長崎屋八戸店(ドン・キホーテ八戸店)
- 2022/12/12
- 12:45
青森県八戸市。
JR八戸線の小中野駅から徒歩10分程度のところに、八戸ショッピングセンターラピアはあります。
こちらはラピアの核テナントの長崎屋八戸店とドン・キホーテ八戸店の紹介となっております。
ラピアの外観や屋上広告塔、テナントやファンタジードームの紹介はこちらをご覧ください→http://daieisaison.jp/blog-entry-734.html
1階長崎屋が運営する「情熱食品」売場。
2010年12月にドン・キホーテグループの新業態「情熱食品」としてリニューアルオープンしています。しかしその後は他店へ広がらず、現在は八戸店と二俣川店の2店舗にとどまっています。

導入部では旬のみかんやりんご、柿といった果物をボリューム展開します。

バナナコーナー。

「とまと倶楽部」と題してトマトをコーナー展開。

葉物野菜コーナー。
ロピアや大黒流通チェーンでも見られる、意味がよく理解できない格言の書かれたポスターも貼られています。

価格訴求だけでなく、意外ときめ細やかな品揃えを実施しており、キャベツは丸ごと1玉の他に1/2カット、1/4カットも販売しています。

続いて和日配コーナーを配置。
ドン・キホーテらしいPOPやボリューム陳列が目立ちます。

鏡餅の売り込みも強化。

ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」を集積してアピールするコーナーも展開します。

納豆コーナー。
地場商品が中心の競合他社に比べ、首都圏で売上1位のおかめ納豆極小粒のフェイスが多くなっています。

鮮魚売場。
ポスターを連貼りし、見た目にも賑やかな売場づくりを行います。
テナントではなく長崎屋が運営しています。

独立した厨房も設けています。

丸魚の種類は少ないものの、この日は真さばが10尾以上並んでいました。

お刺身コーナー。
手巻き寿司セット(1980円)などファミリー層向けの商品も並びます。

鮮魚と惣菜売場の境に設置された寿司コーナー。

10貫598円や18貫999円など低価格なアイテムが中心。

一方で中トロやウニ、いくらの入った10貫1280円の「プレミアム海鮮寿司」も販売するなど幅広い需要に対応します。

寿司サンド(サーモン・ねぎとろ各368円)といった工夫あるアイテムも見られました。

鮮魚の次は精肉ではなく惣菜を配置。
温かみのある木目調の什器を採用します。

写真にはありませんが、こちらも独立厨房を導入しておりライブ感を演出します。
手作りのお弁当も種類豊富に品揃えされています。

お弁当は「こだわり出汁のふんわり玉子カツ丼(398円)」など398円から500円程度の価格帯で展開。

唐揚げは通常の「若鶏もも唐揚げ(100g148円)」で価格訴求もしつつ、「いまから(100g198円)」は塩と醤油を販売するなどこだわり商品も売り込みます。

精肉売場。こちらも長崎屋が直接運営します。

導入部に岩手県産「みちのく南部牛」など上質な和牛を配置。

豚肉、鶏肉は大容量パックを前面に押し出します。

国産鶏もも肉では通常サイズ(200g~300g)が100g128円のところ、1000g以上入ったメガ盛りで100g98円、2000g以上入ったギガ盛りで100g89円で販売されています。

洋日配コーナーの牛乳。
「函館牛乳」を大量陳列。ちなみに県内最大手ユニバースの牛乳売場では見られない銘柄です。

売場最終コーナーには店内で焼き上げるピザコーナーを設置。
「ドンペンピザ」という名称のようです。

オーケーやマミーマートのような価格のインパクトはありませんが、具沢山でお手頃価格なピザを豊富に販売しています。

加工食品売場。
ドン・キホーテ名物の価格調査も実施。県内最大手のユニバースに価格で対抗します。

ボリューム感あるカットケース陳列を仕掛けますが、通路幅は一般的なドン・キホーテと比べしっかり確保されている印象。

醤油コーナー。

ドレッシングコーナー。
高級品・こだわりの品はほぼ見られません。ドン・キホーテのPBは大容量サイズが中心で、最下段に展開されています。

南部せんべいを15尺(3尺什器5ゴンドラ分)で販売します。

ドン・キホーテらしい輸入菓子も見られました。

お酒コーナー。
1階の酒売場は定番品が多く、高級品や尖った商品は3階のドン・キホーテ部分で展開されています。

冷凍食品売場。

長崎屋運営のMEGAドン・キホーテでも同様ですが、お中元・お歳暮となると急に「長崎屋」ブランドを盛んにアピールします。ドン・キホーテで贈り物をするというのは抵抗がある方が多いのでしょう。

