北海道帯広市。
JR帯広駅から徒歩15分程度のところに、イオン帯広店はあります。
店舗外観。
1979年にニチイ帯広店としてオープン。1998年に帯広サティ、2002年にポスフール帯広店と改称され、2011年に現在のイオン帯広店へ転換されています。

店舗裏手。

連絡橋で向かいの駐車場棟と結ばれています。

でかでかと「立体駐車場」と書かれています。

フロアガイド。

まずは食料品売場から見てきます。
青果売場。

カットフルーツは凝った陳列手法を取り入れますが、15時の時点で品薄となっていました。

キャベツコーナー。1/2カットの方が数量が多くなっています。

トマトコーナーでは様々なフルーツトマトなど付加価値のあるアイテムも販売。

少量・小分けパックも用意しています。

オーガニック野菜もコーナー展開。

北海道産の葉物野菜は冬には収穫できないため基本的に並んでいないのですが、水耕栽培のレタスが品揃えされていました。

青果と並んで配置される和日配コーナー。
品薄状態ですが、「十勝逸品」という商品を「地元の味」と題して販売。

納豆コーナー。

続く鮮魚売場。

北海道産わかさぎを天ぷら用に勧めています。

北海道産真だら切身をエンドで訴求。

海鮮鍋セットもファミリー層向けの大きさまで揃えます。

鍋用に魚のすり身も種類豊富に展開。

お刺身は4点盛り880円や中トロの入った6点盛り1980円など高単価な盛り合わせもラインナップ。

握り寿司、海鮮丼は高価格帯のこだわり商品を鮮魚売場に配置し、低価格品は惣菜売場で販売します。

握り寿司は1人前1698円など強気な価格設定の商品も並びます。

干物は立体的な陳列を実施。

続く精肉売場。

導入部では北海道産どさんこ麦豚を展開。

北海道十勝産豊西牛といった地元商品も販売。「トヨニシソース」「トヨポン」といった肉の味が引き立つ専用のソースも関連陳列します。

ふらの和牛といった上質な霜降りの入った牛肉も取り扱います。

冷凍コーナーではジンギスカンだけでなくホルモンも充実しています。

十勝池田食品株式会社の「ちほく高原ベーコン」を売り込みます。

「地元の味」と訴求しますが、牛乳はたいてい大手全国ブランド商品とご当地メーカー商品を両方揃えるものです。

デザートコーナーではこだわりのプリンやタルトなど贅沢なアイテムが並びます。

惣菜売場。

ピザ、グリル料理などコーナー自体は趣向を凝らしますが、陳列量が少なく売場は寂しい状況。

魚惣菜も定番の揚げ物などに絞り込まれています。

豚レバー甘唐揚げを大量陳列。

「なまらコーンなサラダ」「なまら枝豆なサラダ」「なまらトマトなサラダ」といった北海道弁を使った工夫ある商品も販売。

瓶詰のなめ茸などを惣菜コーナーで販売。

ベーカリーも併設します

売場の最終コーナーには銀だこが出店しています。

加工食品売場。

レトルトカレーコーナー。

スープカレーの割合が高く、北海道らしい棚割りとなっています。

オーガニックやアレルギー対応食品を集めた「ヘルス&ウエルネス」コーナーを導入。

調味料のSKU数を拡充しており、高級品・こだわりの品まで幅広く品揃え。選ぶ楽しさを感じさせてくれます。

ドレッシングコーナー。18尺に渡ってコーナーを確保します。

北海道の食材を使用したドレッシングなどこだわり商品も揃えます。

酒コーナー。十勝ワインもコーナー展開します。

十勝の味と称して「十勝晴れ」という日本酒をエンドで訴求します。

引き続き1階の食料品売場以外を紹介していきます。
直営の靴売り場も営業しています。

服飾雑貨のコーナー。

寝具コーナー。

雪国だけあって大型石油ストーブも販売します。

自転車コーナー。
担当者が常駐しているようですが、冬の北海道で自転車を購入する方は月に何人いらっしゃるのでしょうか。

直営ですが個性的な手芸用品、インテリア用品も展開します。

時計・宝飾、化粧品の専門店も出店します。

フードコートにはラーメンや豚丼など飲食店が並び、餃子の王将も出店しています。

2階は衣料品や玩具・遊びのフロア。

衣料品コーナーは直営で大きく取られています。

婦人服売場。

紳士服売場。

紳士フォーマルウェア。

子供服売場。

子供用スポーツ衣料。

旅行用品コーナー。

文房具コーナー。

総合スーパーらしく子供玩具も充実しています。

ひな人形も豊富に揃えています。

入居する100円ショップ「セリア」

入居する靴専門店「ABCマート」

ライトオンなど衣料品専門店も出店します。

くまざわ書店も出店しますが規模は小さめ。

ゲームコーナー「キッズパーク」

