フードスクエアカスミ東習志野店
- 2023/07/13
- 22:20
千葉県習志野市。
京成本線の実籾駅から徒歩17分程度のところに、フードスクエアカスミ東習志野店はあります。
店舗外観。

2015年10月にオープンした店舗です。駐車場はユニクロ、ドラッグセイムス、マクドナルドと138台を共有。

青果売場は導入部で旬のさくらんぼ、桃、スイカ、メロンを陳列し、季節感を演出します。

デジタルサイネージによる販売促進も推進。

「地元農家さんのまごころ野菜」と称して地場野菜コーナーを大きく展開。地域の獲れたて野菜を集め、店舗へ直接配送する「やさいバス」も活用し、品揃えの幅を広げています。

植物工場で生産された水耕栽培の葉物野菜も販売。

カスミと同じユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)傘下のマルエツ、マックスバリュはオーガニック野菜をトップバリュグリーンアイで品揃えするところ、カスミは独自のMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドで構成し、11SKU導入しています。

続く鮮魚売場。

対面販売で調理も承りますが、丸魚はほぼ扱いません。

お刺身は旬のネタを使用した鮮度感ある商品が並びます。

平台ショーケースでは「生かつお」「かつおたたき」もボリューム陳列。

おつまみの1品としてちょうどいいサイズの珍味は10種類を揃えます。

近年需要が拡大する冷凍商材も強化。

精肉売場。

専門店が入居するため、直営は棲み分けのためアッパー品はあまり導入せず、日常使いで時短・簡便ニーズを意識した品揃えを展開しています。

突き出しPOPは「味付き肉」ですが帯POPは「味付け肉」。

コンセッショナリーとして株式会社SCミートが運営する「ラ・ブシュリー」が出店。

対面販売コーナーを設け、上質な霜降り肉の千葉県産みやざわ和牛(100g2180円)など高質商品を量り売りで提供。

千葉県産なのはなポークも取り扱い。

こだわりのハム・ソーセージも販売します。

ローストビーフコーナー。

冷凍の馬刺しも販売します。

惣菜売場。

揚げ物、焼き鳥、天ぷらなどを壁面で販売し、一部アイテムは裸でのバラ売りも実施。

サラダではMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドの商品も導入。

直営のお弁当コーナーは品数が少なめ。

イオングループのオリジン東秀が入居。

店内調理のお弁当は豊富なラインナップ。

手づくりのおにぎりは種類も豊富で魅力的です。

小分けにされた和惣菜やひと手間加えたサラダ類も充実しています。

直営のベーカリー「パン工房エミーノ」を導入しますが陳列量は少なめで、独自性を打ち出せるような魅力ある商品はあまり無いように感じます。

茨城県つくば市にある「トラットリアエピッツェリアアミーチ」が監修した冷凍ピザもコーナー展開。

和日配の納豆コーナー。

洋日配の牛乳コーナー。
カスミが拠点を構える茨城県産の牛乳を単品量販。

加工食品売場。

ドレッシングコーナー。競合のマルエツ船橋三山店、マックスバリュ東習志野店と比較して高級品やこだわり商品は少なく、普段使いのアイテムが中心。

醬油コーナー。

焼肉のたれコーナー。
品質重視なプライベートブランドであるMiiL KASUMI(ミールカスミ)、eatime(イータイム)を積極的に展開。

「動物性食品不使用」コーナーも配置し、健康や環境に配慮するニーズにも対応。

「千葉の海苔」コーナーなど地元商品を押し出します。

輸入菓子もコーナー展開。

ペットボトルのお茶ではトップバリュではなくライフドリンクカンパニーの各500ml(55円)を導入するなどイオン系列としては異色の商品政策も見られました。

ペットボトル飲料の箱売りも強化。

スパークリングワインやクラフトビール、日本酒をエンドの扉付き冷蔵ケースで販売。

ワインなどはケースに入れられた高額商品も取り扱います。

フードスクエアカスミ東習志野店 店舗概要
開業: 2015年10月07日
売場面積: 1923㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~24:00
住所: 千葉県習志野市東習志野7丁目1-146
駐車場: 138台(無料)
HP: https://www.kasumi.co.jp/tenpotop/chiba-ken/narashino/354/
店内・売場の様子
時間帯: 13時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: カスミ佐倉精肉加工センター
(テナントとして株式会社SCミート「ラ・ブシュリー東習志野店」が入居)
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(2台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 6台
備考: Scan&Go(スキャン&ゴー)導入
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ、eatime(イータイム)、MiiL KASUMI(ミールカスミ)