2階は長崎屋の衣料品・住まいの品のフロア。
導入部からスウェットというドン・キホーテらしいアイテムが並んでいます。

総合スーパーらしい寝具も販売します。

このような衣料はドン・キホーテでも扱っています。

紳士フォーマルウェア。

婦人服売場はドン・キホーテとは異なる一般的な総合スーパーといった雰囲気で、特有のPOPもほとんど見られません。

服飾雑貨なども通常のドン・キホーテと異なりターゲット年齢層高めの商品が多くなっています。

紳士肌着コーナー。

子供服も充実の品揃え。

幼児から小学生向けまで幅広く揃えています。

石油ストーブなど小型家電も販売。

3階はドン・キホーテのフロア。
長崎屋のホームページを見ると、長崎屋が運営している「ドン・キホーテ八戸店」という区分けとなっています。ドン・キホーテ部分でも菓子・飲料など食料品を販売していますが、価格設定が異なっているため運営は一体化されていないようです。

ドン・キホーテらしく安さを前面に打ち出したPOPが目を引きます。

テレビなど家電も取り扱います。

ドン・キホーテの衣料品コーナーは若年層をターゲットとしています。

長崎屋部分よりも通路は入り組んでおり、圧縮陳列が行われています。

ドン・キホーテでも菓子や飲料を販売。
長崎屋の情熱食品はユニバースを価格調査していましたが、ドン・キホーテはカブセンターを価格調査して対抗しています。
価格決定権は別々に持っているため、伊藤園おーいお茶緑茶は長崎屋で78円(税抜き)、ドン・キホーテで88円(税抜き)となっていました。

