イオンスタイル幕張新都心(食品売場)
- 2022/08/05
- 00:19
千葉県千葉市。
JR京葉線の海浜幕張駅から徒歩15分程度のところにあるイオンモール幕張新都心の中に、イオンスタイル幕張新都心はあります。こちらの記事は総合スーパーであるイオンスタイルの1階食品売場のみを紹介する記事になります。
衣料品・住まいの品フロアはこちら→http://daieisaison.jp/blog-entry-688.html
食品売場入口。

平面フロアガイド。

まずは青果売場から見ていきましょう。

産地直送野菜を導入部の低めの平台で展開。

果物では7980円のドリアンの他、ココナッツやドラゴンフルーツ、パパイヤなど珍しい南国のフルーツを集積。

贈答用の高級果物も取り扱いするほか、やや季節外れの果物も並びます。

青果売場。スポット照明が非常に多く、商品を際立たせます。

暗めの什器で上質感を演出。

充実した品揃えの「トマトマルシェ」。もう少し丁寧に整然と陳列すると良いですね。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜をコーナー展開。

葉物野菜は少量パックも充実しています。

エンドでキャベツを販売。丸ごと1玉の他に1/2玉、1/4玉(欠品中)、ざく切りを用意し、きめ細かな品揃え。

青果売場に続いて精肉売場を配置。生鮮3品の中でも占有率が低く、壁面での販売が中心です。
導入部では「赤の価値」と題してタスマニアビーフのステーキ肉を展開。

100g1080円の上質な「常陸牛」ステーキ肉を販売。

国産黒毛和牛の舟盛り(100g798円で1パック3902円)など他店では見られない高級志向な商品も取り揃えます。

少量パックもきちんと取り揃えます。照明がかなりピンク色なので画像もピングがかっていますがご了承ください。

フライパンで焼くだけの簡便調理アイテムも販売しますが、アイテム数は多くありません。

鶏肉では一部を食品トレーを使わない簡易包装で提供。

平台ショーケースではお買い得な単価のジャンボパックを訴求。国産若鶏もも肉は100g78円という安さ。

冷凍の馬刺しをコーナー展開します。ヤオコーのように生の状態では販売していません。

鮮魚売場は厨房が見えるオープンキッチン方式。

土用の丑の日を直前に控えていたため、うなぎの販売・予約活動を積極的に実施。

モニターでの販促や関連陳列も含めたプロモーションは良く出来ています。

導入部ではスズキ、金目鯛、めばる、あかかます、といった丸々一尾の鮮魚も展開。調理も承ります。

お刺身は少量6点盛り980円、4点盛り598円など標準的な価格帯。豪勢な舟盛りなどは販売していません。

「魚屋の鮨」は本マグロや中トロなど良質な素材にこだわった商品を強化。

惣菜売場も厨房を見えるようにしてライブ感を演出。

売場の雰囲気づくりには趣向を凝らしています。

スポット照明が多く煌びやかな空間を演出。

鮮魚売場では素材にこだわった上質志向な握り寿司を販売する一方、惣菜売場ではお手頃価格な商品を展開。

彩り豊かな手巻き寿司も販売。

惣菜で一際目を引いたのは店内で焼き上げるローストチキンで、まるごと一羽分が908円という値段も魅力的です。

魚惣菜は鮎の塩焼きやカレイの煮付けなど充実の品揃え。

グリルチキンも様々な味付けを用意。

対面量り売り惣菜のリワードキッチンも入居しており、パック商品も販売されていました。

定番商品の唐揚げ「唐王」はパックのサイズを小・中・大・特大と4通り揃えています。
関連陳列でウェットティッシュを置くというのは斬新ですね。

