イオンノア店(売場・専門店街)
- 2023/03/09
- 20:28
こちらの記事はイオンノア店の売場や専門店街を紹介する記事となっております。
外観や併設する「もりのゆうえんち」などを先にこちらの記事でご覧ください→http://daieisaison.jp/blog-entry-785.html
1階はファッション、食品、飲食のフロア。

まずは食料品売場から見ていきます。

アーチ状の特徴的な天井。

品質にこだわった果物も導入部で販売。

彩り鮮やかなカットフルーツも揃えます。

水耕栽培のリーフ野菜をコーナー展開。

イオンが売り込みを図るオーガニック野菜も拡充されています。

豊富なトマトを揃える「トマトマルシェ」

「まごころ農家」というノボリを設置して地場野菜も訴求します。

和日配コーナーでは「九州うまかモン市」と称して練り物などを販売。

壁面に沿って鮮魚、精肉と配置。

高額なアイテムはありませんが、イオンとしては珍しく丸魚も販売。陳列量も多く需要があるようです。

ハレの日需要にも応える高単価でファミリー層向けのお刺身も並びます。

ホタテの貝殻に貝柱を盛り付けたお造りなど、工夫ある商品も販売。

魚屋の握り鮨は1人前1180円という贅沢な商品を大量陳列。

マグロのサクはびんちょうまぐろ、きはだまぐろから本マグロ中トロまで幅広い価格帯を揃えます。

精肉売場導入部ではトップバリュグリーンアイ「タスマニアビーフ」を訴求。

ファミリー層向けの焼き肉セットも販売。

惣菜売場にも青果売場同様の天井が見られます。

厨房は見えますが、ライブ感を演出できるような近さではありません。

グリル料理や魚惣菜など手の込んだ惣菜は見られませんが、定番品の陳列量は多い印象。

オリジン弁当コーナーを導入。かつては量り売りコーナーだったと思われます。
一方で上質志向な「リワードキッチン」商品は見られません。

惣菜売場の握り寿司はお手頃価格。

試供品としてお吸い物を付けるという販促を行っていました。
ちょっと中身が見えにくいですね...。

惣菜との並びでベーカリーも設置。

「生ふらんすぱん」などひと手間加えた高級志向な商品を強化しています。

洋日配コーナーの牛乳。トップバリュベストプライスを大量陳列。

冷凍食品売場。

ご飯とおかずがバランスよく食べられるワントレー冷凍食品を強化。

加工食品売場。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。
高級品・こだわりの品はほぼ扱わず、プライベートブランドや定番品が中心。

輸入菓子コーナーを設けています。

ノア店独自の売場づくりとして、店舗と同じく野田市に本社を構える「キッコーマン」の商品を9ゴンドラに渡って集積します。

自身で商品登録を行いながら買い物を行う「レジゴー」を導入。

1階で営業する青果店「サン・フレッシュ」

1階の非食品売場は日用消耗品や化粧品、一部衣料品を直営で展開します。

化粧品コーナー。

1階にはイオン系列の「アスビー」が出店。一方で2階にも靴コーナーを展開しており、こちらは別ブランドのグリーンボックスとして営業しています。

トップバリュコレクションのコーナー。

カジュアル衣料「ハニーズ」

イオンバイク。

モーリーファンタジー。

「レストランアベニュー」という飲食店街。

吹き抜け部分がフードコートとなっています。
マクドナルドなどファーストフードチェーンは出店していません。

ガラス張りで開放的な空間を演出します。

撤退した飲食店もあり、後継テナントは決まっていません。

店舗中央部にある大きな吹き抜け。

時計は停止していました。

吹き抜けの下は催事場となっており、訪れた際にはホワイトデー向けのチョコレートを展開していました。

小売や飲食ゾーンとは区別された「ザ・スペース」のフロアガイド。
3階のイオンリテール運営の「イオンスペースシネマ」は現存していますが、「ジュニアカレッジ」は時期不明ですが撤退。2階の「スペースレーン」(ボウリング場)は「アミューズメントシティラクゾー」へ営業移管されています。1階にあった「イオンスポーツクラブ」「イオンスイミングスクール」は2021年10月31日をもって閉店。こちらは経営を引き継ぐ企業が現れていません。