高級なお酒や宝飾品なども販売します。

輸入食品も充実。

長崎屋八戸店(ドン・キホーテ八戸店) 店舗概要
開業: 1990年11月02日
売場面積: 2万2510㎡(内、長崎屋直営面積8343㎡。公式リリースより)
営業時間: 9:00~23:00
住所: 青森県八戸市江陽2-14-1
駐車場: 1213台(無料)
HP: https://www.nagasakiya.co.jp/store/shop_detail.php?shop_id=231
店内・売場の様子
時間帯: 平日17時頃
客数: 多い
客層: 主婦、高齢者、親子連れ、若年グループなど
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 圧縮陳列
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内(長崎屋)
鮮魚加工者: 自社店内(長崎屋)
食品通常レジ: 5台(1台稼働中)(うち1台塞がれており普段使用していない)
食品セミセルフレジ: 4台(4台稼働中)精算機8台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり(テナント)
プライベートブランド: 情熱価格
2022年12月現在、長崎屋のホームページに記載されている店舗は7店舗。ほとんどの店舗がドン・キホーテやMEGAドン・キホーテへ転換されてしまい、残る店舗も一部フロアにドン・キホーテを導入したり、長崎屋直営売場も圧縮陳列でドン・キホーテと遜色ない売場となっています。八戸店は2010年12月3日にリニューアルを実施し、3階にドン・キホーテを導入したほか、1階はドン・キホーテグループの新業態「情熱食品」という総合食料品フロアへ転換しています。ちなみにこの「情熱食品」ですが、現在も八戸店と二俣川店の2店舗にしか広がっておらず、売場も長崎屋運営のMEGAドン・キホーテと遜色ないため、差別化が図れているとは言えないでしょう。
1階と2階が「長崎屋八戸店」で3階が「ドン・キホーテ八戸店(長崎屋が運営するドン・キホーテ)」とされていますが、1階の食料品や2階の衣料品においても圧縮陳列や特有のPOPが見られ、ドン・キホーテ色が強くなっています。一方で取り扱い商品は2階衣料品フロアの方は総合スーパーらしいアイテムが多く、3階の客層が若年層中心であるのに対して、比較的高い年齢層も取り込めている印象です。また、ドン・キホーテ部分でも菓子・飲料など食料品を販売していますが、価格設定が異なっているため運営は一体化されていないようです。
長崎屋の入居するラピアは1990年11月、中心市街地にあった長崎屋八戸店が移転する形でオープンしました。帯広、苫小牧にも展開していた長崎屋系列の「ファンタジードーム」という屋内遊園地も併設。現在はドン・キホーテ傘下の日本商業施設株式会社が引き継いで運営しており「ファンタジープラザ」の名称でアピタなどにも進出しています。ファンタジードームのジェットコースターは1997年10月に子供が転落して骨折する事故があり現在稼働していませんが、へリサイクルなど稼働しているアトラクションもあります。
1階情熱食品の売場は、入口から青果、鮮魚、惣菜、精肉と展開。鮮魚や精肉も直営で店内加工を実施しており、生鮮品が苦手とされていた長崎屋時代からテナントの食品スーパーは入れず直営で運営しています。青果はドン・キホーテらしいインパクトあるPOPが目立ち、価格訴求に走りますが、意外ときめ細やかな品揃えも実施しており、キャベツは1玉、1/2カット、1/4カットまで揃えています。
鮮魚は独立型の厨房も設けライブ感を演出。丸魚やお刺身も充実しており、魚卵・塩干・干物も大きく取られています。握り寿司は10貫598円や18貫999円など低価格なアイテムが中心となっている一方、中トロやウニ、いくらの入った10貫1280円の「プレミアム海鮮寿司」も販売するなど幅広い需要に対応。ホタテたっぷり握り(698円)、サーモンもりもり寿司(980円)に加え寿司サンド(サーモン・ねぎとろ各368円)といった工夫あるアイテムも見られました。
惣菜も独立厨房を配置。POPも多く活気ある雰囲気を演出しています。お弁当は店内調理の品が中心で「こだわり出汁のふんわり玉子カツ丼(398円)」など398円から500円程度の価格帯で展開します。唐揚げは通常の「若鶏もも唐揚げ(100g148円)」で価格訴求もしつつ、「いまから(100g198円)」は塩と醤油を販売するなどこだわり商品も訴求します。焼き魚は「神戸うおひで」が担当しており充実していますが、直営の惣菜は手間のかかる商品はあまり多くありません。
精肉では導入部に岩手県産「みちのく南部牛」など上質な和牛を配置。一方で豚肉、鶏肉は大容量パックを前面に押し出しており、容量が増えるほど単価が下がり、圧倒的な低価格で提供します。国産鶏もも肉では通常サイズ(200g~300g)が100g128円のところ、1000g以上入ったメガ盛りで100g98円、2000g以上入ったギガ盛りで100g89円で販売されています。馬肉やホルモンなども充実している印象。
和洋日配や加工食品はドン・キホーテ流のインパクトあるPOPと単品量販戦略による大量陳列・山積みのカットケース陳列が特徴です。圧縮陳列の傾向はあるものの、通路幅はきちんと確保されており、回遊性は悪くありません。自社プライベートブランドの情熱価格もエンドなどを中心に目立つ場所でボリューム展開。一方で調味料などは大容量規格のPBが多いため、最下段で販売されるケースが多いと感じます。1階の酒売場は定番品が多く、高級品や尖った商品は3階のドン・キホーテ部分で展開されています。
平日の夕方ということもあり、主婦や高齢者だけでなく、親子連れや中高生のグループなどで賑わっていました。2階はやや閑散としていましたが、高齢者層に支持されており、逆に3階は中高生など若者の姿しか見られませんでした。平日のため食品フロアの客単価は平均するとそれほど高くなく、買い物量はカゴ7割程度が平均的と見られます。生鮮3品や惣菜のクオリティも十分な水準で、鮮度感ある商品が提供出来ており、ドン・キホーテらしい楽しく安い買い物が出来るという魅力と併せて支持を獲得しているようです。
JR八戸線の小中野駅から徒歩10分程度のところに、八戸ショッピングセンターラピアはあります。
こちらはラピアの核テナントの長崎屋八戸店とドン・キホーテ八戸店の紹介となっております。
ラピアの外観や屋上広告塔、テナントやファンタジードームの紹介はこちらをご覧ください→http://daieisaison.jp/blog-entry-734.html
1階長崎屋が運営する「情熱食品」売場。
2010年12月にドン・キホーテグループの新業態「情熱食品」としてリニューアルオープンしています。しかしその後は他店へ広がらず、現在は八戸店と二俣川店の2店舗にとどまっています。

