西武福井店
- 2023/01/18
- 21:45
福井県福井市。
JR福井駅から徒歩5分程度のところに、西武福井店はあります。
店舗外観

別角度から。

看板は大きいものの、駅の方からはよく見えません。

路面電車の走る通りに面しています。

店舗裏手はごちゃごちゃした佇まい。

店舗裏手にある祠。

福井大震災の復興を祈願する札所との事です。だるまや西武の名前が残っています。

閉鎖された新館との連絡通路が残されています。

2021年2月末に閉店した新館。1971年にジャスコを中心とする商業施設として開業しましたが、1992年に撤退。1999年以降は西武の新館として営業していました。今後はマンションを中心とした建物へ建て替えられる予定となっています。

当初は商業施設やレジャー施設としての再開を目指していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり断念されました。

本館の側面部分。地下や2階へ直接入店することが出来ます。

2階から4階にかけての吹き抜け。

「公開広場」という名称が付いているようです。

店舗正面入口。

シンメトリーな階段。「砂袋」があるのが雪国らしいですね。

フロアガイドの写真を撮り忘れたので、お手数ですが公式ホームページをご覧ください。
https://www.sogo-seibu.jp/fukui/floor_guide/
簡単に紹介すると以下の通りです。
8階レストラン[ダイニングスクエア]
7階こども服|〈紀伊國屋書店〉
6階催事場|〈ロフト〉/〈無印良品〉
5階インテリア/高級雑貨/補聴器サロン/美術画廊/ギフトサロン/商品券/免税カウンター/クラブ・オン デスク
4階婦人服/化粧品/ヘアサロン
3階婦人服/喫茶
2階紳士服/スポーツ/喫茶|〈JINS〉
1階化粧品/婦人雑貨/食品街(菓子)|〈プラスムーンバット〉
地下1階食品街/県産品/諸国名産/酒・ワイン
まずは地下1階食料品フロアから見ています。
青果を担当する「果菜蔵」

贈答用の果物やゼリーなど高級品を取り揃えます。

立体的でボリューム感ある陳列を行い、市場のような賑やかさを演出します。

珍しい野菜も扱いますが、POPには商品説明やおすすめの調理法も記載されており好印象。

精肉は「肉の匠いとう・肉のいまむら」が担当。

対面量り売りコーナーも設けています。

鮮魚は「魚廣」が担当。

専門店だけあって丸魚も充実した品揃え。

名物のカニも大量に並んでいます。

福井の郷土料理「さばへしこ」も販売されていました。

加工食品売場。

「グローサリー」と書かれた和日配コーナー。

洋日配コーナーではナチュラルチーズを高級品まで幅広く展開。

名産品コーナー

酒類も百貨店らしい売場演出・品揃えです。

1階は銘品(菓子)と化粧品、服飾雑貨のフロア。
地下1階に食料品関連を集約するには手狭だったため、1階には和洋菓子などの銘品コーナーを設けています。


全国各地の銘菓を取り揃えた「うのはながき」

服飾雑貨コーナー。

正面入口すぐの化粧品コーナー。

2階に紳士服売場を配置。


3階婦人服売場。


4階婦人服売場。
エスカレーター降りてすぐには必ずマネキン陳列を実施。

5階は宝飾品、インテリアなどのフロア。

高級な食器が揃います。

寝具コーナー。

ナイトウェアなどのコーナー。

6階に入居するロフト。現在はそごう西武の子会社ですが、フォートレス・インベストメント・グループへの株式譲渡後はロフトのみセブン&アイホールディングスに残る予定となっています。

