グルメシティ糀谷店
- 2023/07/02
- 21:12
東京都大田区。
京急空港線の大鳥居駅から徒歩10分程度のところに、グルメシティ糀谷店はあります。
店舗外観。
2004年10月16日に「セイフーグルメシティ糀谷店」として、丸正跡地に居抜き出店した店舗です。

正面入口。

店舗裏手。

フロアガイド。地下に20台分の駐車場を確保。

屋上は閉鎖されています。

1階には生鮮3品と惣菜、和洋日配と飲料、冷凍商品、一部加工食品を配置。

ベーカリーコーナー。奥側の窓際にはイートインスペースも設けています。

店内で焼き上げるアイテムも並びますが、半数以上はダイエー川崎プロセスセンター内のボンテが製造する商品をアウトパックで導入。

青果売場。

広告の品は値ごろ感ある価格で提供します。少量・小分けサイズも扱いますが、この価格設定ではキャベツ1/4を購入する方はいないと思われます。

精肉売場。

さつま姫牛ロースステーキ肉(100g1080円)など上質なアイテムも販売します。真空スキンパック包装やMAP(マップ)包装といった消費期限を延長させ、廃棄ロス低減を目指す包装技術を採用。

味付け肉や大容量パックも取り揃えますが、国産鶏もも肉100g148円など価格は割高な印象を持ちます。

鮮魚売場には独立型オープンキッチンを備えています。訪れたのは午前11時30分でしたが、調理は終了していました。そもそもお刺身や切身はアルティフーズから仕入れているため、ほとんど店内調理をする機会は無いのではないでしょうか。

お刺身はこれだけしか並んでいませんでした。

「魚屋の寿司」
店内調理をほぼ行っていない鮮魚部門が「魚屋」を名乗るのは疑問も生じますが、握り寿司は店内調理で鮮度感ある商品が並びます。

惣菜売場。

弁当コーナー。

アルティフーズ製造の弁当も仕入れますが、こちらの牛丼(398円)は肉が細切れ過ぎて個人的には食べたいと思う見た目ではありません。

焼き魚は充実した品揃え。

店内で焼き上げるピザは1種類のみでお値段も高いものの、季節感もあり具沢山で美味しそうです。

サラダやローストビーフもアウトパックで品揃え。

洋日配の牛乳コーナーではトップバリュを大量陳列。

2階へはエスカレーターも設置。お客さんの様子を見ると、2階から先に買い物される方が多いようです。

エスカレーター上がってすぐに酒売場を配置。イオンの資本参加以降、売場に余裕のあるダイエー・グルメシティでは酒売場を拡張しイオンリカーのような高級品まで揃える商品政策が取られており、その名残だと考えられます。ただし、当初はワインを陳列していたと思われる木箱に現在はナッツを入れて販売しているなどプロモーションは変更しているようです。

要冷蔵の日本酒もコーナー展開するなど充実した品揃えを提供。

常温コーナーも大きく確保。

ケースに入れられた、従業員に声掛けして購入するワインなど高級品も多数展開。

加工食品、菓子のほか、日用消耗品や生活用品も販売。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。
店舗規模の割に調味料はSKU数を絞り込んでおり、品揃えの幅は広くありません。グルメシティ屋号は小型店が多く、本部が伝達する標準棚割をそのまま採用すると、このような品揃えになると推測されます。

