ロピア甲府ヨドバシ店
- 2023/03/04
- 20:34
山梨県甲府市。
JR甲府駅すぐのところに、ロピア甲府ヨドバシ店はあります。
店舗外観。
かつてこの建物では山交百貨店(百貨店協会には未加盟)が営業していましたが、2019年9月30日をもって閉店。2021年4月28日にヨドバシカメラマルチメディア甲府が居抜きでオープンしました。その地下1階に2022年12月26日、ロピアが出店しました。

青果売場。
直営で運営しますが「八尾物屋あづま」を名乗ります。

簡素な青果台にボリューム感ある陳列。
単品量販を志向するためアイテムは絞り込まれており、有機野菜や産地直送野菜、少量・小分けパックといった商品群は扱いません。

いちごコーナー。

壁面の什器。平日16時の時点で99円のレタスはほぼ売り切れでした。

キャベツも1玉99円で提供。

青果と並び導入部では激安な加工食品を大量陳列で訴求。埼玉地盤のベルクなどでも見られる手法です。

売場は青果、鮮魚、惣菜、精肉と続いています。和洋日配は中盤から後半にまとめて配置。
天井からは「ロピア語録」とも呼ばれるポスターが吊るされています。

鮮魚では数量は少ないものの丸魚を扱い、鮮度感をアピールします。

お馴染みの巨大な生アトランティックサーモン。

「大トロ中トロ赤身全部食べれます」と紹介する生本鮪ブーメランといったインパクトある商品を展開。
一方で調理に手間が掛かる刺身は扱っていません。

鮮魚部門でも大容量パックを強化します。

ボリューム満点!という文字が躍るメガパックを販売。

山積みにされたうなぎの蒲焼はこの大きさでなんと790円。購入する方も多く見受けられました。

鮮魚売場で展開する寿司コーナー。
1人前990円、2人前1800円とネタにこだわった贅沢な商品を訴求します。

本マグロとサーモンの比率が高いですね。

海鮮寿司カップ(690円)やまぐろ寿司カップ(790円)といった見た目にもこだわった商品を販売します。

壁面の魚のイラスト。

惣菜売場。
壁面には慌ただしい厨房をイメージしたようなイラスト。

大きなボードを使って訴求する、店内で焼き上げたピザ。
価格の割に本格的でボリュームもあり、コスパが良いと評判の商品。多くのお客さんが手に取っていました。

隣に並んでいた「キングオブバーガー」(999円)

