うおとみ結城店
- 2023/08/13
- 22:49
茨城県結城市。
JR水戸線の結城駅から徒歩5分程度のところに、うおとみ結城店はあります。
株式会社結城ショッピングセンターは茨城県結城市に本社を置き、県内に「うおとみ」「スーパーフレッシュ」を合わせて5店舗展開するスーパーマーケットです。今回訪れたうおとみ結城店に本社を併設しています。
店舗外観。

1973年9月に開業。歴史を感じさせる建物です。

かつては屋上広告塔もありましたが、現在は撤去されています。

無料駐車場を併設。


店舗裏手。


左手を入ると1階売場、右手を入ると2階への階段があります。

このようなプレートがありました。

内容としてはこちらと変わらずフロアガイドだと思われます。3階は「エフシーコミュニケーションズ」という企業の事務所となっています。「ディスカウントストア」ではなく「デスカウント」なのでしょうか。

平面図。2階のオーモンド・アオキは撤退済みです。

店舗裏手から2階への階段。


3階は関係者以外立入禁止です。

3階へのエスカレーターは閉鎖されています。訪れた際には1階から2階への昇りも故障中でした。

フロア案内は残っており、かつて3階は「バラエティーのフロア」だったようです。

お手洗いは階段の踊り場に設置されています。開業当時から設備の更新をしていない様子で、利用は憚られる状態でした。

階段に積まれた持ち帰り用の段ボール。

撤退したオーモンド・アオキの区画。


販促物が壁際に置かれていました。

100円ショップ「シルク」が入居。

8月末をもって1階へ縮小移転すると告知されていました。

全品10%引きセールが開催されており、商品は一部疎らでした。


結城ショッピングセンター側がコーナー展開しているのか、靴も販売。会計はシルクのレジでと案内されていました。

一角で営業する衣料品店「エスケー」

それでは1階うおとみの売場を見ていきます。催事コーナーではお中元ギフトを大幅値引きで展開。

青果売場。

「おやさい通り」

青果は特に際立たせて売り込みたい商品があるように感じられませんでした。調理に必要なアイテムは一通り揃いますが、価格や新鮮さでも目立つ商品が無く、少量・小分けサイズやカット野菜なども最低限。地場野菜はもっと訴求しても良いのではないでしょうか。

各売場では夏らしい絵柄の塗り絵が貼り出されていました。

続く日配コーナー。

干納豆をお土産として勧めています。

茨城県結城市に本社を構える秋葉糀味噌醸造株式会社の商品も販売。

牛乳コーナー。

精肉売場。

あまり上質な牛肉は扱わず、豚肉や鶏肉を主体としたラインナップですが、国産鶏もも肉100g99円など価格訴求は打ち出せていると感じます。

「お肉通り」

凝った意匠の鮮魚売場。

お刺身コーナー。

握り寿司も充実の品揃えです。

栃木県内で「もろ」と呼ばれる魚は「ネズミザメ(モウカザメ)」のことです。
主に宮城県気仙沼港で水揚げされたものを仕入れています。

土用の丑の日に向けたうなぎコーナーの装飾は十分注目を集めるクオリティでした。

「おさかな通り」

冷凍食品、惣菜売場と続いています。

冷凍で販売されている結城名産「すだれ麩」。

惣菜では手作りの煮物惣菜をおすすめしています。一番人気だという煮豚を実際に購入しましたが、ほろほろと崩れるほど柔らかく、非常に美味しかったです。

地元で長年愛されている結城市の郷土料理「すだれ麩の胡麻酢和え」を店内調理で提供。

栃木県の郷土料理「しもつかれ」も販売します。

加工食品売場。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。大手ナショナルブランドとCGC商品で構成します。

地元の結城麦酒醸造の商品も取り扱います。

市内にある県立鬼怒商業高等学校の生徒が地域活性化の取組として開発した、結城の代表的な農産物「トウモロコシ」を使ったアイス「とうむぎあいす」「とうむぎジェラート」も販売。

