コモディイイダ上板橋店
- 2023/05/28
- 17:14
東京都板橋区。
東武東上線の上板橋駅から徒歩3分程度のところに、コモディイイダ上板橋店はあります。
店舗外観。
マンションの1階、2階に入居する物件です。

青果売場。

季節的には終盤のいちごを低価格で提供。

トマトコーナー。
甘さや栄養価にこだわったアイテムも並びますが、商品紹介のPOPやレシピ提案なども出来ると良いですね。

和日配コーナー。
大手NBも競争力ある価格で販売。

続いて精肉売場を配置。
100mほど離れた「食彩館桜川店」が加工を実施しています。

大容量パックで価格訴求を行います。

鮮魚は上板橋店が加工を行い、「食彩館桜川店」へ供給します。
設備は両店舗とも備えていると推測されますが、人員を集約した方が効率的な加工・調理が可能なのでしょう。

丸魚も取り扱います。

カルパッチョ風の「サーモントラウトのサラダ盛」(450円)

かつおのたたきは刺身用スライスやのっけ盛りなど様々な食べ方を提案。

中トロの入ったお造りなども並びますが、比較的リーズナブルな価格帯です。

鮮魚売場で販売されている食材を使用した魚惣菜は、「みなみまぐろカマ山賊焼き」(480円)など手の込んだ商品もあり魅力的です。

珍味類も充実しており、おつまみ需要取り込みを図ります。

惣菜売場。あまり手間のかかるアイテムは扱いませんが、陳列量は多いと感じます。

ボリュームのある弁当はほぼ全て店内調理で、種類も豊富です。
午後にも製造を行い、夕方にかけて出来立てを提供します。

「海老とアボカドのポキ丼」(499円)というやや奇抜な商品も販売。

加工食品売場。醬油コーナー。

CGC商品も導入。

大手NBの価格が低く抑えられている一方、CGC商品はそこまで安売りしません。

「物価高への挑戦」と題して激安商品をエンドでボリューム展開。
キットカットミニは1袋178円と安いですが、通常商品は12枚入りなのに対し、こちらは9枚+1枚増量の規格商品となっています。
ネスレキットカットは枚数減少とサイズ縮小が著しい商品として知られており、メーカー希望小売価格を変更せずに内容量は減少を続けています。