近年売上が伸長しているカテゴリーであるグミ。他チェーンでの導入事例も多いJA全農の「ニッポンエール」のグミをコーナー展開します。

トップバリュの90円均一菓子は大きく訴求。しかし3尺に7つ同じ商品が並ぶなど間延びした印象を持ちます。

医薬品も取り扱います。

肌着が中心ですが衣料品コーナーも導入。

グルメシティ糀谷店 店舗概要
開業: 2004年10月16日
売場面積: 約1600㎡(日本食糧新聞社より)
営業時間:
1F 24時間営業
2F 医薬品売場は、10:00~19:00まで営業。その他の売場は、24時間営業
住所: 東京都大田区西糀谷2-25-1
駐車場: 20台(お買上げ頂いたお客さま:1時間無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0780/
店内・売場の様子
時間帯: 12時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ、プライフーズ
鮮魚加工者: アルティフーズ、自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2004年10月16日に「セイフーグルメシティ糀谷店」としてオープンした店舗です。2006年3月にセイフーがグルメシティ関東へと社名を変更するタイミングで「グルメシティ糀谷店」へ改称されたと推測されます。セイフーとしては9年ぶりとなる新規出店で、丸正跡地に居抜きしていると日本食糧新聞(2004.11.15)には記載があります。手元にある2000年版の日本スーパー名鑑には当該住所で営業している丸正の記載が無く、建物自体の開業時期は確認できませんでした。
1階に青果、精肉、鮮魚、惣菜、和洋日配と飲料、冷凍商品、一部加工食品を配置。2階に加工食品、菓子、酒類と日用消耗品を展開します。お客さんの様子を見ると、2階から先に買い物される方が多いようです。開業当初より24時間営業を実施しており、現在も医薬品を除いて2階フロアでの買い物が可能で、利便性は高くなっています。
1階は導入部にベーカリーを配置。店内で焼き上げる惣菜パンも並びますが、甘味パンを中心にダイエー川崎プロセスセンター内のボンテが製造する商品をアウトパックで導入します。青果売場は少量・小分けサイズやカット野菜を強化。イオングループらしいヤングココナッツといった南国フルーツも並びますが、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜コーナーは見られませんでした。広告の品は値ごろ感ある価格で提供します。
続く精肉売場はアルティフーズやプライフーズから供給を受けて品揃えします。さつま姫牛ロースステーキ肉(100g1080円)など上質なアイテムも販売するほか、真空スキンパック包装やMAP(マップ)包装といった消費期限を延長させ、廃棄ロス低減を目指す包装技術を採用。味付け肉や大容量パックも取り揃えますが、国産鶏もも肉100g148円など価格は割高な印象を持ちます。
鮮魚部門はせっかくの独立型オープンキッチンを備えていますが、11時30分の時点で調理は終了していました。そもそもお刺身や切身はアルティフーズから仕入れているため、ほとんど店内調理をする機会は無いのではないでしょうか。お刺身はアイテムが絞り込まれていますが、握り寿司は高いクオリティの商品が豊富に並びます。惣菜でも弁当ではアウトパックが中心。揚げ物など陳列量は十分確保されていますが、手間のかかる凝った商品は少ないと感じます。
加工食品、菓子は定番品とトップバリュが中心で、高級品やこだわり商品はほぼ扱っていません。売場の品出しやフェイスアップは丁寧に行われています。酒類はスポット照明を多数配置し上質感ある空間を演出。高級なワインも取り扱っているほか、要冷蔵の日本酒もコーナー展開するなど充実した品揃えを提供します。
出店当時の年商目標は15億円で、店舗規模と商圏環境を考慮すると当時としては控えめな数値を掲げていましたが、現状の売場・品揃えやレジ台数を鑑みると直近の年商は10億円程度だと推測されます。訪れた日はお客様感謝デーでしたが、店内にお客さんは少なく、カゴを持たずにお惣菜だけ購入する方も見られるなど客単価も低い水準でした。2019年12月には近隣のニトリ地下にサミットストア(1741㎡、年商目標26億円)が出店し、以前から営業しているコモディイイダも巻き込んで競合環境は厳しさを増しています。サミットストアが入居するニトリが260台の駐車場を無料開放しているのに比べ、グルメシティの地下駐車場(20台)は使い勝手が悪いと感じます。
京急空港線の大鳥居駅から徒歩10分程度のところに、グルメシティ糀谷店はあります。
店舗外観。
2004年10月16日に「セイフーグルメシティ糀谷店」として、丸正跡地に居抜き出店した店舗です。

正面入口。

店舗裏手。

フロアガイド。地下に20台分の駐車場を確保。

屋上は閉鎖されています。

1階には生鮮3品と惣菜、和洋日配と飲料、冷凍商品、一部加工食品を配置。

ベーカリーコーナー。奥側の窓際にはイートインスペースも設けています。

店内で焼き上げるアイテムも並びますが、半数以上はダイエー川崎プロセスセンター内のボンテが製造する商品をアウトパックで導入。

青果売場。

広告の品は値ごろ感ある価格で提供します。少量・小分けサイズも扱いますが、この価格設定ではキャベツ1/4を購入する方はいないと思われます。

精肉売場。

さつま姫牛ロースステーキ肉(100g1080円)など上質なアイテムも販売します。真空スキンパック包装やMAP(マップ)包装といった消費期限を延長させ、廃棄ロス低減を目指す包装技術を採用。

味付け肉や大容量パックも取り揃えますが、国産鶏もも肉100g148円など価格は割高な印象を持ちます。

鮮魚売場には独立型オープンキッチンを備えています。訪れたのは午前11時30分でしたが、調理は終了していました。そもそもお刺身や切身はアルティフーズから仕入れているため、ほとんど店内調理をする機会は無いのではないでしょうか。

お刺身はこれだけしか並んでいませんでした。

「魚屋の寿司」
店内調理をほぼ行っていない鮮魚部門が「魚屋」を名乗るのは疑問も生じますが、握り寿司は店内調理で鮮度感ある商品が並びます。

惣菜売場。

弁当コーナー。

アルティフーズ製造の弁当も仕入れますが、こちらの牛丼(398円)は肉が細切れ過ぎて個人的には食べたいと思う見た目ではありません。

焼き魚は充実した品揃え。

店内で焼き上げるピザは1種類のみでお値段も高いものの、季節感もあり具沢山で美味しそうです。

サラダやローストビーフもアウトパックで品揃え。

洋日配の牛乳コーナーではトップバリュを大量陳列。

2階へはエスカレーターも設置。お客さんの様子を見ると、2階から先に買い物される方が多いようです。

エスカレーター上がってすぐに酒売場を配置。イオンの資本参加以降、売場に余裕のあるダイエー・グルメシティでは酒売場を拡張しイオンリカーのような高級品まで揃える商品政策が取られており、その名残だと考えられます。ただし、当初はワインを陳列していたと思われる木箱に現在はナッツを入れて販売しているなどプロモーションは変更しているようです。

