西友荻窪店
- 2023/05/18
- 21:05
東京都杉並区。
JR中央線の荻窪駅すぐのところに、西友荻窪店はあります。
店舗外観。
荻窪駅前に建つショッピングセンター「荻窪タウンセブン」内に、西友荻窪店は営業しています。正確にはタウンセブン区画の3階から5階に西友が入居しており、旧店舗を建て替えてタウンセブンと一体的になるよう増床した部分は地下から7階まで全て西友の区画です。荻窪新興商店街の跡地を再開発して1981年9月に開業した荻窪タウンセブンの隣では、従来から西友が営業しており、これに合わせて西友も建て替えを実施。増床部分は1983年11月にオープンしました。

正面入口側。

かつてあった屋上広告塔は撤去されています。

2階部分はバルコニーのような構造。

店舗側面。

2階からも店内に入ることが出来ます。

駅に近い入口。

隣接するルミネとは各フロアで接続していますが、1階は通路となっており従業員用駐輪場として活用されています。

フロアガイド。

規模は小さいですが1階から2階にかけて吹き抜けがあります。

古い総合スーパーに多いシンメトリーな階段。お手洗いは各階の中間の踊り場に設置されています。

まずは地下食料品フロアから見ていきます。

1階と地下のフロアガイド。

青果売場。契約農家直送の野菜をボリューム展開。

「トマトがトマらない祭」
栽培環境にこだわった高価格帯のトマトも導入するほか、手書き風POPや関連陳列、レシピ提案など工夫が感じられる売場となっています。

凄まじい陳列量の野菜。

少量・小分けサイズも品揃えを強化。

オーガニック野菜も販売します。

タウンセブン側の入口が2カ所あるため、それぞれに果物、野菜を配置するような細長い場所で展開。もう1カ所から入店すると果物コーナーがあります。

野菜側の入口から外周に沿って見ていきます。続いて鮮魚売場。

丸魚も販売しており調理も承ります。

上質な本マグロ中トロ(100g1580円)も販売。

お刺身は4点盛り889円~1190円、6点盛り1490円などファミリー層向けのアイテムを主軸に展開。

サーモンかと思いきや生銀鮭を大量陳列。

鮮魚、精肉では平台ショーケースも配置しています。

精肉は原則として川越のプロセスセンターから供給。

100g299円の巨大なアメリカ産牛肩ロースステーキ肉は西友ではおなじみ。

惣菜売場。

ベーカリーも併設します。

あまり凝った焼き立てパンは扱わず、お手頃な商品が中心。

弁当は圧巻の陳列量で、棚いっぱいに商品が並びます。

ぎっしりと積まれた手巻おにぎり。

鮭ハラスの照焼重(598円)、ネギ塩牛タン重(698円)、うな重(698円)といった他の西友ではあまり見られない手の込んだ工夫のあるアイテムや、高価格帯のアイテムが並びます。

ボリュームのあるタルタルとり天丼や季節の野菜天丼なども販売。

「熟成うまリッチポークのロースカツ」(428円)。
熟成やリッチという言葉を入れて品質を訴求。

地下1階に生鮮3品と惣菜を集約し、1階に日配品、加工食品、菓子、飲料・酒などを配置。

ドレッシングコーナー。

牛乳コーナー。

たまごは全商品おひとり様1点までとなっていました。

こちらは直結しているタウンセブン地下食料品フロア。「東信水産荻窪総本店」「魚耕荻窪本店」「肉匠たなか」「藤巻商店」など鮮度や品質を打ち出す高級志向なラインナップとなっており、日常生活のニーズに応える西友とうまく棲み分けが図れているようです。

タウンセブン1階は服飾雑貨や化粧品のフロアとなっており、食料品は扱いません。
そのため、和洋菓子などの銘品コーナーはタウンセブン、西友ともに導入していません(直結しているルミネでは取り扱いあり)。

