にしてつストア竹下店
- 2022/10/28
- 20:23
福岡県福岡市博多区。
JR鹿児島本線の竹下駅すぐのところに、にしてつストア竹下店はあります。
店舗外観

駅側から見た様子。

会社名は「西鉄ストア」ですが店舗屋号は「にしてつストア」です。

朽ち果てそうな「大規模小売店舗表示板」

CGCに加盟しています。

入口すぐの青果売場。

カット野菜は充実しています。

ハーフサイズなど少量使い切りも揃えています。ブロッコリーはまるごと1個399円に対してハーフサイズ199円となっており、ハーフサイズ2個購入した方が1円お買い得となっています。

地場野菜や有機野菜も含めてこだわり商品はあまり扱っていません。

青果に続いて和日配コーナー。

豆腐コーナー。
西鉄ストアから九州シジシーにも供給するプライベートブランド「トクセレ」も並んでいます。

こちらもCGCブランド商品に加えて「トクセレ」を品揃え。

ゆでうどんは1玉29円と競争力ある価格で提供。

売場突き当りは鮮魚、精肉と配置します。

鮮魚の調理場はあるものの活用されておらず、ボードなどで内部が見えないよう塞がれています。

丸魚も扱いますが、全てプロセスセンター加工となっており調理の承りは行っていません。

お刺身は意外と鮮度感ある商品が並んでいました。

鮮魚売場で握り寿司を展開。一般的なプロセスセンター加工のような安っぽさは感じませんが、品揃えの幅はありません。

お客さんの姿が少ないですね。

続く精肉売場。

九州産豊優牛など地産地消にも貢献します。

熊本県産「りんどうポーク」、鹿児島県産「南洲特撰豚」など九州の銘柄肉を訴求しています。

牛乳コーナー。CGC牛乳を多フェイス展開しますが、自社PB「E値(いいね)」も販売します。

洋日配や冷凍食品と続き、ラストに惣菜を配置します。

惣菜売場。

揚げ物コーナー。

弁当はほぼアウトパック商品で揃えています。

パンコーナーではコッペリア、フランソア、リョーユーなど地元企業の商品も並びます。

加工食品売場。

大手ナショナルブランドとCGC商品を中心とした品揃え。

目線の高さでCGC商品を売り込みます。

にしてつストア竹下店 店舗概要
開業: 1979年09月20日
売場面積: 674㎡
営業時間: 10:00~22:00
住所: 福岡市博多区竹下4-16-11
駐車場: 30台(無料)
HP: https://nishitetsu-store.jp/shoplist_chirashi/store016.html
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 西鉄ストア生鮮食品加工センター、JA全農ミートフーズ
鮮魚加工者: 西鉄ストア水産加工センター
食品レジ: 通常レジ3台(2台稼働中)、セミセルフレジ0台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 汚い
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC、トクセレ、E値
株式会社西鉄ストアは、西日本鉄道株式会社の多角経営化の一環として1969年に設立されました。沿線への出店に加えて企業買収によって規模を拡大しており、2009年4月には新日本製鉄(現在の日本製鉄)傘下のスーパー「スピナ」を統合。2017年4月には佐賀県を拠点に酒類専門ディスカウント「あんくるふじや」や食品スーパー「あんくる夢市場」を運営するあんくるふじやを吸収合併しています。
