ジャパンミート生鮮館守谷店
- 2023/07/23
- 22:58
茨城県守谷市。
関東鉄道常総線の南守谷駅から徒歩21分程度のところに、ジャパンミート生鮮館守谷店はあります。
店舗外観。

東京ドーム2.3個分の敷地に、1650台の駐車場を備えた超大型ホームセンター「ジョイフル本田守谷店」内に出店しています。

フロアガイド。ジャパンミートは1階で営業しています。

ジョイフル本田の広大な売場。

ジャパンミート入口。

青果の導入部では質の良い旬の果物を前面に打ち出し、目玉商品と称してスイカ、メロン、桃、巨峰などをボリューム展開。

贈答用の箱入り商品も目立ちます。

メロンを大量陳列。

お買い得品から高級品までズラリと並びます。

青果売場。

通路幅はゆったりと確保しています。

野菜は日常使いの品を手頃な価格で提供しますが、有機野菜やカット野菜、カットフルーツといったカテゴリは欠落。

続く精肉売場では「焼肉王国」を掲げ、専門性の高い品揃えを展開します。主力部門だけあって他部門に比べ際立ったスペースを確保し、平台ショーケースを連ねたダイナミックな売場を構築。

巨大なPOPで価格をアピールします。

ほとんどのアイテムは店内加工を行い、調理場の見えるオープンキッチン方式で鮮度感も訴求します。

導入部に並ぶ100g258円の牛肩ロースステーキ(輸入品)。

100g298円のサーロインステーキ(メキシコ産)を大量陳列。

国産牛サーロインステーキは100g698円。

100g698円の牛タンは厚切りで脂も乗っており、実際に購入して食べましたが美味しかったです。

国産牛切り落とし肉100g261円、国産豚肩ロースしゃぶしゃぶ用肉100g199円など大容量パックで販売。

味付け肉も大容量パックが目立ちます。

ブロック肉も販売。

ホルモンや味噌漬けもコーナー展開。

国産鶏もも肉は100g109円。

ブラジル産であれば100g78円という安さです。

冷凍品であれば100g49.95円という驚異的な価格で提供。

ジャパンミートオリジナルのハンバーグも販売。ベーコンなど他の加工肉でもオリジナル商品を発売しています。

冷凍商材も充実した品揃え。

鎌倉ハムのフランクも導入します。

続く惣菜売場。

「名物手ごねメンチ」(3個390円)など肉惣菜を強化。こちらも実際に購入しましたが肉汁たっぷりで美味しかったです。

お弁当は398円で自家製ハンバーグやメンチカツの入ったボリュームある商品が目立ちます。

鮭の厚さにこだった「THE鮭弁当」(698円)など付加価値を訴求する弁当も販売。

惣菜売場に隣接した冷凍コーナーではオリジナル商品のドリア、グラタンなどを販売。

鮮魚はガラス張りのオープンキッチンに加え、対面販売の調理スペースを売場中央に配置。

調理風景は見ることができますが丸魚はほぼ扱わず、お刺身と握り寿司は豊富なラインナップを展開します。

即食商品に注力するため、切身なども少ない印象です。

お刺身は4点盛り780円、1180円、1480円と松竹梅の価格帯を用意することで幅広い需要に対応。

単品お造りはオーソドックスな品揃え。

握り寿司は本マグロ中トロ入り9貫999円や、

本マグロ大トロ入り12貫1480円、20貫2500円など豪勢なアイテムを強化します。

海鮮丼は599円から799円の価格帯で種類豊富に展開。

細巻きバイキングコーナー。細巻き各種を130円均一で提供します。

うなぎは冷凍で大量に品揃え。

海戦バーベキューと題してバイキング形式で販売。

売場後半に和洋日配をまとめて配置。納豆コーナー。

牛乳コーナー。
大きく「JAPANMEAT」と記載された牛乳を大量陳列。ここまで自社のブランドを前面に打ち出すパッケージは珍しいですね。

ナチュラルチーズはこだわり商品まで充実したラインナップ。

平台冷蔵ショーケースはボリュームを付けるためか底上げがされており、ほとんどの商品がロードラインを超えて陳列されていました。小規模なチェーンでは時より見受けられますが、売上1000億円を超える中堅企業なのですから温度管理は徹底しましょう。

