東急ストア三鷹センター店
- 2023/06/19
- 20:14
東京都三鷹市。
JR中央線の三鷹駅から徒歩3分程度のところに、東急ストア三鷹センター店はあります。
店舗外観。
1963年10月に完成した「三鷹センタービル」の地下1階に入居する店舗です。築59年が経過していますが、現在も低層階は店舗、上層階は賃貸分譲マンションとして利用されています。

完成当時は多摩地区を中心に展開していた中堅スーパー「忠実屋」が出店したものの、半年足らずで撤退したとする情報もあるようです(Wikipediaにのみ記載されており不確か)。忠実屋が短期間で撤退したと仮定して、1984年3月の東急ストア開業まで20年間どういった企業が出店していたかも特定できませんでした。

「三鷹ショッピングセンター」のフロアガイド。当時としては大型の商業施設であり、広域からも集客し大変賑わったそうです。

1階にはダイソーが入居。地下へエスカレーターが設置されています。

東急ストア売場平面図。エスカレーターで地下に降りると、左手に売場、右手の狭いスペースにはレジのみを配置。買い物空間と会計空間がエスカレーターで隔てられている構造で、会計が混雑しても回遊性に大きな影響を及ぼさないのは良い設計です。

青果売場。

上質な果物も取り扱います。

商品説明POPや糖度表示など工夫が感じられます。カットスイカの隣に塩を置くなど、関連陳列に積極的な姿勢が感じられます。

店内で加工したカットフルーツも販売。

オイシックスのミールキットや多品目なカット野菜、少量・小分けサイズなど、特に単身・少人数世帯にとって価値ある商品を提供します。

「organicの約束」と題するオイシックスの有機野菜コーナーを導入。オイシックスのインショップ形式での出店はライフ、東急ストア、クイーンズ伊勢丹、小田急OXなどで提携が進んでいます。

和日配コーナーではご当地の漬物をコーナー展開。

納豆コーナー。

細長く狭い売場のため鮮魚・精肉で平台ショーケースは設置せず、壁面のみで展開します。

狭い店舗ですが鮮魚は店内加工を実施。お刺身は生本マグロも入った3点盛り950円、4点盛り1280円など高級志向なアイテムや、「ちょっとずつ刺身盛り合わせ」と称して4種2切れ盛り698円、4種1切れ盛り398円という少量サイズを強化します。

店内突き当りの精肉売場。同社の川崎市川崎区東扇島にある畜産プロセスセンターから供給を受けます。

100g1180円の黒毛和牛サーロインステーキなど上質な牛肉も販売。

鶏肉は国産鶏もも肉100g128円と標準的な価格であるものの、ノントレー包装で環境に配慮しています。

パン売場。タカキベーカリーの高級志向な商品も見られます。

惣菜はお弁当の構成比が高く、昼時は近隣の会社員が来店し購入する姿もよく見られました。「銀鮭西京焼き海苔弁当」(598円)、「たらと白髪ねぎの香味甘酢だれ弁当」(498円)、「厚切りチャーシュー豚丼」(598円)、日替わりの「本日の昼市弁当」(500円)などやや高単価なお弁当が多く並びます。

手が込んでおり見栄えも美しく、美味しそうに思える品が多かった印象です。

握り寿司はオーソドックスなラインナップ。

加工食品売場の通路は狭く、ゆったりと買い物をする余裕は無さそうです。大型の東急ストアでは高級品・こだわりの品を積極的に導入する尖った商品政策が見られますが、こちらは売場スペースの都合上、定番品とプライベートブランドに絞り込まれています。

プライスカードは一般的なアイテムが「毎日お買い得!」、高級志向なアイテムは「ココロを豊かに!」で区別しているようです。

ドレッシングコーナー。東急ストアは他店でも品出し・フェイスアップにきちんと人員を割いており、きれいな前進立体陳列が出来ている場合が多いのですが、こちらの店舗ではちょうど中学校の職業体験で来ている生徒さんが売場の手直しをしていました。

