いとく新国道店
- 2023/01/05
- 20:27
秋田県秋田市。
秋田中央交通の高陽幸町交差点前バス停すぐのところに、いとく新国道店はあります。
店舗外観。
伊徳は秋田県大館市に本社を置き、秋田県・青森県に28店舗を展開するスーパーマーケットです。

自社が開発した「新国道モール」内に入居しています。サンドラッグとダイソーも出店。

導入部は青果売場と惣菜売場・ベーカリーを一体的に展開するダブルコンコースを採用します。

青果では一般的な進行方向を遮る配置ではなく、並行するように青果平台を置いています。みかんをはじめとして季節の果物や旬の野菜は、ボリューム感を出して丁寧に美しく陳列。

ワンランク上の上質な果物も取り扱い、陳列手法にも趣向を凝らします。

贈答用の果物も販売。

カットフルーツもバラエティに富んだ品揃えです。

珍しい野菜も取り扱いを強化しており、高級スーパーでよく見られる「チコリ」なども販売します。

トマトも種類豊富に展開。

有機野菜も販売。

少量・小分けパックなど簡便性の高い商品も含めて非常に幅広く、様々な需要に応える商品を取り揃えています。

夕方のため数量が少なくなっていますが、いとく自家製のきりたんぽも販売されていました。

ベーカリーコーナー。ホテルブレッドなど食事パンも強化するほか、石窯ピザや手づくりサンドイッチも展開し、集客力ある本格的な品揃えです。

だし巻き玉子弁当(648円)など高価格帯の弁当も並びます。

握り寿司は1人前580円から980円と幅広いニーズに対応。

電子レンジで調理できるきりたんぽ鍋も販売。

揚げ物やグリル料理も種類豊富で、毎日買い物しても飽きの来ない充実したラインナップです。

鮮魚売場。

秋田県の県魚「はたはた」を平台で大きく展開。

旬のブリも京都府産・大分県産を大量陳列。

ブリの頭部も飾られています。

切身やお刺身、しゃぶしゃぶ用など用意します。

お刺身盛り合わせも本マグロや中トロなど、上質な商品を訴求します。

冷凍のはたはた寿しを「ふるさとのおみやげ」として勧めています。

精肉売場。

導入部では上質な秋田県産「秋田錦牛」(100g1280円)のすき焼き用、焼肉用、ロースステーキ肉を展開。

山形県産平田牧場金華豚や岩手県産南部どり、秋田県産比内地鶏など銘柄肉を積極的に導入します。

「タベルスキ・マイケル」さんという奇跡的な名前の方が代表を務める、秋田県大仙市の株式会社IMIが製造するハム・ソーセージをコーナー展開。

高級な生ハムも充実しています。

12月に訪問したため、クリスマスに向けてテリーヌなどの販売にも注力。

ナチュラルチーズも高級品まで揃います。

和洋日配を後半にまとめて配置し、最終コーナーは冷凍食品となっています。

本格派冷凍食品のプロトンの冷凍ピザも取り扱い。

たけや製パンの「北海道チーズ蒸しケーキ」。ヤマザキの同名商品のライセンス生産品です。

漬物コーナーには「いぶりがっこ」も並びます。

牛乳では自社PB商品も発売しています。

秋田県の銘産品を集積したコーナーも展開します。

日本有数の米どころだけあって、売場に並ぶのは「秋田県産あきたこまち」ばかりです。

醤油コーナー。

ドレッシングコーナー。
加工食品はCGC商品で価格訴求も行いつつ、高級品・こだわりの品を随所に差し込みます。

レトルトカレーコーナー。

北野エースのほうな本棚に似せた陳列手法を採り入れ、選ぶ楽しさも追求しています。

トワイニングの紅茶を目立たせて販売。

秋田の地酒も豊富に取り揃えます。

ワインも高級品含め充実しています。

いとく新国道店 店舗概要
開業: 2008年06月12日
売場面積: 2330㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: あさ9:00~よる11:00
住所: 秋田県秋田市高陽幸町14-27
駐車場: 204台
HP: https://www.itoku.co.jp/shop_list/shinkokudo/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配、惣菜中心に多め
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 5台(5台稼働中)精算機8台
食品完全セルフレジ: 10台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: 自社PB、CGC商品
伊徳は秋田県大館市に本社を置き、秋田県・青森県に28店舗を展開するスーパーマーケットです。直近の売上高推移は