西友2階の日用消耗品コーナー。
以前は無印良品が入居していました。

3階は婦人服、子供服のフロア。

アロマなど集積した「ルーム&リラクシング」コーナー。

子供服も取り扱います。

4階は紳士服、生活用品のフロア。

スポーツ衣料。

フォーマルウェアも販売は継続しています。

わずかではありますが寝具も販売。

大型の家電は6階ノジマに任せ、生活家電のみ取り扱います。

総合スーパーらしい子供玩具コーナー。

生活用品コーナー。

自転車も取り扱い。

タウンセブンと西友の区画はそれぞれ各フロアでルミネと接続されています。

増床された西友はタウンセブンと一体となるように建設されましたが、ルミネとは段差が生じています。

welcome!荻窪店

thank you!荻窪店

他店ではあまり見られない模様。

ルミネとの連絡通路からの眺め。

5階は全て無印良品のフロアです。

洗練された空間が広がっています。

2021年9月に改装を実施しており、2階にあった無印良品を5階へ拡大移転しています。

かつて直営で家電製品なども販売していた6階には家電量販店「ノジマ」が出店。
メガネ専門店「和真」は西友直営時代から営業しています。一方でタウンセブン側の2階に「JINS」、6階に「眼鏡市場」が出店しており、建物内は眼鏡屋激戦区となっています。

