OdakyuOX栗平店
- 2022/09/20
- 21:49
神奈川県川崎市。
小田急多摩線の栗平駅から徒歩3分程度のところに、OdakyuOX栗平店はあります。
店舗外観。
OXはオーエックスと読みます。

入口すぐの青果売場。
上質な果物が、陳列篭を用いて丁寧に並べられています。
スポット照明や間接照明も多く、上質な雰囲気づくりにはこだわります。

農家直送屋と題して東京・神奈川の地場野菜をコーナー展開。

セブン&アイと提携している関係で、イトーヨーカドーで販売されている「顔が見える野菜」も並んでいます。

青果売場に続いて壁面に沿って鮮魚、精肉と配置されており、中央部は加工食品売場となっています。

平屋建てですが、売場中央は天井が高くなっています。

鮮魚売場はガラス張りとなっており、調理も承ります。
手書きのブラックボードも良い出来栄えだと思います。

金目鯛、いさき、ほうぼう、まこかれい、メバルといった丸々一尾の鮮魚も充実。
実際に購入する方は少ないと思われますが、鮮度感や活気の演出には効果的です。

刺身では生カツオのお造り(480円)を前面に押し出すほか、本マグロの入った6点盛り(1480円)など高単価なアイテムも販売します。

平台では鮭や真鯛、メカジキの切身を訴求。

精肉も店内加工を実施。要望があれば少量パックの提供やオーダーカットも承るそうです。

上質な国産黒毛和牛の焼き肉用やランプステーキ肉も並びます。黒毛和牛焼肉セットは2680円という高単価。

豚肉では鹿児島県産黒豚も訴求。

鶏肉では岩手県産南部純鶏というこだわりの銘柄鶏も販売。
POPでは「抗生物質や合成抗菌剤を一切使っていない」とアピールしています。

ハム・ソーセージコーナーではセブンプレミアムゴールドのシリーズも導入します。

惣菜売場もオープンキッチン方式とすることでライブ感を演出します。

惣菜では午後3時以降、午後4時以降につくりましたというPOPもあり、夕方にも出来立てを提供。

月2日程度、不定期で販売される「ロマンスカー弁当」の発売日だったようです。

小田原市に本社を置く駅弁屋「東華軒」の天城峠の釜飯(1018円)も並んでいました。
広告の品とあるので、毎日販売している訳ではないようです。

シュクメルリ風ミートボール焼き(698円)といった手の込んだ料理も見られました。
ちなみにシュクメルリとは「鶏肉をガーリックソースで煮込んだ、伝統的なジョージア料理の一つ」のようです。