かつて医薬品も販売していた形跡がありました。
所々でコストコ商品も導入しています。

日用消耗品コーナー。シルクの商品を1階へ移転するのであれば、この付近をレイアウト変更するのでしょうか。

うおとみ結城店 店舗概要
開業: 1973年09月14日
売場面積: 1006㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 朝9:00~夜8:00
住所: 茨城県結城市結城550
駐車場: 300台(無料)
HP: http://www.uotomi.co.jp/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや悪い
接客対応: 普通
店内BGM: ほぼ無音(かすかにCGCソングが聞こえる)
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 7台(3台稼働中)(5台中2台と2台中1台の2箇所に分かれて配置)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 汚い
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
株式会社結城ショッピングセンターは茨城県結城市に本社を置き、県内に「うおとみ」「スーパーフレッシュ」を合わせて5店舗展開するスーパーマーケットです。2021年2月期の売上高は35億円(日本スーパー名鑑より)。今回訪れたうおとみ結城店に本社を併設しています。
今年で築50年を迎える老朽化著しい建物で営業しています。大掛かりな工事を伴うリニューアルも行われていないため、昭和の雰囲気を色濃く残しています。床には黒ずみが目立ち、お手洗いの利用は憚られる状態でした。かつては3階まで売場があった模様ですが、現在3階は「エフシーコミュニケーションズ」という企業の事務所となっています。2階で営業している100円ショップ「シルク」は8月末をもって1階へ縮小移転すると案内されていました。その他衣料品店も2階で営業しているため、フロア自体が閉鎖されることは無いと見られます。
食料品フロアは正面側の入口から青果、和洋日配、突き当りに精肉と鮮魚、折り返して惣菜と配置。細長い売場であるため、反対側の出入口にもレジを設置し利便性に配慮します。青果は特に際立たせて売り込みたい商品があるように感じられませんでした。調理に必要なアイテムは一通り揃いますが、価格や新鮮さでも目立つ商品が無く、少量・小分けサイズやカット野菜なども最低限。地場野菜はもっと訴求しても良いのではないでしょうか。
精肉は店内加工を実施。豚肉や鶏肉を主体としたラインナップですが、国産鶏もも肉100g99円など価格訴求は打ち出せていると感じます。鮮魚は調理場の見える鮮度感ある売場において、充実したお刺身、握り寿司を展開。鮎の塩焼きも並ぶ「魚屋の惣菜コーナー」も設け差別化を図ります。土用の丑の日に向けたうなぎコーナーの装飾は十分注目を集めるクオリティでした。
惣菜では手作りの煮物惣菜をおすすめしています。一番人気だという煮豚を実際に購入しましたが、ほろほろと崩れるほど柔らかく、非常に美味しかったです。結城市の郷土料理「すだれ麩の胡麻酢和え」を店内調理で提供するほか、栃木県の郷土料理「しもつかれ」も扱っています。揚げ物や弁当は定番品が中心で、品揃えの幅は乏しいと感じました。
和日配や冷凍食品では地元商材やお土産品をコーナー展開。特に冷凍のすだれ麩は商品紹介のPOPも力が入っていました。加工食品は大手ナショナルブランドとCGC商品で構成します。大手企業とはバイイングパワーの差があるため、価格は競争力に欠ける水準でした。一方で結城麦酒醸造の商品や、県立鬼怒商業高等学校の生徒が地域活性化の取組として開発した「とうむぎあいす」「とうむぎジェラート」など、地域色を打ち出した独自性ある商品も積極的に導入します。
昼間は駅周辺に人通りが無いこともあって、店内は閑散としていました。夕方になると高齢者や中高年男性を中心に増加したものの、若い世代の姿は見られませんでした。中にはカゴ一杯に購入される高齢者も見受けられますが、カゴを持たずに買い物する方もおり、車での来店が多い割には客単価は今一つです。店内はほぼ無音で、時折かすかにCGCソングが聞こえました。本来は複数あるスピーカーが壊れたまま放置されているのでしょうか。2階の100円ショップや衣料品店もお客さんは疎らで、集客には結びついていません。競合であった駅前のヨークマート→イトーヨーカドー→居抜きのコモディイイダは2019年2月末に閉店し、駅前には巨大な廃墟が鎮座しています。JR水戸線の結城駅は昼間1時間に1本ずつしか電車が来ない状況で、もはや駅前立地はメリットではありません。郊外にヨークベニマル、ベイシア、とりせん、カスミが立地する環境で、厳しい戦いを強いられています。
JR水戸線の結城駅から徒歩5分程度のところに、うおとみ結城店はあります。
株式会社結城ショッピングセンターは茨城県結城市に本社を置き、県内に「うおとみ」「スーパーフレッシュ」を合わせて5店舗展開するスーパーマーケットです。今回訪れたうおとみ結城店に本社を併設しています。
店舗外観。