2015年10月にユニクロ、ドラッグセイムス、マクドナルドと共にオープンした店舗です。駐車場は138台とやや狭いものの、売場は1フロア約2000㎡を確保し、カスミの郊外型店舗としては標準的な規模となっています。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と配置するオーソドックスなレイアウトを採用。
青果売場は導入部で旬のさくらんぼ、桃、スイカ、メロンを陳列し、季節感を演出します。植物工場で生産された水耕栽培の葉物野菜も販売。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)傘下のマルエツ、マックスバリュはオーガニック野菜をトップバリュグリーンアイで品揃えするところ、カスミは独自のMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドで構成し、11SKU導入しています。「地元農家さんのまごころ野菜」と称して地場野菜コーナーを大きく展開。地域の獲れたて野菜を集め、店舗へ直接配送する「やさいバス」も活用し、品揃えの幅を広げています。
鮮魚は丸魚をほぼ扱わないもののお刺身は旬のネタを使用した鮮度感ある商品が並んでおり、平台ショーケースでは「生かつお」「かつおたたき」もボリューム陳列します。おつまみの1品としてちょうどいいサイズの珍味は10種類を揃え、追加で製造した商品を陳列するなど販売は好調な様子です。近年需要が拡大する冷凍商材も強化。一方で多くの競合他社が取り組む「魚屋の鮨」と呼ばれる鮮魚部門で販売する握り寿司は見られませんでした。
精肉には直営部門の他にコンセッショナリーとして株式会社SCミートが運営する「ラ・ブシュリー」が出店。対面販売コーナーを設け、上質な霜降り肉の千葉県産みやざわ和牛(100g2180円)など高質商品を量り売りで提供しています。ハレの日需要に応える豪勢なラインナップですが、利用するお客さんはほとんど見受けられませんでした。直営は棲み分けのためアッパー品はあまり導入せず、日常使いで時短・簡便ニーズを意識した品揃えを展開しています。
惣菜ではイオングループのオリジン東秀が入居し、店内調理のおにぎり、弁当を豊富にラインナップ。小分けにされた和惣菜やひと手間加えたサラダ類も充実しています。直営部門のお弁当は種類や数量が少なめで、オリジン東秀の商品に競り負けているようです。揚げ物、焼き鳥、天ぷらなどを壁面で販売し、一部アイテムは裸でのバラ売りも実施します。サラダではMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドの商品も導入。直営のベーカリー「パン工房エミーノ」を導入しますが陳列量は少なめで、独自性を打ち出せるような魅力ある商品はあまり無いように感じます。
2015年10月のオープン以来改装は行われていない模様で、その間に需要が拡大し市場規模が伸長している冷凍食品コーナーはやや手狭な印象です。加工食品では「千葉の海苔」コーナーなど地元商品を押し出すほか、「動物性食品不使用」コーナーも配置し、健康や環境に配慮するニーズにも対応。競合のマルエツ船橋三山店、マックスバリュ東習志野店と比較して高級品やこだわり商品は少なく、普段使いのアイテムが中心です。プライベートブランドは品質重視なMiiL KASUMI(ミールカスミ)、eatime(イータイム)と価格訴求型のトップバリュで上手く棲み分けが出来ています。一方でペットボトルのお茶ではトップバリュではなくライフドリンクカンパニーの各500ml(55円)を導入するなどイオン系列としては異色の商品政策も見られました(結局はトップバリュの一部商品もライフドリンクカンパニーが製造しているので中身は同じですが)。酒類はスパークリングワインやクラフトビール、日本酒をエンドの扉付き冷蔵ケースで展開。ワインなどはケースに入れられた高額商品も取り扱います。
平日昼過ぎという時間帯もあり客数はそれほど多くありませんが、カゴ一杯に購入されるお客さんが多く、客単価は高い水準に感じられました。中高年夫婦や子供連れなど複数人で来店される割合が比較的高く、カートの利用も多い印象。広くて開放的なイートインスペースも備えているため、弁当類を購入し食事をする現場作業員の姿も見られました。レジレス決済サービスのScan&Go(スキャン&ゴー)や完全セルフレジの利用も浸透していますが、近隣のUSMH傘下の各社が大規模改装や新規出店した結果、セミセルフレジが未導入なのはカスミのみとなっています。
同じ時間帯の競合を見て回った印象としては、カスミはマルエツ東習志野店を上回り、マックスバリュ東習志野店をやや下回る程度の売上規模と考えられます。出店当初の年商目標は18億円であり、直近でもそれに近い数値を実現している情勢に感じられました。ちなみに、カスミはコロナウイルス感染症拡大前まで毎週木曜日に店内ほとんどの商品10%引きセールを開催していました。コロナ禍で木曜・日曜の10%引きクーポンの配布に切り替わり、使える日が分散したもののカスミが他店と差別化する重点政策として継続されていました。しかし2023年6月末をもって10%引きサービスは終了。Scan&Go(スキャン&ゴー)アプリでポイント10倍クーポンを配布するようですが、果たして Scan&Goを使い始めてくれる顧客と、他店へ流出する顧客のどちらが多いのでしょうか。
京成本線の実籾駅から徒歩17分程度のところに、フードスクエアカスミ東習志野店はあります。
店舗外観。