導入部では旬のみかんやりんご、柿といった果物をボリューム展開します。

バナナコーナー。

「とまと倶楽部」と題してトマトをコーナー展開。

葉物野菜コーナー。
ロピアや大黒流通チェーンでも見られる、意味がよく理解できない格言の書かれたポスターも貼られています。

価格訴求だけでなく、意外ときめ細やかな品揃えを実施しており、キャベツは丸ごと1玉の他に1/2カット、1/4カットも販売しています。

続いて和日配コーナーを配置。
ドン・キホーテらしいPOPやボリューム陳列が目立ちます。

鏡餅の売り込みも強化。

ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」を集積してアピールするコーナーも展開します。

納豆コーナー。
地場商品が中心の競合他社に比べ、首都圏で売上1位のおかめ納豆極小粒のフェイスが多くなっています。

鮮魚売場。
ポスターを連貼りし、見た目にも賑やかな売場づくりを行います。
テナントではなく長崎屋が運営しています。

独立した厨房も設けています。

丸魚の種類は少ないものの、この日は真さばが10尾以上並んでいました。

お刺身コーナー。
手巻き寿司セット(1980円)などファミリー層向けの商品も並びます。

鮮魚と惣菜売場の境に設置された寿司コーナー。

10貫598円や18貫999円など低価格なアイテムが中心。

一方で中トロやウニ、いくらの入った10貫1280円の「プレミアム海鮮寿司」も販売するなど幅広い需要に対応します。

寿司サンド(サーモン・ねぎとろ各368円)といった工夫あるアイテムも見られました。

鮮魚の次は精肉ではなく惣菜を配置。
温かみのある木目調の什器を採用します。

写真にはありませんが、こちらも独立厨房を導入しておりライブ感を演出します。
手作りのお弁当も種類豊富に品揃えされています。

お弁当は「こだわり出汁のふんわり玉子カツ丼(398円)」など398円から500円程度の価格帯で展開。

唐揚げは通常の「若鶏もも唐揚げ(100g148円)」で価格訴求もしつつ、「いまから(100g198円)」は塩と醤油を販売するなどこだわり商品も売り込みます。

精肉売場。こちらも長崎屋が直接運営します。

導入部に岩手県産「みちのく南部牛」など上質な和牛を配置。

豚肉、鶏肉は大容量パックを前面に押し出します。

国産鶏もも肉では通常サイズ(200g~300g)が100g128円のところ、1000g以上入ったメガ盛りで100g98円、2000g以上入ったギガ盛りで100g89円で販売されています。

洋日配コーナーの牛乳。
「函館牛乳」を大量陳列。ちなみに県内最大手ユニバースの牛乳売場では見られない銘柄です。

売場最終コーナーには店内で焼き上げるピザコーナーを設置。
「ドンペンピザ」という名称のようです。

オーケーやマミーマートのような価格のインパクトはありませんが、具沢山でお手頃価格なピザを豊富に販売しています。

加工食品売場。
ドン・キホーテ名物の価格調査も実施。県内最大手のユニバースに価格で対抗します。

ボリューム感あるカットケース陳列を仕掛けますが、通路幅は一般的なドン・キホーテと比べしっかり確保されている印象。

醤油コーナー。

ドレッシングコーナー。
高級品・こだわりの品はほぼ見られません。ドン・キホーテのPBは大容量サイズが中心で、最下段に展開されています。

南部せんべいを15尺(3尺什器5ゴンドラ分)で販売します。

ドン・キホーテらしい輸入菓子も見られました。

お酒コーナー。
1階の酒売場は定番品が多く、高級品や尖った商品は3階のドン・キホーテ部分で展開されています。

冷凍食品売場。

長崎屋運営のMEGAドン・キホーテでも同様ですが、お中元・お歳暮となると急に「長崎屋」ブランドを盛んにアピールします。ドン・キホーテで贈り物をするというのは抵抗がある方が多いのでしょう。