加工食品売場。醬油コーナー。こだわり商品も導入します。

ドレッシングコーナーでは業務用サイズも取り扱い。フェイスアップは丁寧に行われています。

肉に強みを持つチェーンだけあって焼き肉のたれはオリジナル商品を発売。

電子棚札を導入しますが、特売品は紙のプライスカードを上に重ねて目立たせるという、一昔前のいなげやのような状態です。

ペットボトル飲料ではジャパンミートオリジナルブランドのお茶500mlを50円という競争力ある価格で販売。

圧巻のカットケース陳列。
ペットボトル飲料を中心として、季節商品や終売商品を安く仕入れ、格安で提供します。

メーカー希望小売価格から大幅値引きをアピールする商品も見られます。
「安値日本一に挑戦!!」というどこかの家電量販店のようなキャッチコピーも使用。

業務用サイズの調味料を集積したコーナーも配置。

全国各地から選りすぐったこだわり商品を「食の学校コーナー」として展開。

ジャパンミートのオリジナル商品よりも、「肉のハナマサ」オリジナル商品をエンドで目立たせて訴求します。

陳列はボリューム感が出ています。

ギフト商品も8割引きなど大幅値引きで提供。

酒コーナー。

森伊蔵など希少なアイテムも取り扱います。

ドン・ペリニヨンといった高級ワインや、成城石井のワインも導入。

ジャパンミート生鮮館守谷店 店舗概要
開業: 1993年04月20日
売場面積: 約2000㎡(目測)
営業時間: 9:00~19:30
住所: 茨城県守谷市松ケ丘3-8
駐車場: 1650台(無料)
HP: https://www.japanmeat.co.jp/shop/jms-moriya.html
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心に多め
売場の雰囲気: 活気ある
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 13台(4台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通(ジョイフル本田内)
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 自社PB、肉のハナマサPB
1993年4月にオープンした超大型ホームセンターのジョイフル本田守谷店。その1階で、ジャパンミート生鮮館は同時に開業しています。現在ではジョイフル本田にジャパンミートが出店することは当たり前のようになっていますが、協業の1号店が今回訪れた守谷店です。
終戦の年である1945年に丸八肉店として創業し、1978年に株式会社ジャパンミートを設立した同社は、当初茨城県内において食肉卸を展開していました。1983年に長崎屋勝田店内に小売1号店を開設。1993年にはジョイフル本田守谷店の店内にオープンし、その後も併設店舗を拡大しました。現在首都圏に展開する「ジャパンミート生鮮館」の15店舗中14店はジョイフル本田へ出店しています(残る1店舗は丸井の地下食品フロアを担当する錦糸町店)。
2013年には「肉のハナマサ」を展開する株式会社花正を、2019年には「スーパーマーケットタジマ」を展開する株式会社タジマを、2023年には「スーパーみらべる」を展開する株式会社スーパーみらべるをそれぞれ買収・子会社化しています。拡大路線を続けた結果、持株会社であるJMホールディングスの2022年7月期決算では売上高1408億円4500万円、営業利益66億7500万円、経常利益69億2500万円、当期純利益42億6600万円にまで成長。首都圏においてはマミーマート(埼玉)やエコス(東京)、タイヨー(茨城)を上回る規模となり、存在感を高めています。
