イオンスタイル幕張新都心(衣料・住居売場)
- 2022/08/07
- 22:58
千葉県千葉市。
JR京葉線の海浜幕張駅から徒歩15分程度のところにあるイオンモール幕張新都心の中に、イオンスタイル幕張新都心はあります。こちらの記事は総合スーパーであるイオンスタイルの2階衣料品売場と、3階住まいの品売場を紹介する記事になります。
1階食料品売場の記事はこちら→http://daieisaison.jp/blog-entry-687.html
2階衣料品売場入口。
導入部には煌びやかな宝飾品や腕時計を配置。

平面フロアガイド。
ちなみに子供服・ベビー用品・おもちゃは別棟、ファミリーモールの2階にて取り扱いしています。

イオンスタイル幕張新都心の詳しい取り扱い品目のフロアガイド。

こちらのみ1階ですが日用消耗品、医薬品、化粧品コーナーは食料品売場からも少し離れた場所に配置されています。

2階へ戻って腕時計コーナー。陳列にもこだわり、高価格帯のアイテムも揃えています。

季節商品の水着コーナー(男性向け)。

紳士カジュアル。湾曲した通路がイオンらしいですね。
イオンモールの吹き抜けが一直線ではなく湾曲しているのは、あえて見通しを抑制し、距離を感じさせないためと言われています。