韓国風のり巻き「キンパ寿司」を大量陳列。

「みんなでわいわい♪」という謳い文句の通り、複数人でシェアして食べるような大容量パックを中心に据えます。

海苔弁当もこのボリューム感。

甲府ヨドバシ店限定という「真空低温調理で4時間かけて作ったごちそう焼豚」。
精肉に強みがあるため、店内調理の肉惣菜にも注力します。

アジフライもジャンボサイズ。

調理麺も大容量パックを販売。
「野菜マシマシにんにくマシマシラーメン」(699円)というラーメン二郎に似せた商品も販売します。

自家製のプリンを惣菜売場で売り込みます。
スイーツの強化はヤオコーやマミーマートなどに先進的な取り組みが見られます。

精肉売場。肉の部位を記した行燈が吊るされています。
ロピアは精肉店を祖業としており、精肉部門は専門性の高い品揃えと競争力ある価格で集客の要となっています。

自社ブランド「みなもと牛」すき焼き用肉が100g398円という驚異的な低価格。

牛ステーキ盛り合わせも100g398円。この肉質でこの価格を実現する企業は滅多にありません。

霜降りの入った上質な牛肉を豊富に品揃えします。

分厚いシャトーブリアンなど高級志向なアイテムも販売します。

牛ももや牛タンのブロック肉も販売。

冷凍コーナーではより大きなブロック肉も取り扱います。

大容量で低価格なアイテムを平台にボリューム展開。

メガ盛りパックコーナー。

国産鶏もも肉も4枚入りで100g79円という驚きの価格で提供。

自家製のハム・ソーセージも豊富にラインナップ。

精肉を過ぎると壁面に沿って和洋日配、折り返してレジ方面に冷凍食品コーナーを平台ショーケースで展開します。

和日配の納豆コーナー。
おかめ納豆極小粒3パックは59円で販売。

洋日配の牛乳コーナー。

バンドル販売を積極的に行い、まとめ買いによる客単価の向上を図ります。

パスコ超熟は149円、ヤマザキロイヤルブレッドは125円で販売。

7/7と書いて週7(しゅうなな)と読ませるオリジナルパンコーナー(店内ベーカリーではない)を導入。

加工食品売場。オリジナル商品をエンドなど目立つ場所でボリューム展開。

充実の焼肉のたれコーナー。

ペットボトル飲料でもオリジナル商品を導入。

お菓子売場には模型の汽車が走っています。

グミは輸入品も含めバラエティに富んだ品揃え。

全国各地の果物を使用したグミも販売。

開店直後の過激なオープン特価は落ち着いていますが、それでも日配品や加工食品では十分な集客を発揮するであろうプライシングを実施。

酒売場では山梨県の地酒も販売。

クラフトビールも充実していました。

ロピア甲府ヨドバシ店 店舗概要
開業: 2022年12月26日
売場面積: 約2000㎡(目測。バックヤード含めた1フロアの面積は3220㎡)
営業時間: 10:00~20:00
住所: 山梨県甲府市丸の内1-3-3
駐車場: 300台(1,000円以上お買い上げで1時間サービス、2,500円以上お買い上げで1時間30分サービス、5,000円以上お買い上げで2時間サービス、25,000円以上お買い上げで3時間サービス)
HP: http://lopia.jp/shop/koufu-yodobashi
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮から惣菜、日配、加工食品まで幅広く非常に多め
売場の雰囲気: 活気ある
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送、ロピアオリジナルソング(あいうえあいらぶ~ラブラブロピア)
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 無し
食品セミセルフレジ: 9台(6台稼働中)精算機18台(支払いは現金のみ)
食品完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: オリジナル商品