ペットボトル飲料は競争力ある価格設定です。

クラフトビールもわずかですがコーナー展開。ビールを購入する方にロックアイスを勧める必要は無いと思います。

東急ストア三鷹センター店 店舗概要
開業: 1984年03月18日
売場面積: 722㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00-22:00
住所: 東京都三鷹市下連雀3-28-23
駐車場: 提携あり(69台。税込2,000円お買い上げで400円分のチケット配布)
HP: https://www.tokyu-store.co.jp/shop/detail.html?pdid=47
店内・売場の様子
時間帯: 12時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、会社員中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心に少なめ
売場の雰囲気: 明るい、きれい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 東急ストア東扇島センター畜産プロセスセンター
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(3台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: ビル2階共用部(清掃はされているがかなり老朽化)
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: Vマークバリュープラス
1963年10月に完成した「三鷹センタービル」の地下1階に入居する店舗です。築59年が経過していますが、現在も低層階は店舗、上層階は賃貸分譲マンションとして利用されています。開業当時は多摩地区を中心に展開していた中堅スーパー「忠実屋」が出店したものの、半年足らずで撤退したとする情報もあるようです(Wikipediaにのみ記載されており不確か)。忠実屋が短期間で撤退したと仮定して、1984年3月の東急ストア開業まで20年間どういった企業が出店していたかも特定できませんでした。
東急ストア店内はビルの老朽化を感じさせないきれいで明るい売場となっています。エスカレーターで地下に降りると、左手に売場、右手の狭いスペースにはレジのみを配置。買い物空間と会計空間がエスカレーターで隔てられている構造で、会計が混雑しても回遊性に大きな影響を及ぼさないのは良い設計です。ただし元々通路幅が狭いため、混雑時はゆっくりと商品を選ぶ余裕はないでしょう。また、サッカー台スペースがやや小さく、レジがフル稼働すると袋詰めのために順番待ちが生じる恐れもあると思われます。
細長い売場に青果、和日配、鮮魚、突き当りに精肉、折り返して和日配、惣菜、冷凍食品と配置します。青果ではオイシックスのミールキットや有機野菜をコーナー展開。オイシックスのインショップ形式での出店はライフ、東急ストア、クイーンズ伊勢丹、小田急OXなどで提携が進んでいます。多彩なカットフルーツ、カット野菜、少量・小分けサイズなど、特に単身・少人数世帯にとって価値ある商品を提供します。
続く鮮魚は切身や塩干も一通り揃えますが、豊富とは言い難い品揃え。お刺身は生本マグロも入った3点盛り950円、4点盛り1280円など高級志向なアイテムや、「ちょっとずつ刺身盛り合わせ」と称して4種2切れ盛り698円、4種1切れ盛り398円という少量サイズを強化しています。精肉は100g1180円の黒毛和牛サーロインステーキなど上質な肉質の牛肉を販売。鶏肉は国産鶏もも肉100g128円と標準的な価格であるものの、ノントレー包装で環境に配慮しています。鮮魚・精肉は平台ショーケースを配置しておらず、東急ストアが得意とする関連陳列やPOPを駆使したプロモーションを展開できていません。
惣菜はお弁当の構成比が高く、昼時は近隣の会社員が来店し購入する姿もよく見られました。「銀鮭西京焼き海苔弁当」(598円)、「たらと白髪ねぎの香味甘酢だれ弁当」(498円)、「厚切りチャーシュー豚丼」(598円)、日替わりの「本日の昼市弁当」(500円)などやや高単価なお弁当が多く並びます。その分手が込んでおり見栄えも美しく、美味しそうに思える品が多かった印象です。
加工食品や菓子は、大型の東急ストアでは高級品・こだわりの品を積極的に導入する尖った商品政策が見られますが、こちらは売場スペースの都合上、定番品とプライベートブランドに絞り込まれています。付近にはドラッグストアなど競合も多いものの、日用消耗品にも一定の面積を割いて品揃えを実施。
主婦、高齢者に加えて昼時は会社員の利用も目立ち、惣菜売場は特に賑わっていました。買い上げ点数は少ないものの、客数がカバーしており、地域一番店のオオゼキには大きく離されているものの、三平ストアよりも売上は見込めるのではないでしょうか。三鷹駅南口はかつてイトーヨーカドー、富士シティオ(閉店後にスーパーナカヤ)、長崎屋(閉店後に丸正→ママズプレート)など競合スーパーがひしめいていましたが、現在はオオゼキ、東急ストア、三平ストアの3店と「三鷹コラル」地下の三鷹市場がしのぎを削っています。
JR中央線の三鷹駅から徒歩3分程度のところに、東急ストア三鷹センター店はあります。
店舗外観。
1963年10月に完成した「三鷹センタービル」の地下1階に入居する店舗です。築59年が経過していますが、現在も低層階は店舗、上層階は賃貸分譲マンションとして利用されています。

