しい様子。入居を希望するテナントが現れないのか、老朽化のため売場のメンテナンスが難しいのかは不明ですが、2階は有効活用されていません。1階の売場面積は800平米ほどで、生鮮3品で十分な品揃えを確保する代わりに加工食品が絞り込まれています。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と続きます。青果は売場スペースが狭いもののキウイフルーツやトマトなど売り込みたい商品はボリュームを付けて陳列されています。地場野菜や有機野菜はコーナー化していないものの、カット野菜や小分けパックは品揃えします。
寿司はかつて厨房が見えるオープンキッチン方式だったようですが、現在はガラス張りと化しています。あゆ、いさき、にしん、かます、といった丸々一尾の鮮魚も十分な数量を販売。お刺身は4点盛り680円をはじめとして、本マグロ入り3点盛り700円など単品も含めて充実した品揃えです。かつおやサーモン、イカにスライス玉ねぎを乗せただけでカルパッチョ用として販売するのは少し難しいと思いますので、ソースなど添付すると良いと思います。寿司は1人前980円など高価格帯を中心に販売。
精肉は店内加工で提供。牛肉では黒毛和牛のステーキ肉、切り落とし肉も販売しますが、高齢者が多いことに配慮してか脂身が少ない部位を選んでいます。焼き肉盛り合わせや大容量パックなどファミリー層向けのアイテムも取り扱い。「秋田高原豚」「佐賀有明鶏」など銘柄肉の売り込みも図ります。
惣菜は売上が非常に苦戦している様子。自宅で料理をする高齢者やファミリー層が多く、時短や簡便性といったニーズが少ないのでしょう。揚げ物や天ぷらも最低限で、弁当も店内調理が中心ですが品数は少なめ。寿司を鮮魚売場で販売しているため、さらに売場が間延びした印象となっています。広告の品である「おろしチキン竜田(350円)」が2個しか並んでいないなど、消極的な品揃えで、選ぶ楽しさが無いと感じました。
加工食品は通路が狭く、あまり落ち着いて買い物出来ない環境。品揃えも定番品に絞り込まれており、高級品やこだわりの品は扱いません。一方で大手ナショナルブランド商品の特売価格は頑張っていると感じました。私鉄系スーパーの共同開発プライベートブランド「Vマークバリュープラス」は和洋日配も含めて積極的に導入しますが、価格訴求はイマイチ。
平日午後のアイドルタイムに訪れましたが、客数はそれなりに多く、高齢者を中心に賑わっていました。レジは通常レジ3台に加えセミセルフレジを1台のみ導入するという中途半端な施策。訪れた際にはセミセルフレジは稼働しておらず、高齢者が多いため通常レジを中心に稼働させているようです。商店街共有の有料駐車場があるものの、車での来店は少なめで、客単価は低い水準にとどまっています。
昨年度の年商はおよそ7億6000万円(日本スーパー名鑑より)。至近距離に競合は無いものの、少し離れればマルエツ小金原店や広域型SC「テラスモール松戸」内のサミットストアが立地しています。店舗規模が小さく駐車場も少ないため、団地の住民が徒歩や自転車で来店するケースが多く、客単価が低いと推測されます。ただし自社物件であるため、利益は出ているのではないでしょうか。建物の老朽化が著しく、近い将来行われるであろう団地の建て替えを機に、新たな店舗でお客様を迎えたいところです。