店内で焼き上げるピッツァは甘味系の商品も強化。

お弁当では「肉盛り」と題したボリュームある商品も見られました。

イオン傘下のオリジン東秀の惣菜コーナーも設けています。
かつてはセルフ形式の量り売りコーナーだったと思われる場所に、パック入りのサラダなどを陳列。

ここからは和洋日配と加工食品を見ていきます。
豆腐コーナー。トップバリュが幅を利かせていますが、「菊乃井」「五右衛門」ブランドの高価格帯のアイテムも販売。

納豆コーナー。
トップバリュの価格訴求に目が行きますが、大手ナショナルブランド「おかめ納豆極小粒ミニ3パック」も60円と低価格で販売。

生ハムはある程度充実していますが、1000円を超えるような高級品までは扱いません。
後述のワイン売場があるのですから、より高単価なアイテムも売れると思いますが。

ナチュラルチーズはかなり珍しい品・高級品も並び、豊富過ぎて目移りしてしまいます。

イオン直輸入のナチュラルチーズも販売。詳しい商品説明も嬉しいですね。

デザートコーナー。
「超!ナツ夏祭り」が開催されており、はじめしゃちょーが監修したデザートも並んでいました。

直近で伸長している乳酸菌飲料コーナー。当然ヤクルトY1000は売り切れでした。

加工食品売場。
メイン通路のエンドではボリュームあるカットケース陳列を展開。

ドレッシングコーナー。他社から見ればこだわりの品も扱いますが、「こだわりの逸品」などの表記や商品説明は行いません。

マヨネーズコーナー。目線の高さのゴールデンゾーンにはトップバリュを配置。

醬油コーナー。

千葉県香取市に本社を置く「ちば醤油」の商品を取り扱い。
こだわりの品・高級品に加えて、地場商品という付加価値も訴求します。

焼き肉のたれでは「こだわりセレクション」と題したプライスカードに商品説明が記載されています。

カップラーメンはジャンブル陳列ではなく一般的な陳列。

紅茶ではトワイニングの缶入りリーフティなど高級志向な品揃え。

菓子ではグミだけで12尺確保しています。

イオンが以前から推し進めるオーガニック食品も大きく展開します。

「大豆のお肉」も品揃えします。

SNS上で不味いと話題になったトップバリュベストプライスのそうめんも、あえて揖保乃糸と並べて陳列して注目を集めます。

冷凍食品コーナー。

商品を積み過ぎてロードラインを超えているように見えます。

こちらはイオンリカーの売場。独立したレジも設けられています。

高級感溢れる売場。

イオン直輸入のワインも揃えます。

アクリルケースに入った高価格帯のアイテムも多いですね。

クラフトビールも他店では見られない珍しい商品が並びます。商品説明も丁寧で好印象。

デパ地下のような銘品、洋菓子コーナーも設けています。

東京土産や地方の銘菓も取り扱いしています。

お中元コーナーも広いですが、少し時期がずれているためお客さんの姿はまばらでした。

端の方に小さく「ビオセボン」のコーナーがありました。
この規模であれば加工食品売場に組み込んでしまっても良いと思います。

イオンスタイル幕張新都心店 店舗概要
開業: 2013年12月20日
売場面積: 21650㎡
営業時間: 08: 00 ~ 23: 00
住所: 千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
駐車場: 7300台
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%B9%95%E5%BC%B5%E6%96%B0%E9%83%BD%E5%BF%83/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 多い
