アネックスカワトク
- 2022/11/20
- 13:59
岩手県盛岡市。
岩手県交通の緑が丘三丁目バス停すぐのところに、株式会社川徳が運営する「アネックスカワトク」はあります。
川徳が盛岡市中心市街地の菜園に構える「パルクアベニューカワトク」は百貨店協会に加盟していますが、こちらの「アネックスカワトク」は百貨店と総合スーパーの中間的な業態であり、協会に加盟していません。一方で全国百貨店共通商品券は使用できます。
店舗外観

ガラス張りの部分が大きく取られており、都会的な印象をもたせる建物です。

1990年の盛岡市都市景観建築賞を受賞しています。

大規模小売店舗表示板。

店舗側面。

平面駐車場側の入口。
正面以外は簡素な外観となっています。

屋上も駐車場となっていますが、全く車が停まっていませんでした。

スロープではなく自動車用エレベーターでのアクセスになるため、手間と感じる方が多いようです。平面駐車場は平日にも関わらず多くの車が停まっていました。

フロアガイド。

内部の吹き抜け。1階はフードコートとなっています。

写真にはありませんが、東北で唯一のシェーキーズも出店しています。

吹き抜けを挟んで右側がアネックスカワトク部分ですが、左側は「アスティ緑が丘」という複合施設となっており、運営は別会社が行っています。

アスティ緑が丘の1階には小さいながらゲームコーナーが設置されています。

階段の踊り場は百貨店らしい雰囲気。

アネックスカワトク1階は食料品とフードコート、家庭用品とマツモトキヨシのフロアとなっています。
青果売場はパルクアベニューカワトクと同じく九州屋が担当しており、季節の果物や新鮮な野菜が並びます。

天井や照明も画一的なスーパーとは異なり遊び心があります。

鮮魚は魚きんが担当。

鮮度感のあるこだわり商品が並びます。

精肉と惣菜は「いわちく」が担当。精肉は対面量り売りコーナーも導入します。

惣菜はそこまで凝ったアイテムは扱っておらず、デパ地下のような量り売りのサラダ・惣菜コーナーは設けていません。

加工食品はパルクアベニューカワトクと同じく北野エースが担当。
2020年6月に直営売場を転換してオープンしました。

レトルトカレーを集積して書籍売場のように美しく陳列した「カレーなる本棚」。
北野エースの名物コーナーです。

岩手県の地場商品をコーナー展開します。

近隣のスーパーでは品切れとなっている店舗もあった佐々長の「老舗の味つゆ」も在庫がありました。

2020年11月にオープンしたドラッグストア「マツモトキヨシ」

2階は紳士・婦人服に加えて服飾雑貨や化粧品など百貨店らしい売場展開となっています。
テナントとしてイオンなどにも出店するファッションブランド「コムサイズム」が入居。