入口から青果、精肉、惣菜、鮮魚と配置。肉屋から創業し、同社にとって看板部門である精肉の売場を大きく割いているのが特徴です。青果の導入部では質の良い旬の果物を前面に打ち出し、目玉商品と称してスイカ、メロン、桃、巨峰などをボリューム展開。宮崎県産マンゴー「太陽のタマゴ」といった高級品も相当な数量が並んでいました。一方で見切り品も多く見られ、販売が好調とは言えないアイテムもあると推測されます。野菜は日常使いの品を手頃な価格で提供しますが、有機野菜やカット野菜、カットフルーツといったカテゴリは欠落。産地直送野菜もわずかに取り扱う程度です。
続く精肉売場では「焼肉王国」を掲げ、専門性の高い品揃えを展開します。主力部門だけあって他部門に比べ際立ったスペースを確保し、平台ショーケースを連ねたダイナミックな売場を構築。ほとんどのアイテムは店内加工を行い、調理場の見えるオープンキッチン方式で鮮度感も訴求します。導入部では100g258円の牛肩ロースステーキ(輸入品)や100g298円のサーロインステーキ(メキシコ産)を大量陳列。国産牛切り落とし肉100g261円、国産豚肩ロースしゃぶしゃぶ用肉100g199円、国産鶏もも肉100g109円など価格は魅力的です。その他ホルモン、味付け肉、味噌漬け、ブロック肉、自家製の加工肉、冷凍商材など幅広い多彩な品揃えを実現。
一方で同じく肉屋を祖業とし「肉」で集客しているロピアと比べると、高級志向なアイテムが乏しい印象です。厚切りで脂も乗った100g698円の牛タンや100g698円の国産牛サーロインステーキは扱うものの、ハレの日需要に応えるような、上質な霜降りの入った銘柄肉などは見られませんでした。商圏の平均所得は茨城県内では高い水準だと推測されますが、高質な商品は売れないのでしょうか。輸入産を軸に商品構成することで価格は一定の競争力を有し、大容量パックなどを買い求めるお客さんは多く見られました。
惣菜は揚げ物と弁当に絞り込まれており、手の込んだ商品や魚惣菜、煮物などはカットされています。「名物手ごねメンチ」(3個390円)など肉惣菜を強化。お弁当は398円で自家製ハンバーグやメンチカツの入ったボリュームある商品が目立ちます。一方で鮭の厚さにこだった「THE鮭弁当」(698円)など付加価値を訴求する弁当も販売していました。お弁当は陳列量が多く、一般のお客さんの他にジョイフル本田の従業員さんが休憩中に買われている姿も見られました。
鮮魚はガラス張りのオープンキッチンに加え、対面販売の調理スペースを売場中央に配置。調理風景は見ることができますが丸魚はほぼ扱わず、お刺身と握り寿司は豊富なラインナップを展開します。お刺身は4点盛り780円、1180円、1480円と松竹梅の価格帯を用意することで幅広い需要に対応。握り寿司は本マグロ中トロ入り9貫999円、本マグロ大トロ入り12貫1480円、20貫2500円など豪勢なアイテムを強化します。海鮮丼は599円から799円の価格帯で種類豊富に展開。商品の鮮度感や見栄えもロピアと並ぶクオリティに感じました。
和洋日配は定番品やプライベートブランドで価格訴求を行い、魅力的な価格で販売します。加工食品ではジャパンミートのオリジナル商品よりも傘下の「肉のハナマサ」オリジナル商品を押し出しており、エンドでボリューム展開します。業務用サイズの調味料も強化するほか、こだわり商品も一部で導入。ペットボトル飲料を中心として、季節商品や終売商品を安く仕入れ、格安で提供します。ギフト商品も8割引きなど大幅値引きでお客さんの目を引いていました。酒類では希少な日本酒、焼酎の取り扱いに加え高級ワインを充実させ、差別化を図ります。
ジョイフル本田自体が平日にも関わらず高い集客力を誇り、ファミリー層で賑わう活気ある雰囲気でした。ジャパンミートもその恩恵を受け、主婦や高齢者の他に若年層から中高年までのご夫婦で買い物される様子も見受けられました(子供連れはあまり見られない)。広域集客型の施設のためまとめ買い志向が強く、カゴ一杯に購入される方が多い印象です。13台のレジが設置されていることからも、土日はさらに混み合うのではないでしょうか。
関東鉄道常総線の南守谷駅から徒歩21分程度のところに、ジャパンミート生鮮館守谷店はあります。
店舗外観。