2階は衣料品と日用雑貨のフロア。

2022年9月に100円ショップのダイソーを導入しています。

ダイソーの区画。
売場スペースをダイソーに貸し出して発注・商品補充等は行ってもらい、精算レジはコモディイイダが担う「レジ流し」方式を採用しています。

レジが同一であるためか、看板を大きく設置しての区画分けなどは行っていません。

コモディイイダ上板橋店 店舗概要
開業: 1990年7月14日
売場面積: 1666㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~23:00(衣料品/雑貨売場及びダイソーフロア 9:00~19:00)
住所: 東京都板橋区上板橋1-19-16
駐車場: 無し
HP: https://www.comodi-iida.co.jp/store/tokyo/t018.html
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 特筆なし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 同社の食彩館桜川店
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 5台(3台稼働中)、精算機10台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: やや汚い
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し(同社の食彩館桜川店から一部商品を運搬して品揃え)
プライベートブランド: CGC商品、自社オリジナル商品
上板橋駅南口、徒歩3分程度のところに立地するコモディイイダです。1990年7月14日にオープンした店舗ですが、2004年11月25日には国道254号(川越街道)を挟んで約100m先に同社の「食彩館桜川店」が出店。一般的にはスクラップ&ビルドとして旧店舗は閉鎖される距離ですが、上板橋店も営業を継続しています。なお、上板橋店は賃借物件、 食彩館桜川店は自社物件となっています。上板橋店は2フロアで1666㎡の売場面積を有しており、従来2階は全て直営で衣料品や日用雑貨を販売する同社としてはスタンダードなレイアウトでしたが、2022年9月に100円ショップのダイソーを通称「レジ流し」方式で導入しています。
コモディイイダはもともと食品スーパーとしては衣料品や日用雑貨など非食品のスペース構成比が高いチェーンでしたが、近年では売上高構成比が年々低下していました。「極端な例では、食品と非食品がスペース比率では1:1とほぼ等しいにもかかわらず、売上比率では9:1という店も出てきていた」(ダイヤモンド・チェーンストア2022年12月15日号より)こともあり、店舗活性化のためダイソーを運営する大創産業と交渉。売場スペースをダイソーに貸し出して発注・商品補充等は行ってもらい、精算レジはコモディイイダが担う「レジ流し」方式での出店が決定しました。
2022年4月に東川口店の2階に約260㎡のスペースを確保しダイソーを出店。すると、ダイソーを目当てに2階も回遊するお客が急増し、店舗全体の売上が前年同期実績を20%前後上回る状況が続いたため、導入は他店にも広がりを見せています。上板橋店の近隣には2022年7月に「オーケー上板橋店」が進出し競争が激化しましたが、ダイソーの誘致による集客力の向上と徹底的な価格攻勢もあり、同年9月以降の店舗売上は前年超えを続けているそうです(より深刻な影響を受けると推測される食彩館桜川店の業績は記事には不記載)。
1階食料品フロアは入口から青果、精肉、鮮魚、惣菜と展開。面白いことに、鮮魚は上板橋店、精肉は食彩館桜川店と分業して加工を実施しており、互いに運搬して売場に並べています。設備は両店舗とも備えていると推測されますが、人員を集約した方が効率的な加工・調理が可能なのでしょう。一方で惣菜はどちらとも店内調理を実施。ベーカリーは食彩館桜川店にのみ設備があるため、一部商品は上板橋店へ運搬していますが、アイテム数は多くありません。
青果、鮮魚、精肉の生鮮3品はこれといって秀でたところのない、悪く言えば平凡な、良く言えば日常使いしやすい品揃えです。価格はそれなりに競争力ある水準に思えます。惣菜はスペースが限られているものの、弁当はほぼ全て店内で調理しており、日替わり弁当など工夫も感じられるラインナップとなっています。加工食品は大手ナショナルブランドとCGC商品が並び、高級品やこだわりの品はほぼ扱いません。
売場は決して洗練されておらず、食彩館桜川店と比べ通路幅も狭く買い物しやすい環境とは言えませんが、駅や商店街にも近いため上板橋店の方が賑わっていました。上板橋駅南口は高層マンション建設も含む再開発が計画されており、直近では立ち退きに伴い商圏人口の減少が懸念されますが、将来的には人口の増加も期待されます。
東武東上線の上板橋駅から徒歩3分程度のところに、コモディイイダ上板橋店はあります。
店舗外観。
マンションの1階、2階に入居する物件です。

青果売場。

季節的には終盤のいちごを低価格で提供。

トマトコーナー。
甘さや栄養価にこだわったアイテムも並びますが、商品紹介のPOPやレシピ提案なども出来ると良いですね。

和日配コーナー。
大手NBも競争力ある価格で販売。

続いて精肉売場を配置。
100mほど離れた「食彩館桜川店」が加工を実施しています。

大容量パックで価格訴求を行います。

鮮魚は上板橋店が加工を行い、「食彩館桜川店」へ供給します。
設備は両店舗とも備えていると推測されますが、人員を集約した方が効率的な加工・調理が可能なのでしょう。

丸魚も取り扱います。

カルパッチョ風の「サーモントラウトのサラダ盛」(450円)

かつおのたたきは刺身用スライスやのっけ盛りなど様々な食べ方を提案。

中トロの入ったお造りなども並びますが、比較的リーズナブルな価格帯です。

鮮魚売場で販売されている食材を使用した魚惣菜は、「みなみまぐろカマ山賊焼き」(480円)など手の込んだ商品もあり魅力的です。

珍味類も充実しており、おつまみ需要取り込みを図ります。

惣菜売場。あまり手間のかかるアイテムは扱いませんが、陳列量は多いと感じます。

ボリュームのある弁当はほぼ全て店内調理で、種類も豊富です。
午後にも製造を行い、夕方にかけて出来立てを提供します。

「海老とアボカドのポキ丼」(499円)というやや奇抜な商品も販売。

加工食品売場。醬油コーナー。

CGC商品も導入。

大手NBの価格が低く抑えられている一方、CGC商品はそこまで安売りしません。

「物価高への挑戦」と題して激安商品をエンドでボリューム展開。
キットカットミニは1袋178円と安いですが、通常商品は12枚入りなのに対し、こちらは9枚+1枚増量の規格商品となっています。
ネスレキットカットは枚数減少とサイズ縮小が著しい商品として知られており、メーカー希望小売価格を変更せずに内容量は減少を続けています。