商品の価格は抑えられていますが、陳列手法にはこだわりも感じられます。

紳士フォーマルウェア。

価格帯は幅広く揃えます。

肌着コーナー。トップバリュを前面に押し出します。

婦人服コーナー。

婦人フォーマルウェア。

服飾雑貨コーナー。高い水準の装飾。

トラベル用品も充実。

陳列手法にも凝っていますね。

靴はグリーンボックスが担当(運営はイオン傘下のジーフット)。

スポーツシューズも充実。

ABCマートで見られるようなダイナミックな陳列も実施。

3階住まいの品フロア。

フロアガイド平面図。

寝具売場。

ベッド&マットレスコーナー。
コロナ禍によってイエナカ需要や健康志向は高まっており、寝具業界には追い風が吹いているため、スペースを拡大しているのでしょうか。

カーペットも充実の品揃え。

カーテンも大きくコーナー展開。

インテリア用品。

家具コーナー。

売場に限りがあるため、数を置くのではなく空間を演出する方針のようです。

リフォーム事業も行っています。

大きくスペースを取って展開。

家電売場。

白物家電も販売します。

催事場ではエアコン、扇風機を訴求。

配達ではなく持ち帰り可能な在庫も抱えています。

入浴関連のコーナー。

タオルなどのコーナー。

キッチン用品。フライパンの品揃えを強化。

包丁も種類豊富に展開。

生活用品コーナー。

調理器具などのキッチン用品。

文具コーナー。

ボールペンの品揃えは圧巻。

エスカレーター脇のコーナーでは盆ちょうちんを販売。

イオンモバイルコーナーを導入しスマートフォンも売り込みます。

イオンスタイル幕張新都心の店舗概要は食品売場の記事でご覧ください。
衣料・住居売場の所感
イオングループで総合スーパーを運営するイオンリテール株式会社の業績は芳しくありません。2022年2月期の売上高は1兆8173億円と非常に大きな売上規模を誇る一方で営業損失85億円、経常損失155億円、当期純損失206億円と惨憺たる結果。ちなみにこれでも損失額は前期より大幅に改善しています。イオンという企業はディベロッパー事業と総合金融企業の黒字で成り立っており、総合スーパーは不採算部門と化しています。
直近の2023年2月期第一四半期ではイオンリテールで営業利益2億円を計上したほか、イオン北海道やイオン九州などと合わせて総合スーパー事業で9年ぶりに黒字を達成しました。黒字とはいってもわずか1億円で、7890億円の売上高から考えると非常に厳しい結果に変わりありません。
カテゴリーキラーと言われる各種専門店の台頭以後、食料品に加えて衣料品、住まいの品まで一括して取り扱い、消費者にワンストップショッピングを提供する総合スーパーという業態は岐路に立たされています。マイカルは経営破綻、ダイエーは産業再生機構の傘下に入り、のちに両社ともイオンの子会社となります。残った大手企業でも、ユニーはパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)傘下に入り、ドン・キホーテへの転換も行われています。イトーヨーカドーは再建に取り組んでいますが、物言う株主からは売却を迫られ、西友はテナントを導入する改装を急速に進め、売上構成比が食品スーパーに近づいていると言われます。
イオンモールの旗艦店で来客数も多い幕張新都心では黒字だと思われますが、地方では「イオンリテール」部分は赤字という場合が多いと推測されます。イオンモールへ集客するためには競争力の高いテナントを誘致する必要がありますが、一方で総合スーパーを担当するイオンリテールから見ると同じ施設内に強敵が現れるというジレンマに陥っています。
イオンスタイル幕張新都心は、2階に衣料品、3階は住まいの品という総合スーパーらしいフロア構成。2階衣料品フロアは総合スーパーとしてはかなり洗練された上質感ある売場に仕上がっています。モール部分に面した導入部には百貨店の1階のような煌びやかな宝飾品コーナーを配置。衣料品は基本的にお手頃な価格帯ですが、陳列には凝っており、フォーマルウェアは幅広い品揃え。服飾雑貨やトラベル用品も充実しています。靴はグリーンボックスが担当しており、壁面をダイナミックに使ったABCマートのような陳列手法を導入。平日としてはお客さんで賑わっており、集中レジには行列が出来る場面も見られました。なお、子供服・子供用品は別棟のファミリーモール2階に展開されており、今回は訪れていません。
3階住まいの品はさすがに閑散としていました。家電や家具、寝具など昔ながらの総合スーパーらしい部門も撤退せずに販売していますが、同じモール内に価格や品揃えで優位な専門店が出店する以上、苦しい戦いは避けられないでしょう。
JR京葉線の海浜幕張駅から徒歩15分程度のところにあるイオンモール幕張新都心の中に、イオンスタイル幕張新都心はあります。こちらの記事は総合スーパーであるイオンスタイルの2階衣料品売場と、3階住まいの品売場を紹介する記事になります。
1階食料品売場の記事はこちら→http://daieisaison.jp/blog-entry-687.html
2階衣料品売場入口。
導入部には煌びやかな宝飾品や腕時計を配置。

平面フロアガイド。
ちなみに子供服・ベビー用品・おもちゃは別棟、ファミリーモールの2階にて取り扱いしています。

イオンスタイル幕張新都心の詳しい取り扱い品目のフロアガイド。

こちらのみ1階ですが日用消耗品、医薬品、化粧品コーナーは食料品売場からも少し離れた場所に配置されています。

2階へ戻って腕時計コーナー。陳列にもこだわり、高価格帯のアイテムも揃えています。

季節商品の水着コーナー(男性向け)。

紳士カジュアル。湾曲した通路がイオンらしいですね。
イオンモールの吹き抜けが一直線ではなく湾曲しているのは、あえて見通しを抑制し、距離を感じさせないためと言われています。

