6/30閉店 さえき希望ヶ丘食品館
- 2023/06/30
- 22:21
東京都世田谷区。
小田急小田原線の千歳船橋駅から徒歩16分程度のところに、さえき希望ヶ丘食品館はあります。
こちらの店舗は2023年6月30日をもって営業を終了しました。
閉店前日に訪れましたのでご紹介いたします。
店舗外観。
1972年11月5日に「シヅオカヤ希望ヶ丘店」としてオープン。その後は「シヅオカヤ→セイフー→つるかめランド→オリンピック→バリューズ→さえき」と運営企業が転々としていた模様です。忠実屋傘下を経てダイエーグループとなったシヅオカヤがセイフーへ店舗を譲渡したのは1999年3月であるため、そこから10年間での入れ替わりが激しくなっています。

バリューズというチェーンストアの詳細が不明ですが、同社は倒産により2009年9月に店舗の営業を終了。居抜きで12月に「さえき」が出店し、13年間に渡って営業してきました。

しかし、2022年4月には近隣に売場面積1648㎡、年商目標29億2000万円を掲げるサミットストア世田谷船橋店が出店。同社は世田谷区内に「世田谷船橋店」で18店舗目という盤石なドミナントを形成しており、区民から圧倒的な支持を集めています。希望ヶ丘団地内でもサミットの方が距離的に近い住民も多い状況で、さえきは売上を大幅に落としたと推測されます。

店舗は「サンヒルズ希望ヶ丘」という団地商店街の一角で営業していました。

太陽のマークが独特ですね。

シャッターの閉まった区画も見られました。

店舗の2階が住居となっている建物が並びます。

1972年から入居が開始された日本住宅公団(現:UR都市機構)の希望ヶ丘団地。高層棟が建ち並び、総戸数1826戸の規模を有しています。

閉店の案内。

売り尽くしセールを開催していました。

青果売場。店内は出店時に改装されている様子で、シヅオカヤ開業から50年間という年季は感じられません。

閉店前日であったため、まだまだ商品は豊富。

営業最終日は夜7時閉店でした。

鮮魚売場。

お刺身コーナー。

精肉売場。

平均所得の高い世田谷区という立地に合わせて上質志向な商品もきちんと揃えられています。

洋日配コーナー。

惣菜売場。

揚げ物、弁当は定番品を中心としたラインナップ。

加工食品、菓子は全品半額となっていました。

ほぼ商品の無くなったゴンドラ。

きれいに売りつくされています。

さえき希望ヶ丘食品館 店舗概要
開業: 2009年12月19日
売場面積: 704㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~21:00
住所: 東京都世田谷区船橋6-26-8
駐車場: 0台
HP: https://tk.freshsaeki.co.jp/store/kibougaoka
1972年11月5日にシヅオカヤ希望ヶ丘店としてオープンした店舗です。2000年の日本スーパー名鑑には「セイフー希望ヶ丘店」(677㎡、年商約5億8000万円)として記載があるため、セイフーへ店舗が譲渡された1999年3月までは少なくとも営業していたようです。セイフーの他店舗は年商が空欄(非公開)となっているため、閉店に伴って情報を入手したのだとすれば、1999年から2000年にかけて閉店したのではないでしょうか。この業績では閉店もやむを得ないでしょう。
その後は地域情報系電子掲示板(まちBBS)の情報しか確認できませんでしたが、「シヅオカヤ→セイフー→つるかめランド→オリンピック→バリューズ」と推移していた模様です。バリューズというチェーンストアの詳細が不明ですが、同社は倒産により2009年9月に店舗の営業を終了。居抜きで12月に「さえき」が出店し、13年間に渡って営業してきました。しかし、2022年4月には近隣に売場面積1648㎡、年商目標29億2000万円を掲げるサミットストア世田谷船橋店が出店。同社は世田谷区内に「世田谷船橋店」で18店舗目という盤石なドミナントを形成しており、区民から圧倒的な支持を集めています。希望ヶ丘団地内でもサミットの方が距離的に近い住民も多い状況で、さえきは売上を大幅に落としたと推測されます。株式会社東京さえきの売上高は2022年2月期で162億円に過ぎず、親会社のさえきセルバホールディングスでも連結でおよそ560億円。売上3000億円を超えるサミットに対抗する資本力はありませんでした。
閉店前日に訪れましたが、加工食品と菓子類は全品半額により棚がほとんど空の状況で、販売されているのは生鮮3品と惣菜が中心でした。狭い売場ながらも生鮮品は充実している印象で、平均所得の高い世田谷区という立地に合わせて上質志向な商品もきちんと揃えられており、決して低いクオリティのスーパーではありません。生鮮品のほとんどは値引きされていないにも関わらず、夕方ピークに店内は賑わっていました。昔ながらの「団地内商店街」の一角で営業してきましたが、商店街はシャッターの閉まった区画も多く、活気ある環境とは言えません。中小スーパーが次々と出店・退店を繰り返してきた物件ですが、後継に名乗りを上げる企業は果たして現れるのでしょうか。
小田急小田原線の千歳船橋駅から徒歩16分程度のところに、さえき希望ヶ丘食品館はあります。
こちらの店舗は2023年6月30日をもって営業を終了しました。
閉店前日に訪れましたのでご紹介いたします。
店舗外観。
1972年11月5日に「シヅオカヤ希望ヶ丘店」としてオープン。その後は「シヅオカヤ→セイフー→つるかめランド→オリンピック→バリューズ→さえき」と運営企業が転々としていた模様です。忠実屋傘下を経てダイエーグループとなったシヅオカヤがセイフーへ店舗を譲渡したのは1999年3月であるため、そこから10年間での入れ替わりが激しくなっています。