1973年9月に開業。歴史を感じさせる建物です。

かつては屋上広告塔もありましたが、現在は撤去されています。

無料駐車場を併設。


店舗裏手。


左手を入ると1階売場、右手を入ると2階への階段があります。

このようなプレートがありました。

内容としてはこちらと変わらずフロアガイドだと思われます。3階は「エフシーコミュニケーションズ」という企業の事務所となっています。「ディスカウントストア」ではなく「デスカウント」なのでしょうか。

平面図。2階のオーモンド・アオキは撤退済みです。

店舗裏手から2階への階段。


3階は関係者以外立入禁止です。

3階へのエスカレーターは閉鎖されています。訪れた際には1階から2階への昇りも故障中でした。

フロア案内は残っており、かつて3階は「バラエティーのフロア」だったようです。

お手洗いは階段の踊り場に設置されています。開業当時から設備の更新をしていない様子で、利用は憚られる状態でした。

階段に積まれた持ち帰り用の段ボール。

撤退したオーモンド・アオキの区画。


販促物が壁際に置かれていました。

100円ショップ「シルク」が入居。

8月末をもって1階へ縮小移転すると告知されていました。

全品10%引きセールが開催されており、商品は一部疎らでした。


結城ショッピングセンター側がコーナー展開しているのか、靴も販売。会計はシルクのレジでと案内されていました。

一角で営業する衣料品店「エスケー」

それでは1階うおとみの売場を見ていきます。催事コーナーではお中元ギフトを大幅値引きで展開。

青果売場。

「おやさい通り」

青果は特に際立たせて売り込みたい商品があるように感じられませんでした。調理に必要なアイテムは一通り揃いますが、価格や新鮮さでも目立つ商品が無く、少量・小分けサイズやカット野菜なども最低限。地場野菜はもっと訴求しても良いのではないでしょうか。

各売場では夏らしい絵柄の塗り絵が貼り出されていました。

続く日配コーナー。

干納豆をお土産として勧めています。

茨城県結城市に本社を構える秋葉糀味噌醸造株式会社の商品も販売。

牛乳コーナー。

精肉売場。

あまり上質な牛肉は扱わず、豚肉や鶏肉を主体としたラインナップですが、国産鶏もも肉100g99円など価格訴求は打ち出せていると感じます。

「お肉通り」

凝った意匠の鮮魚売場。

お刺身コーナー。

握り寿司も充実の品揃えです。

栃木県内で「もろ」と呼ばれる魚は「ネズミザメ(モウカザメ)」のことです。
主に宮城県気仙沼港で水揚げされたものを仕入れています。

土用の丑の日に向けたうなぎコーナーの装飾は十分注目を集めるクオリティでした。

「おさかな通り」

冷凍食品、惣菜売場と続いています。

冷凍で販売されている結城名産「すだれ麩」。

惣菜では手作りの煮物惣菜をおすすめしています。一番人気だという煮豚を実際に購入しましたが、ほろほろと崩れるほど柔らかく、非常に美味しかったです。

地元で長年愛されている結城市の郷土料理「すだれ麩の胡麻酢和え」を店内調理で提供。

栃木県の郷土料理「しもつかれ」も販売します。

加工食品売場。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。大手ナショナルブランドとCGC商品で構成します。

地元の結城麦酒醸造の商品も取り扱います。

市内にある県立鬼怒商業高等学校の生徒が地域活性化の取組として開発した、結城の代表的な農産物「トウモロコシ」を使ったアイス「とうむぎあいす」「とうむぎジェラート」も販売。