閉鎖されたイオンスポーツクラブの区画。

2階は衣料品のフロア。

婦人服売り場。

広大な売場に大量の商品が並びますが、集客には至っていません。

紳士服売場。

紳士肌着コーナー。

紳士フォーマルウェア。

紳士服飾雑貨。

靴を担当する「グリーンボックス」

入居する100円ショップ「キャン・ドゥ」

2階ボウリング場「アミューズメントシティラクゾー」

ガラス張りの階段にはボウリングのピンが描かれています。

3階は住まいの品と子供のフロア。

広大な生活用品コーナー。

収納用品コーナー。

調理器具も充実。

家具コーナー。カーテンなどインテリア用品も品揃え豊富です。

白物家電も直営で販売しています。

イオン住まいのリフォームもコーナーを設置。

子供服コーナー。

子供肌着。

総合スーパーらしく子供玩具が充実。

入居する未来屋書店。

テナントの空きが目立っており、撤退したテナントの後継が現れない模様。
1階にもあるモーリーファンタジーが3階の一部区画でも営業しています。子供向け商品を揃えるのが3階であるため、相性は良さそうです。

テナントが抜けた区画。


こちらは休憩スペースとして活用されています。

イオンスペースシネマ。
イオンシネマではなく、イオンリテールが運営する映画館です。208席、135席と小規模の2スクリーンのみで上映作品も3作程度。公式ホームページも存在せず、今では当たり前となったオンラインでの座席指定なども対応していません。