2階は長崎屋の衣料品・住まいの品のフロア。
導入部からスウェットというドン・キホーテらしいアイテムが並んでいます。

総合スーパーらしい寝具も販売します。

このような衣料はドン・キホーテでも扱っています。

紳士フォーマルウェア。

婦人服売場はドン・キホーテとは異なる一般的な総合スーパーといった雰囲気で、特有のPOPもほとんど見られません。

服飾雑貨なども通常のドン・キホーテと異なりターゲット年齢層高めの商品が多くなっています。

紳士肌着コーナー。

子供服も充実の品揃え。

幼児から小学生向けまで幅広く揃えています。

石油ストーブなど小型家電も販売。

3階はドン・キホーテのフロア。
長崎屋のホームページを見ると、長崎屋が運営している「ドン・キホーテ八戸店」という区分けとなっています。ドン・キホーテ部分でも菓子・飲料など食料品を販売していますが、価格設定が異なっているため運営は一体化されていないようです。

ドン・キホーテらしく安さを前面に打ち出したPOPが目を引きます。

テレビなど家電も取り扱います。

ドン・キホーテの衣料品コーナーは若年層をターゲットとしています。

長崎屋部分よりも通路は入り組んでおり、圧縮陳列が行われています。

ドン・キホーテでも菓子や飲料を販売。
長崎屋の情熱食品はユニバースを価格調査していましたが、ドン・キホーテはカブセンターを価格調査して対抗しています。
価格決定権は別々に持っているため、伊藤園おーいお茶緑茶は長崎屋で78円(税抜き)、ドン・キホーテで88円(税抜き)となっていました。