東京ドーム2.3個分の敷地に、1650台の駐車場を備えた超大型ホームセンター「ジョイフル本田守谷店」内に出店しています。

フロアガイド。ジャパンミートは1階で営業しています。

ジョイフル本田の広大な売場。

ジャパンミート入口。

青果の導入部では質の良い旬の果物を前面に打ち出し、目玉商品と称してスイカ、メロン、桃、巨峰などをボリューム展開。

贈答用の箱入り商品も目立ちます。

メロンを大量陳列。

お買い得品から高級品までズラリと並びます。

青果売場。

通路幅はゆったりと確保しています。

野菜は日常使いの品を手頃な価格で提供しますが、有機野菜やカット野菜、カットフルーツといったカテゴリは欠落。

続く精肉売場では「焼肉王国」を掲げ、専門性の高い品揃えを展開します。主力部門だけあって他部門に比べ際立ったスペースを確保し、平台ショーケースを連ねたダイナミックな売場を構築。

巨大なPOPで価格をアピールします。

ほとんどのアイテムは店内加工を行い、調理場の見えるオープンキッチン方式で鮮度感も訴求します。

導入部に並ぶ100g258円の牛肩ロースステーキ(輸入品)。

100g298円のサーロインステーキ(メキシコ産)を大量陳列。

国産牛サーロインステーキは100g698円。

100g698円の牛タンは厚切りで脂も乗っており、実際に購入して食べましたが美味しかったです。

国産牛切り落とし肉100g261円、国産豚肩ロースしゃぶしゃぶ用肉100g199円など大容量パックで販売。

味付け肉も大容量パックが目立ちます。

ブロック肉も販売。

ホルモンや味噌漬けもコーナー展開。

国産鶏もも肉は100g109円。

ブラジル産であれば100g78円という安さです。

冷凍品であれば100g49.95円という驚異的な価格で提供。

ジャパンミートオリジナルのハンバーグも販売。ベーコンなど他の加工肉でもオリジナル商品を発売しています。

冷凍商材も充実した品揃え。

鎌倉ハムのフランクも導入します。

続く惣菜売場。

「名物手ごねメンチ」(3個390円)など肉惣菜を強化。こちらも実際に購入しましたが肉汁たっぷりで美味しかったです。

お弁当は398円で自家製ハンバーグやメンチカツの入ったボリュームある商品が目立ちます。

鮭の厚さにこだった「THE鮭弁当」(698円)など付加価値を訴求する弁当も販売。

惣菜売場に隣接した冷凍コーナーではオリジナル商品のドリア、グラタンなどを販売。

鮮魚はガラス張りのオープンキッチンに加え、対面販売の調理スペースを売場中央に配置。

調理風景は見ることができますが丸魚はほぼ扱わず、お刺身と握り寿司は豊富なラインナップを展開します。

即食商品に注力するため、切身なども少ない印象です。

お刺身は4点盛り780円、1180円、1480円と松竹梅の価格帯を用意することで幅広い需要に対応。

単品お造りはオーソドックスな品揃え。

握り寿司は本マグロ中トロ入り9貫999円や、

本マグロ大トロ入り12貫1480円、20貫2500円など豪勢なアイテムを強化します。

海鮮丼は599円から799円の価格帯で種類豊富に展開。

細巻きバイキングコーナー。細巻き各種を130円均一で提供します。

うなぎは冷凍で大量に品揃え。

海戦バーベキューと題してバイキング形式で販売。

売場後半に和洋日配をまとめて配置。納豆コーナー。

牛乳コーナー。
大きく「JAPANMEAT」と記載された牛乳を大量陳列。ここまで自社のブランドを前面に打ち出すパッケージは珍しいですね。

ナチュラルチーズはこだわり商品まで充実したラインナップ。

平台冷蔵ショーケースはボリュームを付けるためか底上げがされており、ほとんどの商品がロードラインを超えて陳列されていました。小規模なチェーンでは時より見受けられますが、売上1000億円を超える中堅企業なのですから温度管理は徹底しましょう。

