ヤオハン貝島店
- 2023/08/09
- 19:24
栃木県鹿沼市。
東武日光線の新鹿沼駅から徒歩14分程度のところに、ヤオハン貝島店はあります。
株式会社八百半フードセンターは栃木県鹿沼市を中心に「ヤオハン」8店舗を展開するスーパーマーケットです。
同じく栃木県内で栃木市を中心に「ヤオハン」を展開するリオン・ドール傘下の株式会社ヤオハンは別法人です。
店舗外観

2013年10月にオープンした八百半フードセンターでも比較的新しい店舗です。

道路沿いの看板。

青果売場。広すぎず日常の買い物には使い勝手の良い大きさで、中小チェーンとしては設備投資も行われているため売場はきれいで明るい印象を抱きます。

旬の夏野菜をボリューム陳列。

バナナコーナーにはゴリラのぬいぐるみが置かれていました。

コーナー展開こそしていないものの、栃木県産の地場野菜を積極的に取り扱い、地産地消も掲げます。

続く鮮魚売場。土用の丑の日直前だったため、飾りつけにも力が入っています。

丸魚は少なく、鮮度感を重視したラインナップではありませんが、生かつおはサクやお造りをボリューム展開。

「フードロスを減らすためにツマなしのお刺身をご用意しました!!」
まぐろ、サーモン、ぶりといったお刺身はツマを入れずに100g399円といった量り売りを実施するなど先進的な取り組みも見られました。お刺身にツマを入れない企業と言えばオーケーが有名ですが、あちらは量り売りではありません。

精肉売場。店内加工と、栃木県内の各スーパーと取引のある株式会社関東フーズから供給を受け品揃え。

上質な栃木県産栃の木黒牛のステーキ肉(100g1180円)、すき焼き用肉(100g980円)を導入部で訴求。

「せっかくヤオハンに来たならみや美豚買ったらよかっぺ」
栃木県産みや美豚など地元商材を打ち出します。

珍しいソーセージを販売。

惣菜売場。

カツ丼など定番品のみ店内調理で対応し、その他はアウトパックも活用することで品揃えの幅を広げています。

値ごろ感のある99円均一の手巻寿司バイキングを実施。

ヤオハンオリジナルのローストビーフ丼(498円)。

和日配の納豆コーナー。

「せっかくヤオハンに来たならヤオハン牛乳買ったらよかっぺ」
わずか8店舗のチェーンでオリジナルブランドの牛乳を発売するのは珍しいですね。

ボリューム感ある洋日配コーナーの陳列。

総販売数25万個を突破しているヤオハンオリジナルの肉シウマイを展開。
鹿沼市では地元商工会議所を中心に「かぬまシウマイ」を町おこしとして打ち出しています。

隣接する宇都宮名物の餃子も取り揃えています。

加工食品売場。エンドではCGC商品を売り込み。

売場中通路。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。
CGC商品の売り込みに徹しており、高級品やこだわりの品は扱いません。

