フクハラ長崎屋店
- 2023/02/03
- 20:04
北海道帯広市。
JR帯広駅から徒歩2分程度、長崎屋帯広店の中に、フクハラ長崎屋店はあります。
こちらは長崎屋帯広店の食料品部門「フクハラ」のみを紹介する記事となっております。
長崎屋とその他テナント区画はこちらの記事をご覧ください→http://daieisaison.jp/blog-entry-765.html
店舗入口。
開業は2011年11月なのですが、当時から改装は施されていない様子で、あまり洗練された雰囲気ではありません。
通路が不必要に広く取られており、青果平台にもっと商品を並べてボリューム展開することが出来るような気もします。

cookpadTVと称したデジタルサイネージを設置し、レシピ提案も実施。

葉物野菜では少量・小分けパックも取り扱い。

カット野菜もコーナー展開しており、関連陳列も上手ですね。

白菜は1玉から1/2カット、1/4カット、乱切りなど用意し幅広い需要に応えます。

和日配の納豆コーナー。
十勝納豆などご当地商品も並びます。

帯広市に本社を置く日向醗酵食品株式会社の商品が幅を利かせています。

続く鮮魚売場。

丸魚は扱わないものの切身は十分な品揃え。

一方お刺身はそれほど充実していません。

壁面に沿って精肉売場が続きます。

近隣の同社札内店で加工された商品を運んで提供しています。牛肉ではあまり上質な商品は扱いません。

北海道産ホエイ豚しゃぶしゃぶセット(1000円)など地産地消にも貢献。

豚肉は名物の豚丼用のお肉が充実しており、用途も「豚丼・生姜焼き」と案内されています。

冷凍コーナーでは様々なメーカーの「ジンギスカン」が並んでいました。

鮮魚、精肉売場前には平台冷蔵ショーケースも配置します。

惣菜売場。

値ごろ感とボリュームのバランスの良い弁当・揚げ物が多い印象。

わかさぎの唐揚げは売り切れていました。

包装パンコーナー。
北海道地場の日糧製パンの商品は本州では見られないので目立ちますね。
山崎製パンと資本業務提携している関係か、一部商品では類似品も発売しており、ランチパックではなく「ラブラブサンド」、レーズンゴールドではなく「プレミアムデニッシュレーズン」などが並びます。また、フジパンは北海道に進出しておらず、ロバパンが本仕込やネオバターロールなどをライセンス生産しています。敷島製パンは工場を持っていないため、商品は並びません。

牛乳は地元商品を格安で提供。

十勝産アイスクリームをコーナー展開。

加工食品売場。
傾斜のある珍しいゴンドラエンドですね

醤油コーナー。

マヨネーズ、ドレッシングコーナー。
CGC商品を中心に価格訴求します。

どん兵衛は北海道限定の味付けとなっているようです。

日清カップヌードルの北海道限定パッケージを大量陳列。
北海道日本ハムファイターズの選手がパッケージに登場する「カップヌードウ」となっています。(「CUP NOODLE」のDLEを道(ドウ)に置き換えた)