ターゲット年齢層がやや高めの衣料品が中心となっている印象。

湾曲した売場通路。

都市部の百貨店のような洗練された雰囲気はありません。

平台什器を用いたセールなども開催。

3階は専門店のフロア。

フロアの大半を占めるのは「ヤマダデンキ」です。

100円ショップ「ワッツ」も出店します。

手芸用品の「クラフトハートトーカイ」も入居。

西川の寝具を販売するショップが営業しています。衣料品の構成比が高い一方で、住まいの品は一部に限られた品揃えです。

アネックスカワトク 店舗概要
開業: 1989年
売場面積: 9803㎡(日経MJより)
営業時間: 10:00~19:00
住所: 岩手県盛岡市緑が丘4-1-50
駐車場: あり
HP: https://www.kawatoku.com/store/annex/
盛岡市中心部の菜園地区に本店「パルクアベニューカワトク」を構える川徳が郊外の緑が丘地区に1989年に出店したのが「アネックスカワトク」です。当初より百貨店業態ではなく、テナントも導入した総合スーパーとの中間的な業態で営業しています。
1階は食料品とフードコートのフロア。青果は「九州屋」、鮮魚は「魚きん」、精肉と惣菜は「いわちく」、加工食品は「北野エース」が担当しており、直営部門はわずかでデパ地下のような運営形式となっています。隣接してドラッグストア「マツモトキヨシ」が入居しており、日用消耗品はこちらが担っています。フードコートには東北地方唯一の「シェーキーズ」も出店しています。
2階は紳士・婦人服に加えて服飾雑貨や化粧品など百貨店らしい売場展開となっています。テナントとしてイオンなどにも出店するファッションブランド「コムサイズム」が入居。3階は家電量販店のヤマダデンキ、手芸用品のクラフトハートトーカイ、100円ショップのワッツなど専門店のフロアとなっています。
単独では百貨店協会に加盟していないものの、日経MJが毎年実施している百貨店調査には売上が公表されており、以下はその推移となっています。
2015年度 34億7700万円
2016年度 33億4900万円
2017年度 31億7200万円
2018年度 31億8800万円
2019年度 30億7700万円
2020年度 26億9700万円
2021年度 27億1900万円
百貨店業界は長らく苦境に立たされており、中には1年で10%もの売上が減少する店舗も存在しています。アネックスカワトクは百貨店と総合スーパーの中間業態ということもあり、比較的緩やかな売上減少が続いていますが、コロナ禍の2020年度の減少幅は大きく、やや持ち直したものの以前の水準までは回復していません。
アネックスカワトクの約300m先には地場スーパー「マルイチ」、約400m先には県内最大手スーパー「ジョイス」が出店しており、競争激しい地域となっています。平日の昼頃訪れましたが、食料品売場やフードコートはそれなりに多くのお客さんで賑わっており、客層としては高齢者の姿が目立ちました。ジョイスやマルイチは普段使いの一般的なスーパーであるため、価格は高いものの生鮮品の鮮度やこだわり商品の品揃えに強みがあるカワトクは、生活に余裕がある顧客から支持がある様子。一方で2階3階は閑散としており、郊外のイオンモール盛岡・盛岡南との競争もあって集客に苦戦していると見られます。
岩手県交通の緑が丘三丁目バス停すぐのところに、株式会社川徳が運営する「アネックスカワトク」はあります。
川徳が盛岡市中心市街地の菜園に構える「パルクアベニューカワトク」は百貨店協会に加盟していますが、こちらの「アネックスカワトク」は百貨店と総合スーパーの中間的な業態であり、協会に加盟していません。一方で全国百貨店共通商品券は使用できます。
店舗外観

ガラス張りの部分が大きく取られており、都会的な印象をもたせる建物です。

1990年の盛岡市都市景観建築賞を受賞しています。

大規模小売店舗表示板。

店舗側面。

平面駐車場側の入口。
正面以外は簡素な外観となっています。

屋上も駐車場となっていますが、全く車が停まっていませんでした。

スロープではなく自動車用エレベーターでのアクセスになるため、手間と感じる方が多いようです。平面駐車場は平日にも関わらず多くの車が停まっていました。

フロアガイド。

内部の吹き抜け。1階はフードコートとなっています。

写真にはありませんが、東北で唯一のシェーキーズも出店しています。

吹き抜けを挟んで右側がアネックスカワトク部分ですが、左側は「アスティ緑が丘」という複合施設となっており、運営は別会社が行っています。

アスティ緑が丘の1階には小さいながらゲームコーナーが設置されています。

階段の踊り場は百貨店らしい雰囲気。

アネックスカワトク1階は食料品とフードコート、家庭用品とマツモトキヨシのフロアとなっています。
青果売場はパルクアベニューカワトクと同じく九州屋が担当しており、季節の果物や新鮮な野菜が並びます。

