ダイエー赤羽店・イオンフードスタイル
- 2023/05/03
- 20:26
東京都北区。
JR赤羽駅から徒歩7分程度のところに、ダイエー赤羽店・イオンフードスタイルはあります。
店舗外観。

商店街側の正面入口。

ダイエーというロゴと、イオンフードスタイルというロゴが並んでいます。

こちらは別館。以前はイオンバイクでしたが、現在は衣料品、生活用品、雑貨などの売り尽くし会場となっていました。

営業終了のお知らせ。
2、3階は6月末、1階は9月10日で営業を終了し、9月20日より別館に移転するという予定です。この地に再出店する方向で準備を進めているという記載もあります。

1階の直営食料品・日用消耗品フロアガイド。

専門店フロア閉店のお知らせ。

入口すぐにベーカリーと惣菜売場を配置。

惣菜売場は厨房がガラス張りのオープンキッチン方式で、ライブ感を演出。

惣菜売場に「魚屋の寿司」を展開。

大トロ、中トロ、ウニ、いくらも入った1人前1550円という高級アイテムも導入します。

ネタにこだわった贅沢なアイテムが目立ちます。

焼き魚、魚惣菜コーナー。

カツ丼や海苔弁当など298円均一で提供。

お弁当はアウトパックの比率が高くなっています。

売場の真ん中という落ち着かない場所に配置されたイートインスペースはリニューアル時から続いています。

青果売場。
カットフルーツやカット野菜を強化。

それほど凝った野菜などは扱わないものの、産地直送野菜は販売。

少量・小分けサイズも販売し、きめ細やかな品揃えを目指します。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜をコーナー展開。

壁面の精肉売場。

ダイエー「さつま姫牛」とイオンの「タスマニアビーフ」が並びます。

平台ではさつま姫牛のステーキ肉を大量陳列。

鮮魚売場。お造りはアルティフーズから供給を受けます。

初夏の味覚と称して湯たこを訴求。

魚と野菜をセットにした簡便調理アイテムを販売。「魚じゃが」というネーミングは面白いですね。

最終コーナーに和洋日配、冷凍食品をまとめて配置。

牛乳コーナー。

デザートも充実しています。

チーズの対面販売コーナー。

リニューアル当初はかなり高価格帯アイテムを導入していましたが、現在は大衆向けの商品が中心となっています。

加工食品売場の醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。

菓子など品出しが追いついていないコーナーも見受けられました。

クラフトビールコーナー。

他チェーンではあまり見られない商品も並んでいました。

2階に掲げられた「イオンフードスタイル」の看板。2017年6月には3階を専門店化、2019年3月に2階を専門店化し、直営は1階の食料品のみという状態になっていました。