魚屋さんのお寿司と題して1人前980円の握り寿司を展開。

彩り豊かな手巻き寿司も販売します。

青果売場ではなく惣菜売場でカットサラダを販売。セブンプレミアムのレトルトパウチ惣菜もコーナー展開します。

和洋日配を見ていきます。
豆乳と牛乳コーナー。

デザートコーナーではこだわり商品を強化。

日配品では大手企業が扱わない地方食品メーカーの商品や、一味違ったこだわり商品や健康志向なアイテムを積極的に導入しています。

高級品・こだわり商品は「OdakyuOX厳撰」というPOPが目印となっており、商品説明も記載されています。

ベーカリーは導入していないものの、木村屋総本店や神戸屋の工場から直送したパンを販売しています。

加工食品売場。
エンドではハロウィン関連パッケージの大袋菓子を集合陳列し、秋らしい雰囲気を演出。

紅茶は高級品まで幅広い品揃え。

帝国ホテルの缶入りスープも扱います。

調味料はアイテム数こそ限られているものの、こだわりの品は扱います。

ドレッシングコーナー。

レトルトカレーでは1000円を超える商品も見られました。

輸入菓子のコーナーは大きく取られています。

エンドではセブンプレミアムの売り込みを図ります。

地方の銘菓・お土産品も販売します。

青果売場横に設置されている酒コーナー。

装飾には趣向を凝らしており高級感を演出。ワインとウィスキーに関しては高価格帯の商品まで揃えています。

OdakyuOX栗平店 店舗概要
開業: 1978年08月03日
売場面積: 843㎡
営業時間: 10:00~22:00
住所: 神奈川県川崎市麻生区栗平2-3-5
駐車場: 35台(お買上げ1000円以上で60分無料)
HP: https://www.odakyu-ox.net/tenpo/kurihira.html
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、会社員中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 高級感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 良い
店内BGM: クラシック音楽
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: セミセルフレジ4台(3台稼働中)、精算機6台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 未確認
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: セブンプレミアム
OdakyuOX(オーエックス)は、小田急電鉄傘下の小田急商事が沿線を中心に29店舗を展開するスーパーマーケットです。自社沿線外にも拡大路線をとった東急ストアや東武ストアと異なり、原則として自社沿線の駅前立地に出店を重ねている私鉄系スーパーです。2022年2月期は売上高590億円9700万円、営業利益7億2800万円、経常利益8億4000万円、当期純利益4億8500万円となっており、安定した利益を計上しています。
従来は首都圏の私鉄系スーパーマーケットが共同で発足させたプライベートブランド開発機構「八社会」に加盟していましたが、小田急商事は2018年7月にセブン&アイ・ホールディングスと業務提携。同社が運営する駅売店やコンビニをセブンイレブンへ転換するほか、2021年8月よりOdakyuOXでセブンプレミアムの販売を開始しました。それに伴い、2022年2月末をもって八社会のPB「Vマークバリュープラス」の取り扱いを終了し、八社会からも脱退しています。
今回訪れたのは1978年8月に開業し、既に42年間にわたり営業を続けている栗平店です。小田急多摩線の栗平駅の駅前広場を挟んですぐの好立地で、周辺に目立った競合は存在していません。内装は建物の古さを感じさせず、天井も高くゆったりとした空間で、売場は上質感溢れる洗練された高級スーパーといった趣です。
青果売場では導入部の冷蔵ケースにカットフルーツを配置し、季節の果物を平台で展開。上質な商品が、陳列篭を用いて丁寧に並べられています。珍しい野菜などは少なめですが、農家直送屋と題して東京・神奈川の地場野菜をコーナー展開。セブンプレミアムではありませんが、イトーヨーカドーで販売されている「顔が見える野菜」も並んでいます。
鮮魚売場は調理場がガラス張りで見えるようになっており、調理も承っています。金目鯛、いさき、ほうぼう、まこかれい、メバルといった丸々一尾の鮮魚も充実。お刺身では生カツオのお造り(480円)を前面に押し出すほか、本マグロの入った6点盛り(1480円)など高単価なアイテムも販売します。精肉は店内加工を実施。黒毛和牛、鹿児島県産黒豚、岩手県産南部純鶏などこだわりの銘柄肉を取り揃えます。代わりに低価格なアイテムは排除されており、国産鶏もも肉は最も安い商品で100g138円と割高に感じます。
惣菜では午後3時以降、午後4時以降につくりましたというPOPもあり、夕方にも出来立てを提供している様子。揚げ物は定番品が中心ですが、弁当では小田原市に本社を置く駅弁屋「東華軒」の天城峠の釜飯(1018円)、ロマンスカー弁当(698円)などを販売し、差別化を図ります。とんかつまい泉の商品も販売するほか、シュクメルリ風ミートボール焼き(698円)など手の込んだ料理も見られました。握り寿司も1人前980円を中心に売り込むほか、彩り豊かな手巻き寿司セット(10本・1580円)など高価格帯の商品を強化。
和洋日配や加工食品では「OdakyuOX厳撰」というPOPが目印の高級品・こだわりの品を展開。日配品では大手企業が扱わない地方食品メーカーの商品や、一味違ったこだわり商品や健康志向なアイテムを積極的に導入しています。加工食品でも大手ナショナルブランドの取り扱いは最低限に留め、高単価なこだわりの逸品を数多く扱います。一方で広告の品を中心に価格訴求も出来ており、大手NBが全て割高という印象は持ちませんでした。
プライベートブランドはセブンプレミアムが導入されており、店内各所で見ることが出来ます。価格の割に品質に定評のあるセブンプレミアムですが、パッケージに上質感があるとは言えず、高級志向な品揃えの中では浮いてしまっている印象を持ちます。質の高い品揃えというコンセプトを掲げるのであれば(同社HPより)、あえてセブンプレミアムの比率を上げたり、エンドや平台にコーナー展開して売り込む必要は無いように感じます。
酒売場はコンパクトにまとめられていますが、装飾には趣向を凝らしており高級感を演出。ワインとウィスキーに関しては高価格帯の商品まで揃えています。ベーカリーは導入していないものの、木村屋総本店や神戸屋の工場から直送したパンを販売しています。
訪れたのが平日の17時台ということもあり、仕事帰りの会社員などで賑わっていました。レジは3台稼働で混雑していない様子でしたが、都心で勤務している方が駅に到着するのはもう少し遅い時間帯になると思われ、客数のピークには至っていないと見られます。ちなみに、OdakyuOXは各店舗のページに「店長からお店のご案内」や売場紹介が載せられており、工夫があって良いと思います。
小田急多摩線の栗平駅から徒歩3分程度のところに、OdakyuOX栗平店はあります。
店舗外観。
OXはオーエックスと読みます。