客層: 家族連れ、主婦中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 洗練された
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 各種販促等
精肉加工者: イオンフードサプライ
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ 無し、セミセルフレジ7台(3台稼働中)、精算機11台
完全セルフレジ: 15台
レジゴー精算機:6台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2013年12月20日、イオンの総力を結集したイオンモールの旗艦店(フラッグシップモール)として、「イオンモール幕張新都心」がグランドオープンしました。約19万2000㎡の敷地に「グランドモール」「ファミリーモール」「アクティブモール」「ペットモール」の4つのモールを設置。延床面積は約40万2000㎡、総賃貸面積は約12万8000㎡で、モールの全長は1.5kmにもなります。駐車場は7300台を用意し、商圏は関東全域を想定しています。今回はイオンモール幕張新都心の中でも、イオンの総合スーパー(GMS)として当時最新の取り組みを集結させたという「イオンスタイル幕張新都心」の売場を見ていきます。なお、2016年12月に同施設ファミリーモール内にオープンした「イオンスタイル幕張新都心フードストア」(約1000㎡)には訪れていませんのでご了承ください。
1階は食料品のフロア。天井が高く開放的な空間で、きめ細かなスポット照明により洗練された上質感ある売場を演出します。青果売場では導入部で産地直送野菜やトップバリュのオーガニック野菜などこだわり商品を揃えます。果物では7980円のドリアンの他、ココナッツやドラゴンフルーツ、パパイヤなど珍しい南国のフルーツを集積。一方で野菜は百貨店のデパ地下で見られるような珍しいアイテムは取り扱いしておらず、トマトなど一部でやや上質な商品を導入するにとどまっています。商品の陳列は乱雑という訳ではありませんが、もう少し丁寧に整然と並べると良いでしょう。
続いて壁面に精肉を配置し、突き当りの鮮魚売場へ続いています。精肉は基本的にイオンフードサプライから供給を受けますが、茨城県産5等級「常陸牛」などは店内加工を実施。導入部では「赤の価値」と題してタスマニアビーフのステーキ肉を展開。真空スキンパック包装された期限の長いアイテムも販売します。100g1080円の「常陸牛」ステーキ肉の他、国産黒毛和牛の舟盛り(100g798円で1パック3902円)など他店では見られない高級志向な商品も取り揃えます。豚肉では九州産黒豚、スペイン産イベリコ豚も訴求。国産合鴨むね肉も見られました。一方でファミリー層向けの焼き肉盛り合わせや、お買い得なジャンボパック、フライパンで焼くだけの味付け肉など普段使いのアイテムも十分揃えています。国産若鶏もも肉は通常100g88円ですが、4枚入りのジャンボパックでは100g78円という低価格で販売。
鮮魚売場ではスズキ、金目鯛、めばる、あかかます、といった丸々一尾の鮮魚も導入部で展開。お刺身は豊富な品揃えですが、少量6点盛り980円、4点盛り598円など標準的な価格帯で、豪勢な舟盛りなど際立った高級商品は並んでいません。イオンモールの場合、平日と土日では客数が大きく異なるため、土日の品揃えはより「ハレの日」需要を意識したものになっている可能性があります。鮮魚売場で販売する「魚屋の鮨」は本マグロや中トロなど良質な素材にこだわった商品を強化し、価格は1人前980円や1180円などが並びます。