完成当時は多摩地区を中心に展開していた中堅スーパー「忠実屋」が出店したものの、半年足らずで撤退したとする情報もあるようです(Wikipediaにのみ記載されており不確か)。忠実屋が短期間で撤退したと仮定して、1984年3月の東急ストア開業まで20年間どういった企業が出店していたかも特定できませんでした。

「三鷹ショッピングセンター」のフロアガイド。当時としては大型の商業施設であり、広域からも集客し大変賑わったそうです。

1階にはダイソーが入居。地下へエスカレーターが設置されています。

東急ストア売場平面図。エスカレーターで地下に降りると、左手に売場、右手の狭いスペースにはレジのみを配置。買い物空間と会計空間がエスカレーターで隔てられている構造で、会計が混雑しても回遊性に大きな影響を及ぼさないのは良い設計です。

青果売場。

上質な果物も取り扱います。

商品説明POPや糖度表示など工夫が感じられます。カットスイカの隣に塩を置くなど、関連陳列に積極的な姿勢が感じられます。

店内で加工したカットフルーツも販売。

オイシックスのミールキットや多品目なカット野菜、少量・小分けサイズなど、特に単身・少人数世帯にとって価値ある商品を提供します。

「organicの約束」と題するオイシックスの有機野菜コーナーを導入。オイシックスのインショップ形式での出店はライフ、東急ストア、クイーンズ伊勢丹、小田急OXなどで提携が進んでいます。

和日配コーナーではご当地の漬物をコーナー展開。

納豆コーナー。

細長く狭い売場のため鮮魚・精肉で平台ショーケースは設置せず、壁面のみで展開します。

狭い店舗ですが鮮魚は店内加工を実施。お刺身は生本マグロも入った3点盛り950円、4点盛り1280円など高級志向なアイテムや、「ちょっとずつ刺身盛り合わせ」と称して4種2切れ盛り698円、4種1切れ盛り398円という少量サイズを強化します。

店内突き当りの精肉売場。同社の川崎市川崎区東扇島にある畜産プロセスセンターから供給を受けます。

100g1180円の黒毛和牛サーロインステーキなど上質な牛肉も販売。

鶏肉は国産鶏もも肉100g128円と標準的な価格であるものの、ノントレー包装で環境に配慮しています。

パン売場。タカキベーカリーの高級志向な商品も見られます。

惣菜はお弁当の構成比が高く、昼時は近隣の会社員が来店し購入する姿もよく見られました。「銀鮭西京焼き海苔弁当」(598円)、「たらと白髪ねぎの香味甘酢だれ弁当」(498円)、「厚切りチャーシュー豚丼」(598円)、日替わりの「本日の昼市弁当」(500円)などやや高単価なお弁当が多く並びます。

手が込んでおり見栄えも美しく、美味しそうに思える品が多かった印象です。

握り寿司はオーソドックスなラインナップ。

加工食品売場の通路は狭く、ゆったりと買い物をする余裕は無さそうです。大型の東急ストアでは高級品・こだわりの品を積極的に導入する尖った商品政策が見られますが、こちらは売場スペースの都合上、定番品とプライベートブランドに絞り込まれています。

プライスカードは一般的なアイテムが「毎日お買い得!」、高級志向なアイテムは「ココロを豊かに!」で区別しているようです。

ドレッシングコーナー。東急ストアは他店でも品出し・フェイスアップにきちんと人員を割いており、きれいな前進立体陳列が出来ている場合が多いのですが、こちらの店舗ではちょうど中学校の職業体験で来ている生徒さんが売場の手直しをしていました。

