グルメシティ浦和道場店
- 2022/10/09
- 22:46
埼玉県さいたま市桜区。
JR埼京線の南与野駅から徒歩26分程度のところに、グルメシティ浦和道場店はあります。
店舗外観。
814戸の大規模マンション「サクラディア」の1階に入居しています。

青果売場。2010年前後のダイエーでよく見られる内装となっており、2008年のオープン以来改装は行っていないようです。
一方で青果と加工食品・和洋日配では電子棚札を導入します。

別角度から(別日の様子のため陳列量が異なります)

異なる日の16時と17時に訪れましたが、両日とも一部野菜が品薄・欠品となっており、廃棄ロスを恐れて仕入れを抑えているようです。

キャベツも半玉や1/4玉といった少量サイズも揃えますが、1玉は売り切れていました。

白菜も売り切れ。
夕方ピーク後の19時でこうした状況であれば仕方ないと思えますが、会社帰りに買い物する方も多い時間帯に、この売場はガッカリします。売れ筋・定番品は余裕を持った仕入れを行うと良いですね。

カット野菜やトップバリュグリーンアイのオーガニック野菜などは充実。

青果売場と並んでベーカリーコーナー「D’sベーカリー」を導入。

ピザも販売しますが、その他はあまり豊富とは言えない品揃え。

青果に続いて精肉売場を配置。

他店では積極的な売り込みも見られるダイエーオリジナル黒毛和牛「さつま姫牛」の取り扱いも少なく、全体的に普段使いのアイテムが中心。

精肉はアルティフーズから供給を受けます。
真空スキンパック包装やMAP(マップ)包装といった期限を長くする包装技術を採用。

精肉売場前の平台ショーケースでは個食鍋を売り込みます。

精肉に続いて鮮魚売場を配置。

お刺身コーナーは純粋にこの写真の範囲内のみとなっており、品揃えが悪すぎると感じます。
鮮魚のプロセスセンター加工はマルエツなど他社でも実施しており、それ自体が悪いとは言い切れませんが、鮮度といった問題以前に食品スーパーとして求められるアイテムを揃えることが出来ていません。