入口すぐの青果売場。
上質な果物が、陳列篭を用いて丁寧に並べられています。
スポット照明や間接照明も多く、上質な雰囲気づくりにはこだわります。

農家直送屋と題して東京・神奈川の地場野菜をコーナー展開。

セブン&アイと提携している関係で、イトーヨーカドーで販売されている「顔が見える野菜」も並んでいます。

青果売場に続いて壁面に沿って鮮魚、精肉と配置されており、中央部は加工食品売場となっています。

平屋建てですが、売場中央は天井が高くなっています。

鮮魚売場はガラス張りとなっており、調理も承ります。
手書きのブラックボードも良い出来栄えだと思います。

金目鯛、いさき、ほうぼう、まこかれい、メバルといった丸々一尾の鮮魚も充実。
実際に購入する方は少ないと思われますが、鮮度感や活気の演出には効果的です。

刺身では生カツオのお造り(480円)を前面に押し出すほか、本マグロの入った6点盛り(1480円)など高単価なアイテムも販売します。

平台では鮭や真鯛、メカジキの切身を訴求。

精肉も店内加工を実施。要望があれば少量パックの提供やオーダーカットも承るそうです。

上質な国産黒毛和牛の焼き肉用やランプステーキ肉も並びます。黒毛和牛焼肉セットは2680円という高単価。

豚肉では鹿児島県産黒豚も訴求。

鶏肉では岩手県産南部純鶏というこだわりの銘柄鶏も販売。
POPでは「抗生物質や合成抗菌剤を一切使っていない」とアピールしています。

ハム・ソーセージコーナーではセブンプレミアムゴールドのシリーズも導入します。

惣菜売場もオープンキッチン方式とすることでライブ感を演出します。

惣菜では午後3時以降、午後4時以降につくりましたというPOPもあり、夕方にも出来立てを提供。

月2日程度、不定期で販売される「ロマンスカー弁当」の発売日だったようです。

小田原市に本社を置く駅弁屋「東華軒」の天城峠の釜飯(1018円)も並んでいました。
広告の品とあるので、毎日販売している訳ではないようです。

シュクメルリ風ミートボール焼き(698円)といった手の込んだ料理も見られました。
ちなみにシュクメルリとは「鶏肉をガーリックソースで煮込んだ、伝統的なジョージア料理の一つ」のようです。