2018年3月期511億円(25店舗)
2019年3月期512億円(25店舗)
2020年3月期527億円(27店舗)
2021年3月期564億円(27店舗)
2022年3月期576億円(28店舗)
となっており、出店も行いつつ毎年成長を続けています。
2009年3月には同じく北東北を地場とするタカヤナギ(秋田県大仙市)、ベルプラス(岩手県盛岡市)、スーパーマーケットマルイチ(盛岡市)とともに4社の経営統合で合意しますが、翌年5月にはベルプラスとマルイチが統合を断念。店舗運営や共同仕入れなどを巡って溝が埋まらず、合計売上高1千億円を超える北東北最大規模のスーパー誕生には至りませんでした。一方で伊徳とタカヤナギは引き続き協議を継続しており、2012年4月には持ち株会社「ユナイトホールディングス」を設立し経営統合を果たします。統合から10年目を迎える2022年3月期には、当時630億円だった売上高が825億円にまで伸長しています。
今回訪れた新国道店は2008年6月に、自社が開発した「新国道モール」内に出店しました。年商20億円は優に超えていると推測される繁盛店です。導入部は青果売場と惣菜売場、ベーカリーを一体的に展開するダブルコンコースを採用し、ヤオコーやライフといった首都圏の有力スーパーと遜色ないレベルの「魅せる売場」を実現します。地方スーパーでは滅多に見られない水準の売場づくり・商品政策は、地場大手スーパーとしての貫禄を見せつけます。
導入部は青果、惣菜と並んで左手にはベーカリーと「サブウェイ」が入居するイートインスペースを配置し、購入した商品をすぐ食べることが出来ます。ベーカリーではホテルブレッドなど食事パンも強化するほか、石窯ピザや手づくりサンドイッチも展開し、集客力ある本格的な品揃えです。
青果は一般的な進行方向を遮る配置ではなく、並行するように青果平台を置いています。みかんをはじめとして季節の果物や旬の野菜は、ボリューム感を出して丁寧に美しく陳列。ワンランク上の上質な果物や珍しい野菜、贈答用の果物や彩り鮮やかなカットフルーツ、有機野菜や少量・小分けパックなど簡便性の高い商品も含めて非常に幅広く、様々な需要に応える商品を取り揃えています。商品説明のPOPや関連陳列にも注力しますが、価格はやや強気な設定という印象。
惣菜はひと手間加えた、工夫を凝らしたアイテムが多く並んでいます。グリル料理や魚惣菜、中華惣菜、寿司も種類豊富で、弁当も素材にこだわった商品も見られました。続く鮮魚売場も、青果と同じく平台冷蔵ショーケースを進行方向と平行して配置。「はたはた」やブリといった旬の鮮魚を前面に押し出し、大々的にコーナー展開します。はたはたはそのまま1尾での販売が中心ですが、ブリは切身やお刺身、しゃぶしゃぶ用など用意します。食べ方提案や商品紹介のPOPも活用し、思わず足を止めてしまう活気ある売場づくりで、売れ行きも好調でした。お刺身盛り合わせも本マグロや中トロなど、上質な商品を訴求します。
精肉はプロセスセンターに頼らず、店内加工を実施。導入部では上質な秋田県産「秋田錦牛」(100g1280円)のすき焼き用、焼肉用、ロースステーキ肉を展開。山形県産平田牧場金華豚や岩手県産南部どり、秋田県産比内地鶏など銘柄肉を積極的に導入します。一方でファミリー層向けに「メガ盛り」パックも販売し安さも訴求しますが、どちらかと言えば少量・使い切りパックの方が陳列量も多く、よく動いている印象でした。
和洋日配を後半にまとめて配置し、最終コーナーは冷凍食品となっています。生ハムやチーズなどは高級品まで揃えており、酒コーナーでは秋田の地酒や高単価なワインが並ぶなどアッパーミドル層の支持獲得も狙います。加工食品はCGC商品で価格訴求も行いつつ、高級品・こだわりの品を随所に差し込み、バラエティに富んだ品揃えを展開。レトルトカレー売場は北野エースのほうな本棚に似せた陳列手法を採り入れ、選ぶ楽しさも追求しています。一方で菓子を中心に欠品やフェイスアップ不足が見られたのは残念でした。
平日の夕方に訪れましたが客数は非常に多く、活気と賑わいが感じられました。車での来店が中心であるため客単価も高く、カゴ8割程度が平均的と見られます。鮮度や品質が追求された生鮮3品に加え、夕方ということもあり惣菜もよく動いていた印象です。久しぶりに買い物の「楽しさ」が感じられる素晴らしい店舗でした。人口減少著しい秋田県において売上を伸ばし続けるのも納得です。
秋田中央交通の高陽幸町交差点前バス停すぐのところに、いとく新国道店はあります。
店舗外観。
伊徳は秋田県大館市に本社を置き、秋田県・青森県に28店舗を展開するスーパーマーケットです。