天井や照明も画一的なスーパーとは異なり遊び心があります。

鮮魚は魚きんが担当。

鮮度感のあるこだわり商品が並びます。

精肉と惣菜は「いわちく」が担当。精肉は対面量り売りコーナーも導入します。

惣菜はそこまで凝ったアイテムは扱っておらず、デパ地下のような量り売りのサラダ・惣菜コーナーは設けていません。

加工食品はパルクアベニューカワトクと同じく北野エースが担当。
2020年6月に直営売場を転換してオープンしました。

レトルトカレーを集積して書籍売場のように美しく陳列した「カレーなる本棚」。
北野エースの名物コーナーです。

岩手県の地場商品をコーナー展開します。

近隣のスーパーでは品切れとなっている店舗もあった佐々長の「老舗の味つゆ」も在庫がありました。

2020年11月にオープンしたドラッグストア「マツモトキヨシ」

2階は紳士・婦人服に加えて服飾雑貨や化粧品など百貨店らしい売場展開となっています。
テナントとしてイオンなどにも出店するファッションブランド「コムサイズム」が入居。

ターゲット年齢層がやや高めの衣料品が中心となっている印象。

湾曲した売場通路。

都市部の百貨店のような洗練された雰囲気はありません。

平台什器を用いたセールなども開催。

3階は専門店のフロア。

フロアの大半を占めるのは「ヤマダデンキ」です。

100円ショップ「ワッツ」も出店します。

手芸用品の「クラフトハートトーカイ」も入居。

西川の寝具を販売するショップが営業しています。衣料品の構成比が高い一方で、住まいの品は一部に限られた品揃えです。

アネックスカワトク 店舗概要
開業: 1989年
売場面積: 9803㎡(日経MJより)
営業時間: 10:00~19:00
住所: 岩手県盛岡市緑が丘4-1-50
駐車場: あり
HP: https://www.kawatoku.com/store/annex/
盛岡市中心部の菜園地区に本店「パルクアベニューカワトク」を構える川徳が郊外の緑が丘地区に1989年に出店したのが「アネックスカワトク」です。当初より百貨店業態ではなく、テナントも導入した総合スーパーとの中間的な業態で営業しています。
1階は食料品とフードコートのフロア。青果は「九州屋」、鮮魚は「魚きん」、精肉と惣菜は「いわちく」、加工食品は「北野エース」が担当しており、直営部門はわずかでデパ地下のような運営形式となっています。隣接してドラッグストア「マツモトキヨシ」が入居しており、日用消耗品はこちらが担っています。フードコートには東北地方唯一の「シェーキーズ」も出店しています。
2階は紳士・婦人服に加えて服飾雑貨や化粧品など百貨店らしい売場展開となっています。テナントとしてイオンなどにも出店するファッションブランド「コムサイズム」が入居。3階は家電量販店のヤマダデンキ、手芸用品のクラフトハートトーカイ、100円ショップのワッツなど専門店のフロアとなっています。
単独では百貨店協会に加盟していないものの、日経MJが毎年実施している百貨店調査には売上が公表されており、以下はその推移となっています。
2015年度 34億7700万円
2016年度 33億4900万円
2017年度 31億7200万円
2018年度 31億8800万円
2019年度 30億7700万円
2020年度 26億9700万円
2021年度 27億1900万円
百貨店業界は長らく苦境に立たされており、中には1年で10%もの売上が減少する店舗も存在しています。アネックスカワトクは百貨店と総合スーパーの中間業態ということもあり、比較的緩やかな売上減少が続いていますが、コロナ禍の2020年度の減少幅は大きく、やや持ち直したものの以前の水準までは回復していません。
アネックスカワトクの約300m先には地場スーパー「マルイチ」、約400m先には県内最大手スーパー「ジョイス」が出店しており、競争激しい地域となっています。平日の昼頃訪れましたが、食料品売場やフードコートはそれなりに多くのお客さんで賑わっており、客層としては高齢者の姿が目立ちました。ジョイスやマルイチは普段使いの一般的なスーパーであるため、価格は高いものの生鮮品の鮮度やこだわり商品の品揃えに強みがあるカワトクは、生活に余裕がある顧客から支持がある様子。一方で2階3階は閑散としており、郊外のイオンモール盛岡・盛岡南との競争もあって集客に苦戦していると見られます。