同じく6階に入居する無印良品。

12月の訪問だったため、催事場ではお歳暮ギフトセンターが開設されていました。

7階に入居する紀伊国屋書店。

7階子供服売場。


8階はレストラン街となっています。

西武福井店 店舗概要
開業: 1928年7月6日(現在の建物は1980年)
売場面積: 16335㎡(日経MJより)
営業時間:
午前10時~午後7時30分
8階=レストラン[ダイニングスクエア]:午前11時~午後10時
住所: 福井県福井市中央1-8-1
駐車場: 提携あり(お買い上げ2,000円以上2時間無料)
HP: https://www.sogo-seibu.jp/fukui/
西武福井店は1928年7月に地元資本の「だるま屋」として創業したことに始まります。1970年に西武百貨店と提携し、1980年には資本提携にも踏み切り「だるまや西武」へ社名を変更しています。1999年に専門店を中心とした新館が開業し、2006年には「福井西武」へ店名を変更しました。
2019年10月、株式会社そごう・西武は、「西武大津店」「西武岡崎店」「そごう徳島店」「そごう西神店」「そごう川口店」5店舗の営業終了と、「西武福井店」「西武秋田店」2店舗の営業面積縮小を発表しました。経済環境の変化と業態間競合が激化する中で営業不振に歯止めがかからない状態が継続しており、現状のままでは業績の改善を見通すことは困難であると判断したと説明されていました。西武大津店、西武岡崎店、そごう徳島店、そごう西神店は2020年8月末日、そごう川口店は2021年2月末日に閉店しました。
西武福井店の最盛期の年商は、1993年2月期に記録した255億3800万円。新型コロナウイルス感染症拡大前の時点で売上高は半減していましたが、2021年2月末をもって新館部分(9054㎡)の営業を終了し、経営資本を集中することで店舗存続を目指しました。
2022年11月、セブン&アイ・ホールディングスは子会社であるそごう・西武の株式全部を、不動産投資ファンド運用会社のFortress Investment Group(フォートレス・インベストメント・グループ)へ譲渡する契約を締結したと発表しました。フォートレスは、ヨドバシカメラをビジネスパートナーとしてそごう・西武の再生を図るとしており、旗艦店である西武池袋店にヨドバシカメラが入居するという報道は豊島区長が反対を表明するなど波紋を広げています。一方で地方店である秋田店・福井店は百貨店業態で営業が引き継がれるかが焦点となっています。福井店は直近では売上が回復傾向にあり、大台である100億円も不可能ではないと考えられます。2024年春には北陸新幹線の福井延伸も控えており、存続を期待したいところです。
西武福井店の売上高は以下の通りとなっています。(日経MJより)
2015年度 125億5400万円
2016年度 121億1500万円
2017年度 117億3300万円
2018年度 115億5500万円
2019年度 110億2800万円
2020年度 88億3300万円(売場縮小)
2021年度 97億3100万円
新型コロナウイルス感染症拡大により2020年度は大幅減収となったものの、2021年度は100億円手前まで復調しています。訪れたのは平日でしたが、夕方には食料品フロアだけでなく上層階にも人が入っていました。6、7階にロフト、無印良品、紀伊国屋書店といった集客力あるテナントを配置することで、上層階にもお客さんを回遊させることに成功しているようです。
JR福井駅から徒歩5分程度のところに、西武福井店はあります。
店舗外観

別角度から。

看板は大きいものの、駅の方からはよく見えません。

路面電車の走る通りに面しています。

店舗裏手はごちゃごちゃした佇まい。

店舗裏手にある祠。

福井大震災の復興を祈願する札所との事です。だるまや西武の名前が残っています。

閉鎖された新館との連絡通路が残されています。

2021年2月末に閉店した新館。1971年にジャスコを中心とする商業施設として開業しましたが、1992年に撤退。1999年以降は西武の新館として営業していました。今後はマンションを中心とした建物へ建て替えられる予定となっています。

当初は商業施設やレジャー施設としての再開を目指していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり断念されました。

本館の側面部分。地下や2階へ直接入店することが出来ます。

2階から4階にかけての吹き抜け。

「公開広場」という名称が付いているようです。

店舗正面入口。

シンメトリーな階段。「砂袋」があるのが雪国らしいですね。

フロアガイドの写真を撮り忘れたので、お手数ですが公式ホームページをご覧ください。
https://www.sogo-seibu.jp/fukui/floor_guide/
簡単に紹介すると以下の通りです。
8階レストラン[ダイニングスクエア]
7階こども服|〈紀伊國屋書店〉
6階催事場|〈ロフト〉/〈無印良品〉
5階インテリア/高級雑貨/補聴器サロン/美術画廊/ギフトサロン/商品券/免税カウンター/クラブ・オン デスク
4階婦人服/化粧品/ヘアサロン
3階婦人服/喫茶
2階紳士服/スポーツ/喫茶|〈JINS〉
1階化粧品/婦人雑貨/食品街(菓子)|〈プラスムーンバット〉
地下1階食品街/県産品/諸国名産/酒・ワイン
まずは地下1階食料品フロアから見ています。
青果を担当する「果菜蔵」