映画館のマークは欠けていました。

ネオン管の「スペースシネマ」

3階に入居する「ノア総合診療センター」。クリニックモールです。

現在は野田市が運営する会議室区画が、かつての「ジュニアカレッジ」だった模様。

シンメトリーな階段。

イオンノア店 店舗概要
開業: 1989年3月25日
売場面積: 16989㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 1階8:00〜23:00、2・3階9:00〜21:00
住所: 千葉県野田市中根36-1
駐車場: 2200台(無料)
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%8E%E3%82%A2%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: イオンフードサプライ、ミートサプライ、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(0台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(3台稼働中)精算機7台
食品完全セルフレジ: 5台
レジゴー精算機: 3台
トイレ: ややきれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
1989年3月25日、扇屋ジャスコノア店を核店舗とした「ショッピングセンターノア」がオープンしました。野田市駅と愛宕駅の中間に立地することから、頭文字を取り「ノア」と名付けられたそうです。1999年に扇屋ジャスコはジャスコ本体に吸収され、屋号もジャスコへ改称。2011年3月1日にはイオングループの総合スーパーブランド統一に伴い、イオンへ転換されました。
広大な面積に駐車場2200台を備え、店舗には映画館、ボウリング場、スポーツクラブを導入し、観覧車のある「もりのゆうえんち」やドライブインシアターも設けた巨大ショッピングモールです。現在スポーツクラブは閉鎖されており、ドライブインシアターもコロナ禍で一時期復活したものの直近では活用されておらず、テナントの撤退も見られるなど集客に陰りも見られます。一方で食料品売場は平日でも賑わいを見せており、地元住民からの支持は厚いようです。
青果売場では地場野菜コーナーも大きく展開するほか、オーガニック野菜や水耕栽培野菜、少量・小分けパックなど様々な需要に応えるきめ細かな品揃えを実施。鮮魚のお刺身は6点盛り1280円などファミリー層向けの商品や、殻付きのホタテお造りなど見た目にも楽しい工夫ある商品など、バラエティに富んだ品揃え。魚屋の握り鮨は1人前1180円という贅沢な商品を大量陳列。精肉は導入部でタスマニアビーフを訴求しており、上質な茨城県産常陸牛など高級志向な商品も強化するほか、焼肉セットや大容量パックなど低価格品やファミリー層向けなど幅広いアイテムを用意します。
惣菜売場は最新のイオンと比べるとグリル料理、魚惣菜といったカテゴリが弱く、手の込んだ工夫ある惣菜は少ない印象ですが、オリジン弁当コーナーを設けるなど定番品を中心に数量は十分並んでいます。加工食品売場には他店に無いコーナーとして「キッコーマンコーナー」を大きく展開。店舗と同じく野田市に本社を構えるキッコーマンの商品を集積して訴求します。鮮魚や惣菜の陳列量はイオンとしてもかなり多く、夕方にかけても売上が期待できる繁盛店のようです。
2階、3階はかなり広大な売場面積にも関わらずほぼイオンが直営で運営しており、キャン・ドゥや未来屋書店など入居するものの集客には貢献しない規模です。総合スーパーの経営再建を急ぐ競合他社であれば、家電量販店などを誘致し家賃収入を得ようとするフロア構成ですが、イオンはあくまでも自前で展開します。フードコートも設置しますが、大手ファーストフードチェーンなどは入居しておらず、地元の店が中心という状態。気になったのは、「イオンスペースシネマ」の営業時間が10:00〜18:00であるという点です。通常の映画館であれば9時から21時程度まで上映しており、20時以降をレイトショーとして設定するのが一般的です。この営業時間では上映回数も限られ、作品も2スクリーンで3作品公開する形式のようですが、顧客の需要を満たすことは出来ないでしょう。
「もりのゆうえんち」の採算が取れているのかは非常に疑問であるため、いつまで営業を継続できるか不透明ですが、開業から34年目を迎えるイオンはまだまだ営業すると推測されます。一方で施設のメンテナンスは十分でなく老朽化が進行しており、お客様の声でも駐車場の白線が見えないといった要望が見られました。食料品売場は既に十分な競争力がある様子ですが、より買い物しやすい環境づくりのため施設全体のリニューアルも期待されます。
外観や併設する「もりのゆうえんち」などを先にこちらの記事でご覧ください→http://daieisaison.jp/blog-entry-785.html
1階はファッション、食品、飲食のフロア。

まずは食料品売場から見ていきます。

アーチ状の特徴的な天井。

品質にこだわった果物も導入部で販売。

彩り鮮やかなカットフルーツも揃えます。

水耕栽培のリーフ野菜をコーナー展開。

イオンが売り込みを図るオーガニック野菜も拡充されています。

豊富なトマトを揃える「トマトマルシェ」

「まごころ農家」というノボリを設置して地場野菜も訴求します。

和日配コーナーでは「九州うまかモン市」と称して練り物などを販売。

壁面に沿って鮮魚、精肉と配置。

高額なアイテムはありませんが、イオンとしては珍しく丸魚も販売。陳列量も多く需要があるようです。

ハレの日需要にも応える高単価でファミリー層向けのお刺身も並びます。

ホタテの貝殻に貝柱を盛り付けたお造りなど、工夫ある商品も販売。

魚屋の握り鮨は1人前1180円という贅沢な商品を大量陳列。

マグロのサクはびんちょうまぐろ、きはだまぐろから本マグロ中トロまで幅広い価格帯を揃えます。

精肉売場導入部ではトップバリュグリーンアイ「タスマニアビーフ」を訴求。

ファミリー層向けの焼き肉セットも販売。

惣菜売場にも青果売場同様の天井が見られます。

厨房は見えますが、ライブ感を演出できるような近さではありません。

グリル料理や魚惣菜など手の込んだ惣菜は見られませんが、定番品の陳列量は多い印象。

オリジン弁当コーナーを導入。かつては量り売りコーナーだったと思われます。
一方で上質志向な「リワードキッチン」商品は見られません。

惣菜売場の握り寿司はお手頃価格。

試供品としてお吸い物を付けるという販促を行っていました。
ちょっと中身が見えにくいですね...。

惣菜との並びでベーカリーも設置。

「生ふらんすぱん」などひと手間加えた高級志向な商品を強化しています。

洋日配コーナーの牛乳。トップバリュベストプライスを大量陳列。

冷凍食品売場。

ご飯とおかずがバランスよく食べられるワントレー冷凍食品を強化。

加工食品売場。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。
高級品・こだわりの品はほぼ扱わず、プライベートブランドや定番品が中心。