商品の価格は抑えられていますが、陳列手法にはこだわりも感じられます。

紳士フォーマルウェア。

価格帯は幅広く揃えます。

肌着コーナー。トップバリュを前面に押し出します。

婦人服コーナー。

婦人フォーマルウェア。

服飾雑貨コーナー。高い水準の装飾。

トラベル用品も充実。

陳列手法にも凝っていますね。

靴はグリーンボックスが担当(運営はイオン傘下のジーフット)。

スポーツシューズも充実。

ABCマートで見られるようなダイナミックな陳列も実施。

3階住まいの品フロア。

フロアガイド平面図。

寝具売場。

ベッド&マットレスコーナー。
コロナ禍によってイエナカ需要や健康志向は高まっており、寝具業界には追い風が吹いているため、スペースを拡大しているのでしょうか。

カーペットも充実の品揃え。

カーテンも大きくコーナー展開。

インテリア用品。

家具コーナー。

売場に限りがあるため、数を置くのではなく空間を演出する方針のようです。

リフォーム事業も行っています。

大きくスペースを取って展開。

家電売場。

白物家電も販売します。

催事場ではエアコン、扇風機を訴求。

配達ではなく持ち帰り可能な在庫も抱えています。

入浴関連のコーナー。

タオルなどのコーナー。

キッチン用品。フライパンの品揃えを強化。

包丁も種類豊富に展開。

生活用品コーナー。

調理器具などのキッチン用品。

文具コーナー。

ボールペンの品揃えは圧巻。

エスカレーター脇のコーナーでは盆ちょうちんを販売。

イオンモバイルコーナーを導入しスマートフォンも売り込みます。

イオンスタイル幕張新都心の店舗概要は食品売場の記事でご覧ください。
衣料・住居売場の所感
イオングループで総合スーパーを運営するイオンリテール株式会社の業績は芳しくありません。2022年2月期の売上高は1兆8173億円と非常に大きな売上規模を誇る一方で営業損失85億円、経常損失155億円、当期純損失206億円と惨憺たる結果。ちなみにこれでも損失額は前期より大幅に改善しています。イオンという企業はディベロッパー事業と総合金融企業の黒字で成り立っており、総合スーパーは不採算部門と化しています。
直近の2023年2月期第一四半期ではイオンリテールで営業利益2億円を計上したほか、イオン北海道やイオン九州などと合わせて総合スーパー事業で9年ぶりに黒字を達成しました。黒字とはいってもわずか1億円で、7890億円の売上高から考えると非常に厳しい結果に変わりありません。
カテゴリーキラーと言われる各種専門店の台頭以後、食料品に加えて衣料品、住まいの品まで一括して取り扱い、消費者にワンストップショッピングを提供する総合スーパーという業態は岐路に立たされています。マイカルは経営破綻、ダイエーは産業再生機構の傘下に入り、のちに両社ともイオンの子会社となります。残った大手企業でも、ユニーはパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)傘下に入り、ドン・キホーテへの転換も行われています。イトーヨーカドーは再建に取り組んでいますが、物言う株主からは売却を迫られ、西友はテナントを導入する改装を急速に進め、売上構成比が食品スーパーに近づいていると言われます。
イオンモールの旗艦店で来客数も多い幕張新都心では黒字だと思われますが、地方では「イオンリテール」部分は赤字という場合が多いと推測されます。イオンモールへ集客するためには競争力の高いテナントを誘致する必要がありますが、一方で総合スーパーを担当するイオンリテールから見ると同じ施設内に強敵が現れるというジレンマに陥っています。
イオンスタイル幕張新都心は、2階に衣料品、3階は住まいの品という総合スーパーらしいフロア構成。2階衣料品フロアは総合スーパーとしてはかなり洗練された上質感ある売場に仕上がっています。モール部分に面した導入部には百貨店の1階のような煌びやかな宝飾品コーナーを配置。衣料品は基本的にお手頃な価格帯ですが、陳列には凝っており、フォーマルウェアは幅広い品揃え。服飾雑貨やトラベル用品も充実しています。靴はグリーンボックスが担当しており、壁面をダイナミックに使ったABCマートのような陳列手法を導入。平日としてはお客さんで賑わっており、集中レジには行列が出来る場面も見られました。なお、子供服・子供用品は別棟のファミリーモール2階に展開されており、今回は訪れていません。
3階住まいの品はさすがに閑散としていました。家電や家具、寝具など昔ながらの総合スーパーらしい部門も撤退せずに販売していますが、同じモール内に価格や品揃えで優位な専門店が出店する以上、苦しい戦いは避けられないでしょう。