非常に狭いものの3階があり、ペットショップやクリニックなどが出店しています。
イオン帯広店 店舗概要開業: 1979年5月30日
売場面積: 24533㎡(日本ショッピングセンター協会より)
営業時間: 1階食品売場8:00~21:45、その他の売場9:00~21:00
住所: 北海道帯広市西4条南20丁目1
駐車場: 1623台(無料)
HP:
https://www.aeon-hokkaido.jp/aeon/shop/obihiro/店内・売場の様子時間帯: 15時頃
客数: やや多い
客層: 家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、日配中心に多い
売場の雰囲気: 落ち着いた、上質感
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: IHミートソリューション、プライフーズ、北海道チクレンミート、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 3台(0台稼働中)
食品セミセルフレジ: 3台(3台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 12台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
1979年にニチイ帯広店としてオープン、1998年に帯広サティへ転換。2001年にはマイカルが経営破綻しますが、地域子会社であったマイカル北海道は自主独立路線を選び「ポスフール」へ屋号を変更したため、2002年にはポスフール帯広店へ転換されます。しかしポスフールは最終的にイオンと提携することとなり、2007年にはイオンの子会社「イオン北海道」へ商号を変更。継続して使用されていたポスフールの屋号ですが、2011年3月にジャスコ・サティのブランド統一に合わせてイオンへ改称されました。なお、イオン北海道はイオンの地域子会社で唯一マイカル系を起源とする企業です。
専門店は入居させるものの、イオンモールのような集客力ある専門店は出店しておらず、あくまでも直営売場を中心に構成しています。2019年10月25日には改装を実施しリニューアルオープン。食料品売場は青果、鮮魚、精肉、惣菜と壁面に沿って配置します。最終コーナーにはベーカリーも導入。
青果売場では少量・小分けパックの取り扱いの他、彩りの美しいカットフルーツ、オーガニック野菜、水耕栽培レタスといった付加価値の高い商品も含めてきめ細かな品揃えを実施し、多様なニーズに対応します。ただし冬の北海道では野菜が収穫出来ないため、地場野菜コーナーは設置されていません。
鮮魚は丸魚は少ないものの海鮮寄せ鍋セットや魚のすり身など鍋物商材を売り込みます。お刺身は4点盛り880円や中トロの入った6点盛り1980円など高単価な盛り合わせもラインナップ。鮮魚コーナーで展開する魚屋の鮨は1人前1698円など強気な価格設定の商品も並びます。
精肉では北海道産どさんこ麦豚、北海道十勝産豊西牛といった地元商品を導入部で展開。ふらの和牛といった上質な霜降りの入った牛肉も取り扱います。本州のイオンが前面に打ち出す「タスマニアビーフ」も並びますが、導入部で訴求する商品はこういった地産地消の銘柄肉であって欲しいものです。冷凍コーナーではジンギスカンだけでなくホルモンも充実しています。
惣菜は15時頃の訪問という事で夕方に向けて製造を行っている途中とも考えられますが、ピザ、グリル料理、魚惣菜は陳列量が少なく、売場は寂しい状況。手間のかかる創意工夫された商品も見られず、需要が大きくないのか面白みのない売場に思えました。
和洋日配や加工食品では「地元の品」というPOPも付けられ、地元メーカーの製造するご当地商品を強化。調味料のSKU数を拡充しており、高級品・こだわりの品まで幅広く品揃えしているため、選ぶ楽しさを感じさせてくれます。レトルトカレーコーナーではスープカレーの割合が高く、北海道らしい棚割りとなっています。酒類では十勝ワインをコーナー展開するなど特色も見られますが、イオンリカーではなく食品売場の中に埋め込んでいる形式のため、全体的なアイテム数はそれほど多くありません。
食料品売場だけでなく直営の衣料品・住まいの品にも平日からお客さんが入っており、施設全体に活気が感じられました。特に子供向け用品や子供服が充実しているため、若いファミリー層からの支持を集めているようです。一方で1階フードコートには空き区画もありやや苦戦している模様。ファミリーレストランのような飲食店があっても良いと感じました。