現在はメインフォーマットの「にしてつストア」、高級業態の「レガネット」、小型店業態の「レガネットマルシェ」、スーパーとコンビニの中間的な業態「レガネットキュート」に「スピナ」「あんくるふじや」「あんくる夢市場」など合わせスーパー66店舗、酒屋25店舗を福岡県・佐賀県に展開しています。2020年度決算の売上高は692億円。京王ストアの「キッチンコート」、東急ストアの「プレッセ」、東武ストアの「フエンテ」のように、なぜ私鉄系スーパーマーケットは店舗ブランドを増やしたがるのでしょうか。
今回訪れた竹下店は1979年開業の古参店舗で、1999年に改装は実施されたようですが、近年は手を加えた様子がありません。店内も老朽化が進んでいる印象。一方で駅前立地にも関わらず30台分の無料屋上駐車場を有しており、車での来店も可能となっています。
首都圏における私鉄系スーパーマーケット各社と同じく、立地のみで勝負しているという印象を持ちます。商品の価格帯は高めで、その割に付加価値のある商品は少なく、生鮮3品や惣菜も鮮度感や品揃えの幅を打ち出せている訳ではありません。一方で近隣には業務用スーパー「Aプライス」と、ららぽーと福岡内の自社運営「レガネット」程度しか競合が存在せず、駅利用者の多くが利用していると考えられます。
駅側の入口から入ると惣菜売場がすぐにありますが、駅反対側の入口が正面となっており、そちらから入ると青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ配置となります。青果は小分けパックやカット野菜といった少人数・単身世帯向けのアイテムは揃えるものの、品揃えは定番品に絞り込まれており、陳列量も多くありません。
鮮魚売場は調理場を有していますが現在は活用されておらず、プロセスセンター加工で全商品を提供します。プロセスセンター加工としては鮮度感あるお刺身や握り寿司も扱いますが、様々なニーズに対応出来る品揃えとは言えないでしょう。精肉もプロセスセンター加工を実施しており、上質志向なアイテムは削減されている印象。一方で国産鶏もも肉は100gあたり99円など比較的低価格で提供されています。
あまり惣菜に注力している様子がありませんが、駅前立地で夕方には仕事終わりに惣菜を購入する需要が確実にあるはずです。弁当をほぼ全てアウトパックで揃えるなど設備的・人員的な課題があるかも知れませんが、もう少し手の込んだ商品があると来店動機に繋がると思います。
日配品では自社プライベートブランド「E値(いいね)」に加えて九州シジシー加盟店にも供給する「トクセレ」など品質志向な商品をラインナップします。加工食品は大手ナショナルブランドとCGCブランドを中心とした品揃え。首都圏の私鉄系スーパーマーケットと異なり高級品・こだわりの品はあまり見られませんでしたが、同社の高級業態「レガネット」の商品構成は異なる可能性があります。
平日の15時頃ということもあり、店内は閑散としていました。主婦や高齢者が中心で、客単価も低くなっており、レジは2台体制でしたが1台でも対応できる水準となっていました。
JR鹿児島本線の竹下駅すぐのところに、にしてつストア竹下店はあります。
店舗外観

駅側から見た様子。

会社名は「西鉄ストア」ですが店舗屋号は「にしてつストア」です。

朽ち果てそうな「大規模小売店舗表示板」

CGCに加盟しています。

入口すぐの青果売場。

カット野菜は充実しています。

ハーフサイズなど少量使い切りも揃えています。ブロッコリーはまるごと1個399円に対してハーフサイズ199円となっており、ハーフサイズ2個購入した方が1円お買い得となっています。