自社が開発した「新国道モール」内に入居しています。サンドラッグとダイソーも出店。

導入部は青果売場と惣菜売場・ベーカリーを一体的に展開するダブルコンコースを採用します。

青果では一般的な進行方向を遮る配置ではなく、並行するように青果平台を置いています。みかんをはじめとして季節の果物や旬の野菜は、ボリューム感を出して丁寧に美しく陳列。

ワンランク上の上質な果物も取り扱い、陳列手法にも趣向を凝らします。

贈答用の果物も販売。

カットフルーツもバラエティに富んだ品揃えです。

珍しい野菜も取り扱いを強化しており、高級スーパーでよく見られる「チコリ」なども販売します。

トマトも種類豊富に展開。

有機野菜も販売。

少量・小分けパックなど簡便性の高い商品も含めて非常に幅広く、様々な需要に応える商品を取り揃えています。

夕方のため数量が少なくなっていますが、いとく自家製のきりたんぽも販売されていました。

ベーカリーコーナー。ホテルブレッドなど食事パンも強化するほか、石窯ピザや手づくりサンドイッチも展開し、集客力ある本格的な品揃えです。

だし巻き玉子弁当(648円)など高価格帯の弁当も並びます。

握り寿司は1人前580円から980円と幅広いニーズに対応。

電子レンジで調理できるきりたんぽ鍋も販売。

揚げ物やグリル料理も種類豊富で、毎日買い物しても飽きの来ない充実したラインナップです。

鮮魚売場。

秋田県の県魚「はたはた」を平台で大きく展開。

旬のブリも京都府産・大分県産を大量陳列。

ブリの頭部も飾られています。

切身やお刺身、しゃぶしゃぶ用など用意します。

お刺身盛り合わせも本マグロや中トロなど、上質な商品を訴求します。

冷凍のはたはた寿しを「ふるさとのおみやげ」として勧めています。

精肉売場。

導入部では上質な秋田県産「秋田錦牛」(100g1280円)のすき焼き用、焼肉用、ロースステーキ肉を展開。

山形県産平田牧場金華豚や岩手県産南部どり、秋田県産比内地鶏など銘柄肉を積極的に導入します。

「タベルスキ・マイケル」さんという奇跡的な名前の方が代表を務める、秋田県大仙市の株式会社IMIが製造するハム・ソーセージをコーナー展開。

高級な生ハムも充実しています。

12月に訪問したため、クリスマスに向けてテリーヌなどの販売にも注力。

ナチュラルチーズも高級品まで揃います。

和洋日配を後半にまとめて配置し、最終コーナーは冷凍食品となっています。

本格派冷凍食品のプロトンの冷凍ピザも取り扱い。

たけや製パンの「北海道チーズ蒸しケーキ」。ヤマザキの同名商品のライセンス生産品です。

漬物コーナーには「いぶりがっこ」も並びます。

牛乳では自社PB商品も発売しています。

秋田県の銘産品を集積したコーナーも展開します。

日本有数の米どころだけあって、売場に並ぶのは「秋田県産あきたこまち」ばかりです。

醤油コーナー。

ドレッシングコーナー。
加工食品はCGC商品で価格訴求も行いつつ、高級品・こだわりの品を随所に差し込みます。

レトルトカレーコーナー。

北野エースのほうな本棚に似せた陳列手法を採り入れ、選ぶ楽しさも追求しています。

トワイニングの紅茶を目立たせて販売。

秋田の地酒も豊富に取り揃えます。

ワインも高級品含め充実しています。

いとく新国道店 店舗概要
開業: 2008年06月12日
売場面積: 2330㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: あさ9:00~よる11:00
住所: 秋田県秋田市高陽幸町14-27
駐車場: 204台
HP: https://www.itoku.co.jp/shop_list/shinkokudo/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配、惣菜中心に多め
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 5台(5台稼働中)精算機8台
食品完全セルフレジ: 10台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: 自社PB、CGC商品
伊徳は秋田県大館市に本社を置き、秋田県・青森県に28店舗を展開するスーパーマーケットです。直近の売上高推移は