2022年12月26日にヨドバシカメラマルチメディア甲府の地下1階にオープンしたばかりの店舗です。ロピアは山梨県初出店となり、ヨドバシカメラの複合商業施設では2021年11月にオープンした「ロピア 京都ヨドバシ店」に次いで2店舗目です。
導入部から青果、鮮魚、惣菜、精肉と一直線に配置し、壁面に沿って和洋日配、折り返してレジ方面に冷凍食品コーナーを平台ショーケースで展開します。他店と同じく青果は「八尾物屋あづま」、鮮魚は「日本橋魚萬」といった自社で名付けたブランドを押し出します。
青果ではいちご1パック399円、キャベツ・レタスそれぞれ99円など驚きの安さで提供。鮮魚ではお馴染みの巨大な生アトランティックサーモンや生本鮪ブーメランといったインパクトある商品を訴求します。寿司も大きなネタを贅沢に使った商品を売り込みますが、1人前990円など決して安くはなく、お刺身など調理の手間が掛かるアイテムは扱いません。
惣菜は店内で焼き上げた人気のピザを主軸として、SNS映えするような大容量でインパクトある商品がズラリと並びます。精肉では自社ブランド「みなもと牛」すき焼き用肉が100g398円、国産鶏もも肉が100g79円など他の追随を許さない圧倒的な安さを打ち出します。精肉店として創業し「肉のロピア」と名乗るだけのことはあって、上質な和牛から普段使いの豚肉・鶏肉や味付け肉、ラム肉、冷凍のブロック肉まで幅広いアイテムを低価格で揃え、多くのお客さんが精肉売場に滞留していました。
開店直後の過激なオープン特価は落ち着いていますが、それでも日配品や加工食品では十分な集客を発揮するであろうプライシングを実施。単品量販を基本戦略としているためアイテム数は削減されていますが、輸入菓子などで珍しい品も見られます。ロピアオリジナル商品も店内各所で売り込みますが、デザインの統一が不十分であるなど課題もあると感じます。
今国内で最も勢いがあるチェーンと言われるロピアだけあって、活気に満ち溢れた店内でした。オープンから既に1か月以上経過したタイミングでの訪問でしたが、集客力は衰えておらず、平日の昼間からファミリー層を中心に大勢のお客さんで賑わっていました。セミセルフレジが6台稼働しますが、それでも列が出来ている場面が多い印象。カゴを3つ載せられるカートを採用しており、3カゴ目まで商品が山積みという方も見られました。
一般社団法人全国スーパーマーケット協会が公表している「スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、2022年の全国にあるスーパーマーケットの平均客単価は平日2013.6円となっていますが、ロピアの平均客単価は3000円を超えているのではないかと感じました。購入品目も精肉を中心とした生鮮3品から惣菜、日配、加工食品・菓子など幅広く買い求めている印象です。
一方で駅前立地ということで足元商圏には単身者・少人数世帯が多く住んでいると推測されますが、そういった顧客のニーズを満たすような商品の導入は行わず、休日に家族連れが遠くから来店してもらえるようなテーマパーク型の商品政策を推し進めます。特に惣菜売場には1人前の商品はほぼ並んでおらず、大人数でシェアして食べることが前提のアイテムに絞り込まれています。
急速な拡大路線の裏で、人員不足のため売場が荒れている店舗も散見されるロピアですが、ヨドバシ甲府店では商品補充作業をする従業員も多く、加工食品では欠品も多くはありませんでした。一方で青果は非常に低価格で提供しているということもあり、夕方には売り切れとなるアイテムが出ていました。特価品は数量限定にしておき、一定数販売したら値上げするなどして夕方から夜にも品揃えをしなければ、目当ての鮮魚や精肉があっても作りたい料理の食材が揃わないといったケースも生じてしまいます。
JR甲府駅すぐのところに、ロピア甲府ヨドバシ店はあります。
店舗外観。
かつてこの建物では山交百貨店(百貨店協会には未加盟)が営業していましたが、2019年9月30日をもって閉店。2021年4月28日にヨドバシカメラマルチメディア甲府が居抜きでオープンしました。その地下1階に2022年12月26日、ロピアが出店しました。

