イオン海老名店
- 2022/08/20
- 20:22
神奈川県海老名市。
小田急と相鉄の海老名駅から徒歩4分程度のところに、イオン海老名店はあります。
店舗外観

別角度から。

イオンシネマ側の入口。

店舗裏手。

大規模小売店舗表示板。
シールでイオンと訂正されていますが、開業時はニチイと表記してあったのでしょうか。自社物件です。

1階フロアガイド。

まずは1階食料品売場を見ていきます。
青果売場。最近のイオンスタイル業態のような、洗練された上質感ある売場ではありません。
運搬カゴを積み重ねた簡素な青果台に季節の果物を並べています。

導入部では海老名や小田原など地元神奈川県産の野菜を訴求。

壁面には「vegetable」や「Produce」といった表記ではなく、「青果・果物」の文字。

パッションフルーツやドラゴンフルーツなど南国のフルーツを集積。

キャベツは1玉に加えて1/2玉、1/4玉まで揃えており、関連陳列も積極的に取り組みます。

「室内育ち」と題した水耕栽培野菜コーナーを設置。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜も取り揃え、健康志向な需要に対応します。

葉物野菜は少量パックも丁寧に販売し、きめ細かな品揃えを展開。

トマトは平台の一面を使い豊富な品揃え。甘味や果汁などが分かる「早見表」も設置されていました。

続く鮮魚売場。
調理場が見えるオープンキッチン方式で、調理も承っています。

「魚屋の鮨」を大きなボードで訴求。
1人前980円の握り寿司や、本まぐろづくしにぎり鮨(1080円)など高価格帯のアイテムも販売します。

お刺身は少量(2切れずつ)4点盛りが498円や580円などで販売。

「ストックに便利なフローズンフード」と題して冷凍切身魚を大きく展開します。

続く精肉売場。

イオンとしては珍しく対面量り売りコーナーを設けています。

霜降りの入った黒毛和牛のロースステーキ肉やロースしゃぶしゃぶ用肉を100g798円で提供するほか、国産鶏もも肉100g98円や国産豚肉こま切れ100g128円など低単価商品も量り売りを実施します。

通常売場の導入部ではタスマニアビーフのステーキ肉や巨大なアメリカ産牛肩ロースステーキ肉を配置。

牛肉の焼き肉セットの中に豚肉切り落としが並んでいます。
このほかにも商品の定位置化に課題があるようで、銘柄など入り乱れて陳列されており、選びにくいと感じました。

上質な常陸牛も販売。

自社PBの純輝鶏(じゅんきけい)は環境にやさしいノントレーパックで提供します。

惣菜売場。

店内で焼き上げたピッツァも販売しますが、ハーフサイズで300円から398円は他社に比べ価格競争力に劣る印象。

弁当コーナーでは「自慢のロースかつ丼」(498円)など店内調理の品も積極的に売り込みます。

対面量り売り惣菜のリワードキッチンが手掛ける商品も販売。
「シャキシャキレタスとトマトのタコライス」(550円)など珍しい商品も見られました。

和日配コーナー。
納豆ではトップバリュよりも大手ナショナルブランドを大量陳列。

青果売場近くではマヨネーズやドレッシングを販売。

加工食品売場。
目線の高さであるゴールデンゾーンにはトップバリュを配置。大手NBもお手頃価格で提供しますが、高級品・こだわりの品の取り扱いは少なめ。

イオンリカーは導入されていないため、ワインなどは物足りない気もしますが、日本酒は有名ブランドの上質商品まで揃えています。

日用消耗品は食品売場に組み込まれています。

ここからは1階の非食品部門を見ていきます。
海老名駅に近い入口から入るとすぐに化粧品コーナーを配置。総合スーパーらしい充実したコーナー展開です。

医薬品コーナーも拡充。

ゆかたコーナーも充実(訪れたのは7月です)

イオンバイクも出店。

トラベル用品コーナー。

1階に婦人服売場を配置しています。

食料品売場と異なり配管剝き出しの天井。

2階は紳士服、子供服とイオンシネマのフロア。

紳士服コーナー。中高年をターゲットとした品揃え。

トップバリュコレクションのコーナーは設けませんが、随所でトップバリュの衣料品が見られます。

紳士フォーマルウェア。

スポーツ衣料も強化しています。

靴はグリーンボックス(運営はイオン傘下のジーフット)が担当。婦人、紳士、子供の各売場に分散してコーナー展開していますが、運営する側からすると非効率的にも思えます。