2階は衣料品と日用雑貨のフロア。

2022年9月に100円ショップのダイソーを導入しています。

ダイソーの区画。
売場スペースをダイソーに貸し出して発注・商品補充等は行ってもらい、精算レジはコモディイイダが担う「レジ流し」方式を採用しています。

レジが同一であるためか、看板を大きく設置しての区画分けなどは行っていません。

コモディイイダ上板橋店 店舗概要
開業: 1990年7月14日
売場面積: 1666㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~23:00(衣料品/雑貨売場及びダイソーフロア 9:00~19:00)
住所: 東京都板橋区上板橋1-19-16
駐車場: 無し
HP: https://www.comodi-iida.co.jp/store/tokyo/t018.html
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 特筆なし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 同社の食彩館桜川店
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 5台(3台稼働中)、精算機10台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: やや汚い
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し(同社の食彩館桜川店から一部商品を運搬して品揃え)
プライベートブランド: CGC商品、自社オリジナル商品
上板橋駅南口、徒歩3分程度のところに立地するコモディイイダです。1990年7月14日にオープンした店舗ですが、2004年11月25日には国道254号(川越街道)を挟んで約100m先に同社の「食彩館桜川店」が出店。一般的にはスクラップ&ビルドとして旧店舗は閉鎖される距離ですが、上板橋店も営業を継続しています。なお、上板橋店は賃借物件、 食彩館桜川店は自社物件となっています。上板橋店は2フロアで1666㎡の売場面積を有しており、従来2階は全て直営で衣料品や日用雑貨を販売する同社としてはスタンダードなレイアウトでしたが、2022年9月に100円ショップのダイソーを通称「レジ流し」方式で導入しています。
コモディイイダはもともと食品スーパーとしては衣料品や日用雑貨など非食品のスペース構成比が高いチェーンでしたが、近年では売上高構成比が年々低下していました。「極端な例では、食品と非食品がスペース比率では1:1とほぼ等しいにもかかわらず、売上比率では9:1という店も出てきていた」(ダイヤモンド・チェーンストア2022年12月15日号より)こともあり、店舗活性化のためダイソーを運営する大創産業と交渉。売場スペースをダイソーに貸し出して発注・商品補充等は行ってもらい、精算レジはコモディイイダが担う「レジ流し」方式での出店が決定しました。
2022年4月に東川口店の2階に約260㎡のスペースを確保しダイソーを出店。すると、ダイソーを目当てに2階も回遊するお客が急増し、店舗全体の売上が前年同期実績を20%前後上回る状況が続いたため、導入は他店にも広がりを見せています。上板橋店の近隣には2022年7月に「オーケー上板橋店」が進出し競争が激化しましたが、ダイソーの誘致による集客力の向上と徹底的な価格攻勢もあり、同年9月以降の店舗売上は前年超えを続けているそうです(より深刻な影響を受けると推測される食彩館桜川店の業績は記事には不記載)。
1階食料品フロアは入口から青果、精肉、鮮魚、惣菜と展開。面白いことに、鮮魚は上板橋店、精肉は食彩館桜川店と分業して加工を実施しており、互いに運搬して売場に並べています。設備は両店舗とも備えていると推測されますが、人員を集約した方が効率的な加工・調理が可能なのでしょう。一方で惣菜はどちらとも店内調理を実施。ベーカリーは食彩館桜川店にのみ設備があるため、一部商品は上板橋店へ運搬していますが、アイテム数は多くありません。
青果、鮮魚、精肉の生鮮3品はこれといって秀でたところのない、悪く言えば平凡な、良く言えば日常使いしやすい品揃えです。価格はそれなりに競争力ある水準に思えます。惣菜はスペースが限られているものの、弁当はほぼ全て店内で調理しており、日替わり弁当など工夫も感じられるラインナップとなっています。加工食品は大手ナショナルブランドとCGC商品が並び、高級品やこだわりの品はほぼ扱いません。
売場は決して洗練されておらず、食彩館桜川店と比べ通路幅も狭く買い物しやすい環境とは言えませんが、駅や商店街にも近いため上板橋店の方が賑わっていました。上板橋駅南口は高層マンション建設も含む再開発が計画されており、直近では立ち退きに伴い商圏人口の減少が懸念されますが、将来的には人口の増加も期待されます。