6階のタウンセブン区画で営業する書店は京王電鉄傘下の啓文堂書店です。

屋上へやってきました。

芝生は2010年にタウンセブンがリニューアルした際に整備されたようです。

神社がありました。


隣接するルミネとは非常時に行き来できるように橋がかけられています。

かすかに富士山が見えました。

西友荻窪店 店舗概要
開業: 1983年11月23日(西友増床部分。荻窪タウンセブンは1981年9月30日オープン)
売場面積: 14850㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: B1F・1F・2Fは、24時間営業。 3F・4Fは9:00〜23:00)
住所: 東京都杉並区上荻1-9-1 タウンセブン
駐車場: 130台(料金 1時間800円。以降、30分毎に400円。お買上げ金額3,000円以上で1時間、6,000円以上で1時間30分無料。)
HP: https://www.seiyu.co.jp/shop/%E8%A5%BF%E5%8F%8B%E8%8D%BB%E7%AA%AA%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 非常に多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 西友川越食品流通センター
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ:
1階 5台(5台稼働中)、精算機8台
地下 8台(4台稼働中)、精算機13台
食品完全セルフレジ: 18台(1階のみ設置)
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: みなさまのお墨付き
荻窪駅前に建つショッピングセンター「荻窪タウンセブン」内に、西友荻窪店は営業しています。正確にはタウンセブン区画の3階から5階に西友が入居しており、旧店舗を建て替えてタウンセブンと一体的になるよう増床した部分は地下から7階まで全て西友の区画です。荻窪新興商店街の跡地を再開発して1981年9月に開業した荻窪タウンセブンの隣では、従来から西友が営業しており、これに合わせて西友も建て替えを実施。増床部分は1983年11月にオープンしました。私の手元にある2000年版の日本スーパー名鑑によると、西友荻窪店の1999年の年商はおよそ149億9800万円。都内で営業する「西友」屋号の中ではダントツの売上があり、同社の大型店「リヴィン」を含めてもオズ大泉、光が丘に次ぐ3位となっています。
2021年9月に改装を実施しており、2階にあった無印良品を5階全てへ拡大移転。直営で家電製品なども販売していた6階には家電量販店「ノジマ」が出店しました。売場はきれいに改装されており、築40年近い建物を感じさせない売場となっています。一方で地下と1階に分かれた食料品フロアは1フロアあたり700㎡ほどという狭さで、通路幅も十分でなく回遊性は良くありません。
地下1階に生鮮3品と惣菜を集約し、1階に日配品、加工食品、菓子、飲料・酒などを配置。駅前立地でショートタイムショッピングを提供するのであれば惣菜が1階の方が望ましいですが、スペースの制約が大きいため致し方無いでしょう。日持ちしない商品は地下で販売するという区分けはある意味はっきりとして分かりやすいかも知れません。
青果ではタウンセブン側の入口が2カ所あるため、それぞれに果物、野菜を配置するような細長い場所で展開します。トマト、バナナ、産地直送野菜などを壁面でダイナミックに訴求。陳列量はどの商品も大量に用意されています。オーガニック野菜を販売するほか、少量・小分けサイズも品揃えを強化しています。
鮮魚は上質な本マグロ中トロ(100g1580円)やファミリー層向けのお刺身盛り合わせに加え、丸魚も販売しており調理も承ります。ガラス張りのライブ感ある調理場で鮮度感も訴求。精肉はアウトパックで品揃えしており、平台冷蔵ショーケースでは100g299円のアメリカ産牛肩ロースステーキ肉を展開。国産一期牛(いちごうし)といった上質な牛肉もわずかに導入しますが、基本的には定番アイテムを低価格で売り込みます。
惣菜は圧巻の陳列量で、棚いっぱいに商品が並びます。手巻きおにぎりは隙間の逆三角形部分にもさらにおにぎりを置くような状態。鮭ハラスの照焼重(598円)、ネギ塩牛タン重(698円)、うな重(698円)といった他の西友ではあまり見られない手の込んだ工夫のあるアイテムや、高価格帯のアイテムを店内調理しており、魅力的な品揃えを実現します。午後から夕方にかけても出来立て・作り立てを提供している様子。加工食品や菓子は品出しが追いついておらず、やや品薄感があります。スペースも限られているため、PBも他店のように大きく売場を割いて訴求することは出来ていません。
平日の15時という、スーパーにとっては客数の減少するアイドルタイムである時間帯にも関わらず、食料品売場は非常に多くのお客さんで賑わっていました。夕方ピークには惣菜売場を中心にすれ違うのも大変な混雑になるのではないでしょうか。買い上げ点数も決して低い水準ではなく、凄まじい坪効率だと予測されます。タウンセブン地下の専門店は「東信水産荻窪総本店」「魚耕荻窪本店」「肉匠たなか」「藤巻商店」など鮮度や品質を打ち出す高級志向なラインナップとなっており、日常生活のニーズに応える西友とうまく棲み分けが図れているようです。2階日用消耗品や3階、4階の衣料品売場にもお客さんが入っており、レジが混雑するタイミングがあるなど、食料品以外も支持を集めています。
JR中央線の荻窪駅すぐのところに、西友荻窪店はあります。
店舗外観。
荻窪駅前に建つショッピングセンター「荻窪タウンセブン」内に、西友荻窪店は営業しています。正確にはタウンセブン区画の3階から5階に西友が入居しており、旧店舗を建て替えてタウンセブンと一体的になるよう増床した部分は地下から7階まで全て西友の区画です。荻窪新興商店街の跡地を再開発して1981年9月に開業した荻窪タウンセブンの隣では、従来から西友が営業しており、これに合わせて西友も建て替えを実施。増床部分は1983年11月にオープンしました。