惣菜は高いクオリティの商品が品揃え豊富に、良い出来栄えで並んでおり、高い集客力を持つ魅力的な売場となっています。厨房の一部はガラス張りとなっており、ライブ感を演出。リワードキッチンの量り売り惣菜コーナーやオリジン東秀の惣菜売場も導入されており、定番品から手の込んだ本格惣菜まで様々なニーズに対応する幅広い品揃えを実現します。一際目を引いたのは店内で焼き上げるローストチキンで、丸ごと一羽分が908円というお手頃価格で提供。陳列数も多く、好調に動いているようです。その他にも魚惣菜やグリル料理、ピザ、サラダはアイテム数を拡充。お弁当では「肉盛り」と題した「トリプルハンバーグ&ガーリックライス」(1280円)などボリュームある商品も販売します。一方でベーカリーが横並びで配置できておらず(通路を挟んでイオンベーカリーのカンテボーレが出店)、一体的な商品政策の実現が難しくなっています。
和洋日配はトップバリュでの価格訴求を図りつつ、こだわりの品も随所で見られました。特にナチュラルチーズはイオン直輸入商品も含めて非常に豊富なラインナップ。伸長する乳酸菌飲料コーナーは大きく展開していますが、果物や野菜を使ったスムージーなどはもう少し強化しても良いと感じます。
加工食品はゴールデンゾーンにトップバリュを配置し、積極的に売り込みます。トップバリュと大手ナショナルブランドを並べて比較購入を促進。こだわりの品、高級品も調味料を中心に導入されていますが、他の商品と変わらない「くらし応援」「生活応援価格」と記載されたプライスカードが付けられています。「こだわりの逸品」といった差別化するための表記が望ましいですし、商品説明もするとお客様も手を出しやすいと思われます。
酒はイオン食品売場では最低限のアイテムとなっており、隣接するイオンリカーではワインやウィスキー、クラフトビールなどをお手頃価格から高級品まで幅広く揃えています。どの商品も丁寧な商品説明が記載されており、ワインでは「イオン直輸入」の表記が目立ちました。陳列もこだわっており、高級感を演出しています。
平日の15時頃訪れましたが、店内は比較的若い家族連れを中心に賑わっていました。客単価も高く、平均的にはカゴ8割程度の買い上げ点数。レジは買い物中に商品登録を行う「レジゴー」や完全セルフレジ15台がメインとなっており、セミセルフレジはわずか3台のみ稼働となっていましたが、そこまでの混雑は生じていませんでした。客層が若く、機械の操作も難なく対応出来る方が多いのでしょう。
イオンの旗艦店だけあって高い水準の売場づくり・商品力を見ることが出来ました。定番品では価格訴求も行いつつ、生鮮品や惣菜ではアッパー品も揃えることで「ハレの日」需要にも応え、イオンモールに来店する若いファミリー層を中心に支持を集めています。一方、個人的には約5年前に訪れたイオン幕張店(現:イオン海浜幕張店)で当時感じたワクワクする気持ちは今回それほど感じませんでした。実用的な売場だとは思いますが、休日に家族で訪れる方も多いスーパーなのですから、もっと非日常が感じられるような、工夫を凝らした売場演出があっても良いと思います。
JR京葉線の海浜幕張駅から徒歩15分程度のところにあるイオンモール幕張新都心の中に、イオンスタイル幕張新都心はあります。こちらの記事は総合スーパーであるイオンスタイルの1階食品売場のみを紹介する記事になります。
衣料品・住まいの品フロアはこちら→http://daieisaison.jp/blog-entry-688.html
食品売場入口。