酒類では十勝産ワインをコーナー展開。

ワインに合うナチュラルチーズも豊富に取り扱うなど工夫も見られます。

フクハラ長崎屋店 店舗概要
開業: 2011年11月05日
売場面積: 1641㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00~21:00
住所: 帯広市西4条南12丁目3番地長崎屋帯広店内
駐車場: 1400台(無料)
HP: http://www.arcs-g.co.jp/group/fukuhara/shop/?id=267
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者、会社員中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少ない
売場の雰囲気: 特になし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 福原札内店、大栄フーズ(株)
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 6台(2台稼働中)
食品セミセルフレジ: 無し
食品完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
長崎屋帯広店内に出店するフクハラを訪れました。長崎屋は布団店として創業し、衣料品に強みを持つチェーンとして成長した経緯があり、食料品はあまり得意ではありませんでした。このため食料品は地場食品スーパーに任せる店舗も多く、帯広店では従来直営だった食品部門を2011年にフクハラの運営へ転換しています。北海道ではイオン、コープさっぽろ、アークスの3社で市場シェアの8割近くを占める寡占状態となっており、2002年にラルズと福原の経営統合を機に成長したアークスはその一角を占めています。福原の2022年2月期は売上高422億2500万円、経常利益13億3700万円となっています。
導入部から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ一般的な配置です。青果売場ではcookpadTVと称したデジタルサイネージを設置し、レシピ提案も実施。一方で通路が不必要に広く取られており、青果平台にもっと商品を並べてボリューム展開することが出来るにも関わらず、商品が定番品に集約されています。大手企業らしく葉物野菜の少量・小分けパックやカット野菜など取り扱うほか、白菜は1玉から1/2カット、1/4カット、乱切りなど用意し幅広い需要に応えます。
鮮魚は丸魚の販売はほとんど無いものの、切身は一通り揃えていますが、お刺身はあまり充実していません。精肉は近隣のフクハラ札内店で加工された商品を運んで提供しています。上質な牛肉は少ないものの、北海道産ホエイ豚しゃぶしゃぶセット(1000円)など販売し地産地消にも貢献。鶏肉ではブラジル産鶏もも肉100g78円など価格訴求も展開します。冷凍コーナーでは様々なメーカーの「ジンギスカン」が並んでいました。
惣菜は17時の時点で全商品が10%から20%の値引きが行われていました。値ごろ感とボリュームのバランスの良い弁当・揚げ物が多い印象ですが、悪く言えば尖った商品や手の込んだ商品は見られませんでした。売り切れていましたが「わかさぎ唐揚げ」など北海道らしい商品は販売。
加工食品はCGC商品だけでなく大手NBの価格も抑えられており、一定の競争力はあると感じます。フェイスアップも丁寧に行われていますが、高級品・こだわりの品はほぼ導入していません。酒類では十勝産ワインをコーナー展開しており、ワインに合うナチュラルチーズも豊富に取り扱うなど工夫も見られます。
長崎屋帯広店の記事でも書きましたが、客数・客単価ともに低調で、平日の17時にも関わらず6台のレジの内2台しか稼働しておらず、それでも全く混雑しないというのは施設の規模から考えても異常だと感じます。試しに翌日昼12時にも訪れましたが、レジは3台開設されているものの客数は依然として少ない状態でした。現状では日配や加工食品など価格的な優位性はありますが生鮮品の強化が今一つに感じられ、ファミリー層の取り込みが図れていないようです。テナントの撤退が相次ぐ長崎屋の賑わいを取り戻すためには、集客の要である食料品を担うフクハラの活性化が必要不可欠です。
JR帯広駅から徒歩2分程度、長崎屋帯広店の中に、フクハラ長崎屋店はあります。
こちらは長崎屋帯広店の食料品部門「フクハラ」のみを紹介する記事となっております。
長崎屋とその他テナント区画はこちらの記事をご覧ください→http://daieisaison.jp/blog-entry-765.html
店舗入口。
開業は2011年11月なのですが、当時から改装は施されていない様子で、あまり洗練された雰囲気ではありません。
通路が不必要に広く取られており、青果平台にもっと商品を並べてボリューム展開することが出来るような気もします。

cookpadTVと称したデジタルサイネージを設置し、レシピ提案も実施。

葉物野菜では少量・小分けパックも取り扱い。

カット野菜もコーナー展開しており、関連陳列も上手ですね。

白菜は1玉から1/2カット、1/4カット、乱切りなど用意し幅広い需要に応えます。

和日配の納豆コーナー。
十勝納豆などご当地商品も並びます。

帯広市に本社を置く日向醗酵食品株式会社の商品が幅を利かせています。

続く鮮魚売場。

丸魚は扱わないものの切身は十分な品揃え。

一方お刺身はそれほど充実していません。

壁面に沿って精肉売場が続きます。

近隣の同社札内店で加工された商品を運んで提供しています。牛肉ではあまり上質な商品は扱いません。

北海道産ホエイ豚しゃぶしゃぶセット(1000円)など地産地消にも貢献。

豚肉は名物の豚丼用のお肉が充実しており、用途も「豚丼・生姜焼き」と案内されています。

冷凍コーナーでは様々なメーカーの「ジンギスカン」が並んでいました。

鮮魚、精肉売場前には平台冷蔵ショーケースも配置します。

惣菜売場。

値ごろ感とボリュームのバランスの良い弁当・揚げ物が多い印象。

わかさぎの唐揚げは売り切れていました。

包装パンコーナー。
北海道地場の日糧製パンの商品は本州では見られないので目立ちますね。
山崎製パンと資本業務提携している関係か、一部商品では類似品も発売しており、ランチパックではなく「ラブラブサンド」、レーズンゴールドではなく「プレミアムデニッシュレーズン」などが並びます。また、フジパンは北海道に進出しておらず、ロバパンが本仕込やネオバターロールなどをライセンス生産しています。敷島製パンは工場を持っていないため、商品は並びません。