かつて医薬品も販売していた形跡がありました。
所々でコストコ商品も導入しています。

日用消耗品コーナー。シルクの商品を1階へ移転するのであれば、この付近をレイアウト変更するのでしょうか。

うおとみ結城店 店舗概要
開業: 1973年09月14日
売場面積: 1006㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 朝9:00~夜8:00
住所: 茨城県結城市結城550
駐車場: 300台(無料)
HP: http://www.uotomi.co.jp/
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや悪い
接客対応: 普通
店内BGM: ほぼ無音(かすかにCGCソングが聞こえる)
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 7台(3台稼働中)(5台中2台と2台中1台の2箇所に分かれて配置)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 汚い
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
株式会社結城ショッピングセンターは茨城県結城市に本社を置き、県内に「うおとみ」「スーパーフレッシュ」を合わせて5店舗展開するスーパーマーケットです。2021年2月期の売上高は35億円(日本スーパー名鑑より)。今回訪れたうおとみ結城店に本社を併設しています。
今年で築50年を迎える老朽化著しい建物で営業しています。大掛かりな工事を伴うリニューアルも行われていないため、昭和の雰囲気を色濃く残しています。床には黒ずみが目立ち、お手洗いの利用は憚られる状態でした。かつては3階まで売場があった模様ですが、現在3階は「エフシーコミュニケーションズ」という企業の事務所となっています。2階で営業している100円ショップ「シルク」は8月末をもって1階へ縮小移転すると案内されていました。その他衣料品店も2階で営業しているため、フロア自体が閉鎖されることは無いと見られます。
食料品フロアは正面側の入口から青果、和洋日配、突き当りに精肉と鮮魚、折り返して惣菜と配置。細長い売場であるため、反対側の出入口にもレジを設置し利便性に配慮します。青果は特に際立たせて売り込みたい商品があるように感じられませんでした。調理に必要なアイテムは一通り揃いますが、価格や新鮮さでも目立つ商品が無く、少量・小分けサイズやカット野菜なども最低限。地場野菜はもっと訴求しても良いのではないでしょうか。
精肉は店内加工を実施。豚肉や鶏肉を主体としたラインナップですが、国産鶏もも肉100g99円など価格訴求は打ち出せていると感じます。鮮魚は調理場の見える鮮度感ある売場において、充実したお刺身、握り寿司を展開。鮎の塩焼きも並ぶ「魚屋の惣菜コーナー」も設け差別化を図ります。土用の丑の日に向けたうなぎコーナーの装飾は十分注目を集めるクオリティでした。
惣菜では手作りの煮物惣菜をおすすめしています。一番人気だという煮豚を実際に購入しましたが、ほろほろと崩れるほど柔らかく、非常に美味しかったです。結城市の郷土料理「すだれ麩の胡麻酢和え」を店内調理で提供するほか、栃木県の郷土料理「しもつかれ」も扱っています。揚げ物や弁当は定番品が中心で、品揃えの幅は乏しいと感じました。
和日配や冷凍食品では地元商材やお土産品をコーナー展開。特に冷凍のすだれ麩は商品紹介のPOPも力が入っていました。加工食品は大手ナショナルブランドとCGC商品で構成します。大手企業とはバイイングパワーの差があるため、価格は競争力に欠ける水準でした。一方で結城麦酒醸造の商品や、県立鬼怒商業高等学校の生徒が地域活性化の取組として開発した「とうむぎあいす」「とうむぎジェラート」など、地域色を打ち出した独自性ある商品も積極的に導入します。
昼間は駅周辺に人通りが無いこともあって、店内は閑散としていました。夕方になると高齢者や中高年男性を中心に増加したものの、若い世代の姿は見られませんでした。中にはカゴ一杯に購入される高齢者も見受けられますが、カゴを持たずに買い物する方もおり、車での来店が多い割には客単価は今一つです。店内はほぼ無音で、時折かすかにCGCソングが聞こえました。本来は複数あるスピーカーが壊れたまま放置されているのでしょうか。2階の100円ショップや衣料品店もお客さんは疎らで、集客には結びついていません。競合であった駅前のヨークマート→イトーヨーカドー→居抜きのコモディイイダは2019年2月末に閉店し、駅前には巨大な廃墟が鎮座しています。JR水戸線の結城駅は昼間1時間に1本ずつしか電車が来ない状況で、もはや駅前立地はメリットではありません。郊外にヨークベニマル、ベイシア、とりせん、カスミが立地する環境で、厳しい戦いを強いられています。