三平ストア三鷹店
- 2023/06/22
- 20:50
東京都三鷹市。
JR中央線の三鷹駅から徒歩2分程度のところに、三平ストア三鷹店はあります。
店舗外観。1965年11月に開業しています。

売場は入り組んでおり、生鮮3品と加工食品・惣菜が分離され、雑貨と菓子はさらに1段下がった場所にあるなど、増築を繰り返された複雑な構造となっています。かつては2階も直営売場だったと推測されますが、現在は100円ショップのワッツが入居しています。

青果部門はスーパーとしては珍しい市場のような雰囲気を構築し、量感ある陳列で安さをアピールします。
「武蔵野青販」という会社が運営しますが、ほかに店舗はなく、表示ラベルの製造者は「三平ストア」名義であるため実質直営売場と推測されます。

ドリアンなど珍しい果物も販売。一方で駅周辺に多いと推測される単身・少人数世帯のニーズに応える少量サイズの展開やカット野菜、カットフルーツは一切扱いません。

続く鮮魚売場。

丸魚は陳列量も多く素材の鮮度感を訴求します。

生きた食用サワガニが販売されており、子供連れなどが足を止める場面が見られました。

お刺身は品目が少なく、やや物足りないと感じます。

握り寿司は充実したラインナップ。

ボリューム感ある商品をお手頃価格で提供。

精肉売場。

100gあたり398円でこの肉質の国産牛肉はコストパフォーマンスに優れていると感じます。

上質な牛肉をバラエティ豊かにラインナップし、特にステーキを積極的に売り込みます。5等級の常陸牛サーロインステーキが100g798円など、価格の割に高品質な商品を揃えます。

高級志向なすき焼き用、しゃぶしゃぶ用、焼き肉用肉も取り揃えます。

豚肉、鶏肉は大容量パックによる価格訴求を打ち出します。国産鶏もも肉は100g98円で販売。

惣菜売場。コンセッショナリーとして株式会社東京プライスが担当します。

凝ったアイテムは製造しておらず、オーソドックスなアイテムが中心です。揚げ物ではポテトコロッケを2枚120円、5枚198円で販売していましたが(ラベルの成分表示は同じだったため同一商品と見られる)、果たして2枚入りは売れるのでしょうか。

お弁当は498円前後の価格帯が中心。

惣菜売場の奥に菓子、雑貨コーナーがありますが、少し下がったフロアにあります(階段だけでなくスロープも設置されています)。

菓子は一部商品を100円均一でコーナー展開。

日配売場。

こういった中小スーパーの場合、業界最大手の山崎製パンが売場を独占するケースが多く見られるのですが、三平ストアでは敷島製パンやフジパンも下回る規模である第一屋製パンの商品をボリューム展開します。手書きのPOPでアピールも良く出来ています。