入居するアスビーアウトレット。

衣料品「ネクストドア」

3階のヤマダデンキ。

100円ショップ「セリア」

ダイエー赤羽店・イオンフードスタイル 店舗概要
開業: 2012年3月1日
売場面積: 約2000㎡(目測)
営業時間: 9:00~23:00
住所: 東京都北区赤羽2-5-7
駐車場: 68台(1000円以上お買上げ90分無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0754/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、高齢者、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、惣菜、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: やや悪い(追いついていない)
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ
鮮魚加工者: 自社店内、アルティフーズ
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 5台(3台稼働中)、精算機10台
食品完全セルフレジ: 6台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
旧ダイエー赤羽店は1969年12月5日に1万1470㎡の規模でオープン(日本スーパー名鑑より)。1966年より西友が営業していた赤羽に首都圏進出の一環としてダイエーが出店したため、熾烈な価格競争に発展し、「赤羽戦争」と呼ばれました。建物の老朽化のため2010年7月に一旦営業を終了し、2012年3月1日に現在の建物に再出店。2015年6月20日には、新業態「フードスタイルストア」の第1号店として改装オープンし、店名にも「ダイエー赤羽店・イオンフードスタイル」とイオンの屋号が追加されました。
開店当日に訪れた際の記事はこちらをご覧ください
→http://daieisaison.jp/blog-entry-380.html
この時に「赤羽という街に合っているかといえば微妙」という感想を書かせていただきましたが、実際に2017年6月には3階を専門店化、2019年3月に2階を専門店化し、直営は1階の食料品のみという状態になっていました。オーガニック食品や高級な酒類、おしゃれなカフェなどは赤羽の地域住民には支持を得られなかった模様です。
2023年夏には旧ダイエー赤羽北本通り店を建て替えた「イオンスタイル赤羽」がオープンする予定となっており、自社競合も懸念されていましたが、4月28日に「2、3階は6月末、1階は9月10日で営業を終了し、9月20日より別館に移転する」という案内が貼り出されました。しかも理由として「建て替えのため」と記載されており、開業からわずか11年の建物を解体する方針であることが明らかになりました。建て替え後に再出店する方向で準備しているという内容もあるため、マンションを建て1階に入居する計画だと推測されますが、2階3階を貸し出して家賃収入を得るだけでは黒字にならなかったのでしょうか。
細長い食料品フロアは、商店街に面した入口から惣菜、青果、壁面に沿って精肉、鮮魚、最終コーナーに和洋日配、冷凍食品をまとめて配置します。フードスタイルストア転換時には高級路線に振れていましたが、現在は品質にこだわったアイテムも扱いつつ、普段使いの品を標準的な価格帯で提供する使いやすいお店という印象です。簡便・時短といったニーズに応える商品もラインナップ。一方で惣菜や青果は通路も比較的広く買い物しやすいものの、レジ前に列が出来てしまうと加工食品の通路が混雑し、回遊性が悪いと感じます。鮮魚・精肉前のメイン通路も混雑しやすく、根本的に細長く売場配置の難しい店舗であることは否めないでしょう。
競合である西友が閉店を明日に控え、加工食品や日配品が品切れとなっている中、16時という夕方ピークには少し早い時間帯にも関わらずダイエーは活気に溢れていました。セミセルフレジは5台中3台しか稼働しておらず、普段はそこまで賑わっていないと思われますが、各レジに5人程度が並び、完全セルフレジも10人以上が列を作っていました。徒歩や自転車が来店の中心ですが客単価も比較的高く、不採算を理由に閉店することは考えられない繁盛店でした。完全に西友が撤退すれば、より客数の増加が見込まれます。
イオンとしてはイオンスタイル赤羽の売上確保のためにダイエーを縮小させ棲み分けを図る方針なのでしょうが、西友の顧客を獲得できれば、現店舗でも十分利益を上げることが出来るのではないでしょうか。向かいのイオンバイクが入居していた別館の売場面積はわずか711㎡で、需要に対応できるとはとても思えません。
JR赤羽駅から徒歩7分程度のところに、ダイエー赤羽店・イオンフードスタイルはあります。
店舗外観。

商店街側の正面入口。

ダイエーというロゴと、イオンフードスタイルというロゴが並んでいます。

こちらは別館。以前はイオンバイクでしたが、現在は衣料品、生活用品、雑貨などの売り尽くし会場となっていました。

営業終了のお知らせ。
2、3階は6月末、1階は9月10日で営業を終了し、9月20日より別館に移転するという予定です。この地に再出店する方向で準備を進めているという記載もあります。

1階の直営食料品・日用消耗品フロアガイド。

専門店フロア閉店のお知らせ。

入口すぐにベーカリーと惣菜売場を配置。

惣菜売場は厨房がガラス張りのオープンキッチン方式で、ライブ感を演出。

惣菜売場に「魚屋の寿司」を展開。

大トロ、中トロ、ウニ、いくらも入った1人前1550円という高級アイテムも導入します。

ネタにこだわった贅沢なアイテムが目立ちます。

焼き魚、魚惣菜コーナー。

カツ丼や海苔弁当など298円均一で提供。

お弁当はアウトパックの比率が高くなっています。

売場の真ん中という落ち着かない場所に配置されたイートインスペースはリニューアル時から続いています。

青果売場。
カットフルーツやカット野菜を強化。

それほど凝った野菜などは扱わないものの、産地直送野菜は販売。

少量・小分けサイズも販売し、きめ細やかな品揃えを目指します。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜をコーナー展開。

壁面の精肉売場。

ダイエー「さつま姫牛」とイオンの「タスマニアビーフ」が並びます。

平台ではさつま姫牛のステーキ肉を大量陳列。

鮮魚売場。お造りはアルティフーズから供給を受けます。

初夏の味覚と称して湯たこを訴求。

魚と野菜をセットにした簡便調理アイテムを販売。「魚じゃが」というネーミングは面白いですね。

最終コーナーに和洋日配、冷凍食品をまとめて配置。

牛乳コーナー。

デザートも充実しています。

チーズの対面販売コーナー。

リニューアル当初はかなり高価格帯アイテムを導入していましたが、現在は大衆向けの商品が中心となっています。

加工食品売場の醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。

菓子など品出しが追いついていないコーナーも見受けられました。

クラフトビールコーナー。

他チェーンではあまり見られない商品も並んでいました。

2階に掲げられた「イオンフードスタイル」の看板。2017年6月には3階を専門店化、2019年3月に2階を専門店化し、直営は1階の食料品のみという状態になっていました。

