スーパーバリュー戸田店
- 2022/07/16
- 23:14
埼玉県戸田市。
JR埼京線の戸田公園駅から徒歩9分程度のところに、スーパーバリュー戸田店はあります。
店舗外観

道路から見える看板は大川家具がメインとなっています。

フロアガイド。

店舗外のガーデニングコーナー。

自転車も豊富に陳列。

店内の方は、まず1階食料品フロアから見ていきます。
入口すぐの青果売場。運搬用カゴを活用した簡素な陳列が目立ちます。

巨大なスイカも販売。

キャベツをボリューム展開。

続いて鮮魚、精肉と続いています。平台冷蔵ショーケースも多数配置。

金目鯛、真鯛、メバル、ウマヅラハギ、真カレイなど丸々一尾の鮮魚も豊富に揃えます。

首都圏では珍しい殻付きホヤ(宮城県産)も販売。水揚げから時間が経過すると独特の磯の香りが強くなるため、三陸地方と異なり鮮度の劣る首都圏では好みが分かれると言われています。

お刺身は4点盛り1280円などやや高価格帯が中心。

寿司も1人前1080円など上質志向な品揃えです。

海鮮丼は399円からとお手頃価格で提供。

精肉売場。「肉の正直屋」と題していますが、通常の直営売場です。

上質な群馬県産「上州牛」の霜降りの入ったすき焼き用肉を訴求。まだ夕方ではありませんが5割引きのシールが貼られています。

上州牛はステーキ肉、すき焼き用肉、焼き肉用肉を100g880円で提供。

鶏もも肉は通常パックでは100g108円ですが、4枚入った大容量パックでは100g88円とお買い得になります。

味付け肉でも大きなサイズが目立ちます。

トレーのまま電子レンジで調理できる簡便調理アイテムも導入。

続く洋日配コーナー。広い通路に平台ショーケースが並びます。

惣菜売場。

細巻きバイキングを110円均一で実施。

揚げ物、天ぷらもバイキング形式。

名物のたこ焼きをアピール。

和日配コーナーではプライベートブランド「SVセレクト」を積極的に販売。

冷凍食品コーナー。

「SVセレクト」は冷凍食品でも展開します。

加工食品売場。

大手ナショナルブランドの半額近い価格でSVセレクトを訴求。

プライベートブランドではないものの、500mlのお茶が税抜き50円というのは安いですね。

酒売場。

ケース販売を積極的に展開。

木箱に入った上質感ある陳列も実施します。

低価格な397円ワインも豊富に品揃え。

ここからは1階ホームセンター売場となります。会計は食品売場と共通です。
医薬品コーナー。

物凄いティッシュペーパーが積まれています。

2階スーパーバリューの家具・インテリア売場。
大川家具でも家具を販売していますが、重複する品揃えを行っています。

収納器具コーナー。

ホームセンターらしくリフォーム工事も承っています。

レジャー用品コーナー。

ここからは入居する大川家具になります。
2階大川家具への案内。

お客さんの姿は見られませんでした。

大川家具でも「同じものはどこよりも安く」と安さを訴求しますが、家具業界で安売りを行うにはバイイングパワーが足りないのではないでしょうか。

スーパーバリュー戸田店 店舗概要
開業: 1999年4月23日
売場面積: 6740㎡
営業時間: 10:00~20:00
住所: 埼玉県戸田市南町9-29
駐車場: 300台
HP: https://www.supervalue.jp/shop/detail/3
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、自営業者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にかなり多め
売場の雰囲気: 簡素
品出し・前出し: やや悪い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ1台(0台稼働中)、セミセルフレジ15台(6台稼働中)精算機23台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: SVセレクト
2022年2月にロピアが株式の33.16%を取得し、第2位株主となったことで話題となったスーパーバリュー(1位は33.47%を保有する創業家の資産管理会社)。5月にはロピア側が商品の相互供給および人材交流を含む業務提携をスーパーバリューに対して提案しました。また、ロピアの株式取得後に市場での買い増しを行い、9.1%を保有し第3位株主に躍り出たJMホールディングス(ジャパンミートなどを展開)や、2.76%を保有するサンベルクス(ベルクスを展開)も絡み、争奪戦の様相を呈していましたが、2022年7月15日には第三者割当増資により、ロピアの傘下に入ると発表されました。増資により得た資金は、借入金返済やシステム投資に使用する方針となっています。
スーパーバリューは1996年3月に株式会社大川ホームセンターとして創業しました。1962年創業の家具販売「大川」から分社化したもので、当初は同社草加店1階のホームセンター部門を譲り受け営業を開始。1998年3月、越谷店に食品館を新設したのを皮切りに、スーパーとホームセンターを融合した複合型小売店という独自業態の出店を進めます。2005年3月には「スーパーバリュー」へ社名とブランドを変更し、新規出店も加速しました。