子供服売場。

子供向けスポーツブランド衣料も充実。

総合スーパーらしく玩具コーナーも大きく確保しています。

イオンシネマ入口。
1993年に日本初のシネマコンプレックスと言われるワーナー・マイカル・シネマズ1号店として開業しました。

3階は住まいの品と専門店のフロア。

寝具コーナー。住まいの品も直営でフルラインの品揃えですが、決して集客力があるとは言えません。

盆ちょうちんなど夏らしいアイテムも販売。

生活用品も充実。

調理器具コーナー。

お中元会場も大きく確保。百貨店の無い郊外・地方では大手総合スーパーがその代わりとして住民の需要に応えており、売上に貢献します。

リフォームも承っています。

入居する100円ショップ「ダイソー」

イオン系列の未来屋書店も出店。

イオン海老名店 店舗概要
開業: 1979年11月30日(ニチイとして開業。1993年4月24日サティへ転換、2011年3月1日にイオンへ改称)
売場面積: 30398㎡(うちイオン直営18540㎡)
営業時間:
1階 8:00〜23:00
2階 9:00〜22:00
3階 9:00〜22:00
住所: 神奈川県海老名市中央2-4-1
駐車場: 1618台
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E6%B5%B7%E8%80%81%E5%90%8D%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 家族連れ、主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 特になし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: イオンフードサプライ
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ12台(6台稼働中)
完全セルフレジ: 6台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり(フードコートあり)
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
※訪問後8月に入ってレジゴーを導入する改装を実施したため、レジ台数が変動していると思われます。
1979年にニチイとして開業した店舗です。1993年にはサティへの転換に伴って増床し、日本初のシネマコンプレックスとされるワーナー・マイカル・シネマズ1号店が開業。その後ジャスコやサティ等イオングループの屋号統一が行われた2011年3月にイオンへ改称しています。
店内はかつてのニチイ・サティ時代の雰囲気が残り、決して洗練された華々しい売場とは言えません。衣料品や住まいの品もフルラインで揃え、専門店よりも直営部分の比率の高い、昔ながらの総合スーパー業態です。駅から近い入口から入ると、ベーカリーとイートインスペース、化粧品コーナーが並んでいます。食品売場も惣菜が駅に近い方に配置されていますが、売場の順路としては青果、鮮魚、精肉、惣菜と展開されています。
青果売場の導入部では海老名や小田原など神奈川県産の野菜を訴求。高級な果物や珍しい野菜は決して多くありませんが、オーガニック野菜や水耕栽培野菜など健康志向の需要には応える品揃えを実施。少量パックやカット野菜も丁寧に取り扱い、きめ細かなニーズに対応します。
鮮魚売場では丸々一尾の鮮魚は見られないものの、切身やお刺身は充実しています。お刺身は少量(2切れずつ)4点盛りが498円や580円などで販売されており、ファミリー層向けのアイテムは少なめ。「魚屋の鮨」コーナーでは1人前980円の握り寿司や、本まぐろづくしにぎり鮨(1080円)など高価格帯のアイテムも訴求します。「ストックに便利なフローズンフード」と題して冷凍切身魚を大きく展開。
精肉売場では、イオンでは非常に珍しい対面量り売りコーナーを導入。霜降りの入った黒毛和牛のロースステーキ肉やロースしゃぶしゃぶ用肉を100g798円で提供するほか、国産鶏もも肉100g98円や国産豚肉こま切れ100g128円など低価格品も量り売りを実施します。通常このような対面量り売りコーナーは通常売場との差別化で高級志向に偏りがちなのですが、売場のパックと同じ価格で好きな量を購入する事が出来るのは嬉しいですね。牛肉コーナー導入部にはタスマニアビーフのステーキ肉や巨大なアメリカ産牛肩ロースステーキ肉を配置。
一方で陳列する際の定位置化に課題があるようで、焼肉用コーナーでは常陸牛や匠和牛、黒毛和牛、タスマニアビーフが入り乱れて陳列されており、選びづらいと感じました。精肉は商品そのものにラベルが付いているため、経験の浅い方は適当な場所に並べてしまう事も多いですが、棚割りを明確に決めるなどして改善しましょう。
惣菜は売れ行きが好調な様子で陳列量も多く、夕方には一部値引きされていることもあって多くのお客さんで賑わっていました。夕方には商品がパック詰めされていましたが、対面量り売りコーナーの「リワードキッチン」も出店。専門店では焼き鳥日本一も入居しています。弁当コーナーでは「自慢のロースかつ丼」(498円)など店内調理の品も積極的に売り込み。一方で弁当、揚げ物や魚惣菜でも凝ったアイテムは扱っておらず、価格帯も極端に高いものはありません。店内で焼き上げたピッツァも販売しますが、ハーフサイズで300円から398円では他社に比べ価格競争力に劣るのではないでしょうか。
加工食品は「イオンスタイル業態」などと異なり高級品・こだわりの品の取り扱いは少なく、大手ナショナルブランドとトップバリュが中心となっています。トップバリュをゴールデンゾーンに配置し、尚且つ多フェイスで陳列することで購入を働きかけます。大手NBの価格も自社競合のダイエー海老名店よりも抑えられている印象。お酒はイオンリカー導入店に比べ品揃えが悪く、ワインやウィスキーなどは高価格帯のアイテムが縮小されており、クラフトビールなども種類が少なめです。
1階には食料品の他に婦人服が配置されており、2階に紳士服、子供服、肌着売場を配置。3階には住まいの品の他、未来屋書店やダイソーなどテナントも出店します。イオンシネマの入口は2階に設置。売場は最低限の改装は施されているものの、集客力が高いとは言い難い状況です。ちなみに2階にはゲームコーナー「ハローズガーデン」が出店する一方で、3階には直営でゲームコーナーも展開しています。
平日の夕方に訪れましたが、食料品売場は家族連れを中心として多くのお客さんで賑わっていました。子供連れの割合も多く、お子さんは入居するコナミスポーツクラブの利用者と思われる服装が目立ちました。カゴ一杯に商品を買われる方も多く見られましたが、通常レジと完全セルフレジがバランス良く利用されており、通常レジに行列が出来ることはありませんでした。食品売場の客数・客単価では最も近い競合である(自社競合の)ダイエーを大きく引き離します。一方で衣料品や住まいの品売場は閑散としており、非常に厳しい状況。フードコートも魅力的なテナントを誘致出来ておらず、賑わうダイエー側のフードコートと異なり苦戦しているようです。
小田急と相鉄の海老名駅から徒歩4分程度のところに、イオン海老名店はあります。
店舗外観