要冷蔵の日本酒もコーナー展開するなど充実した品揃えを提供。

常温コーナーも大きく確保。

ケースに入れられた、従業員に声掛けして購入するワインなど高級品も多数展開。

加工食品、菓子のほか、日用消耗品や生活用品も販売。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。
店舗規模の割に調味料はSKU数を絞り込んでおり、品揃えの幅は広くありません。グルメシティ屋号は小型店が多く、本部が伝達する標準棚割をそのまま採用すると、このような品揃えになると推測されます。

近年売上が伸長しているカテゴリーであるグミ。他チェーンでの導入事例も多いJA全農の「ニッポンエール」のグミをコーナー展開します。

トップバリュの90円均一菓子は大きく訴求。しかし3尺に7つ同じ商品が並ぶなど間延びした印象を持ちます。

医薬品も取り扱います。

肌着が中心ですが衣料品コーナーも導入。

グルメシティ糀谷店 店舗概要
開業: 2004年10月16日
売場面積: 約1600㎡(日本食糧新聞社より)
営業時間:
1F 24時間営業
2F 医薬品売場は、10:00~19:00まで営業。その他の売場は、24時間営業
住所: 東京都大田区西糀谷2-25-1
駐車場: 20台(お買上げ頂いたお客さま:1時間無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0780/
店内・売場の様子
時間帯: 12時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ、プライフーズ
鮮魚加工者: アルティフーズ、自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2004年10月16日に「セイフーグルメシティ糀谷店」としてオープンした店舗です。2006年3月にセイフーがグルメシティ関東へと社名を変更するタイミングで「グルメシティ糀谷店」へ改称されたと推測されます。セイフーとしては9年ぶりとなる新規出店で、丸正跡地に居抜きしていると日本食糧新聞(2004.11.15)には記載があります。手元にある2000年版の日本スーパー名鑑には当該住所で営業している丸正の記載が無く、建物自体の開業時期は確認できませんでした。
1階に青果、精肉、鮮魚、惣菜、和洋日配と飲料、冷凍商品、一部加工食品を配置。2階に加工食品、菓子、酒類と日用消耗品を展開します。お客さんの様子を見ると、2階から先に買い物される方が多いようです。開業当初より24時間営業を実施しており、現在も医薬品を除いて2階フロアでの買い物が可能で、利便性は高くなっています。
1階は導入部にベーカリーを配置。店内で焼き上げる惣菜パンも並びますが、甘味パンを中心にダイエー川崎プロセスセンター内のボンテが製造する商品をアウトパックで導入します。青果売場は少量・小分けサイズやカット野菜を強化。イオングループらしいヤングココナッツといった南国フルーツも並びますが、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜コーナーは見られませんでした。広告の品は値ごろ感ある価格で提供します。
続く精肉売場はアルティフーズやプライフーズから供給を受けて品揃えします。さつま姫牛ロースステーキ肉(100g1080円)など上質なアイテムも販売するほか、真空スキンパック包装やMAP(マップ)包装といった消費期限を延長させ、廃棄ロス低減を目指す包装技術を採用。味付け肉や大容量パックも取り揃えますが、国産鶏もも肉100g148円など価格は割高な印象を持ちます。
鮮魚部門はせっかくの独立型オープンキッチンを備えていますが、11時30分の時点で調理は終了していました。そもそもお刺身や切身はアルティフーズから仕入れているため、ほとんど店内調理をする機会は無いのではないでしょうか。お刺身はアイテムが絞り込まれていますが、握り寿司は高いクオリティの商品が豊富に並びます。惣菜でも弁当ではアウトパックが中心。揚げ物など陳列量は十分確保されていますが、手間のかかる凝った商品は少ないと感じます。
加工食品、菓子は定番品とトップバリュが中心で、高級品やこだわり商品はほぼ扱っていません。売場の品出しやフェイスアップは丁寧に行われています。酒類はスポット照明を多数配置し上質感ある空間を演出。高級なワインも取り扱っているほか、要冷蔵の日本酒もコーナー展開するなど充実した品揃えを提供します。
出店当時の年商目標は15億円で、店舗規模と商圏環境を考慮すると当時としては控えめな数値を掲げていましたが、現状の売場・品揃えやレジ台数を鑑みると直近の年商は10億円程度だと推測されます。訪れた日はお客様感謝デーでしたが、店内にお客さんは少なく、カゴを持たずにお惣菜だけ購入する方も見られるなど客単価も低い水準でした。2019年12月には近隣のニトリ地下にサミットストア(1741㎡、年商目標26億円)が出店し、以前から営業しているコモディイイダも巻き込んで競合環境は厳しさを増しています。サミットストアが入居するニトリが260台の駐車場を無料開放しているのに比べ、グルメシティの地下駐車場(20台)は使い勝手が悪いと感じます。