2008年2月期に売上高358億円だったものが、2018年2月期には739億円と倍増。一方で経常利益は2008年2月期の9億2500万円から減少傾向で、2018年2月期には1億5600万円にまで低下。翌年からは経常赤字に転落してしまいます。コロナ特需で2021年2月期には経常利益13億7500万円と黒字転換したものの、直近の2022年2月期には再び7億0500万円の赤字へ転落。売上高も長年増収を続けていましたが、2022年2月期は前年比9.6%マイナスと大幅に減少し720億円となっています。
ポイントカード販促も迷走しており、2022年1月にはオーケーを模倣しポイントカードを「レジお買い上げ値引きカード」へ変更したうえで、現金決済で4%引き、クレジットカード決済で3%引きとなる制度を導入しましたが、5月には100円で1ポイントが付与される元の制度に戻しています。ただしポイント付与には3倍の日や5倍の日が設定されているため、利用次第ではお得さは変わらないように思えます。
前置きが長くなりましたが、スーパーバリュー戸田店の売場を見ていきます。1999年4月に大川ホームセンターとして開業しました。1階は食料品とホームセンター(日用消耗品、自転車、園芸、ペット用品など)、2階はホームセンター(家電、インテリア、文具、DIY用品など)と大川家具が入居しています。大川家具は以前の親会社で、かつては草加店の2階でも営業していましたが現在は撤退(跡地は衣料品専門店のサンキ)しており、スーパーバリュー内への出店は戸田店が唯一です。
1階食料品フロアは広大な売場に充実した品揃えを展開。ただし生鮮3品と惣菜に注力しており、加工食品部門は定番品に絞り込まれている印象。青果は巨大なスイカをまるごと販売するなど、大容量で低価格を訴求します。カット野菜や少量パックの扱いは少なめで、有機野菜や農家直送野菜などもコーナー展開していませんが、高級な果物は販売しています。
鮮魚では金目鯛、真鯛、メバル、ウマヅラハギ、真カレイなど丸々一尾の鮮魚も豊富に揃えているほか、首都圏では珍しい殻付きホヤも販売。干物や塩干、冷凍の鮮魚加工品も平台ショーケースで展開します。お刺身は4点盛り1280円などあまり価格訴求は行いませんが、海鮮丼は399円からとお手頃。寿司は鮮魚売場では1人前1080円など上質志向が中心で、低価格なアイテムは惣菜売場で販売することで差別化を図ります。
精肉も青果売場と同様、大容量で低価格な商品戦略を採ります。大容量商品を中心に据えることで客単価の向上させ、アイテムを絞り込むことで廃棄ロスを削減するという戦略はロピアとも似通っており、今後ロピアの商品を販売することになったとしても、お客さんも自然と受け入れると考えられます。売場では上質な群馬県産「上州牛」のステーキ肉、すき焼き用肉、焼き肉用肉を100g880円で提供。鶏もも肉は通常パックでは100g108円ですが、4枚入った大容量パックでは100g88円とお買い得になります。味付け肉は電子レンジで調理できる簡便調理アイテムも含めて充実した品揃え。
惣菜は中華料理の専門店を導入。直営部分では揚げ物や天ぷら、細巻き、いなり寿司などをバイキング形式で提供し、アイテムは少ないものの価格訴求に徹します。たこ焼きが名物の様子で、15個430円で販売されていました。
和洋日配や加工食品では「SVセレクト」というプライベートブランドも品揃えされているものの、導入アイテムは一部にとどまります。価格でも大手ナショナルブランドが中心の調味料などでは安さで存在感を示しますが、日配品は中小メーカーの格安商品がSVセレクトを下回る価格で販売されているケースも見られました。加工食品では原則として高級品・こだわりの品は扱いませんが、菓子では地方の銘菓やお土産品を販売します。
客数はそれなりですが、客単価は平日にも関わらず非常に高くなっています。飲食店関係者の方なのか、3カゴや4カゴに野菜や日配品を大量に購入される姿も見られました。レジはセミセルフレジを中心に16台配置されており、相当な繁盛店であると見られます。一方でホームセンター売場は客数が少なく、2階大川家具にはお客さんの姿が見られませんでした。スーパーバリューの中で唯一大川家具を残している店舗ですが、100円ショップなど集客に結びつくテナントに交代してもらった方が、スーパーバリューとしては有利に働くのではないでしょうか。
決算短信では「安さを前面に打ち出した」価格戦略を採っていると記載されており、売場の価格を見てもそれが感じられました。一方で販売価格のコントロール不足(メリハリのある価格設定がおろそかになり、過度な割引による粗利率の減少)もロピアとの資本業務提携に関するリリースでは指摘されています。今後ロピアの傘下に入ったことで、より付加価値のある商品を販売し、業績の立て直しに取り組みたいところです。
JR埼京線の戸田公園駅から徒歩9分程度のところに、スーパーバリュー戸田店はあります。
店舗外観