別角度から。

イオンシネマ側の入口。

店舗裏手。

大規模小売店舗表示板。
シールでイオンと訂正されていますが、開業時はニチイと表記してあったのでしょうか。自社物件です。

1階フロアガイド。

まずは1階食料品売場を見ていきます。
青果売場。最近のイオンスタイル業態のような、洗練された上質感ある売場ではありません。
運搬カゴを積み重ねた簡素な青果台に季節の果物を並べています。

導入部では海老名や小田原など地元神奈川県産の野菜を訴求。

壁面には「vegetable」や「Produce」といった表記ではなく、「青果・果物」の文字。

パッションフルーツやドラゴンフルーツなど南国のフルーツを集積。

キャベツは1玉に加えて1/2玉、1/4玉まで揃えており、関連陳列も積極的に取り組みます。

「室内育ち」と題した水耕栽培野菜コーナーを設置。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜も取り揃え、健康志向な需要に対応します。

葉物野菜は少量パックも丁寧に販売し、きめ細かな品揃えを展開。

トマトは平台の一面を使い豊富な品揃え。甘味や果汁などが分かる「早見表」も設置されていました。

続く鮮魚売場。
調理場が見えるオープンキッチン方式で、調理も承っています。

「魚屋の鮨」を大きなボードで訴求。
1人前980円の握り寿司や、本まぐろづくしにぎり鮨(1080円)など高価格帯のアイテムも販売します。

お刺身は少量(2切れずつ)4点盛りが498円や580円などで販売。

「ストックに便利なフローズンフード」と題して冷凍切身魚を大きく展開します。

続く精肉売場。

イオンとしては珍しく対面量り売りコーナーを設けています。

霜降りの入った黒毛和牛のロースステーキ肉やロースしゃぶしゃぶ用肉を100g798円で提供するほか、国産鶏もも肉100g98円や国産豚肉こま切れ100g128円など低単価商品も量り売りを実施します。