青果売場。
直営で運営しますが「八尾物屋あづま」を名乗ります。

簡素な青果台にボリューム感ある陳列。
単品量販を志向するためアイテムは絞り込まれており、有機野菜や産地直送野菜、少量・小分けパックといった商品群は扱いません。

いちごコーナー。

壁面の什器。平日16時の時点で99円のレタスはほぼ売り切れでした。

キャベツも1玉99円で提供。

青果と並び導入部では激安な加工食品を大量陳列で訴求。埼玉地盤のベルクなどでも見られる手法です。

売場は青果、鮮魚、惣菜、精肉と続いています。和洋日配は中盤から後半にまとめて配置。
天井からは「ロピア語録」とも呼ばれるポスターが吊るされています。

鮮魚では数量は少ないものの丸魚を扱い、鮮度感をアピールします。

お馴染みの巨大な生アトランティックサーモン。

「大トロ中トロ赤身全部食べれます」と紹介する生本鮪ブーメランといったインパクトある商品を展開。
一方で調理に手間が掛かる刺身は扱っていません。

鮮魚部門でも大容量パックを強化します。

ボリューム満点!という文字が躍るメガパックを販売。

山積みにされたうなぎの蒲焼はこの大きさでなんと790円。購入する方も多く見受けられました。

鮮魚売場で展開する寿司コーナー。
1人前990円、2人前1800円とネタにこだわった贅沢な商品を訴求します。

本マグロとサーモンの比率が高いですね。

海鮮寿司カップ(690円)やまぐろ寿司カップ(790円)といった見た目にもこだわった商品を販売します。

壁面の魚のイラスト。

惣菜売場。
壁面には慌ただしい厨房をイメージしたようなイラスト。

大きなボードを使って訴求する、店内で焼き上げたピザ。
価格の割に本格的でボリュームもあり、コスパが良いと評判の商品。多くのお客さんが手に取っていました。

隣に並んでいた「キングオブバーガー」(999円)