ペットボトル飲料。CGCの500ml緑茶は78円とやや高めな価格設定。

大容量の食塩が多く並んでいました。

不揃いのどら焼き、カステラ、パンケーキなどお買い得な切り落とし商品も展開。

ヤオハン貝島店 店舗概要
開業: 2013年10月04日
売場面積: 997㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~21:00
住所: 栃木県鹿沼市貝島町5010-1
駐車場: 250台(無料)
HP: https://www.yaohan.jp/store/(店舗一覧)
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: きれい、明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(2台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
株式会社八百半フードセンターは栃木県鹿沼市を中心に「ヤオハン」8店舗を展開するスーパーマーケットです。1961年に創業し、1962年に会社設立。鹿沼市の北部店に本社を併設しています。現在は鹿沼市に6店舗、日光市に2店舗を運営しますが、かつては宇都宮市、壬生町にも出店していました。残念ながら2023年3月20日に宇都宮店、壬生店を閉鎖しています。壬生店は2018年6月14日に、株式会社新優本店が運営していた「シンユーストア」から譲渡を受けリニューアルオープンした店舗でしたが、事業継承は果たされませんでした。
栃木県内ではここ数年、地場スーパーの経営破綻や売却が相次いでいます。2020年3月には北海道を拠点とするアークスがオータニ(宇都宮市)を子会社化。2022年9月にはキッチンストアー(足利市)が事業を停止し、破産を申請。2023年2月には福島県が拠点のリオン・ドールがダイユー(那須塩原市)から県北地区の全10店舗のうち9店舗を譲受。さらに2023年6月には今回訪れた企業とは別法人のヤオハン(栃木市)もリオン・ドールの傘下に入りました。直近では2023年7月18日に那須塩原市を中心に展開する塩原屋が全店を閉店し、事業を停止。店舗と従業員はエコスグループのたいらや(宇都宮市)が引き継ぐ方針を示しています。他県資本であるヨークベニマルやベイシア、とりせんといった競合の進出もあり、熾烈な競争によって地場中小スーパーは窮地に立たされています。
そのような厳しい経営環境においても独立経営を保っている八百半フードセンター。ただし業績は芳しくないようで、2020年3月期の決算公告を見ると、売上高は不明ですが当期純損失8200万円を計上しています。自己資本比率が41.6%と高いため経営に影響が出る水準ではなく、このあとのコロナ特需で業績は改善したと見込まれますが、直近では反動減の影響で店舗網の整理を行ったと推測されます。
今回訪れた貝島店は2013年10月にオープンした八百半フードセンターでも比較的新しい店舗です。同社は売場面積300坪を標準フォーマットとしており、従来の小型店からの脱却を図ってきました。広すぎず日常の買い物には使い勝手の良い大きさで、中小チェーンとしては設備投資も行われているため売場はきれいで明るい印象を抱きます。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と配置するレイアウト。ベーカリーは導入しません。全般的に尖った品揃えは見られず、定番品や売れ筋商品を中心としたオーソドックスな品揃えを展開します。青果売場ではコーナー展開こそしていないものの、栃木県産の地場野菜を積極的に取り扱い、地産地消も掲げます。
鮮魚売場は土用の丑の日直前だったため飾り付けにも力が入っていました。丸魚は少なく、鮮度感を重視したラインナップではありませんが、生かつおはサクやお造りをボリューム展開。まぐろ、サーモン、ぶりといったお刺身はツマを入れずに100g399円といった量り売りを実施するなど先進的な取り組みも見られました。お刺身にツマを入れない企業と言えばオーケーが有名ですが、あちらは量り売りではありません。精肉は店内加工と、栃木県内の各スーパーと取引のある株式会社関東フーズから供給を受け品揃え。栃木県産栃の木黒牛、栃木県産みや美豚など地元商材を打ち出します。
惣菜はコーナー自体が小さめですが、都市部立地の店舗と異なり、自宅で調理する方が多い郊外立地では妥当なラインナップに感じます。カツ丼など定番品のみ店内調理で対応し、その他はアウトパックも活用することで品揃えの幅を広げています。値ごろ感のある99円均一の手巻寿司バイキングや498円のローストビーフ丼など価格訴求や工夫も感じられる商品構成でした。
和洋日配・冷凍食品では地域性がよく出ている品揃えが目立ちました。地元商工会議所が中心となって行われている町おこしに「かぬまシウマイ」があります。崎陽軒の初代社長野並茂吉氏が鹿沼市出身ということもあって、JR鹿沼駅前に崎陽軒公認の「シウマイ像」を設置し、食べられるお店を紹介するマップを作るなど、地元の名物として賑わい創出を進めています。八百半フードセンターでもオリジナルの「肉シウマイ」を製造し、大きくコーナー展開。総販売数25万個を突破しているようで、冷凍品の他に惣菜売場でも提供されています。和日配コーナーではこんにゃくのラインナップも充実している印象を受けました。
加工食品は加盟するCGC商品の売り込みに徹しており、高級品やこだわりの品は扱いません。酒類も最低限の品揃え。ややPOPが多くごちゃごちゃした雰囲気にも感じますが、何か安い商品があるのではないかと感じさせる演出は上手く出来ています。平日の昼過ぎのため客数は少なく、ほとんど全員が車での来店でしたが客単価もあまり高くないように見受けられました。レジは通常レジを5台設置。レジが混雑すると、そこまで並んでいなくともすぐに応援に入る姿勢は好印象でした。
東武日光線の新鹿沼駅から徒歩14分程度のところに、ヤオハン貝島店はあります。
株式会社八百半フードセンターは栃木県鹿沼市を中心に「ヤオハン」8店舗を展開するスーパーマーケットです。
同じく栃木県内で栃木市を中心に「ヤオハン」を展開するリオン・ドール傘下の株式会社ヤオハンは別法人です。
店舗外観