業務用の巨大な角氷も販売します。

共同仕入機構に加盟しておらず、加工食品や日配品の大手ナショナルブランドは割高な印象です。

醬油コーナー。アイテム数は絞り込まれていますが、「はま寿司」の醤油も販売。

ドレッシングコーナー。ユウキ食品の商品を積極的に導入します。

三平ストア三鷹店 店舗概要
開業: 1965年11月
売場面積: 1718㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00-21:00
住所: 東京都三鷹市下連雀3-37-1
駐車場: 無し
HP: 無し
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心に少なめ
売場の雰囲気: 明るい、
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 4台(4台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 取り扱い無し
新宿を拠点にスーパー、レストラン、居酒屋、ゲームセンターなど展開する三平グループ。傘下の三平ストアは1955年6月に設立されました。三鷹店は1965年11月に開業し、既に57年間営業を続けています。建物は自社物件で、三平ストアが現在運営する新宿店、浅草店に加え、かつて営業していた高円寺店、成子坂店はいずれも自己保有でした。
直近の数字は非公開ですが、過去の日本スーパー名鑑に記載されている三平ストアの売上高を抜粋して紹介すると、以下のようになっています。
1996年5月期5店舗74億8798万円
1999年5月期5店舗53億6600万円
2008年5月期4店舗29億0969万円
2012年5月期4店舗39億2034万円
2016年5月期4店舗21億5600万円
売上が乱高下していますが、長期的には減少傾向が続いている模様です。2012年度の年商は浅草店13億6000万円、高円寺店5億3000万円、新宿店10億2000万円、三鷹店10億0400万円。2020年に最も苦戦していた高円寺店が閉店し3店舗体制となっているため、現在の売上高は18億円程度(コロナ禍で20億円超えの可能性もあり)と推測されます。
三鷹店の売場は入り組んでおり、生鮮3品と加工食品・惣菜が分離され、雑貨と菓子はさらに1段下がった場所にあるなど、増築を繰り返された複雑な構造となっています。かつては2階も直営売場だったと推測されますが、現在は100円ショップのワッツが入居。生鮮3品は直営ですが、惣菜はコンセッショナリーとして株式会社東京プライスが担当します。
青果部門はスーパーの直営売場としては珍しい市場のような雰囲気を構築し、量感ある陳列で安さをアピールします。ドリアンなど珍しい果物も販売。一方で駅周辺に多いと推測される単身・少人数世帯のニーズに応える少量サイズの展開やカット野菜、カットフルーツは一切扱いません。
続く鮮魚、精肉は平台冷蔵ショーケースも多数配置する広々とした売場です。丸魚や握り寿司は充実していますが、お刺身は品目が少なく物足りない印象。生きた食用サワガニが販売されており、子供連れなどが足を止める場面が見られました。精肉は上質な牛肉をバラエティ豊かにラインナップ。5等級の常陸牛サーロインステーキが100g798円など、価格の割に上質な霜降りの入った牛肉が多く魅力的に映りましたが、購入する方はあまり見られませんでした。豚肉、鶏肉は大容量パックによる価格訴求を打ち出します。
株式会社東京プライスが担当する惣菜ですが、凝ったアイテムは製造しておらず、オーソドックスなアイテムが中心です。揚げ物ではポテトコロッケを2枚120円、5枚198円で販売していましたが(ラベルの成分表示は同じだったため同一商品と見られる)、果たして2枚入りは売れるのでしょうか。
共同仕入機構に加盟しておらず、加工食品や日配品の大手ナショナルブランドは割高な印象です。菓子は100円均一コーナーを大きく訴求するほか、中小メーカーの品を仕入れ格安で販売します。日配品や調味料では業務用サイズも取り扱っており、付近の飲食店関係者の需要も狙います。こういった中小スーパーの場合、業界最大手の山崎製パンが売場を独占するケースが多く見られるのですが、三平ストアでは敷島製パンやフジパンも下回る規模である第一屋製パンの商品をボリューム展開します。
レジは4台稼働していましたが、客数・客単価はそれほど多くなく、過剰にも感じました。三鷹駅周辺のスーパーでは、南口の東急ストア、オオゼキ、北口の東急ストア(移転して新規開店)、オーケーと比較して最も広い売場を有しているため、混雑時にもストレスなく買い物することが出来ます。一方で南口での競合を見ると、生鮮品の品質と価格で圧倒的な支持を集めるオオゼキと、単身・少人数世帯をターゲットとして時短・簡便需要に応える品揃えを強化する東急ストアの間で埋没しており、売上では両社の後塵を拝していると推測されます。ただし高齢のお客さんが多く、従業員と会話する方がよく見受けられ、常連客からの支持は厚いと感じました。
JR中央線の三鷹駅から徒歩2分程度のところに、三平ストア三鷹店はあります。
店舗外観。1965年11月に開業しています。

売場は入り組んでおり、生鮮3品と加工食品・惣菜が分離され、雑貨と菓子はさらに1段下がった場所にあるなど、増築を繰り返された複雑な構造となっています。かつては2階も直営売場だったと推測されますが、現在は100円ショップのワッツが入居しています。

青果部門はスーパーとしては珍しい市場のような雰囲気を構築し、量感ある陳列で安さをアピールします。
「武蔵野青販」という会社が運営しますが、ほかに店舗はなく、表示ラベルの製造者は「三平ストア」名義であるため実質直営売場と推測されます。

ドリアンなど珍しい果物も販売。一方で駅周辺に多いと推測される単身・少人数世帯のニーズに応える少量サイズの展開やカット野菜、カットフルーツは一切扱いません。

続く鮮魚売場。

丸魚は陳列量も多く素材の鮮度感を訴求します。

生きた食用サワガニが販売されており、子供連れなどが足を止める場面が見られました。

お刺身は品目が少なく、やや物足りないと感じます。

握り寿司は充実したラインナップ。

ボリューム感ある商品をお手頃価格で提供。

精肉売場。

100gあたり398円でこの肉質の国産牛肉はコストパフォーマンスに優れていると感じます。

上質な牛肉をバラエティ豊かにラインナップし、特にステーキを積極的に売り込みます。5等級の常陸牛サーロインステーキが100g798円など、価格の割に高品質な商品を揃えます。

高級志向なすき焼き用、しゃぶしゃぶ用、焼き肉用肉も取り揃えます。

豚肉、鶏肉は大容量パックによる価格訴求を打ち出します。国産鶏もも肉は100g98円で販売。

惣菜売場。コンセッショナリーとして株式会社東京プライスが担当します。

凝ったアイテムは製造しておらず、オーソドックスなアイテムが中心です。揚げ物ではポテトコロッケを2枚120円、5枚198円で販売していましたが(ラベルの成分表示は同じだったため同一商品と見られる)、果たして2枚入りは売れるのでしょうか。

お弁当は498円前後の価格帯が中心。

惣菜売場の奥に菓子、雑貨コーナーがありますが、少し下がったフロアにあります(階段だけでなくスロープも設置されています)。

菓子は一部商品を100円均一でコーナー展開。

日配売場。

こういった中小スーパーの場合、業界最大手の山崎製パンが売場を独占するケースが多く見られるのですが、三平ストアでは敷島製パンやフジパンも下回る規模である第一屋製パンの商品をボリューム展開します。手書きのPOPでアピールも良く出来ています。