贈答用の果物やゼリーなど高級品を取り揃えます。

立体的でボリューム感ある陳列を行い、市場のような賑やかさを演出します。

珍しい野菜も扱いますが、POPには商品説明やおすすめの調理法も記載されており好印象。

精肉は「肉の匠いとう・肉のいまむら」が担当。

対面量り売りコーナーも設けています。

鮮魚は「魚廣」が担当。

専門店だけあって丸魚も充実した品揃え。

名物のカニも大量に並んでいます。

福井の郷土料理「さばへしこ」も販売されていました。

加工食品売場。

「グローサリー」と書かれた和日配コーナー。

洋日配コーナーではナチュラルチーズを高級品まで幅広く展開。

名産品コーナー

酒類も百貨店らしい売場演出・品揃えです。

1階は銘品(菓子)と化粧品、服飾雑貨のフロア。
地下1階に食料品関連を集約するには手狭だったため、1階には和洋菓子などの銘品コーナーを設けています。


全国各地の銘菓を取り揃えた「うのはながき」

服飾雑貨コーナー。

正面入口すぐの化粧品コーナー。

2階に紳士服売場を配置。


3階婦人服売場。


4階婦人服売場。
エスカレーター降りてすぐには必ずマネキン陳列を実施。

5階は宝飾品、インテリアなどのフロア。

高級な食器が揃います。

寝具コーナー。

ナイトウェアなどのコーナー。

6階に入居するロフト。現在はそごう西武の子会社ですが、フォートレス・インベストメント・グループへの株式譲渡後はロフトのみセブン&アイホールディングスに残る予定となっています。

同じく6階に入居する無印良品。

12月の訪問だったため、催事場ではお歳暮ギフトセンターが開設されていました。

7階に入居する紀伊国屋書店。

7階子供服売場。


8階はレストラン街となっています。

西武福井店 店舗概要
開業: 1928年7月6日(現在の建物は1980年)
売場面積: 16335㎡(日経MJより)
営業時間:
午前10時~午後7時30分
8階=レストラン[ダイニングスクエア]:午前11時~午後10時
住所: 福井県福井市中央1-8-1
駐車場: 提携あり(お買い上げ2,000円以上2時間無料)
HP: https://www.sogo-seibu.jp/fukui/
西武福井店は1928年7月に地元資本の「だるま屋」として創業したことに始まります。1970年に西武百貨店と提携し、1980年には資本提携にも踏み切り「だるまや西武」へ社名を変更しています。1999年に専門店を中心とした新館が開業し、2006年には「福井西武」へ店名を変更しました。
2019年10月、株式会社そごう・西武は、「西武大津店」「西武岡崎店」「そごう徳島店」「そごう西神店」「そごう川口店」5店舗の営業終了と、「西武福井店」「西武秋田店」2店舗の営業面積縮小を発表しました。経済環境の変化と業態間競合が激化する中で営業不振に歯止めがかからない状態が継続しており、現状のままでは業績の改善を見通すことは困難であると判断したと説明されていました。西武大津店、西武岡崎店、そごう徳島店、そごう西神店は2020年8月末日、そごう川口店は2021年2月末日に閉店しました。
西武福井店の最盛期の年商は、1993年2月期に記録した255億3800万円。新型コロナウイルス感染症拡大前の時点で売上高は半減していましたが、2021年2月末をもって新館部分(9054㎡)の営業を終了し、経営資本を集中することで店舗存続を目指しました。
2022年11月、セブン&アイ・ホールディングスは子会社であるそごう・西武の株式全部を、不動産投資ファンド運用会社のFortress Investment Group(フォートレス・インベストメント・グループ)へ譲渡する契約を締結したと発表しました。フォートレスは、ヨドバシカメラをビジネスパートナーとしてそごう・西武の再生を図るとしており、旗艦店である西武池袋店にヨドバシカメラが入居するという報道は豊島区長が反対を表明するなど波紋を広げています。一方で地方店である秋田店・福井店は百貨店業態で営業が引き継がれるかが焦点となっています。福井店は直近では売上が回復傾向にあり、大台である100億円も不可能ではないと考えられます。2024年春には北陸新幹線の福井延伸も控えており、存続を期待したいところです。
西武福井店の売上高は以下の通りとなっています。(日経MJより)
2015年度 125億5400万円
2016年度 121億1500万円
2017年度 117億3300万円
2018年度 115億5500万円
2019年度 110億2800万円
2020年度 88億3300万円(売場縮小)
2021年度 97億3100万円
新型コロナウイルス感染症拡大により2020年度は大幅減収となったものの、2021年度は100億円手前まで復調しています。訪れたのは平日でしたが、夕方には食料品フロアだけでなく上層階にも人が入っていました。6、7階にロフト、無印良品、紀伊国屋書店といった集客力あるテナントを配置することで、上層階にもお客さんを回遊させることに成功しているようです。