道路から見える看板は大川家具がメインとなっています。

フロアガイド。

店舗外のガーデニングコーナー。

自転車も豊富に陳列。

店内の方は、まず1階食料品フロアから見ていきます。
入口すぐの青果売場。運搬用カゴを活用した簡素な陳列が目立ちます。

巨大なスイカも販売。

キャベツをボリューム展開。

続いて鮮魚、精肉と続いています。平台冷蔵ショーケースも多数配置。

金目鯛、真鯛、メバル、ウマヅラハギ、真カレイなど丸々一尾の鮮魚も豊富に揃えます。

首都圏では珍しい殻付きホヤ(宮城県産)も販売。水揚げから時間が経過すると独特の磯の香りが強くなるため、三陸地方と異なり鮮度の劣る首都圏では好みが分かれると言われています。

お刺身は4点盛り1280円などやや高価格帯が中心。

寿司も1人前1080円など上質志向な品揃えです。

海鮮丼は399円からとお手頃価格で提供。

精肉売場。「肉の正直屋」と題していますが、通常の直営売場です。

上質な群馬県産「上州牛」の霜降りの入ったすき焼き用肉を訴求。まだ夕方ではありませんが5割引きのシールが貼られています。

上州牛はステーキ肉、すき焼き用肉、焼き肉用肉を100g880円で提供。

鶏もも肉は通常パックでは100g108円ですが、4枚入った大容量パックでは100g88円とお買い得になります。

味付け肉でも大きなサイズが目立ちます。

トレーのまま電子レンジで調理できる簡便調理アイテムも導入。

続く洋日配コーナー。広い通路に平台ショーケースが並びます。

惣菜売場。

細巻きバイキングを110円均一で実施。

揚げ物、天ぷらもバイキング形式。

名物のたこ焼きをアピール。

和日配コーナーではプライベートブランド「SVセレクト」を積極的に販売。

冷凍食品コーナー。

「SVセレクト」は冷凍食品でも展開します。

加工食品売場。

大手ナショナルブランドの半額近い価格でSVセレクトを訴求。

プライベートブランドではないものの、500mlのお茶が税抜き50円というのは安いですね。

酒売場。

ケース販売を積極的に展開。

木箱に入った上質感ある陳列も実施します。

低価格な397円ワインも豊富に品揃え。

ここからは1階ホームセンター売場となります。会計は食品売場と共通です。
医薬品コーナー。

物凄いティッシュペーパーが積まれています。

2階スーパーバリューの家具・インテリア売場。
大川家具でも家具を販売していますが、重複する品揃えを行っています。

収納器具コーナー。

ホームセンターらしくリフォーム工事も承っています。

レジャー用品コーナー。

ここからは入居する大川家具になります。
2階大川家具への案内。

お客さんの姿は見られませんでした。

大川家具でも「同じものはどこよりも安く」と安さを訴求しますが、家具業界で安売りを行うにはバイイングパワーが足りないのではないでしょうか。

スーパーバリュー戸田店 店舗概要
開業: 1999年4月23日
売場面積: 6740㎡
営業時間: 10:00~20:00
住所: 埼玉県戸田市南町9-29
駐車場: 300台
HP: https://www.supervalue.jp/shop/detail/3
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、自営業者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にかなり多め
売場の雰囲気: 簡素
品出し・前出し: やや悪い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ1台(0台稼働中)、セミセルフレジ15台(6台稼働中)精算機23台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: SVセレクト
2022年2月にロピアが株式の33.16%を取得し、第2位株主となったことで話題となったスーパーバリュー(1位は33.47%を保有する創業家の資産管理会社)。5月にはロピア側が商品の相互供給および人材交流を含む業務提携をスーパーバリューに対して提案しました。また、ロピアの株式取得後に市場での買い増しを行い、9.1%を保有し第3位株主に躍り出たJMホールディングス(ジャパンミートなどを展開)や、2.76%を保有するサンベルクス(ベルクスを展開)も絡み、争奪戦の様相を呈していましたが、2022年7月15日には第三者割当増資により、ロピアの傘下に入ると発表されました。増資により得た資金は、借入金返済やシステム投資に使用する方針となっています。
スーパーバリューは1996年3月に株式会社大川ホームセンターとして創業しました。1962年創業の家具販売「大川」から分社化したもので、当初は同社草加店1階のホームセンター部門を譲り受け営業を開始。1998年3月、越谷店に食品館を新設したのを皮切りに、スーパーとホームセンターを融合した複合型小売店という独自業態の出店を進めます。2005年3月には「スーパーバリュー」へ社名とブランドを変更し、新規出店も加速しました。