平面フロアガイド。

まずは青果売場から見ていきましょう。

産地直送野菜を導入部の低めの平台で展開。

果物では7980円のドリアンの他、ココナッツやドラゴンフルーツ、パパイヤなど珍しい南国のフルーツを集積。

贈答用の高級果物も取り扱いするほか、やや季節外れの果物も並びます。

青果売場。スポット照明が非常に多く、商品を際立たせます。

暗めの什器で上質感を演出。

充実した品揃えの「トマトマルシェ」。もう少し丁寧に整然と陳列すると良いですね。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜をコーナー展開。

葉物野菜は少量パックも充実しています。

エンドでキャベツを販売。丸ごと1玉の他に1/2玉、1/4玉(欠品中)、ざく切りを用意し、きめ細かな品揃え。

青果売場に続いて精肉売場を配置。生鮮3品の中でも占有率が低く、壁面での販売が中心です。
導入部では「赤の価値」と題してタスマニアビーフのステーキ肉を展開。

100g1080円の上質な「常陸牛」ステーキ肉を販売。

国産黒毛和牛の舟盛り(100g798円で1パック3902円)など他店では見られない高級志向な商品も取り揃えます。

少量パックもきちんと取り揃えます。照明がかなりピンク色なので画像もピングがかっていますがご了承ください。

フライパンで焼くだけの簡便調理アイテムも販売しますが、アイテム数は多くありません。

鶏肉では一部を食品トレーを使わない簡易包装で提供。

平台ショーケースではお買い得な単価のジャンボパックを訴求。国産若鶏もも肉は100g78円という安さ。

冷凍の馬刺しをコーナー展開します。ヤオコーのように生の状態では販売していません。

鮮魚売場は厨房が見えるオープンキッチン方式。

土用の丑の日を直前に控えていたため、うなぎの販売・予約活動を積極的に実施。

モニターでの販促や関連陳列も含めたプロモーションは良く出来ています。

導入部ではスズキ、金目鯛、めばる、あかかます、といった丸々一尾の鮮魚も展開。調理も承ります。

お刺身は少量6点盛り980円、4点盛り598円など標準的な価格帯。豪勢な舟盛りなどは販売していません。

「魚屋の鮨」は本マグロや中トロなど良質な素材にこだわった商品を強化。

惣菜売場も厨房を見えるようにしてライブ感を演出。

売場の雰囲気づくりには趣向を凝らしています。

スポット照明が多く煌びやかな空間を演出。

鮮魚売場では素材にこだわった上質志向な握り寿司を販売する一方、惣菜売場ではお手頃価格な商品を展開。

彩り豊かな手巻き寿司も販売。

惣菜で一際目を引いたのは店内で焼き上げるローストチキンで、まるごと一羽分が908円という値段も魅力的です。

魚惣菜は鮎の塩焼きやカレイの煮付けなど充実の品揃え。

グリルチキンも様々な味付けを用意。

対面量り売り惣菜のリワードキッチンも入居しており、パック商品も販売されていました。

定番商品の唐揚げ「唐王」はパックのサイズを小・中・大・特大と4通り揃えています。
関連陳列でウェットティッシュを置くというのは斬新ですね。

店内で焼き上げるピッツァは甘味系の商品も強化。

お弁当では「肉盛り」と題したボリュームある商品も見られました。

イオン傘下のオリジン東秀の惣菜コーナーも設けています。
かつてはセルフ形式の量り売りコーナーだったと思われる場所に、パック入りのサラダなどを陳列。

ここからは和洋日配と加工食品を見ていきます。
豆腐コーナー。トップバリュが幅を利かせていますが、「菊乃井」「五右衛門」ブランドの高価格帯のアイテムも販売。

納豆コーナー。
トップバリュの価格訴求に目が行きますが、大手ナショナルブランド「おかめ納豆極小粒ミニ3パック」も60円と低価格で販売。

生ハムはある程度充実していますが、1000円を超えるような高級品までは扱いません。
後述のワイン売場があるのですから、より高単価なアイテムも売れると思いますが。

ナチュラルチーズはかなり珍しい品・高級品も並び、豊富過ぎて目移りしてしまいます。

イオン直輸入のナチュラルチーズも販売。詳しい商品説明も嬉しいですね。

デザートコーナー。
「超!ナツ夏祭り」が開催されており、はじめしゃちょーが監修したデザートも並んでいました。

直近で伸長している乳酸菌飲料コーナー。当然ヤクルトY1000は売り切れでした。

加工食品売場。
メイン通路のエンドではボリュームあるカットケース陳列を展開。

ドレッシングコーナー。他社から見ればこだわりの品も扱いますが、「こだわりの逸品」などの表記や商品説明は行いません。