干物など期限の長い商品で売場を埋めます。

それでもスペースが余るようで、「SEAFOOD」と書かれた案内のすぐ下に精肉部門の味付け肉が並んでいました。

惣菜売場。

充実したサラダコーナー。

298円弁当コーナーを設置し、ロースかつ丼、牛丼、海老天丼などを訴求しますが、彩りが無く美味しそうには見えませんでした。

魚惣菜コーナー。さんまの塩焼きもプロセスセンター加工を実施します。

「焼サーモンハラスご飯の秋弁当」(498円)など一部弁当はインストア加工で提供しますが、ほとんどがアウトパックとなっています。

健康志向で野菜が豊富なお弁当の扱いも少なめ。

コンビニのようなチルド商品は充実しています。

握り寿司は1人前598円と698円を揃えますが、どちらもプロセスセンターから供給を受けており、鮮度や味が十分なクオリティとは言えません。

洋日配コーナー。

ヤマザキロイヤルブレッドは148円からiAEON(アイイオン)のクーポンで50円引きとなるようで、よく売れていました。

冷凍食品コーナー。
味の素ギョーザは178円からiAEON(アイイオン)のクーポンで100円引きの78円となります。

加工食品売場。

こちらはレジ前の通路。エンドの陳列もボリュームがありません。

補充が追いつかないほどの売上は無いと思われますが、売場では欠品も見られました。

菓子やカップ麺に比べて調味料の割合が少なく、醤油はわずか19SKUしか扱っていません。

ドレッシングも1ゴンドラと隣の最上段のみで品揃え。

ジャンブル陳列(投げ込み陳列)用の什器だと思われますが、カップ麵は丁寧に並べられていました。

エンドでは鍋つゆを訴求。

青果売場近くでも鍋つゆを売り込みます。

イオンのPBトップバリュの中でも低価格志向な「トップバリュベストプライス」を多フェイスで展開。

トップバリュのお茶48円を筆頭にペットボトル飲料は競争力ある価格。

缶チューハイコーナー。

マンションの住民向けに日用消耗品をある程度揃えます。

グルメシティ浦和道場店 店舗概要
開業: 2008年03月20日
売場面積: 949㎡
営業時間: 24時間営業
住所: 埼玉県さいたま市桜区道場2丁目1番1号
駐車場: 16台(無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0724/
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: 少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心に少なめ
売場の雰囲気: きれい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ
鮮魚加工者: アルティフーズ
食品レジ: 通常レジ無し、セミセルフレジ3台(2台稼働中)精算機6台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
グルメシティ浦和道場店は、2008年に完成した814戸の大規模マンション「サクラディア」の1階に入居しています。当時はダイエー子会社のグルメシティ関東が運営する店舗として、マンションの入居開始と併せてオープンしました。1フロア949平米の小型店で、初年度年商目標は10億円を掲げていました。
入口に青果とベーカリーを並行して配置。開業当初より大幅な改装は施されていない様子で、2010年前後のダイエー特有の意匠が見られます。ベーカリーではピザなども扱いますが、品揃えはあまり幅広くありません。青果売場は面積の関係で売れ筋中心の品揃えですが、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜やカット野菜などは充実。一方で16時台にも関わらず欠品、品薄となっているアイテムもあり、廃棄ロスを恐れて仕入れが抑えられているようです。
続いて精肉売場を配置。アルティフーズから供給を受けますが、他店では積極的な売り込みも見られるダイエーオリジナル黒毛和牛「さつま姫牛」の取り扱いも少なく、全体的に普段使いのアイテムが中心。周辺や入居するマンションの所得層は決して低くはないと推測されますが、高級志向なアイテムは売れないのでしょうか。一方で国産鶏もも肉100gあたり138円など価格が魅力的とは言い難い水準。
鮮魚もアルティフーズからのアウトパックで提供。鮮魚のプロセスセンター加工はマルエツなど他社でも実施しており、それ自体が悪いとは言い切れませんが、こちらの店舗は品揃えが悪すぎると感じます。お造りは5種盛り(少量)698円の他は単品の赤イカ刺身298円、いわし刺身328円、真鯛刺身458円のみ取り扱い。丸々一尾の鮮魚は全く扱いが無く、切身もわずかで、売場を魚卵や干物、レトルトパウチ惣菜で埋める努力をしますが足りず、余ったスペースで精肉部門の味付け肉を販売しています。
話が少し逸れますが、衰退する商店街で、生鮮3品を扱う小売店のうち真っ先に無くなるのは「鮮魚店」と言われます。野菜果物のように期限が持たず、精肉店のように揚げ物など調理品の販売も限られるためです。こちらの店舗も、廃棄ロスを気にして品数を減らしているのだと思われますが、部門単体での採算は改善しても、店舗の集客が減少しては逆効果です。後述の寿司も非常に弱いですが、需要は確かにあるはずなので、魚を使った即食商品の取り扱いをもう一度拡充してはどうでしょうか。
惣菜ではサラダやコンビニエンスストアと同じようなチルド商品が充実していますが、店内調理の商品は割合が少なめ。弁当では298円弁当コーナーを設置し、ロースかつ丼、牛丼、海老天丼などを訴求しますが、彩が無く美味しそうには見えませんでした。アウトパックで提供する弁当類も、健康志向で野菜が豊富なアイテムは見られず、398円前後の揚げ物メインなアイテムが並びます。寿司は1人前598円と698円を揃えますが、どちらもプロセスセンターから供給を受けており、鮮度や味が十分なクオリティとは言えません。
加工食品はかなり絞り込まれた商品構成となっています。マンションの住民向けに日用消耗品をある程度揃えるのは正しいと思われますが、菓子やカップ麺に比べて調味料の割合が少なく、ビッグ・エーやアコレ並みとなっています。醤油は19SKUしか扱っていません。加工食品で高級品やこだわり商品はほとんど扱わず、酒類や冷凍食品でも特色ある商品は見られませんでした。
平日の17時という、スーパーにとって書き入れ時とも言えるピークの時間帯に訪れましたが、店内は閑散としており、レジは2台稼働で全く列が出来ることがありませんでした。1台稼働で混んだ時だけ応援に入るというオペレーションでも成り立つと思われます。客層は主婦や子連れ、高齢者が中心。駐車場も16台備えますが4~5台程度しか停まっておらず、自転車や徒歩での来店が中心となっており、客単価も低い水準となっています。初年度年商目標を達成したかは不明ですが、直近の売上は年商10億円には遠く及ばないと推測されます。一方で最も近い競合であるマミーマートも昔ながらの小型店で、グルメシティをやや上回る程度の集客にとどまっています。
JR埼京線の南与野駅から徒歩26分程度のところに、グルメシティ浦和道場店はあります。
店舗外観。
814戸の大規模マンション「サクラディア」の1階に入居しています。