業務用の巨大な角氷も販売します。

共同仕入機構に加盟しておらず、加工食品や日配品の大手ナショナルブランドは割高な印象です。

醬油コーナー。アイテム数は絞り込まれていますが、「はま寿司」の醤油も販売。

ドレッシングコーナー。ユウキ食品の商品を積極的に導入します。

三平ストア三鷹店 店舗概要
開業: 1965年11月
売場面積: 1718㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00-21:00
住所: 東京都三鷹市下連雀3-37-1
駐車場: 無し
HP: 無し
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心に少なめ
売場の雰囲気: 明るい、
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 4台(4台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 取り扱い無し
新宿を拠点にスーパー、レストラン、居酒屋、ゲームセンターなど展開する三平グループ。傘下の三平ストアは1955年6月に設立されました。三鷹店は1965年11月に開業し、既に57年間営業を続けています。建物は自社物件で、三平ストアが現在運営する新宿店、浅草店に加え、かつて営業していた高円寺店、成子坂店はいずれも自己保有でした。
直近の数字は非公開ですが、過去の日本スーパー名鑑に記載されている三平ストアの売上高を抜粋して紹介すると、以下のようになっています。
1996年5月期5店舗74億8798万円
1999年5月期5店舗53億6600万円
2008年5月期4店舗29億0969万円
2012年5月期4店舗39億2034万円
2016年5月期4店舗21億5600万円
売上が乱高下していますが、長期的には減少傾向が続いている模様です。2012年度の年商は浅草店13億6000万円、高円寺店5億3000万円、新宿店10億2000万円、三鷹店10億0400万円。2020年に最も苦戦していた高円寺店が閉店し3店舗体制となっているため、現在の売上高は18億円程度(コロナ禍で20億円超えの可能性もあり)と推測されます。
三鷹店の売場は入り組んでおり、生鮮3品と加工食品・惣菜が分離され、雑貨と菓子はさらに1段下がった場所にあるなど、増築を繰り返された複雑な構造となっています。かつては2階も直営売場だったと推測されますが、現在は100円ショップのワッツが入居。生鮮3品は直営ですが、惣菜はコンセッショナリーとして株式会社東京プライスが担当します。
青果部門はスーパーの直営売場としては珍しい市場のような雰囲気を構築し、量感ある陳列で安さをアピールします。ドリアンなど珍しい果物も販売。一方で駅周辺に多いと推測される単身・少人数世帯のニーズに応える少量サイズの展開やカット野菜、カットフルーツは一切扱いません。
続く鮮魚、精肉は平台冷蔵ショーケースも多数配置する広々とした売場です。丸魚や握り寿司は充実していますが、お刺身は品目が少なく物足りない印象。生きた食用サワガニが販売されており、子供連れなどが足を止める場面が見られました。精肉は上質な牛肉をバラエティ豊かにラインナップ。5等級の常陸牛サーロインステーキが100g798円など、価格の割に上質な霜降りの入った牛肉が多く魅力的に映りましたが、購入する方はあまり見られませんでした。豚肉、鶏肉は大容量パックによる価格訴求を打ち出します。
株式会社東京プライスが担当する惣菜ですが、凝ったアイテムは製造しておらず、オーソドックスなアイテムが中心です。揚げ物ではポテトコロッケを2枚120円、5枚198円で販売していましたが(ラベルの成分表示は同じだったため同一商品と見られる)、果たして2枚入りは売れるのでしょうか。
共同仕入機構に加盟しておらず、加工食品や日配品の大手ナショナルブランドは割高な印象です。菓子は100円均一コーナーを大きく訴求するほか、中小メーカーの品を仕入れ格安で販売します。日配品や調味料では業務用サイズも取り扱っており、付近の飲食店関係者の需要も狙います。こういった中小スーパーの場合、業界最大手の山崎製パンが売場を独占するケースが多く見られるのですが、三平ストアでは敷島製パンやフジパンも下回る規模である第一屋製パンの商品をボリューム展開します。
レジは4台稼働していましたが、客数・客単価はそれほど多くなく、過剰にも感じました。三鷹駅周辺のスーパーでは、南口の東急ストア、オオゼキ、北口の東急ストア(移転して新規開店)、オーケーと比較して最も広い売場を有しているため、混雑時にもストレスなく買い物することが出来ます。一方で南口での競合を見ると、生鮮品の品質と価格で圧倒的な支持を集めるオオゼキと、単身・少人数世帯をターゲットとして時短・簡便需要に応える品揃えを強化する東急ストアの間で埋没しており、売上では両社の後塵を拝していると推測されます。ただし高齢のお客さんが多く、従業員と会話する方がよく見受けられ、常連客からの支持は厚いと感じました。