高級なお酒や宝飾品なども販売します。

輸入食品も充実。

長崎屋八戸店(ドン・キホーテ八戸店) 店舗概要
開業: 1990年11月02日
売場面積: 2万2510㎡(内、長崎屋直営面積8343㎡。公式リリースより)
営業時間: 9:00~23:00
住所: 青森県八戸市江陽2-14-1
駐車場: 1213台(無料)
HP: https://www.nagasakiya.co.jp/store/shop_detail.php?shop_id=231
店内・売場の様子
時間帯: 平日17時頃
客数: 多い
客層: 主婦、高齢者、親子連れ、若年グループなど
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 圧縮陳列
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内(長崎屋)
鮮魚加工者: 自社店内(長崎屋)
食品通常レジ: 5台(1台稼働中)(うち1台塞がれており普段使用していない)
食品セミセルフレジ: 4台(4台稼働中)精算機8台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり(テナント)
プライベートブランド: 情熱価格
2022年12月現在、長崎屋のホームページに記載されている店舗は7店舗。ほとんどの店舗がドン・キホーテやMEGAドン・キホーテへ転換されてしまい、残る店舗も一部フロアにドン・キホーテを導入したり、長崎屋直営売場も圧縮陳列でドン・キホーテと遜色ない売場となっています。八戸店は2010年12月3日にリニューアルを実施し、3階にドン・キホーテを導入したほか、1階はドン・キホーテグループの新業態「情熱食品」という総合食料品フロアへ転換しています。ちなみにこの「情熱食品」ですが、現在も八戸店と二俣川店の2店舗にしか広がっておらず、売場も長崎屋運営のMEGAドン・キホーテと遜色ないため、差別化が図れているとは言えないでしょう。
1階と2階が「長崎屋八戸店」で3階が「ドン・キホーテ八戸店(長崎屋が運営するドン・キホーテ)」とされていますが、1階の食料品や2階の衣料品においても圧縮陳列や特有のPOPが見られ、ドン・キホーテ色が強くなっています。一方で取り扱い商品は2階衣料品フロアの方は総合スーパーらしいアイテムが多く、3階の客層が若年層中心であるのに対して、比較的高い年齢層も取り込めている印象です。また、ドン・キホーテ部分でも菓子・飲料など食料品を販売していますが、価格設定が異なっているため運営は一体化されていないようです。
長崎屋の入居するラピアは1990年11月、中心市街地にあった長崎屋八戸店が移転する形でオープンしました。帯広、苫小牧にも展開していた長崎屋系列の「ファンタジードーム」という屋内遊園地も併設。現在はドン・キホーテ傘下の日本商業施設株式会社が引き継いで運営しており「ファンタジープラザ」の名称でアピタなどにも進出しています。ファンタジードームのジェットコースターは1997年10月に子供が転落して骨折する事故があり現在稼働していませんが、へリサイクルなど稼働しているアトラクションもあります。
1階情熱食品の売場は、入口から青果、鮮魚、惣菜、精肉と展開。鮮魚や精肉も直営で店内加工を実施しており、生鮮品が苦手とされていた長崎屋時代からテナントの食品スーパーは入れず直営で運営しています。青果はドン・キホーテらしいインパクトあるPOPが目立ち、価格訴求に走りますが、意外ときめ細やかな品揃えも実施しており、キャベツは1玉、1/2カット、1/4カットまで揃えています。
鮮魚は独立型の厨房も設けライブ感を演出。丸魚やお刺身も充実しており、魚卵・塩干・干物も大きく取られています。握り寿司は10貫598円や18貫999円など低価格なアイテムが中心となっている一方、中トロやウニ、いくらの入った10貫1280円の「プレミアム海鮮寿司」も販売するなど幅広い需要に対応。ホタテたっぷり握り(698円)、サーモンもりもり寿司(980円)に加え寿司サンド(サーモン・ねぎとろ各368円)といった工夫あるアイテムも見られました。
惣菜も独立厨房を配置。POPも多く活気ある雰囲気を演出しています。お弁当は店内調理の品が中心で「こだわり出汁のふんわり玉子カツ丼(398円)」など398円から500円程度の価格帯で展開します。唐揚げは通常の「若鶏もも唐揚げ(100g148円)」で価格訴求もしつつ、「いまから(100g198円)」は塩と醤油を販売するなどこだわり商品も訴求します。焼き魚は「神戸うおひで」が担当しており充実していますが、直営の惣菜は手間のかかる商品はあまり多くありません。
精肉では導入部に岩手県産「みちのく南部牛」など上質な和牛を配置。一方で豚肉、鶏肉は大容量パックを前面に押し出しており、容量が増えるほど単価が下がり、圧倒的な低価格で提供します。国産鶏もも肉では通常サイズ(200g~300g)が100g128円のところ、1000g以上入ったメガ盛りで100g98円、2000g以上入ったギガ盛りで100g89円で販売されています。馬肉やホルモンなども充実している印象。
和洋日配や加工食品はドン・キホーテ流のインパクトあるPOPと単品量販戦略による大量陳列・山積みのカットケース陳列が特徴です。圧縮陳列の傾向はあるものの、通路幅はきちんと確保されており、回遊性は悪くありません。自社プライベートブランドの情熱価格もエンドなどを中心に目立つ場所でボリューム展開。一方で調味料などは大容量規格のPBが多いため、最下段で販売されるケースが多いと感じます。1階の酒売場は定番品が多く、高級品や尖った商品は3階のドン・キホーテ部分で展開されています。
平日の夕方ということもあり、主婦や高齢者だけでなく、親子連れや中高生のグループなどで賑わっていました。2階はやや閑散としていましたが、高齢者層に支持されており、逆に3階は中高生など若者の姿しか見られませんでした。平日のため食品フロアの客単価は平均するとそれほど高くなく、買い物量はカゴ7割程度が平均的と見られます。生鮮3品や惣菜のクオリティも十分な水準で、鮮度感ある商品が提供出来ており、ドン・キホーテらしい楽しく安い買い物が出来るという魅力と併せて支持を獲得しているようです。