加工食品売場。醬油コーナー。こだわり商品も導入します。

ドレッシングコーナーでは業務用サイズも取り扱い。フェイスアップは丁寧に行われています。

肉に強みを持つチェーンだけあって焼き肉のたれはオリジナル商品を発売。

電子棚札を導入しますが、特売品は紙のプライスカードを上に重ねて目立たせるという、一昔前のいなげやのような状態です。

ペットボトル飲料ではジャパンミートオリジナルブランドのお茶500mlを50円という競争力ある価格で販売。

圧巻のカットケース陳列。
ペットボトル飲料を中心として、季節商品や終売商品を安く仕入れ、格安で提供します。

メーカー希望小売価格から大幅値引きをアピールする商品も見られます。
「安値日本一に挑戦!!」というどこかの家電量販店のようなキャッチコピーも使用。

業務用サイズの調味料を集積したコーナーも配置。

全国各地から選りすぐったこだわり商品を「食の学校コーナー」として展開。

ジャパンミートのオリジナル商品よりも、「肉のハナマサ」オリジナル商品をエンドで目立たせて訴求します。

陳列はボリューム感が出ています。

ギフト商品も8割引きなど大幅値引きで提供。

酒コーナー。

森伊蔵など希少なアイテムも取り扱います。

ドン・ペリニヨンといった高級ワインや、成城石井のワインも導入。

ジャパンミート生鮮館守谷店 店舗概要
開業: 1993年04月20日
売場面積: 約2000㎡(目測)
営業時間: 9:00~19:30
住所: 茨城県守谷市松ケ丘3-8
駐車場: 1650台(無料)
HP: https://www.japanmeat.co.jp/shop/jms-moriya.html
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心に多め
売場の雰囲気: 活気ある
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 13台(4台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通(ジョイフル本田内)
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 自社PB、肉のハナマサPB
1993年4月にオープンした超大型ホームセンターのジョイフル本田守谷店。その1階で、ジャパンミート生鮮館は同時に開業しています。現在ではジョイフル本田にジャパンミートが出店することは当たり前のようになっていますが、協業の1号店が今回訪れた守谷店です。
終戦の年である1945年に丸八肉店として創業し、1978年に株式会社ジャパンミートを設立した同社は、当初茨城県内において食肉卸を展開していました。1983年に長崎屋勝田店内に小売1号店を開設。1993年にはジョイフル本田守谷店の店内にオープンし、その後も併設店舗を拡大しました。現在首都圏に展開する「ジャパンミート生鮮館」の15店舗中14店はジョイフル本田へ出店しています(残る1店舗は丸井の地下食品フロアを担当する錦糸町店)。
2013年には「肉のハナマサ」を展開する株式会社花正を、2019年には「スーパーマーケットタジマ」を展開する株式会社タジマを、2023年には「スーパーみらべる」を展開する株式会社スーパーみらべるをそれぞれ買収・子会社化しています。拡大路線を続けた結果、持株会社であるJMホールディングスの2022年7月期決算では売上高1408億円4500万円、営業利益66億7500万円、経常利益69億2500万円、当期純利益42億6600万円にまで成長。首都圏においてはマミーマート(埼玉)やエコス(東京)、タイヨー(茨城)を上回る規模となり、存在感を高めています。