地場野菜や有機野菜も含めてこだわり商品はあまり扱っていません。

青果に続いて和日配コーナー。

豆腐コーナー。
西鉄ストアから九州シジシーにも供給するプライベートブランド「トクセレ」も並んでいます。

こちらもCGCブランド商品に加えて「トクセレ」を品揃え。

ゆでうどんは1玉29円と競争力ある価格で提供。

売場突き当りは鮮魚、精肉と配置します。

鮮魚の調理場はあるものの活用されておらず、ボードなどで内部が見えないよう塞がれています。

丸魚も扱いますが、全てプロセスセンター加工となっており調理の承りは行っていません。

お刺身は意外と鮮度感ある商品が並んでいました。

鮮魚売場で握り寿司を展開。一般的なプロセスセンター加工のような安っぽさは感じませんが、品揃えの幅はありません。

お客さんの姿が少ないですね。

続く精肉売場。

九州産豊優牛など地産地消にも貢献します。

熊本県産「りんどうポーク」、鹿児島県産「南洲特撰豚」など九州の銘柄肉を訴求しています。

牛乳コーナー。CGC牛乳を多フェイス展開しますが、自社PB「E値(いいね)」も販売します。

洋日配や冷凍食品と続き、ラストに惣菜を配置します。

惣菜売場。

揚げ物コーナー。

弁当はほぼアウトパック商品で揃えています。

パンコーナーではコッペリア、フランソア、リョーユーなど地元企業の商品も並びます。

加工食品売場。

大手ナショナルブランドとCGC商品を中心とした品揃え。

目線の高さでCGC商品を売り込みます。

にしてつストア竹下店 店舗概要
開業: 1979年09月20日
売場面積: 674㎡
営業時間: 10:00~22:00
住所: 福岡市博多区竹下4-16-11
駐車場: 30台(無料)
HP: https://nishitetsu-store.jp/shoplist_chirashi/store016.html
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 西鉄ストア生鮮食品加工センター、JA全農ミートフーズ
鮮魚加工者: 西鉄ストア水産加工センター
食品レジ: 通常レジ3台(2台稼働中)、セミセルフレジ0台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 汚い
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC、トクセレ、E値
株式会社西鉄ストアは、西日本鉄道株式会社の多角経営化の一環として1969年に設立されました。沿線への出店に加えて企業買収によって規模を拡大しており、2009年4月には新日本製鉄(現在の日本製鉄)傘下のスーパー「スピナ」を統合。2017年4月には佐賀県を拠点に酒類専門ディスカウント「あんくるふじや」や食品スーパー「あんくる夢市場」を運営するあんくるふじやを吸収合併しています。
現在はメインフォーマットの「にしてつストア」、高級業態の「レガネット」、小型店業態の「レガネットマルシェ」、スーパーとコンビニの中間的な業態「レガネットキュート」に「スピナ」「あんくるふじや」「あんくる夢市場」など合わせスーパー66店舗、酒屋25店舗を福岡県・佐賀県に展開しています。2020年度決算の売上高は692億円。京王ストアの「キッチンコート」、東急ストアの「プレッセ」、東武ストアの「フエンテ」のように、なぜ私鉄系スーパーマーケットは店舗ブランドを増やしたがるのでしょうか。
今回訪れた竹下店は1979年開業の古参店舗で、1999年に改装は実施されたようですが、近年は手を加えた様子がありません。店内も老朽化が進んでいる印象。一方で駅前立地にも関わらず30台分の無料屋上駐車場を有しており、車での来店も可能となっています。
首都圏における私鉄系スーパーマーケット各社と同じく、立地のみで勝負しているという印象を持ちます。商品の価格帯は高めで、その割に付加価値のある商品は少なく、生鮮3品や惣菜も鮮度感や品揃えの幅を打ち出せている訳ではありません。一方で近隣には業務用スーパー「Aプライス」と、ららぽーと福岡内の自社運営「レガネット」程度しか競合が存在せず、駅利用者の多くが利用していると考えられます。
駅側の入口から入ると惣菜売場がすぐにありますが、駅反対側の入口が正面となっており、そちらから入ると青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ配置となります。青果は小分けパックやカット野菜といった少人数・単身世帯向けのアイテムは揃えるものの、品揃えは定番品に絞り込まれており、陳列量も多くありません。
鮮魚売場は調理場を有していますが現在は活用されておらず、プロセスセンター加工で全商品を提供します。プロセスセンター加工としては鮮度感あるお刺身や握り寿司も扱いますが、様々なニーズに対応出来る品揃えとは言えないでしょう。精肉もプロセスセンター加工を実施しており、上質志向なアイテムは削減されている印象。一方で国産鶏もも肉は100gあたり99円など比較的低価格で提供されています。
あまり惣菜に注力している様子がありませんが、駅前立地で夕方には仕事終わりに惣菜を購入する需要が確実にあるはずです。弁当をほぼ全てアウトパックで揃えるなど設備的・人員的な課題があるかも知れませんが、もう少し手の込んだ商品があると来店動機に繋がると思います。
日配品では自社プライベートブランド「E値(いいね)」に加えて九州シジシー加盟店にも供給する「トクセレ」など品質志向な商品をラインナップします。加工食品は大手ナショナルブランドとCGCブランドを中心とした品揃え。首都圏の私鉄系スーパーマーケットと異なり高級品・こだわりの品はあまり見られませんでしたが、同社の高級業態「レガネット」の商品構成は異なる可能性があります。
平日の15時頃ということもあり、店内は閑散としていました。主婦や高齢者が中心で、客単価も低くなっており、レジは2台体制でしたが1台でも対応できる水準となっていました。