2018年3月期511億円(25店舗)
2019年3月期512億円(25店舗)
2020年3月期527億円(27店舗)
2021年3月期564億円(27店舗)
2022年3月期576億円(28店舗)
となっており、出店も行いつつ毎年成長を続けています。
2009年3月には同じく北東北を地場とするタカヤナギ(秋田県大仙市)、ベルプラス(岩手県盛岡市)、スーパーマーケットマルイチ(盛岡市)とともに4社の経営統合で合意しますが、翌年5月にはベルプラスとマルイチが統合を断念。店舗運営や共同仕入れなどを巡って溝が埋まらず、合計売上高1千億円を超える北東北最大規模のスーパー誕生には至りませんでした。一方で伊徳とタカヤナギは引き続き協議を継続しており、2012年4月には持ち株会社「ユナイトホールディングス」を設立し経営統合を果たします。統合から10年目を迎える2022年3月期には、当時630億円だった売上高が825億円にまで伸長しています。
今回訪れた新国道店は2008年6月に、自社が開発した「新国道モール」内に出店しました。年商20億円は優に超えていると推測される繁盛店です。導入部は青果売場と惣菜売場、ベーカリーを一体的に展開するダブルコンコースを採用し、ヤオコーやライフといった首都圏の有力スーパーと遜色ないレベルの「魅せる売場」を実現します。地方スーパーでは滅多に見られない水準の売場づくり・商品政策は、地場大手スーパーとしての貫禄を見せつけます。
導入部は青果、惣菜と並んで左手にはベーカリーと「サブウェイ」が入居するイートインスペースを配置し、購入した商品をすぐ食べることが出来ます。ベーカリーではホテルブレッドなど食事パンも強化するほか、石窯ピザや手づくりサンドイッチも展開し、集客力ある本格的な品揃えです。
青果は一般的な進行方向を遮る配置ではなく、並行するように青果平台を置いています。みかんをはじめとして季節の果物や旬の野菜は、ボリューム感を出して丁寧に美しく陳列。ワンランク上の上質な果物や珍しい野菜、贈答用の果物や彩り鮮やかなカットフルーツ、有機野菜や少量・小分けパックなど簡便性の高い商品も含めて非常に幅広く、様々な需要に応える商品を取り揃えています。商品説明のPOPや関連陳列にも注力しますが、価格はやや強気な設定という印象。
惣菜はひと手間加えた、工夫を凝らしたアイテムが多く並んでいます。グリル料理や魚惣菜、中華惣菜、寿司も種類豊富で、弁当も素材にこだわった商品も見られました。続く鮮魚売場も、青果と同じく平台冷蔵ショーケースを進行方向と平行して配置。「はたはた」やブリといった旬の鮮魚を前面に押し出し、大々的にコーナー展開します。はたはたはそのまま1尾での販売が中心ですが、ブリは切身やお刺身、しゃぶしゃぶ用など用意します。食べ方提案や商品紹介のPOPも活用し、思わず足を止めてしまう活気ある売場づくりで、売れ行きも好調でした。お刺身盛り合わせも本マグロや中トロなど、上質な商品を訴求します。
精肉はプロセスセンターに頼らず、店内加工を実施。導入部では上質な秋田県産「秋田錦牛」(100g1280円)のすき焼き用、焼肉用、ロースステーキ肉を展開。山形県産平田牧場金華豚や岩手県産南部どり、秋田県産比内地鶏など銘柄肉を積極的に導入します。一方でファミリー層向けに「メガ盛り」パックも販売し安さも訴求しますが、どちらかと言えば少量・使い切りパックの方が陳列量も多く、よく動いている印象でした。
和洋日配を後半にまとめて配置し、最終コーナーは冷凍食品となっています。生ハムやチーズなどは高級品まで揃えており、酒コーナーでは秋田の地酒や高単価なワインが並ぶなどアッパーミドル層の支持獲得も狙います。加工食品はCGC商品で価格訴求も行いつつ、高級品・こだわりの品を随所に差し込み、バラエティに富んだ品揃えを展開。レトルトカレー売場は北野エースのほうな本棚に似せた陳列手法を採り入れ、選ぶ楽しさも追求しています。一方で菓子を中心に欠品やフェイスアップ不足が見られたのは残念でした。
平日の夕方に訪れましたが客数は非常に多く、活気と賑わいが感じられました。車での来店が中心であるため客単価も高く、カゴ8割程度が平均的と見られます。鮮度や品質が追求された生鮮3品に加え、夕方ということもあり惣菜もよく動いていた印象です。久しぶりに買い物の「楽しさ」が感じられる素晴らしい店舗でした。人口減少著しい秋田県において売上を伸ばし続けるのも納得です。