牛乳は地元商品を格安で提供。

十勝産アイスクリームをコーナー展開。

加工食品売場。
傾斜のある珍しいゴンドラエンドですね

醤油コーナー。

マヨネーズ、ドレッシングコーナー。
CGC商品を中心に価格訴求します。

どん兵衛は北海道限定の味付けとなっているようです。

日清カップヌードルの北海道限定パッケージを大量陳列。
北海道日本ハムファイターズの選手がパッケージに登場する「カップヌードウ」となっています。(「CUP NOODLE」のDLEを道(ドウ)に置き換えた)

酒類では十勝産ワインをコーナー展開。

ワインに合うナチュラルチーズも豊富に取り扱うなど工夫も見られます。

フクハラ長崎屋店 店舗概要
開業: 2011年11月05日
売場面積: 1641㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00~21:00
住所: 帯広市西4条南12丁目3番地長崎屋帯広店内
駐車場: 1400台(無料)
HP: http://www.arcs-g.co.jp/group/fukuhara/shop/?id=267
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者、会社員中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少ない
売場の雰囲気: 特になし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 福原札内店、大栄フーズ(株)
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 6台(2台稼働中)
食品セミセルフレジ: 無し
食品完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
長崎屋帯広店内に出店するフクハラを訪れました。長崎屋は布団店として創業し、衣料品に強みを持つチェーンとして成長した経緯があり、食料品はあまり得意ではありませんでした。このため食料品は地場食品スーパーに任せる店舗も多く、帯広店では従来直営だった食品部門を2011年にフクハラの運営へ転換しています。北海道ではイオン、コープさっぽろ、アークスの3社で市場シェアの8割近くを占める寡占状態となっており、2002年にラルズと福原の経営統合を機に成長したアークスはその一角を占めています。福原の2022年2月期は売上高422億2500万円、経常利益13億3700万円となっています。
導入部から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ一般的な配置です。青果売場ではcookpadTVと称したデジタルサイネージを設置し、レシピ提案も実施。一方で通路が不必要に広く取られており、青果平台にもっと商品を並べてボリューム展開することが出来るにも関わらず、商品が定番品に集約されています。大手企業らしく葉物野菜の少量・小分けパックやカット野菜など取り扱うほか、白菜は1玉から1/2カット、1/4カット、乱切りなど用意し幅広い需要に応えます。
鮮魚は丸魚の販売はほとんど無いものの、切身は一通り揃えていますが、お刺身はあまり充実していません。精肉は近隣のフクハラ札内店で加工された商品を運んで提供しています。上質な牛肉は少ないものの、北海道産ホエイ豚しゃぶしゃぶセット(1000円)など販売し地産地消にも貢献。鶏肉ではブラジル産鶏もも肉100g78円など価格訴求も展開します。冷凍コーナーでは様々なメーカーの「ジンギスカン」が並んでいました。
惣菜は17時の時点で全商品が10%から20%の値引きが行われていました。値ごろ感とボリュームのバランスの良い弁当・揚げ物が多い印象ですが、悪く言えば尖った商品や手の込んだ商品は見られませんでした。売り切れていましたが「わかさぎ唐揚げ」など北海道らしい商品は販売。
加工食品はCGC商品だけでなく大手NBの価格も抑えられており、一定の競争力はあると感じます。フェイスアップも丁寧に行われていますが、高級品・こだわりの品はほぼ導入していません。酒類では十勝産ワインをコーナー展開しており、ワインに合うナチュラルチーズも豊富に取り扱うなど工夫も見られます。
長崎屋帯広店の記事でも書きましたが、客数・客単価ともに低調で、平日の17時にも関わらず6台のレジの内2台しか稼働しておらず、それでも全く混雑しないというのは施設の規模から考えても異常だと感じます。試しに翌日昼12時にも訪れましたが、レジは3台開設されているものの客数は依然として少ない状態でした。現状では日配や加工食品など価格的な優位性はありますが生鮮品の強化が今一つに感じられ、ファミリー層の取り込みが図れていないようです。テナントの撤退が相次ぐ長崎屋の賑わいを取り戻すためには、集客の要である食料品を担うフクハラの活性化が必要不可欠です。