輸入菓子コーナーを設けています。

ノア店独自の売場づくりとして、店舗と同じく野田市に本社を構える「キッコーマン」の商品を9ゴンドラに渡って集積します。

自身で商品登録を行いながら買い物を行う「レジゴー」を導入。

1階で営業する青果店「サン・フレッシュ」

1階の非食品売場は日用消耗品や化粧品、一部衣料品を直営で展開します。

化粧品コーナー。

1階にはイオン系列の「アスビー」が出店。一方で2階にも靴コーナーを展開しており、こちらは別ブランドのグリーンボックスとして営業しています。

トップバリュコレクションのコーナー。

カジュアル衣料「ハニーズ」

イオンバイク。

モーリーファンタジー。

「レストランアベニュー」という飲食店街。

吹き抜け部分がフードコートとなっています。
マクドナルドなどファーストフードチェーンは出店していません。

ガラス張りで開放的な空間を演出します。

撤退した飲食店もあり、後継テナントは決まっていません。

店舗中央部にある大きな吹き抜け。

時計は停止していました。

吹き抜けの下は催事場となっており、訪れた際にはホワイトデー向けのチョコレートを展開していました。

小売や飲食ゾーンとは区別された「ザ・スペース」のフロアガイド。
3階のイオンリテール運営の「イオンスペースシネマ」は現存していますが、「ジュニアカレッジ」は時期不明ですが撤退。2階の「スペースレーン」(ボウリング場)は「アミューズメントシティラクゾー」へ営業移管されています。1階にあった「イオンスポーツクラブ」「イオンスイミングスクール」は2021年10月31日をもって閉店。こちらは経営を引き継ぐ企業が現れていません。

閉鎖されたイオンスポーツクラブの区画。

2階は衣料品のフロア。

婦人服売り場。

広大な売場に大量の商品が並びますが、集客には至っていません。

紳士服売場。

紳士肌着コーナー。

紳士フォーマルウェア。

紳士服飾雑貨。

靴を担当する「グリーンボックス」

入居する100円ショップ「キャン・ドゥ」

2階ボウリング場「アミューズメントシティラクゾー」

ガラス張りの階段にはボウリングのピンが描かれています。

3階は住まいの品と子供のフロア。

広大な生活用品コーナー。

収納用品コーナー。

調理器具も充実。

家具コーナー。カーテンなどインテリア用品も品揃え豊富です。

白物家電も直営で販売しています。

イオン住まいのリフォームもコーナーを設置。

子供服コーナー。

子供肌着。

総合スーパーらしく子供玩具が充実。

入居する未来屋書店。

テナントの空きが目立っており、撤退したテナントの後継が現れない模様。
1階にもあるモーリーファンタジーが3階の一部区画でも営業しています。子供向け商品を揃えるのが3階であるため、相性は良さそうです。

テナントが抜けた区画。


こちらは休憩スペースとして活用されています。

イオンスペースシネマ。
イオンシネマではなく、イオンリテールが運営する映画館です。208席、135席と小規模の2スクリーンのみで上映作品も3作程度。公式ホームページも存在せず、今では当たり前となったオンラインでの座席指定なども対応していません。