入口から青果、精肉、惣菜、鮮魚と配置。肉屋から創業し、同社にとって看板部門である精肉の売場を大きく割いているのが特徴です。青果の導入部では質の良い旬の果物を前面に打ち出し、目玉商品と称してスイカ、メロン、桃、巨峰などをボリューム展開。宮崎県産マンゴー「太陽のタマゴ」といった高級品も相当な数量が並んでいました。一方で見切り品も多く見られ、販売が好調とは言えないアイテムもあると推測されます。野菜は日常使いの品を手頃な価格で提供しますが、有機野菜やカット野菜、カットフルーツといったカテゴリは欠落。産地直送野菜もわずかに取り扱う程度です。
続く精肉売場では「焼肉王国」を掲げ、専門性の高い品揃えを展開します。主力部門だけあって他部門に比べ際立ったスペースを確保し、平台ショーケースを連ねたダイナミックな売場を構築。ほとんどのアイテムは店内加工を行い、調理場の見えるオープンキッチン方式で鮮度感も訴求します。導入部では100g258円の牛肩ロースステーキ(輸入品)や100g298円のサーロインステーキ(メキシコ産)を大量陳列。国産牛切り落とし肉100g261円、国産豚肩ロースしゃぶしゃぶ用肉100g199円、国産鶏もも肉100g109円など価格は魅力的です。その他ホルモン、味付け肉、味噌漬け、ブロック肉、自家製の加工肉、冷凍商材など幅広い多彩な品揃えを実現。
一方で同じく肉屋を祖業とし「肉」で集客しているロピアと比べると、高級志向なアイテムが乏しい印象です。厚切りで脂も乗った100g698円の牛タンや100g698円の国産牛サーロインステーキは扱うものの、ハレの日需要に応えるような、上質な霜降りの入った銘柄肉などは見られませんでした。商圏の平均所得は茨城県内では高い水準だと推測されますが、高質な商品は売れないのでしょうか。輸入産を軸に商品構成することで価格は一定の競争力を有し、大容量パックなどを買い求めるお客さんは多く見られました。
惣菜は揚げ物と弁当に絞り込まれており、手の込んだ商品や魚惣菜、煮物などはカットされています。「名物手ごねメンチ」(3個390円)など肉惣菜を強化。お弁当は398円で自家製ハンバーグやメンチカツの入ったボリュームある商品が目立ちます。一方で鮭の厚さにこだった「THE鮭弁当」(698円)など付加価値を訴求する弁当も販売していました。お弁当は陳列量が多く、一般のお客さんの他にジョイフル本田の従業員さんが休憩中に買われている姿も見られました。
鮮魚はガラス張りのオープンキッチンに加え、対面販売の調理スペースを売場中央に配置。調理風景は見ることができますが丸魚はほぼ扱わず、お刺身と握り寿司は豊富なラインナップを展開します。お刺身は4点盛り780円、1180円、1480円と松竹梅の価格帯を用意することで幅広い需要に対応。握り寿司は本マグロ中トロ入り9貫999円、本マグロ大トロ入り12貫1480円、20貫2500円など豪勢なアイテムを強化します。海鮮丼は599円から799円の価格帯で種類豊富に展開。商品の鮮度感や見栄えもロピアと並ぶクオリティに感じました。
和洋日配は定番品やプライベートブランドで価格訴求を行い、魅力的な価格で販売します。加工食品ではジャパンミートのオリジナル商品よりも傘下の「肉のハナマサ」オリジナル商品を押し出しており、エンドでボリューム展開します。業務用サイズの調味料も強化するほか、こだわり商品も一部で導入。ペットボトル飲料を中心として、季節商品や終売商品を安く仕入れ、格安で提供します。ギフト商品も8割引きなど大幅値引きでお客さんの目を引いていました。酒類では希少な日本酒、焼酎の取り扱いに加え高級ワインを充実させ、差別化を図ります。
ジョイフル本田自体が平日にも関わらず高い集客力を誇り、ファミリー層で賑わう活気ある雰囲気でした。ジャパンミートもその恩恵を受け、主婦や高齢者の他に若年層から中高年までのご夫婦で買い物される様子も見受けられました(子供連れはあまり見られない)。広域集客型の施設のためまとめ買い志向が強く、カゴ一杯に購入される方が多い印象です。13台のレジが設置されていることからも、土日はさらに混み合うのではないでしょうか。