通常売場の導入部ではタスマニアビーフのステーキ肉や巨大なアメリカ産牛肩ロースステーキ肉を配置。

牛肉の焼き肉セットの中に豚肉切り落としが並んでいます。
このほかにも商品の定位置化に課題があるようで、銘柄など入り乱れて陳列されており、選びにくいと感じました。

上質な常陸牛も販売。

自社PBの純輝鶏(じゅんきけい)は環境にやさしいノントレーパックで提供します。

惣菜売場。

店内で焼き上げたピッツァも販売しますが、ハーフサイズで300円から398円は他社に比べ価格競争力に劣る印象。

弁当コーナーでは「自慢のロースかつ丼」(498円)など店内調理の品も積極的に売り込みます。

対面量り売り惣菜のリワードキッチンが手掛ける商品も販売。
「シャキシャキレタスとトマトのタコライス」(550円)など珍しい商品も見られました。

和日配コーナー。
納豆ではトップバリュよりも大手ナショナルブランドを大量陳列。

青果売場近くではマヨネーズやドレッシングを販売。

加工食品売場。
目線の高さであるゴールデンゾーンにはトップバリュを配置。大手NBもお手頃価格で提供しますが、高級品・こだわりの品の取り扱いは少なめ。

イオンリカーは導入されていないため、ワインなどは物足りない気もしますが、日本酒は有名ブランドの上質商品まで揃えています。

日用消耗品は食品売場に組み込まれています。

ここからは1階の非食品部門を見ていきます。
海老名駅に近い入口から入るとすぐに化粧品コーナーを配置。総合スーパーらしい充実したコーナー展開です。

医薬品コーナーも拡充。

ゆかたコーナーも充実(訪れたのは7月です)

イオンバイクも出店。

トラベル用品コーナー。

1階に婦人服売場を配置しています。

食料品売場と異なり配管剝き出しの天井。

2階は紳士服、子供服とイオンシネマのフロア。

紳士服コーナー。中高年をターゲットとした品揃え。

トップバリュコレクションのコーナーは設けませんが、随所でトップバリュの衣料品が見られます。

紳士フォーマルウェア。

スポーツ衣料も強化しています。

靴はグリーンボックス(運営はイオン傘下のジーフット)が担当。婦人、紳士、子供の各売場に分散してコーナー展開していますが、運営する側からすると非効率的にも思えます。