青果売場。2010年前後のダイエーでよく見られる内装となっており、2008年のオープン以来改装は行っていないようです。
一方で青果と加工食品・和洋日配では電子棚札を導入します。

別角度から(別日の様子のため陳列量が異なります)

異なる日の16時と17時に訪れましたが、両日とも一部野菜が品薄・欠品となっており、廃棄ロスを恐れて仕入れを抑えているようです。

キャベツも半玉や1/4玉といった少量サイズも揃えますが、1玉は売り切れていました。

白菜も売り切れ。
夕方ピーク後の19時でこうした状況であれば仕方ないと思えますが、会社帰りに買い物する方も多い時間帯に、この売場はガッカリします。売れ筋・定番品は余裕を持った仕入れを行うと良いですね。

カット野菜やトップバリュグリーンアイのオーガニック野菜などは充実。

青果売場と並んでベーカリーコーナー「D’sベーカリー」を導入。

ピザも販売しますが、その他はあまり豊富とは言えない品揃え。

青果に続いて精肉売場を配置。

他店では積極的な売り込みも見られるダイエーオリジナル黒毛和牛「さつま姫牛」の取り扱いも少なく、全体的に普段使いのアイテムが中心。

精肉はアルティフーズから供給を受けます。
真空スキンパック包装やMAP(マップ)包装といった期限を長くする包装技術を採用。

精肉売場前の平台ショーケースでは個食鍋を売り込みます。

精肉に続いて鮮魚売場を配置。

お刺身コーナーは純粋にこの写真の範囲内のみとなっており、品揃えが悪すぎると感じます。
鮮魚のプロセスセンター加工はマルエツなど他社でも実施しており、それ自体が悪いとは言い切れませんが、鮮度といった問題以前に食品スーパーとして求められるアイテムを揃えることが出来ていません。