正面入口側。

かつてあった屋上広告塔は撤去されています。

2階部分はバルコニーのような構造。

店舗側面。

2階からも店内に入ることが出来ます。

駅に近い入口。

隣接するルミネとは各フロアで接続していますが、1階は通路となっており従業員用駐輪場として活用されています。

フロアガイド。

規模は小さいですが1階から2階にかけて吹き抜けがあります。

古い総合スーパーに多いシンメトリーな階段。お手洗いは各階の中間の踊り場に設置されています。

まずは地下食料品フロアから見ていきます。

1階と地下のフロアガイド。

青果売場。契約農家直送の野菜をボリューム展開。

「トマトがトマらない祭」
栽培環境にこだわった高価格帯のトマトも導入するほか、手書き風POPや関連陳列、レシピ提案など工夫が感じられる売場となっています。

凄まじい陳列量の野菜。

少量・小分けサイズも品揃えを強化。

オーガニック野菜も販売します。

タウンセブン側の入口が2カ所あるため、それぞれに果物、野菜を配置するような細長い場所で展開。もう1カ所から入店すると果物コーナーがあります。

野菜側の入口から外周に沿って見ていきます。続いて鮮魚売場。

丸魚も販売しており調理も承ります。

上質な本マグロ中トロ(100g1580円)も販売。

お刺身は4点盛り889円~1190円、6点盛り1490円などファミリー層向けのアイテムを主軸に展開。

サーモンかと思いきや生銀鮭を大量陳列。

鮮魚、精肉では平台ショーケースも配置しています。

精肉は原則として川越のプロセスセンターから供給。

100g299円の巨大なアメリカ産牛肩ロースステーキ肉は西友ではおなじみ。

惣菜売場。

ベーカリーも併設します。

あまり凝った焼き立てパンは扱わず、お手頃な商品が中心。

弁当は圧巻の陳列量で、棚いっぱいに商品が並びます。

ぎっしりと積まれた手巻おにぎり。

鮭ハラスの照焼重(598円)、ネギ塩牛タン重(698円)、うな重(698円)といった他の西友ではあまり見られない手の込んだ工夫のあるアイテムや、高価格帯のアイテムが並びます。

ボリュームのあるタルタルとり天丼や季節の野菜天丼なども販売。

「熟成うまリッチポークのロースカツ」(428円)。
熟成やリッチという言葉を入れて品質を訴求。

地下1階に生鮮3品と惣菜を集約し、1階に日配品、加工食品、菓子、飲料・酒などを配置。

ドレッシングコーナー。

牛乳コーナー。

たまごは全商品おひとり様1点までとなっていました。

こちらは直結しているタウンセブン地下食料品フロア。「東信水産荻窪総本店」「魚耕荻窪本店」「肉匠たなか」「藤巻商店」など鮮度や品質を打ち出す高級志向なラインナップとなっており、日常生活のニーズに応える西友とうまく棲み分けが図れているようです。

タウンセブン1階は服飾雑貨や化粧品のフロアとなっており、食料品は扱いません。
そのため、和洋菓子などの銘品コーナーはタウンセブン、西友ともに導入していません(直結しているルミネでは取り扱いあり)。

西友2階の日用消耗品コーナー。
以前は無印良品が入居していました。

3階は婦人服、子供服のフロア。

アロマなど集積した「ルーム&リラクシング」コーナー。

子供服も取り扱います。

4階は紳士服、生活用品のフロア。

スポーツ衣料。

フォーマルウェアも販売は継続しています。

わずかではありますが寝具も販売。

大型の家電は6階ノジマに任せ、生活家電のみ取り扱います。

総合スーパーらしい子供玩具コーナー。

生活用品コーナー。

自転車も取り扱い。

タウンセブンと西友の区画はそれぞれ各フロアでルミネと接続されています。

増床された西友はタウンセブンと一体となるように建設されましたが、ルミネとは段差が生じています。

welcome!荻窪店

thank you!荻窪店

他店ではあまり見られない模様。

ルミネとの連絡通路からの眺め。

5階は全て無印良品のフロアです。

洗練された空間が広がっています。

2021年9月に改装を実施しており、2階にあった無印良品を5階へ拡大移転しています。

かつて直営で家電製品なども販売していた6階には家電量販店「ノジマ」が出店。
メガネ専門店「和真」は西友直営時代から営業しています。一方でタウンセブン側の2階に「JINS」、6階に「眼鏡市場」が出店しており、建物内は眼鏡屋激戦区となっています。