マヨネーズコーナー。目線の高さのゴールデンゾーンにはトップバリュを配置。

醬油コーナー。

千葉県香取市に本社を置く「ちば醤油」の商品を取り扱い。
こだわりの品・高級品に加えて、地場商品という付加価値も訴求します。

焼き肉のたれでは「こだわりセレクション」と題したプライスカードに商品説明が記載されています。

カップラーメンはジャンブル陳列ではなく一般的な陳列。

紅茶ではトワイニングの缶入りリーフティなど高級志向な品揃え。

菓子ではグミだけで12尺確保しています。

イオンが以前から推し進めるオーガニック食品も大きく展開します。

「大豆のお肉」も品揃えします。

SNS上で不味いと話題になったトップバリュベストプライスのそうめんも、あえて揖保乃糸と並べて陳列して注目を集めます。

冷凍食品コーナー。

商品を積み過ぎてロードラインを超えているように見えます。

こちらはイオンリカーの売場。独立したレジも設けられています。

高級感溢れる売場。

イオン直輸入のワインも揃えます。

アクリルケースに入った高価格帯のアイテムも多いですね。

クラフトビールも他店では見られない珍しい商品が並びます。商品説明も丁寧で好印象。

デパ地下のような銘品、洋菓子コーナーも設けています。

東京土産や地方の銘菓も取り扱いしています。

お中元コーナーも広いですが、少し時期がずれているためお客さんの姿はまばらでした。

端の方に小さく「ビオセボン」のコーナーがありました。
この規模であれば加工食品売場に組み込んでしまっても良いと思います。

イオンスタイル幕張新都心店 店舗概要
開業: 2013年12月20日
売場面積: 21650㎡
営業時間: 08: 00 ~ 23: 00
住所: 千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
駐車場: 7300台
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%B9%95%E5%BC%B5%E6%96%B0%E9%83%BD%E5%BF%83/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 多い
客層: 家族連れ、主婦中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 洗練された
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 各種販促等
精肉加工者: イオンフードサプライ
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ 無し、セミセルフレジ7台(3台稼働中)、精算機11台
完全セルフレジ: 15台
レジゴー精算機:6台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2013年12月20日、イオンの総力を結集したイオンモールの旗艦店(フラッグシップモール)として、「イオンモール幕張新都心」がグランドオープンしました。約19万2000㎡の敷地に「グランドモール」「ファミリーモール」「アクティブモール」「ペットモール」の4つのモールを設置。延床面積は約40万2000㎡、総賃貸面積は約12万8000㎡で、モールの全長は1.5kmにもなります。駐車場は7300台を用意し、商圏は関東全域を想定しています。今回はイオンモール幕張新都心の中でも、イオンの総合スーパー(GMS)として当時最新の取り組みを集結させたという「イオンスタイル幕張新都心」の売場を見ていきます。なお、2016年12月に同施設ファミリーモール内にオープンした「イオンスタイル幕張新都心フードストア」(約1000㎡)には訪れていませんのでご了承ください。
1階は食料品のフロア。天井が高く開放的な空間で、きめ細かなスポット照明により洗練された上質感ある売場を演出します。青果売場では導入部で産地直送野菜やトップバリュのオーガニック野菜などこだわり商品を揃えます。果物では7980円のドリアンの他、ココナッツやドラゴンフルーツ、パパイヤなど珍しい南国のフルーツを集積。一方で野菜は百貨店のデパ地下で見られるような珍しいアイテムは取り扱いしておらず、トマトなど一部でやや上質な商品を導入するにとどまっています。商品の陳列は乱雑という訳ではありませんが、もう少し丁寧に整然と並べると良いでしょう。