映画館のマークは欠けていました。

ネオン管の「スペースシネマ」

3階に入居する「ノア総合診療センター」。クリニックモールです。

現在は野田市が運営する会議室区画が、かつての「ジュニアカレッジ」だった模様。

シンメトリーな階段。

イオンノア店 店舗概要
開業: 1989年3月25日
売場面積: 16989㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 1階8:00〜23:00、2・3階9:00〜21:00
住所: 千葉県野田市中根36-1
駐車場: 2200台(無料)
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%8E%E3%82%A2%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: イオンフードサプライ、ミートサプライ、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(0台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(3台稼働中)精算機7台
食品完全セルフレジ: 5台
レジゴー精算機: 3台
トイレ: ややきれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
1989年3月25日、扇屋ジャスコノア店を核店舗とした「ショッピングセンターノア」がオープンしました。野田市駅と愛宕駅の中間に立地することから、頭文字を取り「ノア」と名付けられたそうです。1999年に扇屋ジャスコはジャスコ本体に吸収され、屋号もジャスコへ改称。2011年3月1日にはイオングループの総合スーパーブランド統一に伴い、イオンへ転換されました。
広大な面積に駐車場2200台を備え、店舗には映画館、ボウリング場、スポーツクラブを導入し、観覧車のある「もりのゆうえんち」やドライブインシアターも設けた巨大ショッピングモールです。現在スポーツクラブは閉鎖されており、ドライブインシアターもコロナ禍で一時期復活したものの直近では活用されておらず、テナントの撤退も見られるなど集客に陰りも見られます。一方で食料品売場は平日でも賑わいを見せており、地元住民からの支持は厚いようです。
青果売場では地場野菜コーナーも大きく展開するほか、オーガニック野菜や水耕栽培野菜、少量・小分けパックなど様々な需要に応えるきめ細かな品揃えを実施。鮮魚のお刺身は6点盛り1280円などファミリー層向けの商品や、殻付きのホタテお造りなど見た目にも楽しい工夫ある商品など、バラエティに富んだ品揃え。魚屋の握り鮨は1人前1180円という贅沢な商品を大量陳列。精肉は導入部でタスマニアビーフを訴求しており、上質な茨城県産常陸牛など高級志向な商品も強化するほか、焼肉セットや大容量パックなど低価格品やファミリー層向けなど幅広いアイテムを用意します。
惣菜売場は最新のイオンと比べるとグリル料理、魚惣菜といったカテゴリが弱く、手の込んだ工夫ある惣菜は少ない印象ですが、オリジン弁当コーナーを設けるなど定番品を中心に数量は十分並んでいます。加工食品売場には他店に無いコーナーとして「キッコーマンコーナー」を大きく展開。店舗と同じく野田市に本社を構えるキッコーマンの商品を集積して訴求します。鮮魚や惣菜の陳列量はイオンとしてもかなり多く、夕方にかけても売上が期待できる繁盛店のようです。
2階、3階はかなり広大な売場面積にも関わらずほぼイオンが直営で運営しており、キャン・ドゥや未来屋書店など入居するものの集客には貢献しない規模です。総合スーパーの経営再建を急ぐ競合他社であれば、家電量販店などを誘致し家賃収入を得ようとするフロア構成ですが、イオンはあくまでも自前で展開します。フードコートも設置しますが、大手ファーストフードチェーンなどは入居しておらず、地元の店が中心という状態。気になったのは、「イオンスペースシネマ」の営業時間が10:00〜18:00であるという点です。通常の映画館であれば9時から21時程度まで上映しており、20時以降をレイトショーとして設定するのが一般的です。この営業時間では上映回数も限られ、作品も2スクリーンで3作品公開する形式のようですが、顧客の需要を満たすことは出来ないでしょう。
「もりのゆうえんち」の採算が取れているのかは非常に疑問であるため、いつまで営業を継続できるか不透明ですが、開業から34年目を迎えるイオンはまだまだ営業すると推測されます。一方で施設のメンテナンスは十分でなく老朽化が進行しており、お客様の声でも駐車場の白線が見えないといった要望が見られました。食料品売場は既に十分な競争力がある様子ですが、より買い物しやすい環境づくりのため施設全体のリニューアルも期待されます。