入居するアスビーアウトレット。

衣料品「ネクストドア」

3階のヤマダデンキ。

100円ショップ「セリア」

ダイエー赤羽店・イオンフードスタイル 店舗概要
開業: 2012年3月1日
売場面積: 約2000㎡(目測)
営業時間: 9:00~23:00
住所: 東京都北区赤羽2-5-7
駐車場: 68台(1000円以上お買上げ90分無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0754/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、高齢者、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、惣菜、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: やや悪い(追いついていない)
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ
鮮魚加工者: 自社店内、アルティフーズ
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 5台(3台稼働中)、精算機10台
食品完全セルフレジ: 6台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
旧ダイエー赤羽店は1969年12月5日に1万1470㎡の規模でオープン(日本スーパー名鑑より)。1966年より西友が営業していた赤羽に首都圏進出の一環としてダイエーが出店したため、熾烈な価格競争に発展し、「赤羽戦争」と呼ばれました。建物の老朽化のため2010年7月に一旦営業を終了し、2012年3月1日に現在の建物に再出店。2015年6月20日には、新業態「フードスタイルストア」の第1号店として改装オープンし、店名にも「ダイエー赤羽店・イオンフードスタイル」とイオンの屋号が追加されました。
開店当日に訪れた際の記事はこちらをご覧ください
→http://daieisaison.jp/blog-entry-380.html
この時に「赤羽という街に合っているかといえば微妙」という感想を書かせていただきましたが、実際に2017年6月には3階を専門店化、2019年3月に2階を専門店化し、直営は1階の食料品のみという状態になっていました。オーガニック食品や高級な酒類、おしゃれなカフェなどは赤羽の地域住民には支持を得られなかった模様です。
2023年夏には旧ダイエー赤羽北本通り店を建て替えた「イオンスタイル赤羽」がオープンする予定となっており、自社競合も懸念されていましたが、4月28日に「2、3階は6月末、1階は9月10日で営業を終了し、9月20日より別館に移転する」という案内が貼り出されました。しかも理由として「建て替えのため」と記載されており、開業からわずか11年の建物を解体する方針であることが明らかになりました。建て替え後に再出店する方向で準備しているという内容もあるため、マンションを建て1階に入居する計画だと推測されますが、2階3階を貸し出して家賃収入を得るだけでは黒字にならなかったのでしょうか。
細長い食料品フロアは、商店街に面した入口から惣菜、青果、壁面に沿って精肉、鮮魚、最終コーナーに和洋日配、冷凍食品をまとめて配置します。フードスタイルストア転換時には高級路線に振れていましたが、現在は品質にこだわったアイテムも扱いつつ、普段使いの品を標準的な価格帯で提供する使いやすいお店という印象です。簡便・時短といったニーズに応える商品もラインナップ。一方で惣菜や青果は通路も比較的広く買い物しやすいものの、レジ前に列が出来てしまうと加工食品の通路が混雑し、回遊性が悪いと感じます。鮮魚・精肉前のメイン通路も混雑しやすく、根本的に細長く売場配置の難しい店舗であることは否めないでしょう。
競合である西友が閉店を明日に控え、加工食品や日配品が品切れとなっている中、16時という夕方ピークには少し早い時間帯にも関わらずダイエーは活気に溢れていました。セミセルフレジは5台中3台しか稼働しておらず、普段はそこまで賑わっていないと思われますが、各レジに5人程度が並び、完全セルフレジも10人以上が列を作っていました。徒歩や自転車が来店の中心ですが客単価も比較的高く、不採算を理由に閉店することは考えられない繁盛店でした。完全に西友が撤退すれば、より客数の増加が見込まれます。
イオンとしてはイオンスタイル赤羽の売上確保のためにダイエーを縮小させ棲み分けを図る方針なのでしょうが、西友の顧客を獲得できれば、現店舗でも十分利益を上げることが出来るのではないでしょうか。向かいのイオンバイクが入居していた別館の売場面積はわずか711㎡で、需要に対応できるとはとても思えません。