2015年10月にオープンした店舗です。駐車場はユニクロ、ドラッグセイムス、マクドナルドと138台を共有。

青果売場は導入部で旬のさくらんぼ、桃、スイカ、メロンを陳列し、季節感を演出します。

デジタルサイネージによる販売促進も推進。

「地元農家さんのまごころ野菜」と称して地場野菜コーナーを大きく展開。地域の獲れたて野菜を集め、店舗へ直接配送する「やさいバス」も活用し、品揃えの幅を広げています。

植物工場で生産された水耕栽培の葉物野菜も販売。

カスミと同じユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)傘下のマルエツ、マックスバリュはオーガニック野菜をトップバリュグリーンアイで品揃えするところ、カスミは独自のMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドで構成し、11SKU導入しています。

続く鮮魚売場。

対面販売で調理も承りますが、丸魚はほぼ扱いません。

お刺身は旬のネタを使用した鮮度感ある商品が並びます。

平台ショーケースでは「生かつお」「かつおたたき」もボリューム陳列。

おつまみの1品としてちょうどいいサイズの珍味は10種類を揃えます。

近年需要が拡大する冷凍商材も強化。

精肉売場。

専門店が入居するため、直営は棲み分けのためアッパー品はあまり導入せず、日常使いで時短・簡便ニーズを意識した品揃えを展開しています。

突き出しPOPは「味付き肉」ですが帯POPは「味付け肉」。

コンセッショナリーとして株式会社SCミートが運営する「ラ・ブシュリー」が出店。

対面販売コーナーを設け、上質な霜降り肉の千葉県産みやざわ和牛(100g2180円)など高質商品を量り売りで提供。

千葉県産なのはなポークも取り扱い。

こだわりのハム・ソーセージも販売します。

ローストビーフコーナー。

冷凍の馬刺しも販売します。

惣菜売場。

揚げ物、焼き鳥、天ぷらなどを壁面で販売し、一部アイテムは裸でのバラ売りも実施。

サラダではMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドの商品も導入。

直営のお弁当コーナーは品数が少なめ。

イオングループのオリジン東秀が入居。

店内調理のお弁当は豊富なラインナップ。

手づくりのおにぎりは種類も豊富で魅力的です。

小分けにされた和惣菜やひと手間加えたサラダ類も充実しています。

直営のベーカリー「パン工房エミーノ」を導入しますが陳列量は少なめで、独自性を打ち出せるような魅力ある商品はあまり無いように感じます。

茨城県つくば市にある「トラットリアエピッツェリアアミーチ」が監修した冷凍ピザもコーナー展開。

和日配の納豆コーナー。

洋日配の牛乳コーナー。
カスミが拠点を構える茨城県産の牛乳を単品量販。

加工食品売場。

ドレッシングコーナー。競合のマルエツ船橋三山店、マックスバリュ東習志野店と比較して高級品やこだわり商品は少なく、普段使いのアイテムが中心。

醬油コーナー。

焼肉のたれコーナー。
品質重視なプライベートブランドであるMiiL KASUMI(ミールカスミ)、eatime(イータイム)を積極的に展開。

「動物性食品不使用」コーナーも配置し、健康や環境に配慮するニーズにも対応。

「千葉の海苔」コーナーなど地元商品を押し出します。

輸入菓子もコーナー展開。

ペットボトルのお茶ではトップバリュではなくライフドリンクカンパニーの各500ml(55円)を導入するなどイオン系列としては異色の商品政策も見られました。

ペットボトル飲料の箱売りも強化。

スパークリングワインやクラフトビール、日本酒をエンドの扉付き冷蔵ケースで販売。

ワインなどはケースに入れられた高額商品も取り扱います。

フードスクエアカスミ東習志野店 店舗概要
開業: 2015年10月07日
売場面積: 1923㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~24:00
住所: 千葉県習志野市東習志野7丁目1-146
駐車場: 138台(無料)
HP: https://www.kasumi.co.jp/tenpotop/chiba-ken/narashino/354/
店内・売場の様子
時間帯: 13時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: カスミ佐倉精肉加工センター
(テナントとして株式会社SCミート「ラ・ブシュリー東習志野店」が入居)
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(2台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 6台
備考: Scan&Go(スキャン&ゴー)導入
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ、eatime(イータイム)、MiiL KASUMI(ミールカスミ)