バリューズというチェーンストアの詳細が不明ですが、同社は倒産により2009年9月に店舗の営業を終了。居抜きで12月に「さえき」が出店し、13年間に渡って営業してきました。

しかし、2022年4月には近隣に売場面積1648㎡、年商目標29億2000万円を掲げるサミットストア世田谷船橋店が出店。同社は世田谷区内に「世田谷船橋店」で18店舗目という盤石なドミナントを形成しており、区民から圧倒的な支持を集めています。希望ヶ丘団地内でもサミットの方が距離的に近い住民も多い状況で、さえきは売上を大幅に落としたと推測されます。

店舗は「サンヒルズ希望ヶ丘」という団地商店街の一角で営業していました。

太陽のマークが独特ですね。

シャッターの閉まった区画も見られました。

店舗の2階が住居となっている建物が並びます。

1972年から入居が開始された日本住宅公団(現:UR都市機構)の希望ヶ丘団地。高層棟が建ち並び、総戸数1826戸の規模を有しています。

閉店の案内。

売り尽くしセールを開催していました。

青果売場。店内は出店時に改装されている様子で、シヅオカヤ開業から50年間という年季は感じられません。

閉店前日であったため、まだまだ商品は豊富。

営業最終日は夜7時閉店でした。

鮮魚売場。

お刺身コーナー。

精肉売場。

平均所得の高い世田谷区という立地に合わせて上質志向な商品もきちんと揃えられています。

洋日配コーナー。

惣菜売場。

揚げ物、弁当は定番品を中心としたラインナップ。

加工食品、菓子は全品半額となっていました。

ほぼ商品の無くなったゴンドラ。

きれいに売りつくされています。

さえき希望ヶ丘食品館 店舗概要
開業: 2009年12月19日
売場面積: 704㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~21:00
住所: 東京都世田谷区船橋6-26-8
駐車場: 0台
HP: https://tk.freshsaeki.co.jp/store/kibougaoka
1972年11月5日にシヅオカヤ希望ヶ丘店としてオープンした店舗です。2000年の日本スーパー名鑑には「セイフー希望ヶ丘店」(677㎡、年商約5億8000万円)として記載があるため、セイフーへ店舗が譲渡された1999年3月までは少なくとも営業していたようです。セイフーの他店舗は年商が空欄(非公開)となっているため、閉店に伴って情報を入手したのだとすれば、1999年から2000年にかけて閉店したのではないでしょうか。この業績では閉店もやむを得ないでしょう。
その後は地域情報系電子掲示板(まちBBS)の情報しか確認できませんでしたが、「シヅオカヤ→セイフー→つるかめランド→オリンピック→バリューズ」と推移していた模様です。バリューズというチェーンストアの詳細が不明ですが、同社は倒産により2009年9月に店舗の営業を終了。居抜きで12月に「さえき」が出店し、13年間に渡って営業してきました。しかし、2022年4月には近隣に売場面積1648㎡、年商目標29億2000万円を掲げるサミットストア世田谷船橋店が出店。同社は世田谷区内に「世田谷船橋店」で18店舗目という盤石なドミナントを形成しており、区民から圧倒的な支持を集めています。希望ヶ丘団地内でもサミットの方が距離的に近い住民も多い状況で、さえきは売上を大幅に落としたと推測されます。株式会社東京さえきの売上高は2022年2月期で162億円に過ぎず、親会社のさえきセルバホールディングスでも連結でおよそ560億円。売上3000億円を超えるサミットに対抗する資本力はありませんでした。
閉店前日に訪れましたが、加工食品と菓子類は全品半額により棚がほとんど空の状況で、販売されているのは生鮮3品と惣菜が中心でした。狭い売場ながらも生鮮品は充実している印象で、平均所得の高い世田谷区という立地に合わせて上質志向な商品もきちんと揃えられており、決して低いクオリティのスーパーではありません。生鮮品のほとんどは値引きされていないにも関わらず、夕方ピークに店内は賑わっていました。昔ながらの「団地内商店街」の一角で営業してきましたが、商店街はシャッターの閉まった区画も多く、活気ある環境とは言えません。中小スーパーが次々と出店・退店を繰り返してきた物件ですが、後継に名乗りを上げる企業は果たして現れるのでしょうか。