魚屋さんのお寿司と題して1人前980円の握り寿司を展開。

彩り豊かな手巻き寿司も販売します。

青果売場ではなく惣菜売場でカットサラダを販売。セブンプレミアムのレトルトパウチ惣菜もコーナー展開します。

和洋日配を見ていきます。
豆乳と牛乳コーナー。

デザートコーナーではこだわり商品を強化。

日配品では大手企業が扱わない地方食品メーカーの商品や、一味違ったこだわり商品や健康志向なアイテムを積極的に導入しています。

高級品・こだわり商品は「OdakyuOX厳撰」というPOPが目印となっており、商品説明も記載されています。

ベーカリーは導入していないものの、木村屋総本店や神戸屋の工場から直送したパンを販売しています。

加工食品売場。
エンドではハロウィン関連パッケージの大袋菓子を集合陳列し、秋らしい雰囲気を演出。

紅茶は高級品まで幅広い品揃え。

帝国ホテルの缶入りスープも扱います。

調味料はアイテム数こそ限られているものの、こだわりの品は扱います。

ドレッシングコーナー。

レトルトカレーでは1000円を超える商品も見られました。

輸入菓子のコーナーは大きく取られています。

エンドではセブンプレミアムの売り込みを図ります。

地方の銘菓・お土産品も販売します。

青果売場横に設置されている酒コーナー。

装飾には趣向を凝らしており高級感を演出。ワインとウィスキーに関しては高価格帯の商品まで揃えています。

OdakyuOX栗平店 店舗概要
開業: 1978年08月03日
売場面積: 843㎡
営業時間: 10:00~22:00
住所: 神奈川県川崎市麻生区栗平2-3-5
駐車場: 35台(お買上げ1000円以上で60分無料)
HP: https://www.odakyu-ox.net/tenpo/kurihira.html
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、会社員中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 高級感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 良い
店内BGM: クラシック音楽
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: セミセルフレジ4台(3台稼働中)、精算機6台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 未確認
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: セブンプレミアム
OdakyuOX(オーエックス)は、小田急電鉄傘下の小田急商事が沿線を中心に29店舗を展開するスーパーマーケットです。自社沿線外にも拡大路線をとった東急ストアや東武ストアと異なり、原則として自社沿線の駅前立地に出店を重ねている私鉄系スーパーです。2022年2月期は売上高590億円9700万円、営業利益7億2800万円、経常利益8億4000万円、当期純利益4億8500万円となっており、安定した利益を計上しています。
従来は首都圏の私鉄系スーパーマーケットが共同で発足させたプライベートブランド開発機構「八社会」に加盟していましたが、小田急商事は2018年7月にセブン&アイ・ホールディングスと業務提携。同社が運営する駅売店やコンビニをセブンイレブンへ転換するほか、2021年8月よりOdakyuOXでセブンプレミアムの販売を開始しました。それに伴い、2022年2月末をもって八社会のPB「Vマークバリュープラス」の取り扱いを終了し、八社会からも脱退しています。
今回訪れたのは1978年8月に開業し、既に42年間にわたり営業を続けている栗平店です。小田急多摩線の栗平駅の駅前広場を挟んですぐの好立地で、周辺に目立った競合は存在していません。内装は建物の古さを感じさせず、天井も高くゆったりとした空間で、売場は上質感溢れる洗練された高級スーパーといった趣です。
青果売場では導入部の冷蔵ケースにカットフルーツを配置し、季節の果物を平台で展開。上質な商品が、陳列篭を用いて丁寧に並べられています。珍しい野菜などは少なめですが、農家直送屋と題して東京・神奈川の地場野菜をコーナー展開。セブンプレミアムではありませんが、イトーヨーカドーで販売されている「顔が見える野菜」も並んでいます。
鮮魚売場は調理場がガラス張りで見えるようになっており、調理も承っています。金目鯛、いさき、ほうぼう、まこかれい、メバルといった丸々一尾の鮮魚も充実。お刺身では生カツオのお造り(480円)を前面に押し出すほか、本マグロの入った6点盛り(1480円)など高単価なアイテムも販売します。精肉は店内加工を実施。黒毛和牛、鹿児島県産黒豚、岩手県産南部純鶏などこだわりの銘柄肉を取り揃えます。代わりに低価格なアイテムは排除されており、国産鶏もも肉は最も安い商品で100g138円と割高に感じます。
惣菜では午後3時以降、午後4時以降につくりましたというPOPもあり、夕方にも出来立てを提供している様子。揚げ物は定番品が中心ですが、弁当では小田原市に本社を置く駅弁屋「東華軒」の天城峠の釜飯(1018円)、ロマンスカー弁当(698円)などを販売し、差別化を図ります。とんかつまい泉の商品も販売するほか、シュクメルリ風ミートボール焼き(698円)など手の込んだ料理も見られました。握り寿司も1人前980円を中心に売り込むほか、彩り豊かな手巻き寿司セット(10本・1580円)など高価格帯の商品を強化。
和洋日配や加工食品では「OdakyuOX厳撰」というPOPが目印の高級品・こだわりの品を展開。日配品では大手企業が扱わない地方食品メーカーの商品や、一味違ったこだわり商品や健康志向なアイテムを積極的に導入しています。加工食品でも大手ナショナルブランドの取り扱いは最低限に留め、高単価なこだわりの逸品を数多く扱います。一方で広告の品を中心に価格訴求も出来ており、大手NBが全て割高という印象は持ちませんでした。
プライベートブランドはセブンプレミアムが導入されており、店内各所で見ることが出来ます。価格の割に品質に定評のあるセブンプレミアムですが、パッケージに上質感があるとは言えず、高級志向な品揃えの中では浮いてしまっている印象を持ちます。質の高い品揃えというコンセプトを掲げるのであれば(同社HPより)、あえてセブンプレミアムの比率を上げたり、エンドや平台にコーナー展開して売り込む必要は無いように感じます。
酒売場はコンパクトにまとめられていますが、装飾には趣向を凝らしており高級感を演出。ワインとウィスキーに関しては高価格帯の商品まで揃えています。ベーカリーは導入していないものの、木村屋総本店や神戸屋の工場から直送したパンを販売しています。
訪れたのが平日の17時台ということもあり、仕事帰りの会社員などで賑わっていました。レジは3台稼働で混雑していない様子でしたが、都心で勤務している方が駅に到着するのはもう少し遅い時間帯になると思われ、客数のピークには至っていないと見られます。ちなみに、OdakyuOXは各店舗のページに「店長からお店のご案内」や売場紹介が載せられており、工夫があって良いと思います。