2015年10月にユニクロ、ドラッグセイムス、マクドナルドと共にオープンした店舗です。駐車場は138台とやや狭いものの、売場は1フロア約2000㎡を確保し、カスミの郊外型店舗としては標準的な規模となっています。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と配置するオーソドックスなレイアウトを採用。
青果売場は導入部で旬のさくらんぼ、桃、スイカ、メロンを陳列し、季節感を演出します。植物工場で生産された水耕栽培の葉物野菜も販売。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)傘下のマルエツ、マックスバリュはオーガニック野菜をトップバリュグリーンアイで品揃えするところ、カスミは独自のMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドで構成し、11SKU導入しています。「地元農家さんのまごころ野菜」と称して地場野菜コーナーを大きく展開。地域の獲れたて野菜を集め、店舗へ直接配送する「やさいバス」も活用し、品揃えの幅を広げています。
鮮魚は丸魚をほぼ扱わないもののお刺身は旬のネタを使用した鮮度感ある商品が並んでおり、平台ショーケースでは「生かつお」「かつおたたき」もボリューム陳列します。おつまみの1品としてちょうどいいサイズの珍味は10種類を揃え、追加で製造した商品を陳列するなど販売は好調な様子です。近年需要が拡大する冷凍商材も強化。一方で多くの競合他社が取り組む「魚屋の鮨」と呼ばれる鮮魚部門で販売する握り寿司は見られませんでした。
精肉には直営部門の他にコンセッショナリーとして株式会社SCミートが運営する「ラ・ブシュリー」が出店。対面販売コーナーを設け、上質な霜降り肉の千葉県産みやざわ和牛(100g2180円)など高質商品を量り売りで提供しています。ハレの日需要に応える豪勢なラインナップですが、利用するお客さんはほとんど見受けられませんでした。直営は棲み分けのためアッパー品はあまり導入せず、日常使いで時短・簡便ニーズを意識した品揃えを展開しています。
惣菜ではイオングループのオリジン東秀が入居し、店内調理のおにぎり、弁当を豊富にラインナップ。小分けにされた和惣菜やひと手間加えたサラダ類も充実しています。直営部門のお弁当は種類や数量が少なめで、オリジン東秀の商品に競り負けているようです。揚げ物、焼き鳥、天ぷらなどを壁面で販売し、一部アイテムは裸でのバラ売りも実施します。サラダではMiiL KASUMI(ミールカスミ)ブランドの商品も導入。直営のベーカリー「パン工房エミーノ」を導入しますが陳列量は少なめで、独自性を打ち出せるような魅力ある商品はあまり無いように感じます。
2015年10月のオープン以来改装は行われていない模様で、その間に需要が拡大し市場規模が伸長している冷凍食品コーナーはやや手狭な印象です。加工食品では「千葉の海苔」コーナーなど地元商品を押し出すほか、「動物性食品不使用」コーナーも配置し、健康や環境に配慮するニーズにも対応。競合のマルエツ船橋三山店、マックスバリュ東習志野店と比較して高級品やこだわり商品は少なく、普段使いのアイテムが中心です。プライベートブランドは品質重視なMiiL KASUMI(ミールカスミ)、eatime(イータイム)と価格訴求型のトップバリュで上手く棲み分けが出来ています。一方でペットボトルのお茶ではトップバリュではなくライフドリンクカンパニーの各500ml(55円)を導入するなどイオン系列としては異色の商品政策も見られました(結局はトップバリュの一部商品もライフドリンクカンパニーが製造しているので中身は同じですが)。酒類はスパークリングワインやクラフトビール、日本酒をエンドの扉付き冷蔵ケースで展開。ワインなどはケースに入れられた高額商品も取り扱います。
平日昼過ぎという時間帯もあり客数はそれほど多くありませんが、カゴ一杯に購入されるお客さんが多く、客単価は高い水準に感じられました。中高年夫婦や子供連れなど複数人で来店される割合が比較的高く、カートの利用も多い印象。広くて開放的なイートインスペースも備えているため、弁当類を購入し食事をする現場作業員の姿も見られました。レジレス決済サービスのScan&Go(スキャン&ゴー)や完全セルフレジの利用も浸透していますが、近隣のUSMH傘下の各社が大規模改装や新規出店した結果、セミセルフレジが未導入なのはカスミのみとなっています。
同じ時間帯の競合を見て回った印象としては、カスミはマルエツ東習志野店を上回り、マックスバリュ東習志野店をやや下回る程度の売上規模と考えられます。出店当初の年商目標は18億円であり、直近でもそれに近い数値を実現している情勢に感じられました。ちなみに、カスミはコロナウイルス感染症拡大前まで毎週木曜日に店内ほとんどの商品10%引きセールを開催していました。コロナ禍で木曜・日曜の10%引きクーポンの配布に切り替わり、使える日が分散したもののカスミが他店と差別化する重点政策として継続されていました。しかし2023年6月末をもって10%引きサービスは終了。Scan&Go(スキャン&ゴー)アプリでポイント10倍クーポンを配布するようですが、果たして Scan&Goを使い始めてくれる顧客と、他店へ流出する顧客のどちらが多いのでしょうか。