続いて壁面に精肉を配置し、突き当りの鮮魚売場へ続いています。精肉は基本的にイオンフードサプライから供給を受けますが、茨城県産5等級「常陸牛」などは店内加工を実施。導入部では「赤の価値」と題してタスマニアビーフのステーキ肉を展開。真空スキンパック包装された期限の長いアイテムも販売します。100g1080円の「常陸牛」ステーキ肉の他、国産黒毛和牛の舟盛り(100g798円で1パック3902円)など他店では見られない高級志向な商品も取り揃えます。豚肉では九州産黒豚、スペイン産イベリコ豚も訴求。国産合鴨むね肉も見られました。一方でファミリー層向けの焼き肉盛り合わせや、お買い得なジャンボパック、フライパンで焼くだけの味付け肉など普段使いのアイテムも十分揃えています。国産若鶏もも肉は通常100g88円ですが、4枚入りのジャンボパックでは100g78円という低価格で販売。
鮮魚売場ではスズキ、金目鯛、めばる、あかかます、といった丸々一尾の鮮魚も導入部で展開。お刺身は豊富な品揃えですが、少量6点盛り980円、4点盛り598円など標準的な価格帯で、豪勢な舟盛りなど際立った高級商品は並んでいません。イオンモールの場合、平日と土日では客数が大きく異なるため、土日の品揃えはより「ハレの日」需要を意識したものになっている可能性があります。鮮魚売場で販売する「魚屋の鮨」は本マグロや中トロなど良質な素材にこだわった商品を強化し、価格は1人前980円や1180円などが並びます。
惣菜は高いクオリティの商品が品揃え豊富に、良い出来栄えで並んでおり、高い集客力を持つ魅力的な売場となっています。厨房の一部はガラス張りとなっており、ライブ感を演出。リワードキッチンの量り売り惣菜コーナーやオリジン東秀の惣菜売場も導入されており、定番品から手の込んだ本格惣菜まで様々なニーズに対応する幅広い品揃えを実現します。一際目を引いたのは店内で焼き上げるローストチキンで、丸ごと一羽分が908円というお手頃価格で提供。陳列数も多く、好調に動いているようです。その他にも魚惣菜やグリル料理、ピザ、サラダはアイテム数を拡充。お弁当では「肉盛り」と題した「トリプルハンバーグ&ガーリックライス」(1280円)などボリュームある商品も販売します。一方でベーカリーが横並びで配置できておらず(通路を挟んでイオンベーカリーのカンテボーレが出店)、一体的な商品政策の実現が難しくなっています。
和洋日配はトップバリュでの価格訴求を図りつつ、こだわりの品も随所で見られました。特にナチュラルチーズはイオン直輸入商品も含めて非常に豊富なラインナップ。伸長する乳酸菌飲料コーナーは大きく展開していますが、果物や野菜を使ったスムージーなどはもう少し強化しても良いと感じます。
加工食品はゴールデンゾーンにトップバリュを配置し、積極的に売り込みます。トップバリュと大手ナショナルブランドを並べて比較購入を促進。こだわりの品、高級品も調味料を中心に導入されていますが、他の商品と変わらない「くらし応援」「生活応援価格」と記載されたプライスカードが付けられています。「こだわりの逸品」といった差別化するための表記が望ましいですし、商品説明もするとお客様も手を出しやすいと思われます。
酒はイオン食品売場では最低限のアイテムとなっており、隣接するイオンリカーではワインやウィスキー、クラフトビールなどをお手頃価格から高級品まで幅広く揃えています。どの商品も丁寧な商品説明が記載されており、ワインでは「イオン直輸入」の表記が目立ちました。陳列もこだわっており、高級感を演出しています。
平日の15時頃訪れましたが、店内は比較的若い家族連れを中心に賑わっていました。客単価も高く、平均的にはカゴ8割程度の買い上げ点数。レジは買い物中に商品登録を行う「レジゴー」や完全セルフレジ15台がメインとなっており、セミセルフレジはわずか3台のみ稼働となっていましたが、そこまでの混雑は生じていませんでした。客層が若く、機械の操作も難なく対応出来る方が多いのでしょう。
イオンの旗艦店だけあって高い水準の売場づくり・商品力を見ることが出来ました。定番品では価格訴求も行いつつ、生鮮品や惣菜ではアッパー品も揃えることで「ハレの日」需要にも応え、イオンモールに来店する若いファミリー層を中心に支持を集めています。一方、個人的には約5年前に訪れたイオン幕張店(現:イオン海浜幕張店)で当時感じたワクワクする気持ちは今回それほど感じませんでした。実用的な売場だとは思いますが、休日に家族で訪れる方も多いスーパーなのですから、もっと非日常が感じられるような、工夫を凝らした売場演出があっても良いと思います。