2008年2月期に売上高358億円だったものが、2018年2月期には739億円と倍増。一方で経常利益は2008年2月期の9億2500万円から減少傾向で、2018年2月期には1億5600万円にまで低下。翌年からは経常赤字に転落してしまいます。コロナ特需で2021年2月期には経常利益13億7500万円と黒字転換したものの、直近の2022年2月期には再び7億0500万円の赤字へ転落。売上高も長年増収を続けていましたが、2022年2月期は前年比9.6%マイナスと大幅に減少し720億円となっています。
ポイントカード販促も迷走しており、2022年1月にはオーケーを模倣しポイントカードを「レジお買い上げ値引きカード」へ変更したうえで、現金決済で4%引き、クレジットカード決済で3%引きとなる制度を導入しましたが、5月には100円で1ポイントが付与される元の制度に戻しています。ただしポイント付与には3倍の日や5倍の日が設定されているため、利用次第ではお得さは変わらないように思えます。
前置きが長くなりましたが、スーパーバリュー戸田店の売場を見ていきます。1999年4月に大川ホームセンターとして開業しました。1階は食料品とホームセンター(日用消耗品、自転車、園芸、ペット用品など)、2階はホームセンター(家電、インテリア、文具、DIY用品など)と大川家具が入居しています。大川家具は以前の親会社で、かつては草加店の2階でも営業していましたが現在は撤退(跡地は衣料品専門店のサンキ)しており、スーパーバリュー内への出店は戸田店が唯一です。
1階食料品フロアは広大な売場に充実した品揃えを展開。ただし生鮮3品と惣菜に注力しており、加工食品部門は定番品に絞り込まれている印象。青果は巨大なスイカをまるごと販売するなど、大容量で低価格を訴求します。カット野菜や少量パックの扱いは少なめで、有機野菜や農家直送野菜などもコーナー展開していませんが、高級な果物は販売しています。
鮮魚では金目鯛、真鯛、メバル、ウマヅラハギ、真カレイなど丸々一尾の鮮魚も豊富に揃えているほか、首都圏では珍しい殻付きホヤも販売。干物や塩干、冷凍の鮮魚加工品も平台ショーケースで展開します。お刺身は4点盛り1280円などあまり価格訴求は行いませんが、海鮮丼は399円からとお手頃。寿司は鮮魚売場では1人前1080円など上質志向が中心で、低価格なアイテムは惣菜売場で販売することで差別化を図ります。
精肉も青果売場と同様、大容量で低価格な商品戦略を採ります。大容量商品を中心に据えることで客単価の向上させ、アイテムを絞り込むことで廃棄ロスを削減するという戦略はロピアとも似通っており、今後ロピアの商品を販売することになったとしても、お客さんも自然と受け入れると考えられます。売場では上質な群馬県産「上州牛」のステーキ肉、すき焼き用肉、焼き肉用肉を100g880円で提供。鶏もも肉は通常パックでは100g108円ですが、4枚入った大容量パックでは100g88円とお買い得になります。味付け肉は電子レンジで調理できる簡便調理アイテムも含めて充実した品揃え。
惣菜は中華料理の専門店を導入。直営部分では揚げ物や天ぷら、細巻き、いなり寿司などをバイキング形式で提供し、アイテムは少ないものの価格訴求に徹します。たこ焼きが名物の様子で、15個430円で販売されていました。
和洋日配や加工食品では「SVセレクト」というプライベートブランドも品揃えされているものの、導入アイテムは一部にとどまります。価格でも大手ナショナルブランドが中心の調味料などでは安さで存在感を示しますが、日配品は中小メーカーの格安商品がSVセレクトを下回る価格で販売されているケースも見られました。加工食品では原則として高級品・こだわりの品は扱いませんが、菓子では地方の銘菓やお土産品を販売します。
客数はそれなりですが、客単価は平日にも関わらず非常に高くなっています。飲食店関係者の方なのか、3カゴや4カゴに野菜や日配品を大量に購入される姿も見られました。レジはセミセルフレジを中心に16台配置されており、相当な繁盛店であると見られます。一方でホームセンター売場は客数が少なく、2階大川家具にはお客さんの姿が見られませんでした。スーパーバリューの中で唯一大川家具を残している店舗ですが、100円ショップなど集客に結びつくテナントに交代してもらった方が、スーパーバリューとしては有利に働くのではないでしょうか。
決算短信では「安さを前面に打ち出した」価格戦略を採っていると記載されており、売場の価格を見てもそれが感じられました。一方で販売価格のコントロール不足(メリハリのある価格設定がおろそかになり、過度な割引による粗利率の減少)もロピアとの資本業務提携に関するリリースでは指摘されています。今後ロピアの傘下に入ったことで、より付加価値のある商品を販売し、業績の立て直しに取り組みたいところです。