2013年10月にオープンした八百半フードセンターでも比較的新しい店舗です。

道路沿いの看板。

青果売場。広すぎず日常の買い物には使い勝手の良い大きさで、中小チェーンとしては設備投資も行われているため売場はきれいで明るい印象を抱きます。

旬の夏野菜をボリューム陳列。

バナナコーナーにはゴリラのぬいぐるみが置かれていました。

コーナー展開こそしていないものの、栃木県産の地場野菜を積極的に取り扱い、地産地消も掲げます。

続く鮮魚売場。土用の丑の日直前だったため、飾りつけにも力が入っています。

丸魚は少なく、鮮度感を重視したラインナップではありませんが、生かつおはサクやお造りをボリューム展開。

「フードロスを減らすためにツマなしのお刺身をご用意しました!!」
まぐろ、サーモン、ぶりといったお刺身はツマを入れずに100g399円といった量り売りを実施するなど先進的な取り組みも見られました。お刺身にツマを入れない企業と言えばオーケーが有名ですが、あちらは量り売りではありません。

精肉売場。店内加工と、栃木県内の各スーパーと取引のある株式会社関東フーズから供給を受け品揃え。

上質な栃木県産栃の木黒牛のステーキ肉(100g1180円)、すき焼き用肉(100g980円)を導入部で訴求。

「せっかくヤオハンに来たならみや美豚買ったらよかっぺ」
栃木県産みや美豚など地元商材を打ち出します。

珍しいソーセージを販売。

惣菜売場。

カツ丼など定番品のみ店内調理で対応し、その他はアウトパックも活用することで品揃えの幅を広げています。

値ごろ感のある99円均一の手巻寿司バイキングを実施。

ヤオハンオリジナルのローストビーフ丼(498円)。

和日配の納豆コーナー。

「せっかくヤオハンに来たならヤオハン牛乳買ったらよかっぺ」
わずか8店舗のチェーンでオリジナルブランドの牛乳を発売するのは珍しいですね。

ボリューム感ある洋日配コーナーの陳列。

総販売数25万個を突破しているヤオハンオリジナルの肉シウマイを展開。
鹿沼市では地元商工会議所を中心に「かぬまシウマイ」を町おこしとして打ち出しています。

隣接する宇都宮名物の餃子も取り揃えています。

加工食品売場。エンドではCGC商品を売り込み。

売場中通路。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。
CGC商品の売り込みに徹しており、高級品やこだわりの品は扱いません。