干物など期限の長い商品で売場を埋めます。

それでもスペースが余るようで、「SEAFOOD」と書かれた案内のすぐ下に精肉部門の味付け肉が並んでいました。

惣菜売場。

充実したサラダコーナー。

298円弁当コーナーを設置し、ロースかつ丼、牛丼、海老天丼などを訴求しますが、彩りが無く美味しそうには見えませんでした。

魚惣菜コーナー。さんまの塩焼きもプロセスセンター加工を実施します。

「焼サーモンハラスご飯の秋弁当」(498円)など一部弁当はインストア加工で提供しますが、ほとんどがアウトパックとなっています。

健康志向で野菜が豊富なお弁当の扱いも少なめ。

コンビニのようなチルド商品は充実しています。

握り寿司は1人前598円と698円を揃えますが、どちらもプロセスセンターから供給を受けており、鮮度や味が十分なクオリティとは言えません。

洋日配コーナー。

ヤマザキロイヤルブレッドは148円からiAEON(アイイオン)のクーポンで50円引きとなるようで、よく売れていました。

冷凍食品コーナー。
味の素ギョーザは178円からiAEON(アイイオン)のクーポンで100円引きの78円となります。

加工食品売場。

こちらはレジ前の通路。エンドの陳列もボリュームがありません。

補充が追いつかないほどの売上は無いと思われますが、売場では欠品も見られました。

菓子やカップ麺に比べて調味料の割合が少なく、醤油はわずか19SKUしか扱っていません。

ドレッシングも1ゴンドラと隣の最上段のみで品揃え。

ジャンブル陳列(投げ込み陳列)用の什器だと思われますが、カップ麵は丁寧に並べられていました。

エンドでは鍋つゆを訴求。

青果売場近くでも鍋つゆを売り込みます。

イオンのPBトップバリュの中でも低価格志向な「トップバリュベストプライス」を多フェイスで展開。

トップバリュのお茶48円を筆頭にペットボトル飲料は競争力ある価格。

缶チューハイコーナー。

マンションの住民向けに日用消耗品をある程度揃えます。

グルメシティ浦和道場店 店舗概要
開業: 2008年03月20日
売場面積: 949㎡
営業時間: 24時間営業
住所: 埼玉県さいたま市桜区道場2丁目1番1号
駐車場: 16台(無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0724/
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: 少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心に少なめ
売場の雰囲気: きれい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ
鮮魚加工者: アルティフーズ
食品レジ: 通常レジ無し、セミセルフレジ3台(2台稼働中)精算機6台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
グルメシティ浦和道場店は、2008年に完成した814戸の大規模マンション「サクラディア」の1階に入居しています。当時はダイエー子会社のグルメシティ関東が運営する店舗として、マンションの入居開始と併せてオープンしました。1フロア949平米の小型店で、初年度年商目標は10億円を掲げていました。
入口に青果とベーカリーを並行して配置。開業当初より大幅な改装は施されていない様子で、2010年前後のダイエー特有の意匠が見られます。ベーカリーではピザなども扱いますが、品揃えはあまり幅広くありません。青果売場は面積の関係で売れ筋中心の品揃えですが、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜やカット野菜などは充実。一方で16時台にも関わらず欠品、品薄となっているアイテムもあり、廃棄ロスを恐れて仕入れが抑えられているようです。
続いて精肉売場を配置。アルティフーズから供給を受けますが、他店では積極的な売り込みも見られるダイエーオリジナル黒毛和牛「さつま姫牛」の取り扱いも少なく、全体的に普段使いのアイテムが中心。周辺や入居するマンションの所得層は決して低くはないと推測されますが、高級志向なアイテムは売れないのでしょうか。一方で国産鶏もも肉100gあたり138円など価格が魅力的とは言い難い水準。
鮮魚もアルティフーズからのアウトパックで提供。鮮魚のプロセスセンター加工はマルエツなど他社でも実施しており、それ自体が悪いとは言い切れませんが、こちらの店舗は品揃えが悪すぎると感じます。お造りは5種盛り(少量)698円の他は単品の赤イカ刺身298円、いわし刺身328円、真鯛刺身458円のみ取り扱い。丸々一尾の鮮魚は全く扱いが無く、切身もわずかで、売場を魚卵や干物、レトルトパウチ惣菜で埋める努力をしますが足りず、余ったスペースで精肉部門の味付け肉を販売しています。
話が少し逸れますが、衰退する商店街で、生鮮3品を扱う小売店のうち真っ先に無くなるのは「鮮魚店」と言われます。野菜果物のように期限が持たず、精肉店のように揚げ物など調理品の販売も限られるためです。こちらの店舗も、廃棄ロスを気にして品数を減らしているのだと思われますが、部門単体での採算は改善しても、店舗の集客が減少しては逆効果です。後述の寿司も非常に弱いですが、需要は確かにあるはずなので、魚を使った即食商品の取り扱いをもう一度拡充してはどうでしょうか。
惣菜ではサラダやコンビニエンスストアと同じようなチルド商品が充実していますが、店内調理の商品は割合が少なめ。弁当では298円弁当コーナーを設置し、ロースかつ丼、牛丼、海老天丼などを訴求しますが、彩が無く美味しそうには見えませんでした。アウトパックで提供する弁当類も、健康志向で野菜が豊富なアイテムは見られず、398円前後の揚げ物メインなアイテムが並びます。寿司は1人前598円と698円を揃えますが、どちらもプロセスセンターから供給を受けており、鮮度や味が十分なクオリティとは言えません。
加工食品はかなり絞り込まれた商品構成となっています。マンションの住民向けに日用消耗品をある程度揃えるのは正しいと思われますが、菓子やカップ麺に比べて調味料の割合が少なく、ビッグ・エーやアコレ並みとなっています。醤油は19SKUしか扱っていません。加工食品で高級品やこだわり商品はほとんど扱わず、酒類や冷凍食品でも特色ある商品は見られませんでした。
平日の17時という、スーパーにとって書き入れ時とも言えるピークの時間帯に訪れましたが、店内は閑散としており、レジは2台稼働で全く列が出来ることがありませんでした。1台稼働で混んだ時だけ応援に入るというオペレーションでも成り立つと思われます。客層は主婦や子連れ、高齢者が中心。駐車場も16台備えますが4~5台程度しか停まっておらず、自転車や徒歩での来店が中心となっており、客単価も低い水準となっています。初年度年商目標を達成したかは不明ですが、直近の売上は年商10億円には遠く及ばないと推測されます。一方で最も近い競合であるマミーマートも昔ながらの小型店で、グルメシティをやや上回る程度の集客にとどまっています。