ペットボトル飲料は競争力ある価格設定です。

クラフトビールもわずかですがコーナー展開。ビールを購入する方にロックアイスを勧める必要は無いと思います。

東急ストア三鷹センター店 店舗概要
開業: 1984年03月18日
売場面積: 722㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00-22:00
住所: 東京都三鷹市下連雀3-28-23
駐車場: 提携あり(69台。税込2,000円お買い上げで400円分のチケット配布)
HP: https://www.tokyu-store.co.jp/shop/detail.html?pdid=47
店内・売場の様子
時間帯: 12時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、会社員中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心に少なめ
売場の雰囲気: 明るい、きれい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 東急ストア東扇島センター畜産プロセスセンター
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(3台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: ビル2階共用部(清掃はされているがかなり老朽化)
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: Vマークバリュープラス
1963年10月に完成した「三鷹センタービル」の地下1階に入居する店舗です。築59年が経過していますが、現在も低層階は店舗、上層階は賃貸分譲マンションとして利用されています。開業当時は多摩地区を中心に展開していた中堅スーパー「忠実屋」が出店したものの、半年足らずで撤退したとする情報もあるようです(Wikipediaにのみ記載されており不確か)。忠実屋が短期間で撤退したと仮定して、1984年3月の東急ストア開業まで20年間どういった企業が出店していたかも特定できませんでした。
東急ストア店内はビルの老朽化を感じさせないきれいで明るい売場となっています。エスカレーターで地下に降りると、左手に売場、右手の狭いスペースにはレジのみを配置。買い物空間と会計空間がエスカレーターで隔てられている構造で、会計が混雑しても回遊性に大きな影響を及ぼさないのは良い設計です。ただし元々通路幅が狭いため、混雑時はゆっくりと商品を選ぶ余裕はないでしょう。また、サッカー台スペースがやや小さく、レジがフル稼働すると袋詰めのために順番待ちが生じる恐れもあると思われます。
細長い売場に青果、和日配、鮮魚、突き当りに精肉、折り返して和日配、惣菜、冷凍食品と配置します。青果ではオイシックスのミールキットや有機野菜をコーナー展開。オイシックスのインショップ形式での出店はライフ、東急ストア、クイーンズ伊勢丹、小田急OXなどで提携が進んでいます。多彩なカットフルーツ、カット野菜、少量・小分けサイズなど、特に単身・少人数世帯にとって価値ある商品を提供します。
続く鮮魚は切身や塩干も一通り揃えますが、豊富とは言い難い品揃え。お刺身は生本マグロも入った3点盛り950円、4点盛り1280円など高級志向なアイテムや、「ちょっとずつ刺身盛り合わせ」と称して4種2切れ盛り698円、4種1切れ盛り398円という少量サイズを強化しています。精肉は100g1180円の黒毛和牛サーロインステーキなど上質な肉質の牛肉を販売。鶏肉は国産鶏もも肉100g128円と標準的な価格であるものの、ノントレー包装で環境に配慮しています。鮮魚・精肉は平台ショーケースを配置しておらず、東急ストアが得意とする関連陳列やPOPを駆使したプロモーションを展開できていません。
惣菜はお弁当の構成比が高く、昼時は近隣の会社員が来店し購入する姿もよく見られました。「銀鮭西京焼き海苔弁当」(598円)、「たらと白髪ねぎの香味甘酢だれ弁当」(498円)、「厚切りチャーシュー豚丼」(598円)、日替わりの「本日の昼市弁当」(500円)などやや高単価なお弁当が多く並びます。その分手が込んでおり見栄えも美しく、美味しそうに思える品が多かった印象です。
加工食品や菓子は、大型の東急ストアでは高級品・こだわりの品を積極的に導入する尖った商品政策が見られますが、こちらは売場スペースの都合上、定番品とプライベートブランドに絞り込まれています。付近にはドラッグストアなど競合も多いものの、日用消耗品にも一定の面積を割いて品揃えを実施。
主婦、高齢者に加えて昼時は会社員の利用も目立ち、惣菜売場は特に賑わっていました。買い上げ点数は少ないものの、客数がカバーしており、地域一番店のオオゼキには大きく離されているものの、三平ストアよりも売上は見込めるのではないでしょうか。三鷹駅南口はかつてイトーヨーカドー、富士シティオ(閉店後にスーパーナカヤ)、長崎屋(閉店後に丸正→ママズプレート)など競合スーパーがひしめいていましたが、現在はオオゼキ、東急ストア、三平ストアの3店と「三鷹コラル」地下の三鷹市場がしのぎを削っています。