ペットボトル飲料。CGCの500ml緑茶は78円とやや高めな価格設定。

大容量の食塩が多く並んでいました。

不揃いのどら焼き、カステラ、パンケーキなどお買い得な切り落とし商品も展開。

ヤオハン貝島店 店舗概要
開業: 2013年10月04日
売場面積: 997㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~21:00
住所: 栃木県鹿沼市貝島町5010-1
駐車場: 250台(無料)
HP: https://www.yaohan.jp/store/(店舗一覧)
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: きれい、明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(2台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
株式会社八百半フードセンターは栃木県鹿沼市を中心に「ヤオハン」8店舗を展開するスーパーマーケットです。1961年に創業し、1962年に会社設立。鹿沼市の北部店に本社を併設しています。現在は鹿沼市に6店舗、日光市に2店舗を運営しますが、かつては宇都宮市、壬生町にも出店していました。残念ながら2023年3月20日に宇都宮店、壬生店を閉鎖しています。壬生店は2018年6月14日に、株式会社新優本店が運営していた「シンユーストア」から譲渡を受けリニューアルオープンした店舗でしたが、事業継承は果たされませんでした。
栃木県内ではここ数年、地場スーパーの経営破綻や売却が相次いでいます。2020年3月には北海道を拠点とするアークスがオータニ(宇都宮市)を子会社化。2022年9月にはキッチンストアー(足利市)が事業を停止し、破産を申請。2023年2月には福島県が拠点のリオン・ドールがダイユー(那須塩原市)から県北地区の全10店舗のうち9店舗を譲受。さらに2023年6月には今回訪れた企業とは別法人のヤオハン(栃木市)もリオン・ドールの傘下に入りました。直近では2023年7月18日に那須塩原市を中心に展開する塩原屋が全店を閉店し、事業を停止。店舗と従業員はエコスグループのたいらや(宇都宮市)が引き継ぐ方針を示しています。他県資本であるヨークベニマルやベイシア、とりせんといった競合の進出もあり、熾烈な競争によって地場中小スーパーは窮地に立たされています。
そのような厳しい経営環境においても独立経営を保っている八百半フードセンター。ただし業績は芳しくないようで、2020年3月期の決算公告を見ると、売上高は不明ですが当期純損失8200万円を計上しています。自己資本比率が41.6%と高いため経営に影響が出る水準ではなく、このあとのコロナ特需で業績は改善したと見込まれますが、直近では反動減の影響で店舗網の整理を行ったと推測されます。
今回訪れた貝島店は2013年10月にオープンした八百半フードセンターでも比較的新しい店舗です。同社は売場面積300坪を標準フォーマットとしており、従来の小型店からの脱却を図ってきました。広すぎず日常の買い物には使い勝手の良い大きさで、中小チェーンとしては設備投資も行われているため売場はきれいで明るい印象を抱きます。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と配置するレイアウト。ベーカリーは導入しません。全般的に尖った品揃えは見られず、定番品や売れ筋商品を中心としたオーソドックスな品揃えを展開します。青果売場ではコーナー展開こそしていないものの、栃木県産の地場野菜を積極的に取り扱い、地産地消も掲げます。
鮮魚売場は土用の丑の日直前だったため飾り付けにも力が入っていました。丸魚は少なく、鮮度感を重視したラインナップではありませんが、生かつおはサクやお造りをボリューム展開。まぐろ、サーモン、ぶりといったお刺身はツマを入れずに100g399円といった量り売りを実施するなど先進的な取り組みも見られました。お刺身にツマを入れない企業と言えばオーケーが有名ですが、あちらは量り売りではありません。精肉は店内加工と、栃木県内の各スーパーと取引のある株式会社関東フーズから供給を受け品揃え。栃木県産栃の木黒牛、栃木県産みや美豚など地元商材を打ち出します。
惣菜はコーナー自体が小さめですが、都市部立地の店舗と異なり、自宅で調理する方が多い郊外立地では妥当なラインナップに感じます。カツ丼など定番品のみ店内調理で対応し、その他はアウトパックも活用することで品揃えの幅を広げています。値ごろ感のある99円均一の手巻寿司バイキングや498円のローストビーフ丼など価格訴求や工夫も感じられる商品構成でした。
和洋日配・冷凍食品では地域性がよく出ている品揃えが目立ちました。地元商工会議所が中心となって行われている町おこしに「かぬまシウマイ」があります。崎陽軒の初代社長野並茂吉氏が鹿沼市出身ということもあって、JR鹿沼駅前に崎陽軒公認の「シウマイ像」を設置し、食べられるお店を紹介するマップを作るなど、地元の名物として賑わい創出を進めています。八百半フードセンターでもオリジナルの「肉シウマイ」を製造し、大きくコーナー展開。総販売数25万個を突破しているようで、冷凍品の他に惣菜売場でも提供されています。和日配コーナーではこんにゃくのラインナップも充実している印象を受けました。
加工食品は加盟するCGC商品の売り込みに徹しており、高級品やこだわりの品は扱いません。酒類も最低限の品揃え。ややPOPが多くごちゃごちゃした雰囲気にも感じますが、何か安い商品があるのではないかと感じさせる演出は上手く出来ています。平日の昼過ぎのため客数は少なく、ほとんど全員が車での来店でしたが客単価もあまり高くないように見受けられました。レジは通常レジを5台設置。レジが混雑すると、そこまで並んでいなくともすぐに応援に入る姿勢は好印象でした。