6階のタウンセブン区画で営業する書店は京王電鉄傘下の啓文堂書店です。

屋上へやってきました。

芝生は2010年にタウンセブンがリニューアルした際に整備されたようです。

神社がありました。


隣接するルミネとは非常時に行き来できるように橋がかけられています。

かすかに富士山が見えました。

西友荻窪店 店舗概要
開業: 1983年11月23日(西友増床部分。荻窪タウンセブンは1981年9月30日オープン)
売場面積: 14850㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: B1F・1F・2Fは、24時間営業。 3F・4Fは9:00〜23:00)
住所: 東京都杉並区上荻1-9-1 タウンセブン
駐車場: 130台(料金 1時間800円。以降、30分毎に400円。お買上げ金額3,000円以上で1時間、6,000円以上で1時間30分無料。)
HP: https://www.seiyu.co.jp/shop/%E8%A5%BF%E5%8F%8B%E8%8D%BB%E7%AA%AA%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 非常に多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 西友川越食品流通センター
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ:
1階 5台(5台稼働中)、精算機8台
地下 8台(4台稼働中)、精算機13台
食品完全セルフレジ: 18台(1階のみ設置)
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: みなさまのお墨付き
荻窪駅前に建つショッピングセンター「荻窪タウンセブン」内に、西友荻窪店は営業しています。正確にはタウンセブン区画の3階から5階に西友が入居しており、旧店舗を建て替えてタウンセブンと一体的になるよう増床した部分は地下から7階まで全て西友の区画です。荻窪新興商店街の跡地を再開発して1981年9月に開業した荻窪タウンセブンの隣では、従来から西友が営業しており、これに合わせて西友も建て替えを実施。増床部分は1983年11月にオープンしました。私の手元にある2000年版の日本スーパー名鑑によると、西友荻窪店の1999年の年商はおよそ149億9800万円。都内で営業する「西友」屋号の中ではダントツの売上があり、同社の大型店「リヴィン」を含めてもオズ大泉、光が丘に次ぐ3位となっています。
2021年9月に改装を実施しており、2階にあった無印良品を5階全てへ拡大移転。直営で家電製品なども販売していた6階には家電量販店「ノジマ」が出店しました。売場はきれいに改装されており、築40年近い建物を感じさせない売場となっています。一方で地下と1階に分かれた食料品フロアは1フロアあたり700㎡ほどという狭さで、通路幅も十分でなく回遊性は良くありません。
地下1階に生鮮3品と惣菜を集約し、1階に日配品、加工食品、菓子、飲料・酒などを配置。駅前立地でショートタイムショッピングを提供するのであれば惣菜が1階の方が望ましいですが、スペースの制約が大きいため致し方無いでしょう。日持ちしない商品は地下で販売するという区分けはある意味はっきりとして分かりやすいかも知れません。
青果ではタウンセブン側の入口が2カ所あるため、それぞれに果物、野菜を配置するような細長い場所で展開します。トマト、バナナ、産地直送野菜などを壁面でダイナミックに訴求。陳列量はどの商品も大量に用意されています。オーガニック野菜を販売するほか、少量・小分けサイズも品揃えを強化しています。
鮮魚は上質な本マグロ中トロ(100g1580円)やファミリー層向けのお刺身盛り合わせに加え、丸魚も販売しており調理も承ります。ガラス張りのライブ感ある調理場で鮮度感も訴求。精肉はアウトパックで品揃えしており、平台冷蔵ショーケースでは100g299円のアメリカ産牛肩ロースステーキ肉を展開。国産一期牛(いちごうし)といった上質な牛肉もわずかに導入しますが、基本的には定番アイテムを低価格で売り込みます。
惣菜は圧巻の陳列量で、棚いっぱいに商品が並びます。手巻きおにぎりは隙間の逆三角形部分にもさらにおにぎりを置くような状態。鮭ハラスの照焼重(598円)、ネギ塩牛タン重(698円)、うな重(698円)といった他の西友ではあまり見られない手の込んだ工夫のあるアイテムや、高価格帯のアイテムを店内調理しており、魅力的な品揃えを実現します。午後から夕方にかけても出来立て・作り立てを提供している様子。加工食品や菓子は品出しが追いついておらず、やや品薄感があります。スペースも限られているため、PBも他店のように大きく売場を割いて訴求することは出来ていません。
平日の15時という、スーパーにとっては客数の減少するアイドルタイムである時間帯にも関わらず、食料品売場は非常に多くのお客さんで賑わっていました。夕方ピークには惣菜売場を中心にすれ違うのも大変な混雑になるのではないでしょうか。買い上げ点数も決して低い水準ではなく、凄まじい坪効率だと予測されます。タウンセブン地下の専門店は「東信水産荻窪総本店」「魚耕荻窪本店」「肉匠たなか」「藤巻商店」など鮮度や品質を打ち出す高級志向なラインナップとなっており、日常生活のニーズに応える西友とうまく棲み分けが図れているようです。2階日用消耗品や3階、4階の衣料品売場にもお客さんが入っており、レジが混雑するタイミングがあるなど、食料品以外も支持を集めています。