韓国風のり巻き「キンパ寿司」を大量陳列。

「みんなでわいわい♪」という謳い文句の通り、複数人でシェアして食べるような大容量パックを中心に据えます。

海苔弁当もこのボリューム感。

甲府ヨドバシ店限定という「真空低温調理で4時間かけて作ったごちそう焼豚」。
精肉に強みがあるため、店内調理の肉惣菜にも注力します。

アジフライもジャンボサイズ。

調理麺も大容量パックを販売。
「野菜マシマシにんにくマシマシラーメン」(699円)というラーメン二郎に似せた商品も販売します。

自家製のプリンを惣菜売場で売り込みます。
スイーツの強化はヤオコーやマミーマートなどに先進的な取り組みが見られます。

精肉売場。肉の部位を記した行燈が吊るされています。
ロピアは精肉店を祖業としており、精肉部門は専門性の高い品揃えと競争力ある価格で集客の要となっています。

自社ブランド「みなもと牛」すき焼き用肉が100g398円という驚異的な低価格。

牛ステーキ盛り合わせも100g398円。この肉質でこの価格を実現する企業は滅多にありません。

霜降りの入った上質な牛肉を豊富に品揃えします。

分厚いシャトーブリアンなど高級志向なアイテムも販売します。

牛ももや牛タンのブロック肉も販売。

冷凍コーナーではより大きなブロック肉も取り扱います。

大容量で低価格なアイテムを平台にボリューム展開。

メガ盛りパックコーナー。

国産鶏もも肉も4枚入りで100g79円という驚きの価格で提供。

自家製のハム・ソーセージも豊富にラインナップ。

精肉を過ぎると壁面に沿って和洋日配、折り返してレジ方面に冷凍食品コーナーを平台ショーケースで展開します。

和日配の納豆コーナー。
おかめ納豆極小粒3パックは59円で販売。

洋日配の牛乳コーナー。

バンドル販売を積極的に行い、まとめ買いによる客単価の向上を図ります。

パスコ超熟は149円、ヤマザキロイヤルブレッドは125円で販売。

7/7と書いて週7(しゅうなな)と読ませるオリジナルパンコーナー(店内ベーカリーではない)を導入。

加工食品売場。オリジナル商品をエンドなど目立つ場所でボリューム展開。

充実の焼肉のたれコーナー。

ペットボトル飲料でもオリジナル商品を導入。

お菓子売場には模型の汽車が走っています。

グミは輸入品も含めバラエティに富んだ品揃え。

全国各地の果物を使用したグミも販売。

開店直後の過激なオープン特価は落ち着いていますが、それでも日配品や加工食品では十分な集客を発揮するであろうプライシングを実施。

酒売場では山梨県の地酒も販売。

クラフトビールも充実していました。

ロピア甲府ヨドバシ店 店舗概要
開業: 2022年12月26日
売場面積: 約2000㎡(目測。バックヤード含めた1フロアの面積は3220㎡)
営業時間: 10:00~20:00
住所: 山梨県甲府市丸の内1-3-3
駐車場: 300台(1,000円以上お買い上げで1時間サービス、2,500円以上お買い上げで1時間30分サービス、5,000円以上お買い上げで2時間サービス、25,000円以上お買い上げで3時間サービス)
HP: http://lopia.jp/shop/koufu-yodobashi
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮から惣菜、日配、加工食品まで幅広く非常に多め
売場の雰囲気: 活気ある
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送、ロピアオリジナルソング(あいうえあいらぶ~ラブラブロピア)
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 無し
食品セミセルフレジ: 9台(6台稼働中)精算機18台(支払いは現金のみ)
食品完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: オリジナル商品
2022年12月26日にヨドバシカメラマルチメディア甲府の地下1階にオープンしたばかりの店舗です。ロピアは山梨県初出店となり、ヨドバシカメラの複合商業施設では2021年11月にオープンした「ロピア 京都ヨドバシ店」に次いで2店舗目です。
導入部から青果、鮮魚、惣菜、精肉と一直線に配置し、壁面に沿って和洋日配、折り返してレジ方面に冷凍食品コーナーを平台ショーケースで展開します。他店と同じく青果は「八尾物屋あづま」、鮮魚は「日本橋魚萬」といった自社で名付けたブランドを押し出します。
青果ではいちご1パック399円、キャベツ・レタスそれぞれ99円など驚きの安さで提供。鮮魚ではお馴染みの巨大な生アトランティックサーモンや生本鮪ブーメランといったインパクトある商品を訴求します。寿司も大きなネタを贅沢に使った商品を売り込みますが、1人前990円など決して安くはなく、お刺身など調理の手間が掛かるアイテムは扱いません。
惣菜は店内で焼き上げた人気のピザを主軸として、SNS映えするような大容量でインパクトある商品がズラリと並びます。精肉では自社ブランド「みなもと牛」すき焼き用肉が100g398円、国産鶏もも肉が100g79円など他の追随を許さない圧倒的な安さを打ち出します。精肉店として創業し「肉のロピア」と名乗るだけのことはあって、上質な和牛から普段使いの豚肉・鶏肉や味付け肉、ラム肉、冷凍のブロック肉まで幅広いアイテムを低価格で揃え、多くのお客さんが精肉売場に滞留していました。
開店直後の過激なオープン特価は落ち着いていますが、それでも日配品や加工食品では十分な集客を発揮するであろうプライシングを実施。単品量販を基本戦略としているためアイテム数は削減されていますが、輸入菓子などで珍しい品も見られます。ロピアオリジナル商品も店内各所で売り込みますが、デザインの統一が不十分であるなど課題もあると感じます。
今国内で最も勢いがあるチェーンと言われるロピアだけあって、活気に満ち溢れた店内でした。オープンから既に1か月以上経過したタイミングでの訪問でしたが、集客力は衰えておらず、平日の昼間からファミリー層を中心に大勢のお客さんで賑わっていました。セミセルフレジが6台稼働しますが、それでも列が出来ている場面が多い印象。カゴを3つ載せられるカートを採用しており、3カゴ目まで商品が山積みという方も見られました。
一般社団法人全国スーパーマーケット協会が公表している「スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、2022年の全国にあるスーパーマーケットの平均客単価は平日2013.6円となっていますが、ロピアの平均客単価は3000円を超えているのではないかと感じました。購入品目も精肉を中心とした生鮮3品から惣菜、日配、加工食品・菓子など幅広く買い求めている印象です。
一方で駅前立地ということで足元商圏には単身者・少人数世帯が多く住んでいると推測されますが、そういった顧客のニーズを満たすような商品の導入は行わず、休日に家族連れが遠くから来店してもらえるようなテーマパーク型の商品政策を推し進めます。特に惣菜売場には1人前の商品はほぼ並んでおらず、大人数でシェアして食べることが前提のアイテムに絞り込まれています。
急速な拡大路線の裏で、人員不足のため売場が荒れている店舗も散見されるロピアですが、ヨドバシ甲府店では商品補充作業をする従業員も多く、加工食品では欠品も多くはありませんでした。一方で青果は非常に低価格で提供しているということもあり、夕方には売り切れとなるアイテムが出ていました。特価品は数量限定にしておき、一定数販売したら値上げするなどして夕方から夜にも品揃えをしなければ、目当ての鮮魚や精肉があっても作りたい料理の食材が揃わないといったケースも生じてしまいます。