子供服売場。

子供向けスポーツブランド衣料も充実。

総合スーパーらしく玩具コーナーも大きく確保しています。

イオンシネマ入口。
1993年に日本初のシネマコンプレックスと言われるワーナー・マイカル・シネマズ1号店として開業しました。

3階は住まいの品と専門店のフロア。

寝具コーナー。住まいの品も直営でフルラインの品揃えですが、決して集客力があるとは言えません。

盆ちょうちんなど夏らしいアイテムも販売。

生活用品も充実。

調理器具コーナー。

お中元会場も大きく確保。百貨店の無い郊外・地方では大手総合スーパーがその代わりとして住民の需要に応えており、売上に貢献します。

リフォームも承っています。

入居する100円ショップ「ダイソー」

イオン系列の未来屋書店も出店。

イオン海老名店 店舗概要
開業: 1979年11月30日(ニチイとして開業。1993年4月24日サティへ転換、2011年3月1日にイオンへ改称)
売場面積: 30398㎡(うちイオン直営18540㎡)
営業時間:
1階 8:00〜23:00
2階 9:00〜22:00
3階 9:00〜22:00
住所: 神奈川県海老名市中央2-4-1
駐車場: 1618台
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E6%B5%B7%E8%80%81%E5%90%8D%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 家族連れ、主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 特になし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: イオンフードサプライ
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ12台(6台稼働中)
完全セルフレジ: 6台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり(フードコートあり)
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
※訪問後8月に入ってレジゴーを導入する改装を実施したため、レジ台数が変動していると思われます。
1979年にニチイとして開業した店舗です。1993年にはサティへの転換に伴って増床し、日本初のシネマコンプレックスとされるワーナー・マイカル・シネマズ1号店が開業。その後ジャスコやサティ等イオングループの屋号統一が行われた2011年3月にイオンへ改称しています。
店内はかつてのニチイ・サティ時代の雰囲気が残り、決して洗練された華々しい売場とは言えません。衣料品や住まいの品もフルラインで揃え、専門店よりも直営部分の比率の高い、昔ながらの総合スーパー業態です。駅から近い入口から入ると、ベーカリーとイートインスペース、化粧品コーナーが並んでいます。食品売場も惣菜が駅に近い方に配置されていますが、売場の順路としては青果、鮮魚、精肉、惣菜と展開されています。
青果売場の導入部では海老名や小田原など神奈川県産の野菜を訴求。高級な果物や珍しい野菜は決して多くありませんが、オーガニック野菜や水耕栽培野菜など健康志向の需要には応える品揃えを実施。少量パックやカット野菜も丁寧に取り扱い、きめ細かなニーズに対応します。
鮮魚売場では丸々一尾の鮮魚は見られないものの、切身やお刺身は充実しています。お刺身は少量(2切れずつ)4点盛りが498円や580円などで販売されており、ファミリー層向けのアイテムは少なめ。「魚屋の鮨」コーナーでは1人前980円の握り寿司や、本まぐろづくしにぎり鮨(1080円)など高価格帯のアイテムも訴求します。「ストックに便利なフローズンフード」と題して冷凍切身魚を大きく展開。
精肉売場では、イオンでは非常に珍しい対面量り売りコーナーを導入。霜降りの入った黒毛和牛のロースステーキ肉やロースしゃぶしゃぶ用肉を100g798円で提供するほか、国産鶏もも肉100g98円や国産豚肉こま切れ100g128円など低価格品も量り売りを実施します。通常このような対面量り売りコーナーは通常売場との差別化で高級志向に偏りがちなのですが、売場のパックと同じ価格で好きな量を購入する事が出来るのは嬉しいですね。牛肉コーナー導入部にはタスマニアビーフのステーキ肉や巨大なアメリカ産牛肩ロースステーキ肉を配置。
一方で陳列する際の定位置化に課題があるようで、焼肉用コーナーでは常陸牛や匠和牛、黒毛和牛、タスマニアビーフが入り乱れて陳列されており、選びづらいと感じました。精肉は商品そのものにラベルが付いているため、経験の浅い方は適当な場所に並べてしまう事も多いですが、棚割りを明確に決めるなどして改善しましょう。
惣菜は売れ行きが好調な様子で陳列量も多く、夕方には一部値引きされていることもあって多くのお客さんで賑わっていました。夕方には商品がパック詰めされていましたが、対面量り売りコーナーの「リワードキッチン」も出店。専門店では焼き鳥日本一も入居しています。弁当コーナーでは「自慢のロースかつ丼」(498円)など店内調理の品も積極的に売り込み。一方で弁当、揚げ物や魚惣菜でも凝ったアイテムは扱っておらず、価格帯も極端に高いものはありません。店内で焼き上げたピッツァも販売しますが、ハーフサイズで300円から398円では他社に比べ価格競争力に劣るのではないでしょうか。
加工食品は「イオンスタイル業態」などと異なり高級品・こだわりの品の取り扱いは少なく、大手ナショナルブランドとトップバリュが中心となっています。トップバリュをゴールデンゾーンに配置し、尚且つ多フェイスで陳列することで購入を働きかけます。大手NBの価格も自社競合のダイエー海老名店よりも抑えられている印象。お酒はイオンリカー導入店に比べ品揃えが悪く、ワインやウィスキーなどは高価格帯のアイテムが縮小されており、クラフトビールなども種類が少なめです。
1階には食料品の他に婦人服が配置されており、2階に紳士服、子供服、肌着売場を配置。3階には住まいの品の他、未来屋書店やダイソーなどテナントも出店します。イオンシネマの入口は2階に設置。売場は最低限の改装は施されているものの、集客力が高いとは言い難い状況です。ちなみに2階にはゲームコーナー「ハローズガーデン」が出店する一方で、3階には直営でゲームコーナーも展開しています。
平日の夕方に訪れましたが、食料品売場は家族連れを中心として多くのお客さんで賑わっていました。子供連れの割合も多く、お子さんは入居するコナミスポーツクラブの利用者と思われる服装が目立ちました。カゴ一杯に商品を買われる方も多く見られましたが、通常レジと完全セルフレジがバランス良く利用されており、通常レジに行列が出来ることはありませんでした。食品売場の客数・客単価では最も近い競合である(自社競合の)ダイエーを大きく引き離します。一方で衣料品や住まいの品売場は閑散としており、非常に厳しい状況。フードコートも魅力的なテナントを誘致出来ておらず、賑わうダイエー側のフードコートと異なり苦戦しているようです。